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【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ7

1 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/11/19(日) 09:01:57
我等のTRPGスレにようこそ。生と死の交錯する冒険の旅に出かけよう!
あなたのまえに非日常世界の扉が開く。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!・第二部『ヴァンパイアの学園祭』編
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――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

学園に恐るべきヴァンパイアが潜む。頻発する怪現象。次々と犠牲になる生徒。
果たして誰が吸血鬼なのか。学園を舞台にした壮絶な戦いが始まる。

■舞台は現代日本。神奈川県立上湘南第一中学校(かみしょうなん)
■参加はキャラは普通の在校生でも、魔物退治のスペシャリストでもなんでも可。敵役大歓迎。
■上湘南第一中学は帰国子女も通学している中学校。外国人キャラでも参加可。
■学園が舞台だからといって参加資格は学生キャラのみではありません。
■オリジナルキャラクターでも版権キャラクターでも参加できます。
■途中参加コテ大大大大歓迎!


2 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/11/19(日) 09:04:45

我等の冒険のルールは以下の通り。

■怒涛のネタフリキャッチング
  物語に取り入れられるネタフリは積極的に拾おう!
  けど自分のレスで全部拾う必要はありません。それはムリ!
  誰かが誰かのネタフリを物語に取り入れていればいいのです。
  みんなでひとつの物語を創りましょう。
  
■運命の決定書き
  他のキャラクターの行動結果を必要に応じて断定的に描写してかまいません。
  戦闘シーンや窮地の場面では迫力を生むので、どんどん使って下さい。
  遠慮無用! やりすぎ暴走大歓迎!

■自在の変換受け
  例えば「○○に銃弾が命中!」のあとに次の人が「と思ったがぎりぎり避けた!」のように
  後に書き込む人(後手)がその前に書いた人(先手)の物語展開を自由に変えて受けることができます。
  後からレスする人は前の人のネタフリを拾いやすいように変換できます。
  振られたネタをそのまま拾うもよし。予想外の拾い方をするもよし。
  後手に書き込むあなたの自由です。


我等のスレのもっとも大切な基本ルールはこれ
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
TRPGキャラのなりきりとして成り立っているのであれば 「なんでもあり」で「なにしてもいい」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
求めるのは驚きのある物語!欲するのはドラマチックな愛憎!望むのは心踊り心酔わせる大冒険!


■ターン制の不採用 
  順番制はないので好きな時に書いて下さい。但しチャット状態はついていけない人が出るので禁止です。
■レスアンカーの不採用
  基本的に使わなくていいですが必要ならば使用してかまいません。
■荒しは徹底スルー
  当スレは「なんでもあり」で「なにしてもいい」であっても無制限に何をしてもいいのではありません。
  あくまでもTRPGスレのなりきりとして成り立っていることが条件です。
  悪意のあるネタフリや物語の破壊を狙ったネタフリ、脈絡の無いレスは当然不採用!
  荒し叩き自治は華麗に優雅にスルー。
  コテへの中傷や他の人のレス非難する者は相手にしない。徹底無視をプレゼント。


3 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/11/19(日) 09:05:24

◆過去スレ

【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ6
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1160091754/
ヴァンパイアの学園祭編・敖遊の儀に集う者たち
チャッチャ6


【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ5
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1157058402/
ヴァンパイアの学園祭編・霊宝は誰の手に
チャッチャ5

【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ4
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1153689188/
ヴァンパイアの学園祭編・横浜ランドマークタワーを奇襲せよ
チャッチャ4

【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ3
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1150756086/
ヴァンパイアの学園祭編・上湘南第一中学校を襲う怪異
チャッチャ3

【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!2
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1147026844/
蝙蝠王との死闘編・完結
ヴァンパイアの学園祭・開始
チャッチャ2

【TRPG】いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1145344371/
蝙蝠王との死闘編・本編
チャッチャ1

【TRPG】今こそ物語を始めよう(人∀・)タノム!
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1139885354/
蝙蝠王との死闘編・プロローグ
チャッチャ0


4 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/11/19(日) 09:05:57

◆避難所
【怒涛の】ヴァンパイアの学園祭避難所2【論戦】
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1152004846/

ヴァンパイアの学園祭 避難所
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1150622548/l50
前避難所

スレタイ:(人∀・)タノム!スレ避難所
ttp://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1145636548/
前々避難所

なりきり(太陽)板
TRPGスレ総合支援・避難所
ttp://www.alfheim.jp/~narikiri/narikiri/test/read.cgi/TheSun/1085143882/l20
>402-406に後手キャンセルについて詳細がある。

◆TRPGまとめサイト 千夜万夜
http://verger.sakura.ne.jp/


5 :工藤ロゼライン ◆IX36EnfQv6 :2006/11/19(日) 09:06:42

あなたの分身、あるいはあなたの真実の姿であるキャラクターを登録してください。

キャラクターデータ

―名前・
―性別・
―年齢・
―髪色・
―瞳色・
―容姿・
―学年・
―部活・
―備考・


■人物の外見のみ記載。
キャラの生い立ちや過去、目的目標、性格、癖、特技など内面的なものは劇中で明かしていくように。
備考には補足を。出典がある場合にはその作品名を書いてください。
第一部のキャラクターデータにあった「身長」「体重」の欄は省きました。
数字が書いてあったもわかりにくいので、背が高い、痩せている、など身体的特徴をキャラが持つ場合は
「容姿」欄に記載してください。


では物語を始めよう!


6 :名無しになりきれ:2006/11/19(日) 09:19:42
いつまで続く完結まだかいな

7 :名無しになりきれ:2006/11/20(月) 13:44:29
もう何でもありだなこの糞スレw

8 :名無しになりきれ:2006/11/20(月) 13:58:55
もうじゃなくてもともと何でも有りのスレなんだぞ
何も知らないのにくちだすな

9 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/11/21(火) 01:00:43
>サナトス
レイジとアッシュが足止めの鴉鬼神と戦って、それをごっそり天使(サナトス)が片付けた。
ウルトラマンと虎熊は死闘を繰り広げていたけど、あたしはレイジの前に立て走った。
目指すのはゼフィール。あいつの邪魔しないと!
がんばれウルトラマンの人!と心で応援。
・・・噛まれてるけど、ガンガレ〜!

>亮明
>「聞こえましたか?上湘南の超常の子供たち!」
「は〜い!」
坂を降りきると日本の昔の服を来た幽霊がいた。
(ラスティーリアはふかわりょうと面識ない)
けれども聖霊みたいだ。
その幽霊にゼフィールをはじめ悪人達が怒りに震えている。天保は紫色の顔になってる。
その隙にあたしは右手をひゅるひゅる伸ばして、鴉兵のひとりから霊具を盗み取った!
それをレイジに渡す!
「レイジさま、レイジさまの霊鏡です!」
ん?
またレイジさまって、あたし言った!!

10 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/21(火) 01:11:53
拳と拳がぶつかり合う。
ウルトラマンの拳の弾幕、黒鋭の拳の乱打。
両者は互角の打ち合いを演じる。

>「グルルル。やるではないか。ゼフィール様が一目置くだけの事はある。しかし武器は自分の方が一つ多いぞ」
黒鋭は本体であるジョジョの首に噛みつく。
武器は黒鋭の方が多い。
では、ジョジョは黒鋭より何が多い?

>「忘れたかもしれないが、自分はこれでも吸血鬼だ」
黒鋭はジョジョの首から血を吸い出す。
ジョジョはスタンドラッシュを止め、スタンドと共に黒鋭に抱きつく。
もう、戦うことを諦めてしまったのだろうか?
いや、ジョジョの目はまだ死んでいない。

「あなたは先程言いましたよね。
 自分の方が武器が一つ多いって…
 ですがね、私も一つだけ。一つだけですが、あなたより多いものを持っているんですよ…」
黒鋭の耳元に囁くジョジョ。
ジョジョもウルトラマンのスタンドも、黒鋭を決して逃すまいと、強く抱き締めている。

「それはですね……」
ジョジョの体の中に、ウルトラマンのスタンドの中に、尋常ではないエネルギーが満たされていく。

「この、ウルトラマンジョジョの命だぁっ!
 残る二つの命!貴様に片方くれてやるっ!
 受けろ!ウルトラ一族、究極の秘技をっ!
 ウルトラッ!ダイナマイトオォォッ!!」
ジョジョとウルトラマンのスタンドは自爆した。
大爆発を起こしたのだ。
眩い光が辺り一帯を包み、それに遅れて、爆音と爆風が巻き起こる。
ジョジョ達の近くにいた竜人兵達や、その死骸は、爆発に巻き込まれ、塵も残さずに消滅したのであった。



11 :鴉鬼神の頭衆の一人 黄眼入道 ◆tb8bzsbih. :2006/11/21(火) 01:18:33
道尊から霊具を渡された鴉鬼神3体は、他の式神鴉とは違った。
一回り大きく、首からは数珠の様な物を下げていた。
「霊鏡を奪われたか!出来損ないが!」
霊剣叢雲剣を渡された鴉鬼神が、霊鏡を取られた仲間を斬った。
「拙僧を他の式神と同じと思うなよ。我は黄眼入道!
道尊猊下の高徳大なる霊具が世蛭様に奉納され、このような古びた霊具は無用の長物だが、
拙僧の武具として拝領つかまつる」

―名前・ 黄眼入道(きがん にゅうどう)
―性別・ 雄
―年齢・ 先ほど誕生
―髪色・ 黒
―瞳色・ 黄
―備考・ 上位の鴉鬼神だな

12 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/21(火) 02:10:33
前>320
>「そうだね。生きている証が際限なく欲しいんだ。
>野心と肉欲に囚われるのは、それが生命そのものだから」
「生きてる証をわざわざ欲しがるなんて、まさに亡者みたいね。何かを貪欲に求めるその様とかが、特に」
かく言うつかさは、ゼフィールと違って亡者である。
つかさも貪欲に娯楽を求めている気がしなくもないが、それでも野望に向かってひたすら突き進むゼフィールほど貪欲ではあるまい。
「さて、そんな貪欲なゼフィールさんには―――」

前>331
ちょっと意地悪してやろうかしら。
そう言いかけたところで、サナトスに重大な事を頼まれ、歩みを止める。
>「マスターからの言伝だ。この本の56ページにある呪文をゼフィールの近くで詠唱して欲しそうだ。
「あらあら―――わたしは高いわよ?」
タダでは言う事を聞いてやらないという、ふざけた態度で返した。
少し考え込むような素振りをしていると、サナトスは龍人達の殲滅を開始したようである。

「まあ、今日は気分が良いから、御代はタダでも良いわ。で、古代語なら、ええと……」
つかさはそう言うと、傍らに控えるネビロスに耳打ちをした。
『古代の文字の呪文か。なかなか面白いモノを持ち出したな。これは、私の助けが必要かな?』
悪魔が契約によって召喚者に与えるものは、主に知恵や知識である。
特にソロモンの72の悪魔などは、召喚者に語学や算術などの専門知識を授ける者が多い。
「ええ。貴方が代わりに読んでくれるかしら?」
『あい、畏まった』
「ありがと。ええと、確か56ページだったわね」
本の内容を確かめながら、二人はゼフィールのもとへと歩いてゆく。

主の邪魔はさせまいと立ち塞がる龍人を、つかさが殴りつける。
その衝撃で龍人は全身の骨肉を砕かれ、見るも無残な姿になる。
これは、元から悪魔と戦えるだけの身体能力を持っているつかさが、
アンデッド化したことによって肉体のリミッターが解除されているために、このような芸当が可能になっているのだ。
更に、サナトスの魔術、ジョジョのスタンドの自爆や天保の炎等により、龍人や鴉鬼神の数が瞬く間に減ってゆく。
サナトスに言われたように、ネビロスはゼフィールの近くまで歩み寄り、件の本の56ページ目を開いた。
『私はこれから読書を始めるから、できるだけ周りを静かにしてくれると助かる』
「ちょっと、わたしが五月蝿くするかもしれないけどね」
ネビロスが呪文を唱え、つかさがそれを守る体勢に入った。

13 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/11/21(火) 06:13:42
アリアは召喚器の引き金を引いた。ガラスが割れるような音がして現れたのは、女の子のペルソナだった。
>「わたしアリス…
>ずっと一緒に、遊んでくれる?」
「この状況でどうやって遊ぶですか」
アリスという名前にぴくりとアリアの柳眉が動いたが、それについて何も口にする事は無かった。
アリスは愛らしい笑みを浮かべ、アリアを庇うように立ち、「死んでくれる?」と竜人達に宣告する。
死神アリスにいざなわれた者達は、声をあげる間もなくバタバタ倒れていった。
自分のペルソナの能力を目の当たりにしたアリアの顔は、見事に引きつっていた。

水銀燈に良く似た少女は、ゼフィールが黒い御柱にかけた時空魔法を無効化したようだ。
再び相模国造の時間が動き始めた。
「えろまじんもきっと気づいたはずですぅ!ざまあ見やがれなのですぅ!」
ゼフィールが止めてまで儀式を静止させたという事は、動かされては困るということだ。
よくわからないが困っているだろうと踏んだアリアは手を叩いて喜んだ。
水銀燈もどきは周りにいたカラスの出来そこないのような式神をあっけなく倒していく。
「お前強いのですぅ!アリアの知ってる奴にちょっとだけ似てるのですぅ!」
アリアは懐かしそうに笑うと、ふわりと浮き上がり先へを急いだ。

坂を下って少し行くと、突然大爆発が起こった。咄嗟に物陰に身を隠したアリアは難を逃れた。
「な・・・何が起こったですか?」
地面には巨大なクレーターが開いている。ここが爆心地だったようだ。
「金髪人間、大丈夫ですか?」
中央にはさっきの金髪人間が立っており、その足元には何かが蹲っていた。どうやら金髪人間が何か攻撃を仕掛けたようだ。
「金髪人間もなかなかやるですぅ!アリアは一足お先に行くですぅ。、金髪人間も早く来るですぅ!」
ドップラー効果を残し、アリアは飛び去っていった。

アリアはゼフィール達に追いついた。
だが、何がどうなっているのかアリアにはよくわからない。
レイジが霊鏡を手にしている。アリアは首を傾げた。では、アリアのマスターはどうしたのだろう。
まあ霊鏡がこの場にある限り、戻ってくるのはここしかないのだが。

>「私を倒せばあの封印の護符は破れる。
>同じく道尊を倒せば、道尊が造った偽霊具もまた消え失せる!
「ふかわ当主!突然お隠れになるなんて酷いのですぅ!」
アリアは歓声をあげた。半透明の生霊姿だったがふかわは無事のようだ。
アリアはホッと安堵の息を吐いた。そして周りを見渡し愕然とする。
アリアは銅像のように立ち尽くす天保を発見し、悲鳴のような声を上げた。
「テンポー!テンポー?!何やってるですか、しっかりしやがれですぅ!」
ぺちぺちと頬を叩く。どうやら毒を食らって動けなくなっているようだ。
アリアは解毒を試みたが、アリアでは無理だった。ただの毒ではなく強力な呪が込められているようだ。
「あいつ!あのローソンとかいう奴がやりやがったですね?とんでもない性悪陰陽師なのですぅ!
 マスターが居ないなら、ローソンを殺さないと呪いが解けないのですぅ!」
アリアはひとしきり地団駄を踏んでいたが、ふと何か思いついたようだ。
だが迷っているらしく、ぶつぶつと何事か呟きながらちらちらと天保とふかわを交互に見やる。

そうしている間にも、天保の顔色はみるみるうちに紫へと変わっていった。もはや一刻の猶予も無い。
「まったくテンポーときたらしょうがない奴なのです。
 ランドマークタワーの時といい今といい、アリアがついていないと野垂れ死に確定なのですぅ。
 仕方が無いから助けてやるですぅ。感謝しやがれですぅ」
アリアは死にかけて冷たくなった天保の手に触れた。
「天保、一人じゃダメですぅ。皆と力を合わせてえろまじんやローソン達を倒すですぅ。
 心配しなくても上湘南の子供たちは、お前が元牙の主でも受けいれる度量を持ってるですぅ」
解毒する事は無理でも、呪いを代わりに引き受けることは出来る。
実装石時代にマスターから受けた「天保の力になってくれ」という言葉はまだ有効だった。
「後のこと・・・任せたですぅ。・・・・岩壁を封印した・・・ふかわ当主・・・を・・・守・・・」

アリアの手が天保から離れた。
呪いを引き受けたアリアは、それきり動きを止めた。

14 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/11/21(火) 21:50:20
道尊の術により墓所の石扉が動き出す。
ほんの僅かに動いたその隙間から白い足が伸びてきた。
「ちゅ・どーーーーーん(ハート)」
そんな掛け声と共にその足はゼフィールの顔面にめり込んむ。
メキャという鼻の折れる音共にゼフィールは残像を残し吹き飛んだ。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!ずいぶんと力が弱まっているのね!横から殴りつけるの失敗したから正面から蹴って鼻っ柱折ってやったわ!物理的に!」
笑い声と共に言葉は続く。
「ゼフィール、あんたのあんよについている根からエネルギー吸いすぎちゃってたのならごめんなさーい。
もう平和を愛するか弱い女じゃないわよー!ヌーな世界を戦い抜く戦士なんだから!」
嬉しそうに解説する言葉どおり、ゼフィールの足には切り離されたアルラウネの根が張り付いており、今も脈々とベルにエネルギーを送り続けている。

「魄(金)から成り立ち、叢雲剣(水)とともにあり、真火(火)を宿し、アルラウネ(木)に宿りて奈落の深淵(土)に育まれて生まれた。
五行循環生命体ベル・T・カーマン、今ここに爆誕!っつて、いだだだだだ!しまる!しまってる!」
ほんの僅かに石扉が開いたその数瞬のうちの出来事だった。
ゼフィールを蹴り飛ばし、派手な自己紹介と共に登場しようとしたベルは石扉に挟まって身動きが取れないようになる。
何センチの隙間、という問題ではない。
ふかわの放った符により、霊的な隙間が僅かしか開かずにとまってしまったのだ。
故に霊的質量の大きいものはその隙間を抜けることができない。

じたばたと暴れて結局墓所の内部へと引っ込んだのだが、地団駄を踏んで悔しがっていた。
「きぃ〜〜〜!せっかくの私の登場シーンがああ!!!
ゼフィール!【無限の中核に棲む原初の混沌】この名前に覚えがあるわよね!アンタの上司よ。
その上司は直接動けないからって私を使わしたの。
おとなしく三途の川に戻るか、私にバチカンの異端裁判官も裸足で逃げ出すようなえげつない目にあわされて叩き戻されるか、好きな方を選びなさい!」
そう、ベルは地中深く沈み、奈落の深淵まで沈んでいったのだ。
そこで大いなるものの啓示を受け墓所の内部へと運ばれた。

啖呵をきったものの、墓所の石扉が封印されてしまい、出るに出られない。
内部からならあるいは封印を破れるかも、そんな考えが浮かんだが、隙間からアリアが倒れるのを見てその考えを打ち消した。
全身が出ることはできなくとも、力を弱めた手くらいなら何とか出せる。
おもむろに隙間に手を突っ込み、倒れているアリアを掴み、内部へと引きずり込んだ。
「ヤスを救ってくれてアリガト。毒は金行、火行を以って金行を克する。金行は水を生み、水は木を育て・・・」
引きずり込んだアリアを抱えて座り、手を当てる。
五行循環とは単に万能属性を持つものではない。あらゆる属性を吸収し、循環サイクルを持って増幅、己が力にすることをなのだ。
ベルはアリアの毒を吸い込み、それを循環させてエネルギーとして得ているのだ。
「まあいっか。たまにはこうやって見ているのも。でも一人って言うのも寂しいな。
あ、そういえば、リリー。ここにいるんじゃないの?新婚生活邪魔して悪いけど、一緒に観戦しない?」
リリが相模国造に輿入れしたことを思い出し、とりあえず呼んでみた。

15 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/11/21(火) 22:12:12
迂闊にゼフィールに近づいて、本命に目を向けすぎたせいで足元をすくわれてしまった。
人を脅かそうと近づいてくる奴ほど脅かしやすい奴はいない。結果みんなからもらった三つの霊具を奪われてこのザマだ。
普通の物理的な毒なら血を操る牙の主の力を使えばなんとかなるが、これは呪いの類で術者をなんとかしないと治らない。
全部背負って、強くなったと思ったんだがな。みんなごめんね、華山さんごめんなさい。とだっち救えなくてごめんね。
それからランドマークタワーの人たち、学校で笑い合った仲間たち、ごめんなさい。
いままで忘れてたけど部長……は別にいいか。ベル……先生…叢雲剣まで奪われて本当にごめんなさい。

>13
>「天保、一人じゃダメですぅ。皆と力を合わせてえろまじんやローソン達を倒すですぅ。
> 心配しなくても上湘南の子供たちは、お前が元牙の主でも受けいれる度量を持ってるですぅ」
聞き慣れた声がする。学校帰りでも、ランドマークでも聞いたあの声。
意識が完全に戻ると、呪いで全身が動けなかったのが嘘のように晴れやかだった。
>「後のこと・・・任せたですぅ。・・・・岩壁を封印した・・・ふかわ当主・・・を・・・守・・・」
「実装石か……無茶しやがって。初めて名前正しく呼んだな…ちゃんと呼べんじゃないか」
何度となく助けられては学習することもなくまた同じことを繰り返す。そしてまた助けられてしまった。
「おりゃあ天保家一番の大馬鹿野郎だな」
>「後のこと・・・任せたですぅ。・・・・岩壁を封印した・・・ふかわ当主・・・を・・・守・・・」
シュール芸人で最近いろいろな番組で見るようになったふかわがそこにいた。
呪いを肩代わりした小さな人形は動きを止めて、瞼を静かに閉じていった。
悲しみや後悔に蝕まれている間ではない。恩人の最後の頼みまで守れなかったら、かっこ悪いにも程がある。
「ふかわりょう…芸人のあんたがなぜここにいるとか疑問は尽きないがツッコミは一切なしだ。
命を賭けて俺を救った人形の言ったとおりあんたを守る。藤田もあの変態も待ってりゃきっと来るはず。それまで持ちこたえるぞ!」
相手は偽者本物どちらの霊具も持ちあわせている。対してこちらは芸人一人に武器もない吸血鬼な学生一人。
圧倒的不利なのにも関わらず、不思議と恐れもなく毅然とした態度で敵と向き合える。
「ゼフィール、お前は悲しい奴だな。どんな生き方をしてきたかわからないが、眼はひとつも輝いてない」

>14
>おもむろに隙間に手を突っ込み、倒れているアリアを掴み、内部へと引きずり込んだ。
あれはベルの手。先生なら呪いのかけられた実装石を元に戻してくれるだろう。
ワープゲートを利用してふかわの前に仁王立ちし、攻撃が来ても俺に来るように自らを壁にする。
「ふかわさん、なにか武器をもらえると楽できるんだけど。なにかないかい?」
一人じゃ勝てないと教えてくれたのはあの実装石だ。ここは攻めより守りに徹する。だからはやくこい藤田!

16 :神将 黒鋭 ◆8GEZsJH0JA :2006/11/21(火) 23:26:46
ジョジョの首筋に太い牙を突き刺して、血を啜りながら黒鋭はジョジョの体を裂いていった。
視線は次の獲物サナトスに向けられている。サナトスを屠ったらゼフィール様の元に駆け参じ、相模国造の霊宝掌握の
一助となる。天保には自ら止めを刺したかったが、既に殺されているだろう。それもよい。あんな奴に拘る理由は無い。
ゼフィール様の指揮に従い、宇宙神“大いなる存在”との戦いに飛び込むのだ。
心躍る壮大な冒険がゼフィール様によって始まる。
おお、金護。俺は行く。お前の分まで。宇宙を駆けるぞ。

>ジョジョ
>「残る二つの命!貴様に片方くれてやるっ!
>受けろ!ウルトラ一族、究極の秘技をっ!
>ウルトラッ!ダイナマイトオォォッ!!」
「グアアアアアアアアアアアアアア!」
全てが木っ端微塵となった。肉体も夢も。
ジョジョとスタンドの爆発に黒鋭の体は木っ端微塵に吹き飛んだ。黒鋭の身体はばらばらに飛び散った。
顔の下半分、牙も顎も消し飛んだ黒鋭の生首が転がった。

金護。ごめん。

それが神将黒鋭が最期に思念した想いだった。
正に吸血鬼の末路、黒鋭の死体は白い灰になって崩れた。

17 :鴉鬼神の頭衆の一人 武風吐 ◆Mkq29M2xfM :2006/11/21(火) 23:50:15
「世蛭様!」
ベルに足蹴にされたゼフィールに、霊玉を預けられた上位鴉鬼神が駆け寄る。

―名前・ 武風吐(ブフド)
―性別・ 雄
―年齢・ 先ほど誕生
―髪色・ 黒
―瞳色・ 黄

「カー!」
無礼なベルを嘴で突き殺そうとしたが円盤岩が閉じてしまった。ベルは向こう側にいる。

>ベル
>「おとなしく三途の川に戻るか、私にバチカンの異端裁判官も裸足で逃げ出すようなえげつない目にあわされて叩き戻されるか、
>好きな方を選びなさい!」
「大言壮語をほざくな妄想女。世迷い事を繰ろうとも無駄な事だ!」

>水無月
>『私はこれから読書を始めるから、できるだけ周りを静かにしてくれると助かる』
>「ちょっと、わたしが五月蝿くするかもしれないけどね」
「呪文詠唱などさせんよ」
武風吐は金切り声で鳴いた。
「クワーーーーーーーーーキエーーーーーーーーーーーーー!」
叫びは超音波の刃となり、音の衝撃波が水無月を襲った。
武風吐は鳴きながら、右手に持った霊玉を亮明の生霊に向けた。亮明の魂を焼き尽くせば、護符の封印は効力を失くす。
霊玉から金色の光線が発射される。
『呪殺!』

18 :ガギエル ◆AIm3OH.P0w :2006/11/22(水) 00:13:00
「我が一族を滅ぼすとは赦せん!」
龍人兵の長が天から降臨した。
地上に出現している相模国造屋敷とほぼ同寸の巨体。相模国造屋敷天井開口部に鋭い牙の生え揃った口をつっこんだ。
水竜ガギエルに圧し掛かられた相模国造神殿は押し潰されていく。
突然の降臨にサナトスは避けられなかった。牙だらけの巨大な口に上半身を噛まれた。

―名前・ガギエル。
―性別・無し。
―年齢・数億歳?不明。
―髪色・無し。
―瞳色・空ろな黒い点にすぎない。
―容姿・生きている潜水艦とも言えるような奇怪な姿。魚に似ているが魚の形とも違う。異形の魚。
―備考・今発売中のエヴァンゲリオン・クロニクル10号の使徒特集がガギエルだったので。仕える!と思った。
水の龍といれば水の龍だ。
相模国造地上部はこれで壊滅。

19 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/22(水) 01:18:56
大きなクレーターの中心部にジョジョは立っている。
身体中のエネルギーを使い果たした為、ジョジョに意識はない。
現在、ジョジョの所持している命は一個だけ。
この命を失ったら最後、ジョジョは本当に死んでしまうのだ。

『まったく、こんなに命を無駄に使うとは感心しないぞ、ジョジョ』
大きな赤い光の球体がジョジョの前に現れる。
赤い光の球体の正体はゾフィー。
宇宙全体の危機になるかもしれないこの事態の為、急遽駆け付けたのだ。
ゾフィーは気絶しているジョジョを慈しむような眼で見つめ、話しかける。

『今、地球にはウルトラ戦士が、ジョジョ、お前一人しかいなくなった。
 他の戦士をこの地球に送りたかったのだが、手の空いている者が一人もいなかったのだ』
ゾフィーは赤い光の球から、ウルトラマンの姿になる。
ゾフィーの手には一本の鍵のようなものが握られていた。

『今の私には、お前にこのウルトラキーのレプリカを渡すこと位しかできない』
ゾフィーはウルトラキーをジョジョの前に突き刺し、再び赤い光の球体となる。

『さらばだ、ウルトラマンジョジョよ!』
赤い光の球体は宙に浮くと、パッと、一瞬の内に消え去ったのであった。
ゾフィーが消えてからすぐ、まるで図ったかのようにジョジョは目覚めた。

「ゾフィー…頼むから封印も解いて下さいよ…」
この時、もう掛っている封印が無いことに、ジョジョは気付いていなかった。
最初にジョジョの命が一つ減った時、ゾフィーの封印は解けたのだ。
だが、ジョジョはスタンドを使用しなければ、ウルトラマンの姿に変身することができない。
これは、ジョジョがスタンド能力に目覚めた時、元々のウルトラ一族の姿に戻ってしまったからである。
元々のウルトラ一族とは地球人のような種族であり、特殊な光線を浴びてウルトラマンの姿となり、特殊な能力を身に付けたのである。
矢を受けた時、ジョジョのスタンドから超能力と共に、特殊な光線も体から抜けてしまったのだろう。

「まぁ、ゾフィー。ウルトラキーのレプリカ、大切に使わせてもらいますよ」
ジョジョは眼前に突き刺さっているウルトラキーを引き抜くと、ゼフィール達が行ったであろう方向に歩いていった。



20 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/23(木) 00:42:28
黒鋭と目が合った。
どうやらソイツを始末したら次は私を狙うようだ。
好都合、実に好都合だ。
自然に口元が歪む。だが、それもすぐに消えた。
「今の戦いを見ないものに勝利はこない---下らんな、貴様の負けか---」
そう口にした瞬間、ジョジョは自爆をした。
血を啜るのではなく食いちぎれば確実に勝っていただろうに、
だが、ここでジョジョに死なれるのも口惜しい。
奴は大器だ。それだけはハッキリとしている。
>「我が一族を滅ぼすとは赦せん!」
>相模国造屋敷天井開口部に鋭い牙の生え揃った口をつっこんだ。
壁が崩れていく音と共に視界が暗くなってくるのが判った。
瞬時に上を見上げると紅い顔のようなものが見える。
「しまった!!!」
>牙だらけの巨大な口に上半身を噛まれた。
そう思った瞬間、サナトスはガギエルに飲み込まれ---ていなかった。
「このような不意打ちはあまり得策とは言えんな、特に私にはな」
サナトスはガギエルの鼻?の上で仁王立ちしていた。
そして、ガギエルに飲み込まれたのは鴉鬼神であった。
「貴様に飲み込まれる数秒前に時を止めた。まだ数秒間の余裕があったからついでにゴミ処理の手伝いをさせてもらったぞ」
人差し指を立て、まるで簡単な問題の答えをいうかのごとく説明をする。
「しかし---お前ほどの龍の長が何をやっている。
 龍のあり方を忘れたのか?我々は人間に生かされているということを
 それにお前の協力している奴は、すべてを殺すつもりだ。もちろん、貴様ら一族もだ。
 何故それがわからん。世界はやつを敵と認めているんだぞ!」
と立てた人差し指をガギエルに向け、話す。
もしかしたら、完全にゼフィール配下には下っていないと思っていたからだ。
しかし、サナトスはその行為を途中で止めた。
本来の自分の目的を思い出したからだ。
「---私は世界均衡のために存在する。
 何人たりとも例外は無く、均衡を崩すものには冷酷なる死を齎す。
 大天使ガギエル!貴様を世界の敵と見なし排除する。」

21 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/11/23(木) 02:04:14
>武風吐
>「世蛭様!」
>ベルに足蹴にされたゼフィールに、霊玉を預けられた上位鴉鬼神が駆け寄る。
「これしき大事無い!
ベル・カーマン!よくも僕の顔を汚い足で踏みつけたな!」
憤怒に駆られたゼフィールは起き上がるや蛇鞭巻きつく偽霊剣でベルを撥ねようとした。
剣先が礼司の師子王ノ鞭剣同様に伸びる。
だが間一髪、ベルは相模国造墓所の扉の彼方に消えた。
背後に気を感じて振り向いてみれば、アリアをかかえ疾走する天保。
ふたりもまた扉を越えて入った。追おうとしたが、鼻先で円盤岩の扉は陰陽師の札によって結界された。

>亮明
>「私を倒せばあの封印の護符は破れる。
>同じく道尊を倒せば、道尊が造った偽霊具もまた消え失せる!」
「でしゃばりな陰陽師だこと!どいつもこいつもいらいらする!」

>水無月
>サナトスに言われたように、ネビロスはゼフィールの近くまで歩み寄り、件の本の56ページ目を開いた。
ゼフィールは戦慄を覚えた。
ここで呪詛をかけられた、面倒な事になる!
ゼフィールは肉体を得たが、霊体であった時の自由自在さは減退していた。
肉体を持つがゆえに肉体の限界に縛られる。

>武風吐
>「呪文詠唱などさせんよ
>クワーーーーーーーーーキエーーーーーーーーーーーーー!」
耳をつんざく轟音のカラスの鳴き声がネビロスを襲う。
怯んだネビロスに金蛇剣(=金色の蛇鞭のからむ偽霊剣)をゼフィールは延長させて斬りつけた。
ネビロスの両腕は切断され本は下に落ちた。
「ふふ。僕には頼れる家臣が多いんだ。
黄眼!ネビロスに止めを!」
命令しおえるとゼフィールは亮明に狙いを定めたが、口元がゆるんだ。
ほら御覧。頼れる家臣だ。武風吐の霊玉の光が亮明を焼く。
扉の封印は解けるだろう。手をかからせる。
ゼフィールは場所の扉につぶやいた。
「リリ。相模国造神に献身しようとも無駄さ。僕と相模神は特別な関係なのだから」

22 :ガギエル ◆AIm3OH.P0w :2006/11/23(木) 02:53:38
「我等は三途の川の流れ着く大河、黄泉の大海に棲む龍。
ゼフィール様の庇護を受け繁栄してきたのが我等!
偉大なるゼフィール様の為に力を尽くす!
我等には地球は小さすぎる。ゼフィール様の計画される宇宙神との大戦に我等は従軍するのだ!」
空中を泳ぎ、ガギエルはサナトスに体当たりした。口ばしの様な顎がサナトスに激突する。
凄まじい衝撃にサナトスは錐揉みで墜落した。
ガギエルが全体重をサナトスに架ける。
相模国造神殿の地上部は完全に押しつぶされ、地下にも亀裂が生じた。

23 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/11/23(木) 13:30:45
>ラスティーリア
>「レイジさま、レイジさまの霊鏡です!」
「礼司様って……そういわなくていいのに」
僕はちょっぴりうれしかったけど。でもラスティーリアとは対等がいい。
「霊鏡…… また僕の手に来た」
横浜ランドマークタワーでノスフェラトゥから奪ったときには、くすんでいた曇った鏡だったのに、
煌々と輝く水面のような鏡に変貌している。
すごいオーラだ。
「ふかわさん」
霊具を得て僕はこれをどうすればいいですか?
リリさんはどこ?
三途の川でゼフィールに番人を押し付けられてわかったことをリリさんに伝えないといけない。
それにこの霊鏡もリリさんがふさわしいんだ……

>武風吐
>武風吐は鳴きながら、右手に持った霊玉を亮明の生霊に向けた。
「ふかわさん!」
鴉の魔人が手に持った霊玉をふかわさんに向けたのを、僕はあやしいと感じていた。
咄嗟にふかわさんの前に僕は立った。

>霊玉から金色の光線が発射される。
>『呪殺!』
僕は咄嗟に霊鏡を掲げた。
それで防げるという確信があったわけではない。でもそんな気がした。それも強く。
霊鏡は霊玉の光を見事に反射した。
光線は跳ね返り、その鴉魔人に当たった。
「お守りします!ふかわさん!」

24 :武風吐 ◆Mkq29M2xfM :2006/11/23(木) 14:32:04
>礼司
>光線は跳ね返り、その鴉魔人に当たった。
「クワーーーー!」
霊鏡をこのように使うとは、どこから出てくる発想か。
武風吐は避けられようもなかった。自ら放った光線が反射されて返ってきた。
武風吐の額を呪殺の光線が貫いた。
「霊玉の呪い殺しの格別なる味!これは凄い!クワワワワワ!」
武風吐の頭部が白煙を上げて消滅していく。
ネビロスの呪い詠唱を阻止できただけでも短い生涯に意義はあったか。
「ここで果てるは無念。クワー!」
武風吐は元の紙切れに戻ってしまった。

25 :第90代内閣総理大臣 安倍晋三 ◆Mkq29M2xfM :2006/11/23(木) 14:35:13
防衛庁長官より第一陣派遣の空自ヘリ部隊の全滅が報告された。
上湘南の怪異は非現実味をおびてきている。
「まるでゴジラ映画だ」
天から降下した巨大で奇怪な生物らしきものの映像を、首相官邸指揮ルームで見ながら総理は呟いた。
しかし安倍は総理にまで登りつめた男である。
権謀術策の中に生きてきた辣腕政治家である。
「細木先生。先程、三途の川の番人ゼフィールがその任を降りたとおっしゃいましたね」
日本国建国以来、国家指導者に綿々と伝わる“世蛭”という怪人伝説。
中大兄皇子に大化の改新を決意させ、明智光秀に謀反を吹き込み、近江屋新助宅での坂本龍馬暗殺にも関与しているという
怪人・世蛭。
歴代の内閣にも干渉してきたと噂される。事実つい数時間前に会った。
容姿は少年だが中身は邪悪そのもの。
その世蛭を排除する千載一遇のチャンスだ。
自衛隊をこの時にこそ投入するべきだが、何も戦車や戦闘機を出す必要は無い。
「横須賀は?」
総理大臣は訊ねた。
海自幕僚長が答えた。
「横須賀より上湘南へのトマホーク発射準備は先刻より既に完了しております」
目撃者住民の一掃も図らねばならない。
北のテロと公式にはまた発表すればよい。そう総理は決意した。


26 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/11/23(木) 15:03:18
見知らぬ誰かの援護射撃で妖魔が一掃されると、ボクは地下霊場へと進んだ。
レイジたちは一足早くに坂道を下りきり、ゼフィールの部下どもと相対している。
腹心の魔道師は三体の新たな使い魔を護衛に付け、連中に三種の神器を預けていた。
術者を倒せば使い魔も、消えるか弱るかしてくれるだろう。
儀式の権利は神器が証文代わりらしいから、魔道師を殺るのと同時にそいつを奪えて手っ取り早い。

>相模国造神殿の地上部は完全に押しつぶされ、地下にも亀裂が生じた。

地響きと共に、洞穴天井に亀裂が走る。
ボクらが通ってきた霊場への入り口も落盤で塞がれて、砂煙をあげている。
援護射撃の主は未だ地上だが、気遣う余裕はない。
ボクは坂道から「メギド」を召喚し、巨大な円盤岩の石扉へ撃つと、片手で鎖を掴まえた。
出発地点は、ほとんど霊場の天井部分って場所だ。高低差はギリギリだが確保できてる。
恒例の空中スタントに、気力を集中。

>「拙僧を他の式神と同じと思うなよ。我は黄眼入道!
>道尊猊下の高徳大なる霊具が世蛭様に奉納され、このような古びた霊具は無用の長物だが、
>拙僧の武具として拝領つかまつる」

霊具の剣を構えたハルピュイア、ヤツ一匹だけが今のところ無傷だ。
残りもう一匹は、ヘルメット頭を庇ってレイジが相手してる。退かすなら、レイジとは逆のに回るべきか。
地面から抜き出した鎖を一息に巻きとって、引きずられるまま踵で数十メートルを抉ると、ようやく両足が地面を離れる。
そのまま鎖を引き続け、不完全なターザンロープ・アクションで宙を舞った。
走る金髪の頭上を追い越し、進路には魔道師と、その使い魔が居る。

標的を定めると鎖から手を離し、慣性を頼りに乱入する。
ボクに気付いたカラス野郎は、突きの姿勢で待ち構えていた。
空中で身を躍らせて間一髪、剣をかわすが、今度はサラマンダーを打ちこむタイミングを失った。
カラスの顎には刃の代わりに膝を入れ、蹴り伏せるが、角度が悪くてもろに首を打つことができなかった。

ボクと妖魔は体勢を崩して地面に転げた。
次の瞬間には二人素早く起き上がり、互いに得物を突きつける。
ひどい転び方をした割には、あの宇宙恐竜のお陰か骨身は不気味なほどに健康だ。問題なく戦える。
数秒の間に打ちかかるタイミングをうかがい、ボクらは再び斬り結んだ。
剣を打ち合せ、刃に火花を散らす。
鍔がぶつかり、ボクは力で押し切ろうとするが、すぐに相手が退いて流されてしまった。
咄嗟に身を引き、構え、なおも打ち込むその度、剣と剣とがかち合ってしまう。
敵の武器は霊具というだけあって、サラマンダーの重量でも叩き折ることが難しい。
それに妖魔自身もなかなかの使い手で、正攻法では一向にらちがあかない。

魔道師は近いが、このトリ天狗を挟んで向こう。
確実に仕留めるならカラスからだが、一度に一手じゃ状況の挽回にならない。
丁度良くも、芸人陰陽師が魔道師の気を逸らしてくれている。今が友釣りのチャンスだ。
十何回目かの打ち込みで剣が弾かれると、すぐさまカラスから離れて間合いを作った。

>「ここで果てるは無念。クワー!」
>武風吐は元の紙切れに戻ってしまった。

レイジが使い魔を一匹殺った。三方の守りを二つも欠いた魔道師は無防備だ。
「メギド」を撃つ。触手の一本はカラス天狗を巻き取って抑え、他数発で魔道師を狙った。

27 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/11/23(木) 15:37:58
鴉がもうもうと煙を吐いて小さくなっていく。
「霊玉!ゲットだぜ!」
あたしは、すかさずニョロニョロと手を伸ばして、鴉から霊玉を取った。
「レイジさま!今度は霊玉です!」
残るのはもう一羽の鴉の剣だけ。
「アッシュ!霊剣を折っちゃだめよ!」
三つの霊具が揃ったらレイジさまはなにを願う?
新しい世界法則はどういうの?
どんな新しい世界が来る?
そんなことよりも!
「あたしを人間にして、お嫁さんにするというのはどうでしょうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

28 :名無しになりきれ:2006/11/23(木) 15:49:58
龍人兵から出てきたままなので、このセリフを言っているラスティーリアは全裸

と礼司にADからカンペが出た。

29 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/11/23(木) 16:05:51
気が付くとアリアはその場に立ち尽くしていた。
隣には天保の姿。そしてふかわ当主。
『天保』
天保は相変わらず険しい顔をしてどこかを見ていた。アリアを見向きもしない。
―――― ああ、そうだったのですぅ。
天保はアリアの最後のお願いを聞き入れて、ふかわの霊体を守ろうとしてくれているのだ。
『天保、ありがとうです』
足元に転がる自分の体を、アリアは冷めた目で見下ろしていた。

敵はじりじりと迫ってくるというのに、天保は丸腰のままだった。
>「ふかわさん、なにか武器をもらえると楽できるんだけど。なにかないかい?」
ぶちっ!
アリアは切れた。
しおらしい表情から一変、地団駄を踏み聞こえないと知りつつも叫ぶ。
『何ぬかしやがるですかテンポー!お前にはお前の剣がちゃんとあるですぅ!
 このままじゃ殺されちゃうですぅ、さっさと召喚しやがれですぅ!!!でないと・・・』

>ベルさん
>引きずり込んだアリアを抱えて座り、手を当てる。
治療が終わった途端、アリアは叫びながら飛び起きようとした。
「でないと剣はアリアが虫取りあみに変えてやるd・・・!」
ゴン♪
起き上がろうとして、アリアは額を強打した。きゅう、と変な声があがる。
アリアは再び動かなくなった。
どうやら軽い脳震盪を起こしたようだ。

―――― そのまましばらくお待ちください ――――

「・・・・・・・・で。」
痛む額を押さえながら、アリアは目の前のベルを睨みつけた。
「ここはどこで、お前は誰なのですぅ?ベルに似てるけど何かちがう感じなのですぅ!」
アリアは眉間に皺を寄せてじいっとベルを凝視した。
そしておもむろにポン、と手を叩く。
「そうなのですぅ!お前はベルよりスタイル良くて、何より美人過ぎるのですぅ! 
 このアリアの目は誤魔化されないのですぅ!観念してさっさと正体をあらわしやがれなのですぅ!!」
アリアは涙の滲む目で、命の恩人であるベルを睨みつけている。
頭をぶつけたせいか、どうも今ひとつ状況が飲み込めていないようだ。

30 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/11/23(木) 17:56:25
戦闘能力の無い身ではつらいにゃ。
カラスやドラゴンに狙われない様にこそこそと礼司達の後についていったにゃ。

>ラスチーリア
>「あたしを人間にして、お嫁さんにするというのはどうでしょうか!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「落ち着けラスチー!」
やれやれ。礼司への思いは本物にゃ。全裸でプロポーズとは・・・
ボクは礼司を見上げたにゃ。
「礼司。どうするつもりにゃ?
贋作の霊具が破壊されれば、ゼフィールは本物の霊具を狙うにゃ」
アッシュの銃撃が暗黒の陰陽師を襲う。物凄い被弾の煙が上がっている。
「礼司。霊宝を手にいれてどうするにゃ。
霊宝に何を願うか、そんな重いことを礼司は背負えるのか?リリにだって背負えるのか?
霊宝は、どんな願いも叶えると夢を見させる。
でもその叶えてくれる願いが巨大すぎる。
大きすぎる夢は叶わないほうがいい。
努力で手に入らない夢は、どんなに素晴らしくても人間に持ちきれにゃいぞ。
時間を戻しても、いいことは無い。きっと時間を戻したことで良くないことが起きる。
魔の無い世界をつくれば、魔性の者すべてが滅びる。
ボクは思うのだけど、なあ礼司。
霊具も霊宝も無いほうがいいんじゃにゃいか」

31 :タタリ神 ◆2OI4AwUasc :2006/11/23(木) 18:27:20
天保光はアリアと共に相模国造墓所の扉を越えた。
しかし天保は扉の前に留まり戦うつもりだったのだ。
なのにどうして中に入ってしまったのか。
自分の意思でか?いや自分の意思ではないものに突き動かされたのだ。
きょとんとする天保の頬から突然、蟲が沸いた。赤紫色の芋虫?
それは古代より日本に棲む妖怪タタリ神だ。
赤紫の蛇とも芋虫ともつかない化物はいつのまにか天保に取り付いていたのだった。
タタリ神はつぎつぎと天保の身体から湧き出てくる。
天保を乗っ取ろうとしている。
『ゼフィール……倒す……お前らでは…力不足……お前、心、邪悪性ある……乗っ取る……うひひ』

―参考・ 映画「もののけ姫」のタタリ神みたいなもの。似て異なると思ってくれ。

32 :布川亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/11/23(木) 21:41:44
亮明は我が目を疑った。
墳墓の円盤岩扉の封印が功を顕す半瞬前に、天保がアリアを抱き中へと飛び込んだ。
その天保の背中に確かに妖気が憑いていた。
だとしたら相模国造の墓所の内部に魔を侵入させた事になる。
だがゼフィールの手の者ではないようだ。ゼフィールは天保の行動に激昂している。
新たな敵?
一人憂える亮明に、黄眼入道の霊玉から必殺の光線が照らされる。

>礼司
>「お守りします!ふかわさん!」
亮明は礼司の活躍に目を瞠った。立派な兵(つわもの)だ。

>ギコ
>「霊宝に何を願うか、そんな重いことを礼司は背負えるのか?リリにだって背負えるのか?」
「猫さんは鋭い事を仰る。
霊宝の存在を知ってから私も考えていました。霊宝を得て何を願いますか?
時間を戻しますか?死んだ者を生き返らせますか?
私は医学を否定はしませんよ。心配停止の者を蘇生治療して生き返らせるのは良い事です」
これはラスティーリアに蘇生された礼司を例えていた。
「でも魂の入れ物である肉体が完全に失われた本当の死者までも蘇生させるのは反対です。
どんなに辛い悲劇があろうとも、それを無かった事にするのは、悲劇を越えて経過した時間を否定する事です。
生きるとは前進する事です。後戻りしてはいけない。
上湘南ではたくさんの悲劇がありました。多くの子供たちが死んだ。ランドマークタワーでも犠牲者が出た。
しかし上湘南だけで悲劇が起きるのではありません。
紛争は世界に絶えず、犯罪もなくならない。不幸な被害者は無数です。
上湘南の人たちを蘇生するのなら、ほかの人はしないのですか?
ほかの人たちも蘇生するのなら、いつの時代まで遡り不幸な人を生き返らせるのですか?
何処までの死者は生き返らせ、何処までの死者は死んだままにしておきますか?
どんなに非業な死を迎えた哀れな人であっても、死者を蘇らせてはいけない。
霊宝は無い方がいい。
霊宝は関わる人の心を狂わせる。
礼司君。霊具を壊してしまいませんか?陰陽師の力の全てを貸しますよ。
そうすれば道尊を倒した後、絶対に霊宝はゼフィールの手には入らないのです。
霊具が一つでも欠ければ、霊宝は消滅したも同然。霊宝を望む者は二度と現れないのです」

33 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/23(木) 22:18:50
ジョジョは走った。
ジョジョと翠星石の行為を邪魔した、憎きゼフィールを倒す為に。
そして、ジョジョはゼフィール達を見つけた。

先程は怒りに身を委ねて戦った為、敵味方の状況をよく把握していなかった。
今、ジョジョがこの場に揃った人物を見てみると、実に個性的な人物がいる。
中でも目を引いたのは全裸の少女だ。
この星の人間とは違う力の流れをしており、しかも小さい。
もし、この場に他のウルトラマン達がいたら、大抵は『うほっ!』と言っているかも知れない。

ジョジョは全裸の少女と、その取り巻き達に近付く。
彼女達は一人の少年に一方的に話し掛けているようだ。
一匹の猫の言葉がジョジョに聞こえる。

>礼司。霊宝を手にいれてどうするにゃ。

どうやら、一方的に話し掛けられている少年が、噂の礼司という少年のようだ。
そして、その礼司という少年が霊宝を手に入れた。
もしくは、霊宝に一番近い存在のようだ。

ジョジョは礼司の背後にこっそりと回り、耳元で囁いた。

「私が霊宝の所持者だったとしたら、こちらに危害を加えようとする者を霊宝の力を使って消しますがねぇ。
 例えば、世界を滅ぼそうとするゼフィールなんかはどうです?
 霊宝の力さえあれば、あのゼフィールでも消し去ることができるかも知れませんよぉ…
 少なくとも、変な願いを叶えて無駄に使わないようにして下さいねぇ…
 霊宝を拒否したり、願いを叶えないなんて言ったら駄目ですよぉ〜
 そんなことを言ったら、私が霊宝を貰っちゃたりしますからねぇ」



34 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/11/23(木) 22:43:42
ほんの僅かに開いた隙間から外の様子を見ていると、ゼフィールが呟いているのが見える。
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!鼻血垂らしたままで何言ってもカッコつかないわよ!」
ベーと舌を出して転げるように笑う。
ひとしきり笑い終わると、どこからか出したかティーセットを出して優雅に観戦モードへと移る。
鴉魔人と藤田、アッシュの戦い。
着々と霊具を集めるラスティーリア。
猫舌なのでまだ最初の一口が飲めずにカップを持ち上げたままのベルが小さく噴出す。
霊具はただ持てばそれが使えるというものでもない。
所有権は未だ天保にあり、既に儀式が済んでいる今、今更集めても彼らの願いが叶うことはないのだから。
アマナの術によりゼフィールの時間固定は解除されつつあり、既にヌーの世界は目前だ。
そして道尊のいう真なる儀式が間に合うかどうかもわからない。

迫真のアトラクションを見ていると、ひざに寝かせていたアリアが突然起き上がり、ベルの顎に額をぶつける。
アリアは脳震盪を起こしたようだが、ベルも口の中をきってしまい悶絶することになる。

-----------------そのまましばらくお待ちください-----------------------------

アリアはベルの変化に気付き、疑い睨んでいる。
一般人のベルから霊具融合のベル、そして現在の五行循環生物のベル。
確かに別の存在といって良いかもしれないが、その疑う根拠がベルの神経を逆なでした。
アリアの両肩をがっしり掴んで動けなくすると、頭上から口を開き、たまった血を垂れ流す。
「にょほほほほ!やっぱりフランス人形は血塗れじゃないとね。」
血染めにしてすっきりしたのか、アリアを放り投げてようやく説明をする。
「魄(金)から成り立ち、叢雲剣(水)とともにあり、真火(火)を宿し、アルラウネ(木)に宿りて奈落の深淵(土)に育まれて生まれた。
五行循環生命体ベル・T・カーマン、今ここに爆誕!・・・って一度はずした登場分を繰り返すのは虚しいわよね。しかも人形相手・・・。はぁ・・
毒で死にそうなあんたを助けてあげたのよ。」
肩を落とすベルは、そこでようやく内部にすべる込んでいた天保に気付いた。
天保の異変にも気づいたが、それと同時にふかわの存在にも気付いた。

隙間からチラッと見ただけで、服装が違いすぎて気付かなかったが、こうして観戦モードで見るとはっきりとわかる。
「ほあたぁああああ!!!」
気合と共に墓所の扉を蹴り破る。
道尊が完全解放した墓所の扉をふかわが封印をした。
だがそれはあくまで外部からの扉を開くことを封ずるもの。内部から、そして今のベルの力を持ってすれば破ることは不可能ではない。
巨大な爆発と共に石扉は吹き飛び、土煙の中には天保の首根っこを掴むベル。
「ヤスッ!!!あそこのスベリ芸人にうっちゃんのサイン貰ってくるようにお願いしてきて!
ついでに正当所有権持っているんだから、霊具も藤田たちから返してもらってきなさい!」
その言葉と共に土煙を突き破りすさまじいスピードで藤田とジョジョに向かって飛来。勿論ベルに投げられたからだ。

石扉破壊の爆発に巻き込まれるほどゼフィールは間抜けではなかったが、天保から発生したタタリ神の執念がそれを捕らえた。
天保から湧き出た触手がゼフィールを絡み取り、共に藤田たちに激突する。

35 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/24(金) 01:35:58
>21
ネビロスが大きなダメージを負い、実体化が解けつつあると、つかさの不死性も揺らぎ始める。
悪魔は不滅の魂を持ち、仮初の実体を持って現世に現われているだけなので、たとえ死んでも、また現われる。
固有名詞を持つ魔界の侯爵が何度も現われる事例はそのためだという説が有力である。
だが、つかさはどうだろうか?彼女は不滅の魂など持ってはいまい。
「読書の時間は終わったかしら?」
『ああ、なかなか面白い内容だったよ。それはそれは、面白い事が起こるな。
 ところでつかさ、もう私の体が維持できないのだが―――』
呪文を唱え終えたところで、実体化が不可能なほどのダメージを負っているようだった。
先のゼフィールの一撃で腕を失ったのは、確かに肉体を持つ者としては大きな痛手であろう。
「良いわ、契約を切るから、実体を解いて、ゆっくり休んで。お疲れ様。
 わたしはちょっと、趣味に精を出すから」
つかさはネビロスとの契約を解き、自らの不死性を完全に放棄した。
契約が解かれるときに、ネビロスのネクロマが解けたのだ。
こうなってしまっては、彼女は単なるアンデッド・モンスターに過ぎず、肉体を損壊することによって滅ぼすことが可能である。

だが、つかさは何を思ったのか、突如として携帯電話を取り出し、ある番号にかけた。
『もしもし―――あら、今日は電話が多い日だこと。今度は何の用かしら?』
なんと、この状況においても電話が繋がり、しかも嫌と言うほど聞き覚えのある声が聞こえてきた。
対するつかさも、繋がるのが当然とばかりの態度で、さして驚いた様子も無い。
「もう少し遊びたいんだけど、生憎、身体にガタがきてて。ちょっと助力をお願いできる?」
『そうね。呪文を唱えて、祈りを捧げなさい』
「はい」
短く返事を返すと、携帯電話の通信を切った。

つかさはすぐに、文章化不可能な、およそ人が有するものとは思えない言葉を呟きながら、眼を閉じて祈りを捧げ始めた。
すると、何処からか更なる邪気がつかさの身体に流れ込み、全身が黒いオーラに包まれ、更なる力を彼女に与えた。
今の彼女は、魔力と自らの精神力でもってアンデッド化している。名実共に最強最悪のアンデッドとされるリッチに最も近い形だ。
幸いにして、今のつかさは肉体を修復する術を持たないのだが、邪悪なオーラに阻まれて攻撃が通らないこともしばしばあるだろう。
「ふう……癖になりそだわ、このパワー。
 だけど、このまま皆に会いに行くのも―――それはそれで、面白そうね」
今のつかさは、真っ当な生者の身体に悪い瘴気を放っている。
彼女の近くで深呼吸などしようものなら、五臓六腑が著しく冒されるだろう。

36 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/11/24(金) 18:55:54
あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
『おれはふかわさんを守ろうとしたと思ったらいつの間にか扉を越えていた』

>31
透明な虫のような物体が顔からぼとぼとと地面に雪崩のように落ちていく。その数は限りを知らずに延々と沸きつづけた。
そのうちに沸きは首まで広がり、両手からも湧き出すようになった。
この感覚は前にも体験したことがある。夕日が沈んで夜に変わったとき、牙の主に乗っ取られる瞬間。
精神を侵食し、この虫たちが乗っ取りにかかっている。こいつらはいわば病原菌の類、ひとつ生まれればそこから数万と増殖する。
そいつらがひとつの意志のもとに結束してなにか行動しようとしている。
全員同じような顔をした虫が一斉に語る。
>『ゼフィール……倒す……お前らでは…力不足……お前、心、邪悪性ある……乗っ取る……うひひ』
なにかに寄生しなければ生きていけないものが何を言い出すかと思えば、俺を乗っ取ってゼフィールを倒すとかぬかしおる。
やれるもんならやってみな。この短時間で俺も色々成長したようだからな。一筋縄ではまず乗っ取ることはできないと思い知れ。
扉の向こうでさまざまな人の声が聞こえてくる。あっちでは皆揃ったようだな。
俺はまた見ているだけか?仲間が戦っている中で必死に逃げるだけかい?なあ天保光、お前はどうしたい?
蛆のように無限に溢れては落ちていくタタリ神を眺めながら自問する。
答えなんてみんなの思いを背負うと覚悟を決めたときにできてるだろ。

>34
>「ほあたぁああああ!!!」
ど派手な気合と演出で扉に蹴りをいれるベル。またご乱心でございますか殿ぉ?
ダイナマイトでも仕込まれたかのように爆発が起こると、扉は巨大な亀裂を作って吹っ飛んでいった。
>「ヤスッ!!!あそこのスベリ芸人にうっちゃんのサイン貰ってくるようにお願いしてきて!
>ついでに正当所有権持っているんだから、霊具も藤田たちから返してもらってきなさい!」
「はっ!?」
首根っこを掴まれてそのままキャッチアンドリリース。あっけないほど簡単に投げられる今日この頃。
お母さん、ぼくはいま投げられています。とても速く、この流れる光景をどこかで体験したと思ってたら、新幹線乗ったときでした。

タタリ神が巨大化して鞭のようになり、周囲にいる敵味方関係なしに攻撃を加える。
女のような藤田に触手とは絵的になにかとヤバイ!とにかくヤバイ!!
壁に激突してめり込み苦痛を感じるが、タタリ神は攻撃を止めようとしていない。
なんとか食い止めようと掴もうとするが、透明で触れることすらできないタタリ神はどうしようもなかった。
「ジョジョいるんだろ?!俺に向けて光線を放て!この邪魔なの焼き殺すぞ!!」

37 :黄眼入道 ◆tb8bzsbih. :2006/11/24(金) 21:54:12
>アッシュ
>「メギド」を撃つ。触手の一本はカラス天狗を巻き取って抑え、他数発で魔道師を狙った。
「ぬううん!」
触手に締めつけられたが怪力を発揮して、黄眼入道は縛りから抜け出た。
「これしきの呪縛で拙僧を押さえつけられはせぬわ!」
道尊はアッシュの銃撃に被弾し、その着弾は劫火と猛煙をあげている。道尊がどうなったか視認はできない。
「拙僧が消滅せずにおるとは、我が創造主道尊猊下が御無事である証。小僧!」
黄眼入道は叢雲剣を上段に構えなおした。
「拙僧と十数合も打ち合うとは見上げた剣術の腕前。しかもうぬは火霊の属性を持つようだな。
調度良いではないか。拙僧は水霊の属性を持つ叢雲剣を拝領した。これはどうかな!」
叢雲剣の刀身に水滴が沸きはじめた。黄眼入道は剣を振った。叢雲剣から大量の水が迸った。
水がアッシュを飲み込む。しかも水は重力に逆らい、アッシュを包んだまま円柱となった。
高さ五メートル直径二メートルの水の柱が立ち、その中でアッシュは溺れた。もがいても脱出できない。
「三途の川の水よ。旨かろう!特と味わえ」

>ベル
>「ほあたぁああああ!!!」
>気合と共に墓所の扉を蹴り破る。
大音響とともに墓所の扉が砕け落ちる。黄眼入道は呆れながら笑った。
「亮明の策を無にするか。ベル・カーマン!獅子身中の虫よのう!」
黄眼入道はゼフィールに駆け寄ると、無礼にも玉体に纏わりつくタタリ神どもを叢雲剣で剥ぎ取り出した。
「世蛭様!いざ相模国造の首を取りにいきましょうぞ」

38 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/11/24(金) 22:42:26
爆煙の中から陰陽師の装束の埃を手で払いながら、道尊が無傷で現れた。
身体にも服にも損傷は一切無い。
「物理攻撃はこの道尊には効かん」
事実、ジョジョのラッシュを先程浴びたが、道尊は全く傷つかなかった。
「いい様だな。小僧。この道尊からも贈答しよう。オオオオン!」
叢雲の水柱に赤紫の墨が沸く。八万倍の河豚毒だ。

>黄眼入道
>「世蛭様!いざ相模国造の首を取りにいきましょうぞ」
道尊はゼフィールの元に空中を走り近寄った。そして亮明に勝ち誇った。
「おい亮明。なぜ霊体でここに来た?
この道尊の式神鴉に病院で襲撃させたが、それに勝ちはしたが動けぬほど痛手を負ったな?
戦には、ほとほと向かぬ男だな!」
哄笑すると道尊は懐に手を入れ、またもや千切りの紙切れを一掴み取り出した。息を吹きかける。
式札は地に落ちると、今度は鷲頭の獰猛な式神と化した。
「いくらでも式神は造れるぞ!鷲鬼神達よ!墓所の入り口に賊を近寄らせるな!」
道尊はゼフィールと共に墓所の奥へと入った。

<整理>
墓所に進軍=ゼフィール、道尊、黄眼、生き残りの鴉鬼神数体
墓所の入り口=鷲鬼神50体以上がバリケード構成
*龍人兵はサナトスによって全滅。龍の長ガギエル降臨

39 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/24(金) 23:17:58
女性の大声と共に部屋の奥が爆発した。
ジョジョが爆発のした方向に目を向けると、土煙の中からテンポーらしき物体がこちらの方に飛んでくる。
そのテンポーは触手を振り回しながら突き進み、最後にはゼフィールまでをも捕獲して、こちらにやってきた。
ジョジョはスタンドを出現させ、テンポーの進行方向にいる礼司をスタンドで抱え、横に飛び退いた。

「これは……大丈夫ですかね?」
ジョジョはスタンドを消して、壁に激突したゼフィールとテンポーに近寄る。
ジョジョはゼフィールの部下達がこちらに来る前に、倒れているゼフィールに蹴りを入れると、テンポーの方を見る。
テンポーは何かのギャグのように、頭から壁にめり込んでいた。

>「ジョジョいるんだろ?!俺に向けて光線を放て!この邪魔なの焼き殺すぞ!!」
テンポーは自身に生えている触手を指差し、これを焼き殺してくれと頼む。
ジョジョは部下のやってきたゼフィールの側を離れると、スタンドを出現させ、テンポーに右腕を向ける。

「では、テンポー君。特殊な光線を放ちますからねぇ」
ジョジョは右腕からリング状の熱エネルギーを持つ光線、ウルトラアタック光線を放った。
リング状の光線はテンポーの体に当たり、テンポーの体に火を付けたのであった。




40 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/11/25(土) 01:04:14
「このアホ女ー!」
ボクはベルの顔面をツメでひっかいたにゃ!
「おまえって女は!おまえって女は!大変な状況だってわかってにゃいのか!アホー!」
やばい!圧倒的にやばい!
ゼフィール達は墓所の奥へと進んでしまったにゃ!
「ジョジョ!礼司とアッシュもなんとか出来ないかー?」

41 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/11/25(土) 02:19:54
>黄眼入道
>「世蛭様!いざ相模国造の首を取りにいきましょうぞ」
>道尊
>「いくらでも式神は造れるぞ!鷲鬼神達よ!墓所の入り口に賊を近寄らせるな!」
黄眼入道に助け起こされながら、ゼフィールはタタリ神を罵った。
「三途の川の亡者が、生者になった僕に嫉妬して追ってきたか!」
牙の主の宿主になった天保に邪性を感じて憑依を敢行したのだろう。
荒ぶる猛神タタリ神はオロチに変貌し、鞭の様に荒れ狂う。だが敵と味方の概念が無い。
純粋な破壊の権化であり生への嫉妬の集積体だ。
「僕を憎むがいい、タタリ神!お前なんてどうせ恨みだけの低脳な亡者。
ゼフィールをほら、もうお前は捕まえているさ!」
おかしな事をゼフィールは言い出した。

>天保
>タタリ神が巨大化して鞭のようになり、周囲にいる敵味方関係なしに攻撃を加える。
>女のような藤田に触手とは絵的になにかとヤバイ!とにかくヤバイ!!
ゼフィールは礼司を指差した。指先が光る。
「僕に犯されてただで済むと思うなよ。生き返っても穢れは落ちてはいないぞ礼司!」
既に牙の主の縛から解き放たれた天保に邪悪の残滓を嗅いだ様に、低知能のタタリ神は礼司をゼフィールと誤認識した。
当然そこにゼフィールの妖術が施されていた。そう誤る様に。
タタリ神は礼司を絞めつける。

「あはは。なんて低脳な!タタリ神よ!そこの光体の男も喰らうがいい!そやつは生命エネルギーの塊だ!」
ジョジョをゼフィールは指差した。
「僕を蹴った代償は高くつくぞ。ジョジョ。
僕はタタリ神をよく知っている。こやつは三途の川面に棲む死霊の怨念だ。憎悪に狂う亡者さ。
前後の見境なんてつかない。命の輝きに引き寄せられる蟲だよ。僕が三途の川の番人だった頃、こいつが現世に湧き出ない
様に押さえるのに苦労したものさ。
あはははは。水無月と似た様なものだよ。醜い死霊だ!今の弱った亮明では静められまい!あはははははははは!
はッ!」
高笑いを突如止めたゼフィールは霊具の剣を鞭へと伸ばして突いた。
剣が伸びる。
タタリ神と戦うジョジョを裂け、ぐんぐん剣が伸びる。
剣は天保の心臓を突いた。
ジョジョの光線でタタリ神の一部を焼き助かった天保だったが、心臓に剣が食い込んだ。
「儀式成就者は始末したよ、リリ」
ゼフィールは墓所の扉をくぐった。

42 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/11/25(土) 02:20:29
>ベル(天保を投げたベルは墓所の入り口に立っている)
「ねえベル」
ゼフィールはベルに近づいた。顔に張りついていたギコが飛び降りる。
「倍返し」
ゼフィールは回し蹴りでベルの腹を蹴った。
ベルが吹っ飛び墓所内の壁に激突する。
「僕を愚弄するのは赦さない。でもお前の望みは叶えてやろう。幻想的な妄想が好きだろう。
連れて行ってやる。相模国造の元に。生贄としてね」
ベルの後首をゼフィールは乱暴につかみ、ベルを引きずった。

ゼフィールの背後には道尊の創り上げた鴉鬼神が盾となって追っ手を阻み、魔人達は何人にも邪魔されずに墓所の
奥へと進んだ。リリが消えた残した水鏡(前スレ>313)を踏み越え、更に奥へ。
「見ろ、道尊。これが相模国造だ」
遂にゼフィールは相模国造に対峙した。
巨大な埴輪が墓所の最深部に聳え立っていた。高さは20mを越える。
異様な装飾の施された埴輪で、全面に奇妙な文字が刻まれていた。
「相模国造の棺だ」
ゼフィールは空ろな埴輪の顔を見上げてつぶやいた。
「父上、お迎えに参りました」

43 :増殖するタタリ神 ◆2OI4AwUasc :2006/11/25(土) 11:42:39
『殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……』
墓所扉前の間は憎悪の増殖をするタタリ神の海になりつつあった。床一面を覆おうとしていた。
礼司の持つ霊具を手から?ぎ取ろうとしている。
心臓に蛇身叢雲剣を受けた天保がタタリ神の海に沈んでいく。

44 :布川亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/11/25(土) 14:58:36
>道尊
>「この道尊の式神鴉に病院で襲撃させたが、それに勝ちはしたが動けぬほど痛手を負ったな?」
「何を言う。急いでこの場に参上する為に魂を飛ばしたまで。布川流陰陽道を甘く見る悪い癖はお改めなさい」
嘲りを残して墓所の奥の闇に消えていく道尊を亮明は追おうとした。しかし立ち止まらざるを得なかった。

>タタリ神
>『殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……』
アメーバの海となってタタリ神が床に広がり全てを飲み込んでいく。
「餓鬼霊までも手玉に取るのですか。ゼフィール!」
この謀略の巧みさ。亮明は舌打ちをした。このままでは全滅する。
亮明の足元にもタタリ神の潮が押し寄せる。
「止むを得ませんね。私は後事を子供達に託すとしましょう」
亮明は決意を固めた。心を決めれば楽になった。自分に出来る役目を果たせばいい。
呪を唱えながら亮明は両手を組み合わせあわただしく何度も印を指で結んだ。
「えい!」
印を解く。両手を広げ下げる。
「黄泉に帰りなさい」
下げた両手をゆっくりと上げた。呼応して床から真っ青な光が湧き上がる。清浄な浄化の光だ。
光は床全面から立ち上がり、辺り一帯を青く照らした。
タタリ神が蒸発していく。
「おおおおおお!おおおおおおおおおお!おおおおおおおおおおおお!」
タタリ神たちが叫びを上げる。昇天の歓喜の声だ。光と声が轟く。神殿地下を揺るがした。タタリ神が消えていく。
青き光の中、亮明は叫んだ。
「立て礼司!アッシュの水の縛鎖までは私には解けない。君が救え!」
叢雲剣の妖力は餓鬼の昇天では解除できない。
それに気がかりがもう一つ。水無月が巻き込まれないといいが、そこまでの微調整はできない。
「心まで魔でないのなら、耐えるでしょう。
さあ!天保!これはリクエストに答えましたよ!」
ジョジョの傍に倒れ伏す天保の顔の近くに突然、何もない空間から剣が形成させて落ちた。重い音を立て剣は床に突き刺さった。
「宝刀血吸(ちすい)。坂上田村麻呂公の護剣血吸は君に相応しい。吸血鬼に堕ちた懺悔を込めて使い・・・」
言葉の途中で霊体の亮明の姿が消えた。

上湘南第一中学校から9q離れた病院。
その向かいのビル屋上にふかわりょうは腹から鮮血を流し倒れていた。
道尊が看破した通り、刺客の鴉式神を倒しはしたが重傷を負っていた。
もとよりゼフィールによってバイク転倒事故を起こされ手術を終えたばかりであった。戦闘は無理だったのだ。
肉体が動けない為に生霊を送ったが、その魂も傷ついた。タタリ神昇天に力を使い果たしてしまった。
裂けた腹からはとめどなく血が溢れる。凍える様に寒い。ふかわは震えを止められなかった。
「礼司君。生きるとは前進する事です。過去をやり直す事ではない。未来に向って進みなさい。
理利・・・またいっしょにバラエティーで共演したかった・・・ね」
三途の川のほとりがふかわには見えた。
ふかわは目を閉じた。

45 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/11/25(土) 16:56:49
>ゼフィール
>ゼフィールはベルに近づいた。顔に張りついていたギコが飛び降りる。
>ベルの後首をゼフィールは乱暴につかみ、ベルを引きずった。
相模国造墓所の洞穴道は岩盤を乱雑に繰り抜かれた造りで、呪術の岩の彫り物の像が所々にある。
彫り物は人や馬を象った埴輪や土偶にゃ。古びてぼろぼろの幡や、神社の御神木に巻かれている白い紙があっちこっちに
飾られていたにゃ。
とても不気味。
「うわわ、ベルー」
ベルがゼフィールに連れていかれた!けどボクにはどうすることもできにゃい。土偶の影に隠れて見送るだけにゃ。
ゼフィールはボクのことなんか眼中になく、行ってしまったにゃ。
さー。どうする?
そうだ!
「アリア〜。アリア〜」
アリアもいた筈なのにいない。アリア、どこにゃー。

墓所の入り口の方から青い光が差し込み、洞穴を明るく照らす。
洞穴が鳴動しているにゃ。
どうしよう。礼司の元に戻ろうか。でも鷲頭の式神が塞いでいるにゃ。戻れにゃい。
「ア、アリアー、いないのか?」

46 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/11/25(土) 18:37:32
「ふかわさん!」
霊体のふかわさんが急に消えてしまった。僕は感じていた。ふかわさんが餓鬼のアメーバ体を退治するのに、
ふかわさんのオーラのほとんどをつぎ込んでしまったのを。
ふかわさんが!
ふかわさんが!
リリさん!ふかわさんが!ああ!

>「立て礼司!アッシュの水の縛鎖までは私には解けない。君が救え!」

ふかわさんの言葉が蘇る。
「ラスティーリア!預かって!」
ラスティーリアに霊鏡と霊玉を渡す。さっきのラスティーリアの真剣なプロポーズに、なにか言ってあげたかったけど、
状況がそれをゆるさない。ごめんラスティーリア。わかってくれるよね?
僕は水の柱に取り込まれて、もがくアッシュへと走った。アッシュを包む水柱は赤紫のいかにも毒々しい濁りに
汚れていた。
「アッシュ!」
僕はアッシュをつかもうと水に手をつっこもうとした。

チッ!

人差し指の爪の先端が音を立ててふっとんだ。
水は高速で回転していて触れられない。手をいれていたら、手が切断されていただろう。
「師子王ノ鞭よ!」
ふかわさんがくれた師子王ノ鞭よ。僕の親友を救っておくれ。
僕は鞭にオーラを込めた。鞭が青く光る。鞭を水柱に打ち込んだ。
鞭に引き込まれるような力を感じる。負けるものかと僕はふんばった。
鞭はアッシュの胴に巻きついた。引く。
アッシュを水の柱から救い出した。
同時に水柱はバシャっと崩れた。
「アッシュ!アッシュ!」
アッシュの顔は紫色に変わっている。呼吸は……していない!
僕はアッシュのくちびるに、くちびるを重ねた。
『バルンディノの地下神殿でもこうしたね』
僕はアッシュの口から水を吸い出した。水はフグの毒を含み、舌を痺れさせた。

47 : ◆dKjdsGj.gw :2006/11/25(土) 18:39:53
「キャアアアアアア――――――何しやがるですか――っ!」
アリアはベルに血まみれにされ放り投げられた。
おまけにベルは、ふかわ当主がせっかく封印した墓所の入り口を破壊してしまった。
アリアの目からぽろぽろ涙が零れた。
病院に駆けつけたアリアは、ふかわ当主がなぜ霊体で現れたのか理解していた。
ああ、ふかわ当主はどうなさっているのだろう。
「ひどいのですぅ!ふかわ当主がどんな思いで・・・・ベル!やっぱりお前なんか偽者ですぅ!」
アリアは泣き叫んだ。

ゼフィール達が中に進軍していた。
真っ青になるアリアの小さな手に、半透明に透けた少女の手が重なる。
怒りと悔しさに手が付けられないほど興奮していたアリアだったが、手が触れた途端平静さを取り戻した。
「うう・・・や、やってみるですぅ」
水鏡の淵には、理利のロザリオが落ちていた。
拾い上げた途端アリアの表情が変わった。

アリアは静かに水鏡の上に移動すると、寄り添う影にあわせて小さな左手を掲げた。
爆発的に高まる魔力。だがゼフィールは振り向かなかった。
アリアはくすりと微笑んだ。
あのゼフィールが素通りしたのだ、他の誰に気づけるというのか。
伏兵アリアは誰にも邪魔されず、浄化魔法を完成させた。

不意打ちの前に声をかけるなどという愚をアリアは冒さなかった。

道導を中心に、地面一面に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
気づいた道尊達が驚き振り返る。だがもう手遅れだ。
アリアが放った浄化魔法は、その場にいた邪悪な存在全てを焼き尽くそうと牙を向いた。
鬼と化した道尊の内を焼き尽くした光が、収まりきらずに目や口から吹きだしてくる。
「ごきげんよう、道尊様」
『闇に堕ちた陰陽師などふかわ当主のお手を煩わせるまでも無い』
アリアの目は雄弁にそう語っていた。
「ベル!いつまでも遊んでないで霊剣を早く!
 ヌーな世界に誕生した美少女戦士ベルが、これと見込んだ戦士に叢雲剣を授け導くんでしょう?!なぁんてロマンティックなのかしら!」

>ギコたん
>「アリア〜。アリア〜」
ギコも光に焼かれているが、式神のように燃えたりはしない。ただ蒼白い光が体に纏わりついてくるだけだ。
「ギコ隠れて!万が一の時は工藤先輩に守ってもらうのよ」
鋭く言ったアリアの顔が、入り口から見える蒼い浄化の光を見て強張った。
「ふかわ当主・・・」
アリアは無念そうに唇をかみ締めた。だがすぐに気を取り直し、光に焼かれるゼフィールに向き直った。

>ゼフィールさん
「ねえゼフィール、偽霊具って蟲に喰われても使えるの?」
アリアは猫なで声で、浄化の光で焼かれつづけているゼフィールに語りかけた。
ゼフィールが霊具に視線を落とした。霊具に皹が入った。
中から一匹の蟲が偽霊鏡を食い破り出てきた。
だが一匹だけではない。霊玉からも鞭と同化した鞭からも、堰を切ったように次から次へと沸き出てくる。
霊具にたかる蟲は爆発的な勢いで増えていった。あっという間に偽霊具は蟲に食い尽くされた。
そう――――この術は、アマナがムアコックにかけた『戒蟲蝕』だった。
慢心した道尊は、ムアコックを霊具に変化させた時に術も無効化していたと考えていたのだろう。
だが実際にはアマナの術は強力で――――しかも思惑通り、水無月のサナトスが術を発動させていたのだ。

「『豚に注意しろ』――――まさしく貴方の忠告どおりだったわね。
 ところでゼフィール、弟橘比売命はあなたなど知らないそうだけど?」
いつ攻撃を受けてもいいよう身構えながら、アリアはクスクスと笑った。

48 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/25(土) 20:40:42
>44
>「心まで魔でないのなら、耐えるでしょう。
「え、え、ちょっと、そんな期待されても困るんだけど……」
床から青白い破邪の光があふれ出すと、つかさはちょっと慌て始めた。
布川が懸念していたとおり、つかさは破邪の術には弱い。
心まで魔でなければ耐えうると布川は語るが、生憎、つかさの性根は限り無く魔物に近いか、魔物そのものであるためだ。
よって、何らかの方法で術による光そのものを防ぎ、自分の身を守る必要があった。
「こうなったら……」
そこでつかさは手印を結び、破邪の光から身を守るための術の名を、高らかに宣言した。
「忍法・土遁の術!」
特に霊的な力を使うでもなく、科学に基づいた『忍法』を使って、これを交わそうと目論んだのであった。
穴を掘って地中に隠れ、呼吸のための竹の筒を地面からちょこんと出している。(ただし、今のつかさは呼吸していないので、この竹の筒は不要だが)
実に手間のかかる忍法であるが、ほとんど一瞬で術を完成させるその速さは、まさに妖術と呼ぶに相応しかった。
流石に地面の下には光は届かない。要は破邪の光に当たりさえしなければ、つかさ的にはOKなのだ。

>41
土遁の術で地面に潜ったつかさは、少しずつ地中を掘り進む。
ゼフィール達の真下から現われて、ちょっと驚かせてやろうかと目論んでいるのだ。
この期に及んでも、つかさはただの悪戯好きである。謎だが。
「ふふ……丁度、この辺りね。とりゃーっ!」
少し進んだところで、地面から勢い良く飛び出した。
驚かせる為の大声を出し、それに合わせて周囲に勢い良く。

>38
「……あら?」
周りには、なんだか式神が50人くらい居た。距離を見誤ったようである。


49 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/25(土) 21:04:04
>「あはは。なんて低脳な!タタリ神よ!そこの光体の男も喰らうがいい!そやつは生命エネルギーの塊だ!」
ゼフィールがジョジョに指を差して言った。
ジョジョはゼフィールの方を睨み、ウルトラアタック光線をゼフィールにも放ってやろうと構える。
だが、テンポーから沸き出た触手の一部がウルトラマンの腕に絡み付き、光線のエネルギーを吸い取り始める。
ジョジョはウルトラマンのスタンドを消して、絡み付く触手から逃れるが、今度は本体のジョジョに触手が襲いかかる。
ジョジョは手に持ったウルトラキーを振り回して、触手を薙払うのであった。

>「僕を蹴った代償は高くつくぞ。ジョジョ。
>〜省略〜
>醜い死霊だ!今の弱った亮明では静められまい!あはははははははは!
>はッ!」
ゼフィールにはご丁寧にも触手について解説をし、高笑いをする。
ジョジョは高笑いをするゼフィールの顔に、ウルトラマンの拳をぶち込みたかったが、触手がジョジョの邪魔をする。
スタンドを出した瞬間、触手がスタンドに絡み付いてエネルギーを吸い取ってしまうのだ。

ゼフィールの高笑いが突然止まると同時に、ジョジョと触手の間に白い何かが割って入る。
横から、ドスッといった嫌な音が聞こえた。
ジョジョは音のした方を見る。
そこには、白い刃に体の中心を貫かれている、テンポーがいた。

「テンポオォーーッ!」
ジョジョは触手にエネルギーを吸い取られるのも構わず、スタンドを出す。
現れたウルトラマンに触手が群がるが、速射性の高い光線により、触手は焼かれていく。
ジョジョはその隙にテンポーに駆け寄った。

テンポーの体に刺さった刃は、的確に心臓を貫いていたようで、出血が酷い。
このままではテンポーが死んでしまう。
ジョジョはスタンドをジョジョの隣に移動させると、溢れ出る触手に埋もれそうになるテンポーを抱き上げて、スタンドに治癒光線を放たせる。
それと同時に床から青い光が放たれ、触手が全て消え去る。
ジョジョはテンポーを再び床に寝かせて、治癒光線を掛け続けた。

突然、何もない空間から剣が現れ、ジョジョの近くに突き刺さった。

>「宝刀血吸(ちすい)。坂上田村麻呂公の護剣血吸は君に相応しい。吸血鬼に堕ちた懺悔を込めて使い・・・」
ジョジョは声のする方が気になり、振り向いてみた。
だが、誰もいなかった。
ジョジョは不思議に思いながらもテンポーの治療を続けるのであった。



50 :鷲鬼神の頭衆の一人 緑眼入道 ◆AIm3OH.P0w :2006/11/25(土) 21:53:27
―名前・ 緑眼入道(りょくがん にゅうどう)
―性別・ 雄
―年齢・ 先ほど誕生
―髪色・ 黒茶
―瞳色・ 緑
―備考・ 上位の鷲鬼神。翼は無いが飛べる

>水無月
>「……あら?」
>周りには、なんだか式神が50人くらい居た。距離を見誤ったようである。
鷲鬼神達は呆気にとられたが、式神達の長が命令した。
「地中から世蛭様を襲おうと謀ったか。うつけものめ。この間抜けを始末しろ!」
鷲式神の屈強な出来の者が水無月を穴からつまみ、引き摺りだした。
「殺せ!いや、ゾンビかこの者は?ふ!世蛭様に仇なすのは替わらぬ。解体してしまえ!」

>アリア
>「ごきげんよう、道尊様」
墓所奥から閃光が生じた。
「道尊猊下!」
緑眼入道は奥へと向った。高速で飛ぶ。
「傀儡ごときが!」
アリアの背後を両足で蹴った。足には鋭い鉤爪があり、アリアの背中を裂いた。
アリアの発生させた破邪魔法が途絶えた。あと少し遅れたら偽霊具は破壊されていただろう。

51 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/25(土) 23:31:55
>ゼフィール様の計画される宇宙神との大戦に我等は従軍するのだ!」
>空中を泳ぎ、ガギエルはサナトスに体当たりした。口ばしの様な顎がサナトスに激突する。
>凄まじい衝撃にサナトスは錐揉みで墜落した。
「だから、言っただろう。それはむd----」
また時を止め攻撃を回避しようとしたサナトスの動きが止まった。
他のものに好奇心が働いたのだ。
サナトスの視線の先には先ほど横須賀から発射されたミサイルの姿
0.03秒の間にアマナの知識の中から、それを判断、理解に要した。
「なるほど---あれが大量ハカィ-----」
ガギエルのくちばしがサナトスの腹に思いっきり当たる。
そして、衝撃の強さによりサナトスの翼は麻痺し、落ちていく
「が----我ながら困った癖だ。少しばかり戒めなければならないな」
そう呟きながら二発のミサイルを異次元に飲み込んだ。
それを確認しガギエルを見るとどうやら腹で押しつぶすつもりらしい。
「----やはりそれが最善の戦法といえるか----だが、私にはどうだろうな」
不敵に笑みをこぼしながら背後とガギエルの腹の中に魔術陣を描く
「君にはすまないとおもってはいるんだが----君には花火になってもらうことにするよ。では---さよ」
時空魔法を発動させ、サナトスはどこかへワープした。
だが、ガギエルはこのことにきがついていなかった。
それは不運にもその場に居てしまったホームレスをサナトスと勘違いしていたからだ。
そうやってガギエルが自己満足に浸った瞬間、腹の中のミサイルが爆発した。

52 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/25(土) 23:46:32
>50
式神の一人に捕まったつかさだが、やはり希望どころか、余裕すら消えていない。
彼等のリーダーが奥へと飛んでいったこともあり、勝利を確信しているような感じさえする。
「ま、冗談は此処までにしておきましょう。
 で、貴方達の中に、わたしを解体できる人が居るのかしら?」
挑発に乗った式神の一人が、つかさに襲いかかる。
だが、つかさを掴んでいた者と、つかさを処刑せんとした者は、瘴気に呑まれて元の紙片へと戻ってしまった。
式神が実体化するための霊力の全てを、この瘴気が吸収したのだ。
「黒は凄い色よ。どんな色も塗りつぶしてしまうもの。
 貴方達は所詮、緑色の人の手下だもの、黒には塗りつぶされて当たり前よ」
近寄ってはならない事に気付いた式神達は、つかさから一定の距離を保ち続ける戦法に出た。
包囲して飛び道具で仕留めようと構えたところで、つかさは言った。
「貴方達の主も愚かね。トランプの兵隊をいくら数揃えたところで、何の役にも立たないのに」
その言葉と共に、つかさは今の今まで服の内側の結界に隠していた銃型COMPを取り出し、悪魔召喚プログラムを起動した。
現われたのはピクシーであり、つかさのもっとも信頼している悪魔だ。
「ピクシー。アレをやりなさい」
アレとは言わずもがな、ピクシーの必殺の魔法・メギドラオンである。
ピクシーが両手を挙げて何かを呟くと、式神の群の中心―――つかさの頭上に光が集まり、大きな爆発を起こす。
メギドラオンの破滅の光に包まれた50もの数の式神は、一瞬で全て使い物にならなくなった。
つかさはと言うと、また土遁の術でやりすごし、ピクシーと共に事無きを得ている。
「ご苦労様、ピクシー。後でご褒美にメロンをあげるわ」
ピクシーを銃型COMPに戻すと、今度は破壊された扉の周辺に居る者達に、先へ行くことを伝えた。

「わたしは先に行くわ。ほら、この状態だと、ロクに皆の手当てもしてあげられないし」
薄情なようだが、彼女の言う事はまさしく正論だ。
手当てをしようにも、大半の生命を害する瘴気を発するつかさが近くに居ては意味が無い。
つかさ自身が手当てをしようものなら、手当てされた側は直に瘴気に当てられ、瞬く間に衰弱死することは間違いない。
「それじゃ、奥で待ってるわ。あの、お百姓さんになりたがってた子―――名前は何だったかしら?
 ともかく、あの子は結構せっかちみたいだから、できるだけ急いでね!」
つかさはその言葉を発した後は、振り返ることなく奥へと走っていった。

53 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/11/25(土) 23:47:23
「あーもー泣かないでよ。ちゃんと考えて行動しているのよ。決して面白ければいいだなんて・・・ゲフンゲフン・・・。」
にやつきを隠すように顔を背けてアリアを蹴飛ばして転がすと、部屋の隅まで転がっていってしまった。
アリアがいなくなったと思ったら直後ギコが顔面を引っかく。
ギコとじゃれあうようにバタバタしていると、ゼフィールが悠々と進軍。
>「儀式成就者は始末したよ、リリ」
空に向かって呟くようなその言葉を聞き逃しはしなかった。
腹を蹴られ、後ろ首を掴まれ引き摺られながらベルは叫ぶ。
「ヤスウウウ!私と付き合おうって男が心臓の一つや二つ刺されたくらいで一々死んでたらこれから先持たないわよ!!
気合と根性でさくっと治して助けてよ!」
よく通る声は距離があり、タタリが見の蠢く中でもよく響いただろう。
その声と共に吐き出された血溜まりを残し、奥へと引き摺られ姿を消していった。

相模国造の棺の前まで来たとき、アリアが浄化魔法を発動させる。
ゼフィールをはじめ、道尊、黄眼、式神が焼かれていく。
そしてベルもだ。
陰陽五行説によれば、アルラウネ、叢雲剣、魄、奈落の深遠、いずれも陰の気。
陽の来る浄化魔法に弱いのは道理。
「ほげええええ!」
うめくベルの耳にアリアの声が響き渡る。
>「ベル!いつまでも遊んでないで霊剣を早く!
> ヌーな世界に誕生した美少女戦士ベルが、これと見込んだ戦士に叢雲剣を授け導くんでしょう?!なぁんてロマンティックなのかしら!」
「さらわれて助けを待つお姫様ポジションは女のロマンたけど、それもイイ!
やっぱり今の時代女も戦うべきよね!」
括目して立ち上がったベルに、先ほどまでの苦悶は見当たらない。
愛の戦士になったと思い込んだことにより、陽気が身体に満ちているからだ。体から煙は出ているが・・・

力強く立ち上がったとたん、浄化魔法が途切れた。
緑眼入道がアリアの背中を引き裂き術を中断させたのだ。

その時ベルは黄眼入道の両眼に深々と指を突き刺していた。
「烏骨鶏がいつまでも叢雲剣を持っているんじゃないわよ!」
眼を突かれ、怯む隙に叢雲剣を奪う。
手に取った叢雲剣の切っ先を地面に突き刺すと、あたり一面墨を垂らしたように空間が黒く変色していき、完全に黒色に包まれてしまった。
「ようこそ!【無限の中核に棲む原初の混沌】のつくりし空間へ。誰でもウエルカム入ってOK!でも出るのは三途の川へGOな世界よ。」
そうしたとたん足元の地面が消失し、巨大な穴と化した。
魂のベルがここに来たときに作ったトンネルが床一面に開いているのだ。
当然通じる先は三途の川。ふかわが小さく見えるがベルは気付いていない。
三途の川からの引力が発動し、力の無い物、弱ったものは引き摺られ落ちていく。
地面の消失した空間に立っているのはベルを含めて数人。
「叢雲剣の刀身は三途の川の水。その水は死に水であり呼び水なりき。生命力絶大なアルラウネの命脈すらも断ち切るこの剣で三途の川に落ちなさい!」
その言葉と共に雲燿の一撃を放った。刀身は長く延び、その場の全員に刃の行き渡る横なぎの一撃を。

54 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/25(土) 23:50:37
一方、サナトスは総理大臣の目の前に移動していた。
頭の中でアマナが今すぐ行けと命令していたからだ。
だが、総理もなんだか忙しそうな状態だった。
なんだかよくわからない鬼の面をつけた少年がそこにいたからだ。
「いきなりミサイルぶち込んじゃうなんてさぁ〜大悪党だね安部ソーリ♪」
なんだかノリの軽い奴だ。と私も命令を実行しなければな
「安部総理大臣!英国魔術協会の者ですが、先ほど我々の仲間たちがいた地区をミサイルで撃ちましたね。
 ---お取り込み中すいません。」
「ほーら総理♪怒れる声じゃん、べっつにー俺のことはほっといて話しちゃって」
そんなやり取りをしながら鬼の面の少年を観察した。
斧にマシンガンに面は爆弾のようだな。テロリストってやつか、まぁそんなことはどうでもいい。
「目撃者の処分は我々が引き受けますので」
その一言で鬼の面の表情が少しこわばった。
まずいな、こいつもミサイルの件で怒っているのか
「単純な記憶操作なので別に命はとりませんよ。
 さて、総理そういうことでいいですね---では」
そういって私はドアに時空魔法をかけてそっちへ向かった。
「あぁ---一つ言い忘れていました。『責任』はちゃんととるべきですよ。
 国のリーダーなんですからちゃんと国民が納得する形でね---ではでは」
助けを呼ぶ総理の声を背に私はドアをあけ、アイツのところへ向かった。

55 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/11/26(日) 21:23:19
「父上……」
万感の想いで相模国造の棺の巨大埴輪をゼフィールは見上げた。
想いの深さの為に、背後に出現した魔法陣に気がつくのが遅れた。

>アリア
>鬼と化した道尊の内を焼き尽くした光が、収まりきらずに目や口から吹きだしてくる。
>「ごきげんよう、道尊様」
道尊が焼かれる。
ゼフィールの手にした鞭からむ偽霊剣と、先端に納められた偽霊玉、左手にした偽霊鏡が小刻みに振動する。
偽霊具が崩れる!
「蟲!?」
偽霊具から夥しい蟲が湧いた。
持っていた霊具から次々と零れ落ちる蟲はゼフィールの腕も蝕んだ。
「僕の手が!」
触れた皮膚が白濁し痩せる。蟲が精気を奪うのか。動脈静脈が幾筋も浮き出て、老人の手の様に衰弱した。

>「ところでゼフィール、弟橘比売命はあなたなど知らないそうだけど?」
「僕の許しなく僕に話しかけてはならぬ!
知った様な事を嘯く人形よ!汝など役不足だ!」

>緑眼入道
>「傀儡ごときが!」
>アリアの発生させた破邪魔法が途絶えた。あと少し遅れたら偽霊具は破壊されていただろう。
「緑眼!その傀儡をずたずたに壊せ!嗚呼!僕の、僕の腕が!
道尊!霊具が傷んだ!修復を!」
蟲はアリアの術の停止とともに消え失せた。しかし尊い三つの霊具に虫食いの穴が無様にも幾つも開いているではないか!
金色の蛇鞭を霊剣に絡ませていたがゼフィールは其れを外すと霊剣、霊玉、霊鏡を道尊に放り投げた。
「父上が待っている。早く治すんだ!」

>ベル
>「ようこそ!【無限の中核に棲む原初の混沌】のつくりし空間へ」
>そうしたとたん足元の地面が消失し、巨大な穴と化した。
「ふざけるな!三途の川に戻るなど二度と御免だ!」

>雲燿の一撃を放った。刀身は長く延び、その場の全員に刃の行き渡る横なぎの一撃を。
「徒労だよ!」
ゼフィールは金色の蛇鞭でベルの斬撃を受け止めた。雲燿と蛇鞭の激闘は辺りを揺るがした。
目も眩む火花が散り、剣戟の衝撃に細腕のベルは耐え切れずに転倒した。
「こ、この僕を本気にさせたな!」
衝撃はゼフィールの負傷した腕も苦しめた。苦痛にゼフィールの息が乱れる。
「黄眼!緑眼!汝等は式神でありながらよく出来た創り物だ。
僕がその功に力を付与しよう!」
宙を舞う鞭の先端の蛇頭が口を開いた。
幾重にも連なる光の輪が吐かれ、二人の鬼神に降り注いだ。
「汝等は力大なるも素材が紙ゆえに脆い。汝等に鋼鉄の硬さを与えた!
存分に戦え!僕を守れ!
道尊!霊具修復の術を速やかに行え!早く!」

56 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/11/26(日) 22:29:31
雲燿の一撃をすばらしい反応で防ぐゼフィール。
空間を揺るがしたその激突に転倒しはじけ飛ぶが、入ることはできても出ることのできない半閉鎖空間がゆえに外壁にめり込んでしまった。
「ししし!手が痺れる〜〜!でも・・・ゼフィール、片足が三途の川に引っ張られているわよ。」
外壁にめり込んだ身体を引き出しながら声をかける。

地面の無いこの空間においては、己の霊力を足場にするしかない。
当然傷つき力が衰えれば足場は消失し、三途の川の引力につかまり引きずり込まれるのみ。

笑ってはいるが、当のベルも無傷ではない。
五行循環生命体としてあらゆる属性を吸収、循環エネルギーとできるが、浄化魔法と単純な力に対してはダメージを受けざる得ない。
焦点が定まるまで、追撃はおろか、動くことすらできなかった。

その間、黄眼入道と緑眼入道に力を与え守らせるゼフィール。
だがそれを尻目にベルは霊具を受け取る道尊の元へ飛んだ。
「道尊!霊具修復は止めなさい!」
同じ陰陽五行八卦を組する者として、言わずにいられなかった。
霊具創造で力を使い、さらにアリアの浄化魔法で内部を焼かれた道尊の状態がわかっていたからだ。
今ここで霊具修復で大きな力を使えば、力を使い果たし三途の川へと落ちるだろう。
「王佐の才だかなんだか知らないけど、もうゼフィールは終わりよ。五行を使う者ならわかるでしょう?
今は霊具を持って逃げて、ヌーな世界で自ら魔王となって君臨しなさいよ!」
ゼフィールの足と手。すなわちベルと接触を持った部分には根が食い込み、その力を吸収し今もベルに送り傷を回復させている。
既にその根は全身に行き届いているはずだ。
そして今、蟲がゼフィールの体を蝕んでいる。
蟲は金行。全身に根を張り巡らされ木行体質と化しているゼフィールに対し、金剋木が成り立っているのだ。

ベルが望むヌーの世界。
そこには血沸き肉踊る怪異と冒険が溢れているはず。
勿論それには「悪」の存在も必要不可欠なのだから。
「ねえ、ゼフィールを守るのはあんたの式神。しかもご丁寧にパワーアップしてくれちゃったし。ゼフィールはもう死に体。
ここであんたがゼフィールを三途の川に叩き落せばこの半閉鎖空間も解除されるし、逃げるだけなら何とかなるでしょ。
それとも忠義立てして完全消滅する気?今の自分の状態をよく考えて応えなさいよ。」
共に陰の気で五行八卦に通じる二人が見詰め合う。

57 :鋼鉄の黄眼入道 ◆tb8bzsbih. :2006/11/26(日) 23:04:36
「クワー!有り難き幸せ」
ベルに瞳を突かれた痛みで片膝を突いていた黄眼入道は、目を押さえたまま礼を述べた。その痛みが消える。力が湧く。
黄眼入道の真っ黒な羽毛の体が鋼の光沢に光った。柔らかい羽毛は鋼鉄の硬度を持つ鎧に変貌した。
ゼフィールの力を受け、背中からは新たに翼が生えた。

―イメージ参考・ベルセルクに登場する使徒擬きモズグス
ttp://www.geocities.jp/headlong037/b9/Mozgus.htm

「これぞ拙僧に相応しき羽毛鎧。御礼申し上げ奉ります。世蛭様」

>ベル
>「それとも忠義立てして完全消滅する気?今の自分の状態をよく考えて応えなさいよ。」
「笑止!世蛭様の元に我らは宇宙神と戦う所存。勝利の暁には我らの主、世蛭之命(ぜひるのみこと)様が新宇宙の唯一神である。
約束された果てしなき栄光の座を捨て、道尊猊下が何故に仏蘭西お気楽女に組みすると夢想するのか!
うははははは!
世蛭之命様!賜りました鋼の金剛力を持って、暴走阿呆小娘を拙僧が肉塊にしてくれましょう!
はあーーーーーー!
剛力招来!!!超力招来!!!うはははは!!!
神(ゴッド)!千手砲(せんじゅカノン)!!!」
両翼の羽一枚一枚が蠢き、凄まじい突きをベルに連打した。
ドドドドドドドドドドド!

58 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/27(月) 01:14:49
「実にふさわしい様になったな---クソガキ」
ゼフィールの背後でサナトスはそう囁く
「どうやら---我らの作戦は成功したようだが---やはり---少しばかり誤差が生じたようだな」
道尊に受け渡された霊具を見てサナトスは少しばかり残念な顔をする。
「予定ではあんな中途半端な形で残るわけがなかったのだがな---蟲も疲れたのか」
余裕の笑みを浮かべてサナトスは続ける。
「しかし---ここはなんて居心地がいいのだろうか---一人で読書をするのに丁度いいな
 さて---ゼフィール---ここからどうする?お前の寵愛している式神を呼ぶか?」
余裕たっぷりでサナトスは両手を広げゼフィールを挑発した。
しかし、すぐにそれをやめ、時を止めた。


時が動きだしたとき、サナトスはベルをお姫様だっこし、肩にはアリアを乗せゼフィール、黄眼、緑眼、道尊と間合いをとっていた。
「やれやれ困ったお嬢様方だ。」
そういってサナトスは肩で大きくため息をするとベルを睨んだ。
「すまないが---この世界をまだ壊さないでくれるかな?
 まぁ私は別にこの世界にはかかわりがないから存在の概念を捻じ曲げられることはないのだが---
 主人がそういっているのだ。今この世界を必死で研究している者が沢山いることは知っているかな?
 お前がやろうとしていることはその者たちの成果を無駄にすることになる。わかるな?
 お前のわがままで世界を変えたくはないのだ。現にこの世界でお前と同じことを思って同じことをしているやつがいるが---それをまた阻止している組織もある。
 とにかくだ---お前はまだ若いわけだし、まだ世界の真理にすら届いていないわけだから、まずは世界を知って欲しい、そして、それをすべてわかった時点でリセットされるなら我々は構わない
 ---と私がすこしばかり言い換えた部分もあるが---これが主人の言葉だ。
 なんとなく思うのだが---私もこの世界に興味を持った---この世界は私の好奇心が惹かれるもので溢れている。
 それをすべてゴミ箱へ---は少々酷すぎじゃないか」
とベルに対して説教をし、少しばかり殺意を込めて言う。
「---この展開はわかるだろ、そこまで馬鹿でもあるまい?
 お前が世界を消すというのなら私はお前をここでぶち殺すし
 考えておくとするならば、共に戦ってもいいと思っている。
 さて、よく考えるのだな」

59 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/11/27(月) 01:28:53
>>42
>ゼフィール
>「見ろ、道尊。これが相模国造の棺だ」
道尊は偉容を誇る埴輪棺に圧倒された。
「古文書の通りでございます!」
遂に封印された相模国造の棺に辿り着いた。
「この中に古代の巨神、相模国造のミイラが鎮座しております!ただちに・・・」

>「父上、お迎えに参りました」
『・・・やはり』
そうであったか。何事か得心した道尊は臆面にも出さず棺の封印を解く呪文を唱え始めた。
だが足元に不意に忌ま忌ましい破魔の陣が湧き出た。
「ちい!」

>アリア
>道導を中心に、地面一面に巨大な魔法陣が浮かび上がった。
>鬼と化した道尊の内を焼き尽くした光が、収まりきらずに目や口から吹きだしてくる。
>ゼフィール
>道尊が焼かれる。
「御心配には及びませぬ」
目と口から閃光を吹き出しながら平然と道尊は答えた。
「配下が駆け寄りますゆえ」
緑眼入道がアリアの後背を急襲。浄化の術は解けた。
「術は正しかったが術者が脆弱だったな。所詮は人形如きに大層な術は使えん。華山であれば別でもあっただろうに。
呪詛破りを生業とする陰陽師に術対決を仕掛けるようとは浅知恵に過ぎる」
道尊はそう吐き捨てると、霊具を主君から受け取った。
「おいたわしや世蛭様。霊具はこの道尊にお任せあれ。この霊具創生の為だけに真田流陰陽道があったと言っても過言では
ありません」
その道尊にベル・カーマンが味方する様に誘う。
鼻で笑って道尊は答えた。
「戯言だな」

>黄眼入道
>「約束された果てしなき栄光の座を捨て、道尊猊下が何故に仏蘭西お気楽女に組みすると夢想するのか!」
「この道尊の臣が言うことこそ正論。なぜこの道尊が寝返ると思ったか。夢見がちだな女郎。
栄光を捨てて正義に目覚めよとでも諭したつもりか?
大きな考え違いを貴様はしている。
世蛭之命様が死に体であると?節穴!
世蛭様の極大な霊力に器である肉体が追いついていないだけである!世蛭様、疲労も御怪我も直に回復いたしますぞ!
その間の時間稼ぎに・・・・・オオオン!」
道尊はサナトスらを睨みつけながら呪文を唱えた。
「亮明は安易に神通の武具を召還したが、同じ芸当はこの道尊にも出来る!
出でよ!鞍馬大天狗鬼一法眼の葉団扇!
このカマイタチの神通武具を緑眼、受領せよ!
出でよ!アルビオンの血の経典!
この魔力増大の魔法書を黄眼、受領せよ!」
道尊は強化した鳥鬼神二体に武器を授け護衛をすると、霊具修繕の呪式を詠唱し始めた。

60 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/27(月) 01:44:14
そう言って次はアリアに目を向ける。
だいぶ破壊されているようだが---意識はあるようだ。
「おぃ貴様!まだ生きているのか、答えろ!」
少しばかり肩を揺らし確認する。まだ意識はあるようだ。
「少しばかり状況を説明してくれ、あとお前はその状態で戻れるすべはあるか?
 手伝いが必要ならどうにかするが---」
そういったときサナトスは漆黒の翼を広げ飛び上がった。
話の腰を折るかのごとく2人の鳥超人が迫ってきていたからだ。
「おい---この三歩で記憶がリセットささるアホどもめ、こっちは話中だ。
 話中は黙っているもんだ---ぞっと!!!」
自分の背後に魔術陣出しそれに回り込む。
「大型ミサイルだぁ!無駄無駄ぁ!!!」
そう叫んだ瞬間、先ほど取り込んだミサイルが爆音を立て魔術陣から飛び出し、黄眼入道目掛けて突っ込む。

61 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/27(月) 02:11:43
>59
「せっかく魔王になれるチャンスが来たのに、
 それを蹴って今の地位を望むなんて―――嗚呼、なんて健気な人かしら!」
道尊の背後に、いきなりつかさが現われた。
吐き気がするほどの邪気を纏っており、気配を消す気も全く無いので、すぐにそれはわかるだろう。
だが、この邪気により咳き込み、反応は一瞬後れる。
そこをつかさは、道尊の右肩をつかみ、耳元で囁く。
「貴方みたいに、主のために真剣に頑張ってる人は大好きよ」
すると素早く身を翻して、邪気を纏った右手で霊具打ち据え、罅割れた偽霊具を砕いた。
まだ修復できないこともないが、つかさの邪気に冒されて霊質が著しく劣化し、もはや元の霊具として使うことはできなくなりつつある。
「ごめんなさいね。でも、貴方みたいなのを見ると、ちょっと意地悪したくなるものだから―――えいっ!」
更に道尊の首を掴み、霊力、生命力、精神力―――力という力を根こそぎ奪ってゆく。
暫くして、演技か素かはともかくとして、ぐったりしたところで乱暴に投げ捨てた。

>57
サナトスと応戦している黄眼入道に、つかさの瘴気が吹きつける。
彼女の瘴気は、先ほどと同じく二人の式神が実体を保つ為の霊力を吸収している。
ゼフィールの力によって強化されているから耐えられるものの、元の紙片に戻るのは時間の問題だ。
「貴方達の主も愚かね。いくら良い武器を持たせても、トランプの兵は所詮はトランプの兵なのに。
 そんなこともわからないのかしら?」
ゼフィールから力を得、今また武器を手にした式神達をも、つかさはトランプの兵だと言って嘲笑っている。
黄眼が消耗したところに、サナトスが呼び出したミサイルが直撃する。
辺りはミサイルの爆発により、黒煙に包まれる。

62 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/27(月) 02:29:55
>41-42
片腕が干からび、狼狽し、金切り声をあげて部下に命令を下すゼフィール。
黒煙が晴れると、つかさは微妙に宙に浮き上がり、それを見下ろすようにして眺めていた。
「ホント、不甲斐ないわねぇ。この体たらくは何?悟りの技を使えるんじゃなかったの?」
失望したような、そしてからかうような口調で、つかさはゼフィールに話しかける。
いよいよ焦り始めた頃合いで、つかさはまたもや言葉で精神に揺さぶりをかけ始めたのだ。
今度は言葉だけではなく、生者の命を削る瘴気を撒き散らしており、徐々にゼフィールの体力を削っている。
焦燥感を募らせ、更に体力まで奪って、相乗効果を狙っているのだ。
「ごめんなさいね、意地悪言って。使いたくても、今は無理よね?」
今は未来視の能力が使えないことを、つかさは確信している。
ネビロスを見ればわかる。未来を見られるならば、自分の両腕が切り落とされることもなかっただろう。
霊具と偽霊具、それにここに集まる様々な波動を持つ戦士の力が干渉しあって、運命が混沌とした状態になり、未来をかき乱している。
この状態では、どれほど優れた未来視の力を用いても、未来は曇ってよく見えないのだ。
「小さい頃はよく言われたわ、『つかさは少しでも眼を離すと悪戯をするから、よく見張っておけ』って。
 そんなわたしをノーマークだなんて、貴方は本当に過去が見えるの?
 ―――もしかして、貴方はまだ、わたしが何者かわからないのかしら?
 ただのゾンビだとでも思ってたりする?」
くすくす、と小馬鹿にしたような微笑を浮かべて、ただゼフィールを眺めている。
未来をかき乱されても、過去を見ることはできる。

「まあ良いわ。それにしても―――」
呼吸などしていないのに、息をすうっと大きく吸い込んで、
「『こ、この僕を本気にさせたな!』ですって!あはははははははは!
 ……それで本気だとすると、貴方はとても無様な最期を遂げることになるわ」
ゼフィールの身振り手振り、声色と口調を真似て台詞を復唱する。
そして、肩を揺らしながら、明らかな侮蔑を込めた哄笑を浴びせかけた。
更に精神に揺さぶりをかけ、冷静さを完全に奪おうという魂胆は見え見えだが。

63 :名無しになりきれ:2006/11/27(月) 15:43:10
落ち着くんだゼフィール、KOOLになるんだ!

64 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/11/27(月) 17:39:06
>39
ジョジョから輪状の光線が放たれて体にぶつかると、全身とタタリ神を燃やした。
王道のスペシウムのあれを予想していたのだが、違うものがでてきて少し残念。しかしこれでこの虫も落ち着くだろう。
火傷によるダメージは言うほど多大な損害になっているわけではない。
本来ならこの程度で済むはずはないのだが、それは変態なりの配慮だろう。

焼き殺せたのはたった一部で増殖すると、また滝のように勢いよく湧き出してくる。
この妖怪は霊的な概念で祓わなければ一生増えつづける。実に厄介で物理的な方法では滅ぼすことはできないみたいだ。

>43>44
>『殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……殺す……』
相変わらずやかましいにも程がある。同じことしか繰り返さず、怨念が篭った羅列の言葉はそれだけで呪いになる。
さまざまな邪悪な思想が一丸となって精神を乗っ取りにかかる。
耐性がついているから侵食されずに済んでいるが、それもいつまで持つかわからない。
>「黄泉に帰りなさい」
青く三途の川で見たような光がタタリ神を覆った。浄化され、悲鳴とともに消滅していく邪気たち。
よく聞いてみるとこれは悲鳴とは違う…喜びに満ちていて救われた後の声だった。

「あいつらも救われたい一心だったんだろうな。それが歪んだ形ででてしまった」
ひたむきに憎しみだけもったその存在は、いまに至り浄化されて消えていった。
それもただ闇雲にタタリ神という存在を消滅させるんじゃなく、みんなが笑って自ら消滅を望んでいった。
ふかわさんってテレビでみるよりずっとすごい人物なんだな。

>41
とすんと音がした。胸に感じる異物と喉からこみあげてくるあの鉄の味。
憎らしいほどに笑っているゼフィールのその先、伸びた剣が心臓の部分を刺していた。
変態が大声で叫んでいるのを最後に意識は遠のいていった。

あったかい何かに包まれて目が覚める。いままでの出来事は夢で、これから布団をでて学校へ行く…。
ということだったら、いかに楽だっただろうか。そう現実は甘くなかった。
目の前には傷の部分に光りをあてている変態の姿があった。
「俺が心臓を刺されて何分くらいたった?」
現状を確認すると、無理やり起き上がってちょうどいい刀を見つけた。
「ふかわさん俺に気を使ってくれたんだな。こんないいものを残してくれた」
音を立てて刀を土から引き抜くと、刀身は汚れることもなく綺麗なまま水のように光を反射して輝いた。
「いくぜ、扉の先に待ち人がいるんでな。あんたの大好きな人形もこの先にいる。急ぐぞジョジョ」

65 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/27(月) 20:02:11
>「俺が心臓を刺されて何分くらいたった?」
瀕死の状態だったテンポーが目覚めた。
ジョジョはテンポーの治療を止めて立ち上がり、一歩後ろに下がった。

「そうですねぇ。テンポー君が気絶してから10分位ってところですかねぇ」

テンポーは起き上がると、隣に突き刺さっている不可思議な刀を引き抜く。

>「いくぜ、扉の先に待ち人がいるんでな。あんたの大好きな人形もこの先にいる。急ぐぞジョジョ」
ジョジョは奥の扉を見つめる。
ジョジョのスタンドがジョジョの背後に現れる。
ジョジョの心がやる気に満ち溢れている為か、スタンドもジョジョの心に比例して力強さを増していく。
ウルトラマンでも性欲が絡むと強くなるのだ。

「ふふふ……そうですよぉ、テンポー君。
 残っているのは私達だけですからねぇ」
扉の前の雑魚共を毛散らして、対ゼフィール陣営は皆、扉の奥に入っていった。
勿論、礼司やアッシュ達もだ。
この場に残っているのは負傷していたテンポーと、彼を治療していたジョジョ。
後は雑魚敵達の残骸といったところ。

「さぁ!テンポー君!二人で翠星石と楽しみましょう!」
ジョジョは扉の中に入っていった。



66 :名無しになりきれ:2006/11/27(月) 21:15:48
テンポー三兄弟

テンポー…本名吉田テンホー、麻雀の名人
チーホー…実はふたなり
チンポー…人間の姿をしたうんこ


67 :旋風の緑眼 ◆AIm3OH.P0w :2006/11/27(月) 21:24:33
「吹けよ風!呼べよ嵐!」
緑眼入道は道尊より与えられた鬼一法眼の葉団扇を振った。
突風が沸き起こり、サナトスの発射したトマホークミサイルの爆煙を吹き飛ばした。
灼熱の大部分の猛炎はサナトスに返った。
サナトスが紅蓮の炎に包まれる。
「流石はわが創造主道尊猊下。この様な攻撃を予想され我にこのウチワを与えられたか!」

>水無月
「我らをトランプと愚弄するか?馬鹿者が!
我らは世蛭之命様より鋼鉄の鬼兵となったのもわからぬのか?
道尊猊下への無礼、許さぬ!クワー!」
緑眼は鋼鉄の腕で水無月を殴りつけた。水無月はぐしゃりと飛び散った。

68 :名無しになりきれ:2006/11/27(月) 21:31:31
>>66
それはチンポー三兄弟

69 :シェラ ◆lQTmbqTMa6 :2006/11/27(月) 21:43:38
どうやら人酔いしたようです。
寝不足のシェラは頭がくらくらしてきました。
村の外の人達が荒くれ者だという事をすっかり忘れていたのも悪かったのでしょう。
単にほしふり村に長く住みすぎて、頭が平和ボケしてしまっただけかもしれませんね。

シェラは凛さんに渡すカバンを村の人に言付けておきました。
もし必要なら取りに来るでしょう。
本部の救護班は人が足りているようなので、何の問題もありません。

シェラは家に戻り、ベッドに潜り込みました。
お祭りはこれからなのですから、皆には楽しんでもらいたいものです。

70 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/11/27(月) 22:04:37
>水無月
>邪気を纏った右手で霊具打ち据え、罅割れた偽霊具を砕いた。
>更に道尊の首を掴み、霊力、生命力、精神力―――力という力を根こそぎ奪ってゆく。
>暫くして、演技か素かはともかくとして、ぐったりしたところで乱暴に投げ捨てた。
「死肉女が頭に乗りおって」
投げ飛ばされた道尊は立ち上げると、膝の埃を手で如何にも余裕の素振りで叩いて払った。
「先程の傀儡にも教えてやったのだがな。どんなに正しい術法を行使しようと、正しい術者が行わなければ効験は薄い。
死人の貴様に、死人退治の専門家である陰陽師が精気を吸われたりするものか。
死霊とはすなわち鬼。鬼を払い、あるいは式神として従わせるのが陰陽師。
水無月、貴様は貴様である限りこの道尊の敵ではない。この道尊はおまえの天敵と言えるのだ。おまえでは勝てぬ」

>緑眼
>緑眼は鋼鉄の腕で水無月を殴りつけた。水無月はぐしゃりと飛び散った。
道尊は首を横に振りながら失笑した。
「陰陽道の理も霊具の何たるかも知らぬ無知の悲しさだな。術者である陰陽師を破らぬ限り陰陽の術を素人が破れはしない。
亮明もそう言っていただろう?聞いていなかったのかな?
それに霊具は単なる霊力宿る神祭りの道具ではない。霊具には意志が宿る。霊具は所有者を選ぶ」
叢雲剣が所有者であるベルと相互に干渉しあいゼフィールが手を焼いたのもその為だ。
「霊具は不滅性を持ち、例え砕かれようとも所有者が欲するかぎり復活する」
熱風の荒神モートによって消滅させられた叢雲剣は、ベルの求めに応じて蘇生した。
「この道尊の霊具は本物以上。当然、不滅性を帯びておる」
地面に散乱する偽霊具の破片が浮き上がり、道尊の手元へと飛び集まる。
「この道尊が健在である限り、吾の霊具は不滅だ!」

>ジョジョ
>「さぁ!テンポー君!二人で翠星石と楽しみましょう!」
声が聞こえた。
「これ以上、邪魔者はいらぬ!」
笑いながら道尊は両目を見開いた。
「地霊ども!落ちよ!」
墓所の入口通路の洞穴天井が落盤した。

サナトスは炎と奮闘し、水無月は緑眼に打ちのめされた。この場にゼフィールを阻む者はいない。
道尊は両膝をつき修復した偽霊具を両手に持ちゼフィールに差し出した。
そして黄眼に命じた。
「黄眼、おまえの金剛力で相模国造の埴輪棺を砕け」

71 :名無しになりきれ:2006/11/27(月) 22:13:45
平行世界と時空間が捻じれたようだ

72 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/11/27(月) 22:27:15
誘いを一蹴する道尊にベルの柳眉が釣りあがる。
「馬鹿ねー!あんたが正義に目覚めてどうするのよ!ムアコックをみなら・・・だだだだ!」
正義の味方も悪の組織が無ければただの暴力集団。
来るヌーの世界で正義が成り立つように悪の頂点になれといっているのだと言い直そうとしたが、その言葉は黄眼入道によって阻まれてしまう。
横から突然降って沸いた鋼鉄の拳。その数は無数。
血が飛び、肉が砕ける剛打だが、長くは続かなかった。
時間が止まり、動き出したときにはサナトスの手により救出されていたからだ。

サナトスに抱えられる中、ベルは急速に再生していく。
対照的に黄眼入道とゼフィールには倦怠感が訪れているだろう。エネルギーを吸われているのだ。
「ひゃひゃひゃひゃ!烏骨鶏から軍鶏になったからって所詮は鶏ね。私に目を突かれてただで済むと思ったの?」
ゼフィールの手足から食い込んだ根と同様、黄眼入道の眼から根を仕込んでいたのだ。
これにより絶えずエネルギーを吸収され、与えたダメージも黄眼入道自身のエネルギーで回復されてしまう。
そこへ水無月が瘴気を吹きかけると、黄眼入道の体内に仕込まれた陰の木が反応して身体を突き破ってうねり始めた。
「殻は硬くなったみたいだけど、内部はあんまり変わってなかったのねー。」
直後ミサイルの爆発に余波で抱えられていたサナトスの腕から弾き飛ばされることとなった。

「ん〜助けてくれてアリガト。
話は難しくてぜんぜんわからなかったわ。
でもお互いこの場での目的はゼフィールを叩き潰すことでしょ。
その話はここが終わったら白黒つけましょ。OK?」
緑眼入道によって跳ね返された紅蓮の炎を全て飲み込み、循環し、己のエネルギーに変えていく。
そして着地した場所は水無月の脇。
「ねー水無月ってあんなのが趣味だったの?」
投げ捨てられた道尊を指差しながら首をかしげる。
「力も知識もあるのに最初から一番になる気ないじゃない?
ゼフィールもそういった意味では結局まつろわぬ民に縋っちゃってるわけだし。
大いなるものとの戦争でちょっとドキドキしたけど幻滅よ。
男だったら大義名分は「自分」くらい言ってくれなきゃ私はいやよー。」
うんうんと、自分の主張に大きく頷きながら[理想の男論]を語っていると、緑眼入道によって話しかけていた水無月が潰されてしまう。
そして道尊が黄眼入道に埴輪の破壊を命ずるのを見て前に立ちはだかる。
「忘れたの?入ることはできても出ることはできない閉鎖空間内だって事を。
この空間を解除したければゼフィールを三途の川に叩き落すか、私を倒すことね。
あんたが水無月の天敵ならあんたの天敵を呼んでやるわ。」
おもむろに叢雲剣を翳すとその刀身からふかわがあらわれた。

73 :鋼鉄の黄眼入道 ◆tb8bzsbih. :2006/11/27(月) 23:58:08
「ぬうう」
黄眼入道は呻いた。体の内部から寄生樹が生い茂る。
>ベル
>「私に目を突かれてただで済むと思ったの?」
「拙僧に体を突かれてただで済むと思ったか?」
ベルの体が硬直しだした。
「策を用いるのは、うぬだけではない。
拙僧の体内に根を植えつけたのと同様に、うぬの体に拙僧の拳をもって石化の呪いをかけた。
樹木と水の属性のうぬには、石化は止められまい」
ベルの体内の血が砂となり、肉が石となっていく。
「亮明の亡霊に頼っている場合ではないぞ。ぬうう・・・拙僧へかけた術を解くなら、拙僧も・・・うぬにかけた術を解こう」

74 :名無しになりきれ:2006/11/28(火) 00:04:59
黄眼入道は不意打ちの拳を打ち付けられて死んだ。
ふかわの召喚によって現れたのはふかわだけではない。
キーゴヌンも召喚により現れたのだ。

75 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/11/28(火) 00:24:33
>道尊
>「地霊ども!落ちよ!」
>墓所の入口通路の洞穴天井が落盤した。
「ふぎゃあー!」
墓所の床に点在する土偶に隠れながらボクは戦いを見ていたら、天井の岩が崩れだしたにゃ!
ボクはダッシュで逃げた。
ズザザザザザー!
「ふひー」
ゼフィールのいるのとは反対方向、墓所の扉のあった方向に逃げたにゃ。間一髪、潰されるところだった!
「あの道尊とかいう陰陽師、強すぎる」
変なんだにゃん!強すぎる。
ジョジョの拳撃にもアッシュの銃撃にも、アリアの破魔も水無月のオーラ吸引も効かにゃい。
つまり!攻撃が全然きかない。
「まさか」
でもそうとしか考えられにゃい。きっとそうにゃ!
棺に至る洞穴はすっかり埋まってしまったにゃ。
ジョジョとテンポーもあっけにとられている。ジョジョの光線でなんとかなるだろうにゃ!
はて、礼司とアッシュは?

>>46
>礼司
>僕はアッシュのくちびるに、くちびるを重ねた。
「えー!まだチューしてるのかよ!」
アッシュももう大丈夫だろ!ジョジョなんかもうふたりとも扉の奥にもう向ったと思ってるぞ!
礼司とアッシュのキスを見て固まっているラスチーリアにボクは近寄ったにゃ。
「ラスチー!耳を貸せ!
道尊のことだけど、ふかわと似ているにゃ。いいか、ふかわはここに霊体となって来たにゃ。きっと道尊も同じなんだにゃ!
あの道尊も霊体なんだ!
だから物理攻撃がまったくきかないんだにゃ!
肉体は安全な所に置いてあるに違いにゃい。
ボクが霊感レーダーをフルに使って場所を“視る”にゃ!
脳が擦り切れてもいい。
行ったところでないと空間転移できにゃいんだよな?ラスチー。
だからボクが“視た”ビジョンをラスチーにテレパシーで送るにゃ。
そこにボクとラスチーで飛ぼう!道尊の本体をやっつけるにゃ!
礼司!
礼司は来ないでいい!ゼフィールとの戦いに戦力が少なくなるのはよくにゃい!アッシュもにゃ!
ゼフィールはまだまだ追い込まれてにゃいにゃ!
慣れない肉体に本調子でないだけにゃ。三途の川で霊体のゼフィールの絶大な霊力にボクは震えたにゃ」

ボクとラスチーで行くにゃ。
「ラスチー、戦力外同志、がんばってみようにゃ!」

76 :名無しになりきれ:2006/11/28(火) 00:45:00
ギコ達に救援者としてギルバが登場した。

77 :名無しになりきれ:2006/11/28(火) 00:51:38
バルンディノの時同様に、意味不明な妄言をいう迷霊まで出てきた。
支離滅裂で相手にしてはいけない。

と「オーラの泉」収録中の江原啓之が突然叫んだ。

78 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/11/28(火) 00:52:27
理利のサポートがあったとしても、所詮アリアはアリアだった。
不意をつくタイミングも呪文内容も申し分なかったが、道尊の前では及ばなかった。
濠癈道に傷ついたアリアは、吹き飛ばされ床を転がった。

>「おぃ貴様!まだ生きているのか、答えろ!」
水銀燈に良く似た少女に揺さぶられ、アリアはうっすらと瞼を開いた。
>「少しばかり状況を説明してくれ、
アリアは震える手をサナトスの額に押し当てた。
サナトスなら今の接触で十分の筈だ。知りたいだけ情報を引き出せただろう。
> あとお前はその状態で戻れるすべはあるか?
> 手伝いが必要ならどうにかするが---」
アリアは首を左右に振った。自力での回復は無理だ。
壊れて何の価値も無くなった自分よりも、今は戦闘を優先して欲しい。

だが、壊れて忌み嫌うべきガラクタ――ジャンクになってしまったというのに、アリアは満足していた。
浄化魔法を使うことで戒蟲蝕発動までの時間を稼ぎ、魔法陣を描く事で次の布石とすることも出来たのだから。

サナトス達が応戦している間に、アリアは足場を失い三途の川へと引きずり込まれていった。

79 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/11/28(火) 01:11:10
>72
>「ねー水無月ってあんなのが趣味だったの?」
「んー、顔はそんなに好みじゃないけど、誰かのために真剣になれるのは、とても素敵なことだと思うわ。
 その気になりさえすれば、主の地位と力を全てモノにできるのに、それをしないのだから。
 性格はそれほど悪くないと思うのよ。良くも悪くも純粋なのよね」
つかさの批評は、また主観混じりの、訳のわからないものだった。
いや、そもそも此処で敵の人格についてあれこれ言ってどうするのだ?

>68
そんなくだらない事ばかりしているものだから、反応が遅れて、緑眼の攻撃をまともに喰らうハメになるのだ。
と言うのも、このような肉弾戦に対しては、つかさはきちんと対策を立てていた。
その対策とは、殴りかかってきた敵の手を道具を収納する為の結界の中に引き込み、その入り口を遮断することによって敵の腕をねじ切るというものである。
ゴドーとの戦いの最中に上着のボタンを外していたのは、この術を用いる為である。
もちろん、不意を打たれては意味が無いのは言うまでもないが。
「いやいや、鋼鉄になっても、トランプの薄さじゃあねえ……」
緑眼の一撃でバラバラになったつかさの左手には、手鏡のようなものが握られていた。
腕が触れる一瞬前に、結界から引き出していたのだ。
「そもそも鋼鉄なんて、そんなに硬くないし。本当に硬いのなら、金剛と称すべきよ。
 パワーは決して悪くないのに、鋼鉄なんて脆い物質の硬さを得るから……」
左手に握られた手鏡が輝きを放つと、つかさが受けて然るべき傷を、緑眼入道も負う事になる。
物反鏡。物理攻撃限定ではあるが、持ち主が受けて然るべき傷を、敵にそのまま返すマジックアイテムである。
即ち、つかさと同じように、緑眼もまた、ぐしゃりと飛び散ることになるのだ。
だが、この鏡の力を以ってしても、緑眼の一撃は防ぎきることはできなかった。
「鏡を仕込んでも、結構効いたわね。なかなか良い一撃―――トランプの兵隊にしておくには惜しいわ」
つかさの五体もバラバラになってはいたが、アンデッドの彼女は首だけでも動く。
転がった右手に握られていた悪魔召喚プログラムが起動し、またもやピクシーを呼び出す。
「ピクシー。ディアラハンをかけなさい」
ディアラハン。傷を完全に癒す魔法だが、今はネクロマによるアンデッドではないので、回復魔法も効果を及ぼす。
逆に言えば、ネビロスがいる間に、敵が回復魔法で対処していたならば、つかさは此処には居ないだろう。
「惜しかったわね。でも、夜はまだまだ長いのだから、もっと楽しまなきゃ損よ?立てるかしら?」
相も変わらず、つかさは状況を楽しむ余裕すら失っていない。
だが、そろそろピクシーの魔力も枯渇しつつある。他の仲魔はギリメカラとグリフォンなので、次は無い。物反鏡だってもう無い。
しかし、そんな危機的状況にも関わらず浮かべている悪戯っぽい笑顔からは、まだ何か奥の手を隠し持っているような予感を感じさせる。
その奥の手が何なのかは―――過去を見れば、自ずと分かるだろう。

80 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/11/28(火) 15:13:18
>44 >72
三途の川の岸辺に佇むふかわの耳に、大きな水音が聞こえた。
鏡面のように滑らかだった川の水面は乱れている。
目を凝らすと、川の中ほどに何かが浮いていた。
子供かもしれない。そう危惧し川に入ろうとした布川の視界が、再び濃い霧に遮られる。
何かを水から引き上げたような音がした。

風に流れ、霧が晴れる。
川の中央で一人の少女が佇んでいた。ふかわの良く知る相手だった。
少女はひび割れた人形の頭を、いとおしそうに撫でている。
布川に気づくと、少女はバツの悪そうな、悪戯を見咎められた子供のような顔をした。
「布川当主」
華山理利は敬愛する布川に深々と一礼した。

「拝見していました。ここでない場所でずっと。
 霊宝を破壊するよう藤田君に仰っていましたね。
 そのとおりなのでしょう。―― 布川当主のお考えは、いつだって正しい」
理利はアリアの頬を撫でる。
指が離れる頃には、アリアのひび割れた顔はすっかり元通りになっていた。
「でも御当主。ならばなぜ・・・」
これだけの犠牲を払う前に、敖遊の儀を止めようと動いて下さらなかったのですか?
そう叫びだしたい気持ちをどうにか自制した。代わりに口にしたのは事実の確認だった。
「・・・儀式の影響で、平行世界と時空間に捻じれが生じています」
それがどういう意味を持つのか、今更説明の必要は無いだろう。

理利は水音を立てずにふかわへと歩み寄ってきた。
「『神々の争いの儀式に人が関わってはならない、これが陰陽師の掟』
 ランドマークタワーで、藤田君にそう仰ったそうですね。
 聞かされて正直ショックでした。陰陽師とは魑魅魍魎は調伏しても、神の横暴は黙認するのだと。
 でも・・・ 布川当主は禁を破ってまで駆けつけて下さった。―― 嬉しかった。とても」
理利は回復したアリアごと、三途の川から得た霊力を布川に押し付けた。
霊力は一度理利の中で循環させているので、陰の気の影響を受ける心配は無い筈だった。
「私は子供なのです。御当主のように潔く割り切る事が出来ない。
 霊宝という奇跡が用意されているのなら、どんなに危険でも試してみたい」
突き返されないよう3,4歩後ずさりした後、泣き笑いのような表情を浮かべた。
「もう一度生を謳歌させてあげたい。
 ゼフィールが肉の器に固執した気持ち、今なら少し理解できる気がします」


布川は三途の川から別の場所へと転移していった。
見送った理利は空を見上げた。ベルのフィールドの出口が雨雲のように空に張り付いている。
「あいかわらずやること滅茶苦茶よねえ」
理利はため息をついた。


81 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/11/28(火) 18:49:42
>「えー!まだチューしてるのかよ!」

何者かの叫びに目を覚まし、折り曲げた指が土を掻く。
瞼を開く。レイジとラスティーリア、白猫が倒れたままのボクに寄り添っていた。
「あ……っつ!」
次の瞬間、ボクは全身が焼けるような痛みで跳ね起きた。
カラス天狗の仕業か、水責めのついでになにか盛られたらしい。
意識が戻ったはいいが、七転八倒。
ボクの心臓の左半分に住みついた同居人が、その毒素を魔法の火で浄化しようとしてる。
今、ここで手首をバッサリやってみせたら、吹きだす血は煮沸してるに違いない。
振り回す手足で間違えて殴ってしまわぬよう、のたうちながらレイジから離れた。
「い、いて、いてててててて」
半泣き半笑いで転げまわるボクを、レイジはひどく心配そうに見つめてくれてるけど
今必要な助けはモルヒネだ。同情で治るなら医者は要らない。

ボクがトンでる間に石扉は壊されていて、敵も味方も皆先へ進んだようだ。
霊具を奪えなかったこと自体はさして問題でないハズだけど
防衛ラインはいよいよ瀬戸際。まさか最後に、フランス女どもを頼るハメになるとは。
そして何より、あんなフライドチキンに負けるとは。
せっかくの好体調から一変、満身創痍。振り出しに戻る。

このザマじゃロクに喋ることもできない。
地面に落ちていた石扉のかけらを掴むと、薄く尖った端を自分の腿へ思いきり突き刺した。
見ていたレイジが一瞬息を呑む。すぐに新たな痛みが訪れ、ズボンには赤い染みが広がりはじめる。
ところが気付の一発も、見た目ほど大して効かない。ともかくきっかけにはなり、
「先行けよ、多分死にゃしない。
身体が言うこと聞くようになったら、すぐ追い着くから……」
自然治癒する保障はないが、待つより他に手もあるまい。
いつまでも二人でハーヴェイ・カイテルとティム・ロスやってちゃ、
せっかくのステージを相棒に見せてやれなくなる。
「あとな、邪魔でなけりゃあ、オレの剣もついでに持ってってくれよ。ちょっと重いけど」
投げだされていた剣を引き寄せ、レイジへ差し出す。
愛剣サラマンダーは、刀身に込められた魔力のせいで並みの重量じゃない。
が、レイジがオーラとやらを使いこなせるのなら問題なく扱える。
コイツはボクの半身だ、携えれば姉貴のありがたい御加護が請求できる。

「それとオメエな、さっきオレと何したよ?
夢に白いワニが出てきたぜ……あ、あて、あててててて」
集中力の途切れ目に痛覚が戻る。潮時を感じたボクは手を振って、レイジを追い払った。

82 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/11/28(火) 21:27:59
「こ・・・この私に石化の呪い、ですってぇ?」
黄色眼入道のお互いの呪い解除の提案を受け、ベルの中で何かが切れた。
顔は紅く染まり、見開いた眼は充血、そして額には何本もの血管が浮き上がるその顔はまさに般若の形相。
「陰陽五行によって生み出された式神がぁあああ!どの口でのたまわるぅ!」
般若の形相で黄色眼入道の前によると、その嘴ぽい部分をもぎ取って下に投げ捨てる。
その後も怒涛のラッシュで、鋼鉄の硬度を持つ黄眼入道を殴り、その外骨格ともいえる装甲を剥ぎ取っていく。
「道尊!あんた式神にどういう教育しているのよ!
五行相剋の理も知らない馬鹿にこんなもの与えても豚に真珠よ!」
怒りの収まらないベルが黄眼入道の翼をむしりながら道尊にも怒鳴りつける。
だんだんどちらが悪役かわからなくなってきたが、気にしない。
アルビオンの血の経典を黄眼入道から奪うと三途の川へと叩き落してしまった。

経典はすさまじい速度で落下し、三途の川に佇むリリの足元に突き刺さったのだが、神ならぬベルには知る由も無かった。

体の半分以上が石と化したというのに、気にもせずに黄眼入道の首を絞めていた。
だが、その口がパクパクと動いた時、ベルの中で何かがくっついた。
「え・・・!まさか、そうなの?」
パクパクと動いたその口に何を見出したかは謎だが、首を絞める手の力が緩む。
「そうだとしたらなんて言う神算鬼謀!いや、私だってそんな童話に夢見る子供って訳じゃないけど・・・」
顔は赤いままだが、般若の形相が徐々に和らぎ、目じりが下がる。
そして鼻血まで出てきて、ようやく真顔に戻った。

「黄眼入道!私は悪魔との取引はしないわ!共に死を選ぶっ!!」
多分に芝居がかった言葉と共に黄眼入道をゼフィールに向かって投げ飛ばした。
鋼鉄の塊と化した黄眼入道は音速を超えたスピードでゼフィールに突っ込み、それを尻目にベルは閉鎖空間を解除し、墓所入り口へと飛ぶ。
「木行を以って土行を剋す!退け!!」
崩落し閉ざされた墓所の入り口の岩や土が塵と化し、木の根で作られたトンネルが出来上がる。
開いた向こうには天保とジョジョの姿が。
「ちょーしゅー小力ラリアットオオオオ!!」
天保を見るや否や、駆け寄りそのままラリアットを食らわせた。
倒れる天保にベルは泣きながら訴える。
「ヤスッ!遅いのよ!あんたが遅いから水無月はバラバラにされ、アリアは背中切られて、私はこんな風に石になっちゃうのよ!
叢雲剣あげるからチャッチャと倒してらっしゃい!
そ、それで、わかってるわね!石になっちゃったお姫様救うのは〜〜〜〜キィ〜〜!とにかく言って来い!」
顔を真っ赤にしながら天保の尻を蹴飛ばし墓所内部へと送り出す。
そう、ベルは戦いよりも、世界の命運よりも、女のロマンを取ったのだ。

天保とジョジョを見送った後、振り返ると藤田とアッシュが似たようなことをやっていた。
「ああ、藤田!別れは辛いものだけど今は戦いを優先するのよ!アッシュのことは渡しに任せて!」
魔剣を受け取り、アッシュに追い払われる藤田の襟首をつまんで墓所内部へと放り投げた。
その後、アッシュの横に座り、そっと手を当てる。
「アッシュ、ラスティーリアなんかに負けちゃ駄目よ!性別より愛よ!」
ベルは未だに藤田・アッシュ・ラスティーリアの男と男と女の男を取り合う三角関係だと信じているのだ。
アリアから毒を吸い取ったように、アッシュからも毒を吸い取りながらベルは完全に石となって動きを止めた。
「あ・・・こんなしゃがんだポーズより寝てたほうがお姫様っぽかったかしら!」
それが最後の言葉だった。

ベルの閉鎖空間は解除されたが、三途の川へとつながるトンネルは維持されたままだった。
墓所の最深部は地面が無く、相模国造の棺と数人の戦士達が霊力を足場に戦っている。
敗者は即座に三途の川行きという物騒なリングだけを残し、ベルは石像と化した。

83 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/11/28(火) 23:24:22
あんなに望んだ肉体なのに、なんて面倒くさいのだろう。
疲労が重く圧し掛かる。
空間にも時間にも束縛されない霊魂と異なり、肉体には制約が多すぎる。
これが生きている証なのかもしれないが。
十分に練った筈なのにこの肉体では駄目かもしれない。ダメージを受けすぎた。
「霊宝を得るまでの辛抱だ」

静々と道尊が傍らに歩み寄る。修復した偽霊具を捧げあげる。
「霊玉霊鏡は汝が持て。僕は霊剣を持つ」
右手に金蛇鞭、左手に叢雲剣をゼフィールは握った。

黄眼入道と緑眼入道は死闘を繰り広げていたが、ゼフィールは黙殺していた。
ゼフィールには相模国造の棺しか見えていなかった。

>ベル
>多分に芝居がかった言葉と共に黄眼入道をゼフィールに向かって投げ飛ばした。
ゼフィールは後を振り返りもせずに、投げ飛ばされた黄眼入道を金蛇鞭の一閃で打ち落とした。

三途の川の番人、敖遊の儀の審判として、霊具争奪の戦いを傍観するしかなかった己が、永い忍従の末に遂にここまで来た。
いま自分はその埴輪棺の前に生身の生者として立っている。
相模国造の棺を開ければ全てに決着がつくのである。
どうして他の事が眼中にあるだろうか。
結界されているとはいえ脆い土塊の埴輪の棺は、容易く砕けそうだ。
ゼフィールの部下達は、上湘南の超常の子らと戦い悉く敗れたが、それで良いのだ。彼らの最大の使命はゼフィールの護衛である。
彼らはみな立派に任を果たした。
ゼフィールを相模国造棺の前に、三種の霊具所有者として立たせたのだ。

>墓所の最深部は地面が無く、相模国造の棺と数人の戦士達が霊力を足場に戦っている。
ゼフィールの足元の地面が突如消滅した。
空間を捻じ曲げて三途の川と繋げたか。
「策を弄しても遅いよ」
ゼフィールは宙に浮いた。
好都合だよベル!
「甘いね。三途の川を使うのなら、こうするんだな!
タタリ神!帰って早々にまた現世に来るがいい!冥府と現世を繋げてくれた親切な女のおかげだ。
ベル、為す術が裏目裏目に出るな。助かる。汝は僕の実に良い協力者だよ。
亮明が死力を尽くして冥府にタタリ神を送ったのにね!人の努力を無にするのが得意だなベル!」
墓所最奥の床面に、先刻出現したタタリ神の海が三途の川から湧き出て、水位を増していく。
相模国造棺の前は、一面がタタリ神の海原だ。
足場として土偶や岩をゼフィールは浮遊させ、それがタタリ神の海に島となって顔を出している。

ゼフィールは勝利を確信していた。
ゼフィールは両手を振り上げた。
金の鞭と霊剣が閃く。
「僕の勝ちだ」
二つの武器をゼフィールは渾身の力を込めて棺に撃ちつけた。

84 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/11/28(火) 23:41:27
>ギコ
>「ラスチー、戦力外同志、がんばってみようにゃ!」
「その提案に乗ったわ!
アッシュと二股かけられても、日陰の女でもあたしはいいの。レイジの役に立てるなら、やる!」
あたしは預かっていた霊玉と霊鏡をレイジに渡した。
レイジはアッシュが心配で、まだ見つめている。
「殺したって死なないよ〜アッシュは」
そこまで言ったときにベルが割り込んできた。

>ベル
>魔剣を受け取り、アッシュに追い払われる藤田の襟首をつまんで墓所内部へと放り投げた。
「あたしの御主人さまになんてことを!このやろー!」
グーで殴る!

ガキン!

>ベルは石像と化した。
「むむー」
手がつぶれちゃった。ったく、もー。
あたしはベルへのお仕置きを諦めてギコに言った。
「空間転移、いつでもいいわよ〜」
ギコは覚悟を決めている。あたしも覚悟を決めた。

85 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/11/28(火) 23:44:11
>70
進んでいくと急に天井が崩れて二人ともども下敷きになる。
しかし、瓦礫の中から膨大な量の光が放たれると大小さまざまな岩は吹き飛んで再び歩み始める。
「急ぐぞ変態。なんか嫌な予感がむんむん感じる」
ゆっくり歩いていたのが一人先行する形で走り出し、広く開けた場所へ出る。

>82
>「ちょーしゅー小力ラリアットオオオオ!!」
「ひでぶぅぅっっっ!!!」
いつの日かくらった覚えのあるラリアットをモロにくらった。この衝撃はやっぱりこの人物。ちょっと待てキレてないですか?
>「ヤスッ!遅いのよ!あんたが遅いから水無月はバラバラにされ、アリアは背中切られて、私はこんな風に石になっちゃうのよ!
>叢雲剣あげるからチャッチャと倒してらっしゃい!
>そ、それで、わかってるわね!石になっちゃったお姫様救うのは〜〜〜〜キィ〜〜!と
にかく言って来い!」
うろたえる俺を尻目に叢雲剣を渡して、マシンガントのように状況説明をした後尻を蹴飛ばされる。
聞き取りにくい部分もあったが、とにかく味方がかなりやられてしまったらしい。
「お〜、聞いたか変態。大好きな人形もやられて女子人気NO.5の水無月先輩もやられちまったらしい。
俺の思い人も石にされそうだ……こいつぁめちゃ許せんよな?許しちゃ絶対にならないよな?!」
先生は俺が必ず助ける。両手に持つ刀と剣を大きく振り上げて交差させ、霊力をこめると蒼い炎が天高く燃え上がる。
「2-C、出席番号2番 天保光。推して参る」
どこの何者だろうと知ったこっちゃない。なんぼの敵が相手だろうと関係ねぇ。
いかに理想が高かろうが、人の恋路を邪魔する奴はただじゃおかない。

>83
トンネルを抜けると決戦の地である墓所につく。足場がないために霊力を使って、ふわりと宙に浮いて戦うことになる。
>「僕の勝ちだ」
「あめぇよ」
ゼフィールが持っている偽の霊剣と鞭は浄化の炎『三昧眞火』によって燃えて塵ひとつ残さず灰になり消えた。
霊剣とはいえ人の手によって作られた模造品の霊具など所詮はこんなもの。何の歴史を刻んでいない武器もまた然り。
「おいクソガキ、ちょっと面貸せ。本日この場より冗談は一切なしだ。泣いて謝るまで絶対に許さないからな」
ゼフィールら敵全体に向けて刀を振り上げて浄化の炎『三昧眞火』が龍の姿に形を変えて襲い掛かる。

86 :鋼鉄の黄眼入道 ◆tb8bzsbih. :2006/11/29(水) 00:32:04
>ゼフィール
>ゼフィールは後を振り返りもせずに、投げ飛ばされた黄眼入道を金蛇鞭の一閃で打ち落とした。
「クワワー!」
土煙をあげて黄眼入道は地面にめりこんだ。
しかも体から発芽する幾つものアルアウネの根が地面に根付く。黄眼入道は根によって地に縫いつけられた。

>ベル
>墓所の最深部は地面が無く、相模国造の棺と数人の戦士達が霊力を足場に戦っている。
>敗者は即座に三途の川行きという物騒なリングだけを残し、ベルは石像と化した。
「愚か者!拙僧にかけた術を解けば良いではないか!
くわわわああああああアアアア!クワー!」
黄眼入道の鋼鉄の体を突き破り、アルラウネが生い茂る。
しかも地面が消えていく。さらには獰猛な餓鬼霊タタリ神が湧き上がってきた。
身動きできない黄眼入道は三途の奈落に沈んでいく。
「世蛭様!道尊猊下!クワワワー!」

>天保
>「おいクソガキ、ちょっと面貸せ。本日この場より冗談は一切なしだ。泣いて謝るまで絶対に許さないからな」
黄眼入道は上を見上げた。
ゼフィールに仇なす天保がいた。
「霊具は不滅!忠誠も不滅!
世蛭之命様に絶対の忠誠を尽くすは、道尊猊下に創造された者の喜びなり!」
黄眼入道は奈落に沈みながら、樹木と蔓に変貌した腕を上げた。天保の足首にかろうじて蔓が巻きついた。
すかさず蔓に蔓が絡み、枝が絡み、黄眼入道の本来の腕が絡みついた。引き寄せ抱きついた。
「共に地獄に堕ちようぞ!」
黄眼入道は重量を武器に天保をタタリ神の海に引き込み一緒に沈んだ。

87 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/29(水) 01:11:53
アリアは頭を横に振りながらサナトスの頭に触れた。
そして、アリアの見たものすべてが頭の中へ流れ込んできた。
サナトスは少しばかりそこに佇み記憶をたどる。
どうやら作戦は成功したようだが、いろいろと誤差が生じたらしい。
サナトスもアマナも唇をかんだ。
「どうも、というか---ほんとぅ----」
サナトスは絶句した。さきほどまであったものが今目の前で消えたからだ。
サナトスの心に久しい気持ちが湧き上がった。
永く眠っていたせいで忘れかけていた消失感、それは酷く心を病み気持ちを落ち込ませる。
涙がながれかけていた。そのとき、ミサイルの衝撃でサナトスは吹き飛んだ。
「---クソ」
体制を立て直すと息もつかせずに炎がサナトスを襲う。
サナトスの鎧は物理防御では先ほどのレギオンたちがつくった鎧と同等なものだが、特殊防御がまったく無かった。
こんなちっぽけな炎でサナトスは大ダメージを負うことになる。
ダメージを覚悟した、そのとき、炎が見る見るうちに消えていった。
>でもお互いこの場での目的はゼフィールを叩き潰すことでしょ。
 その話はここが終わったら白黒つけましょ。OK?」
「しまった。」
いくら先ほどの貸しがあるとはいえ、こんな状況でこの意見を叩き潰すことは絶対に出来ない。
ただいま、頭の中ではサナトスがアマナに説教をくらっている。
「---仕方がない、やはりこの話は主人が話をつけるべきだったのだ。
 いいだろう。ゼフィールを縊り殺そう。」
とノリ気になったところであの女が消えた。
>「ちょーしゅー小力ラリアットオオオオ!!」
「オィィィィィ話が違うじゃねぇかよぉぉぉぉぉ!!!」
いくら冷静なアマナとサナトスでさえもこの理不尽な行動に対し大声で突っ込みをいれてしまった。
「まぁいい、選手交代というわけか---あぁジョジョもいるのか----あとで殴らないとな」
そういって後続部隊の確認をすまし、視線をもどすと
ゼフィールがあそこにいる!
「くそっ!間に合うか!?」
時を止めゼフィールのいる場所まで近づく

のこり五秒----四-----三-----二------一-----


88 :サナトス ◆yPJlKmeyCM :2006/11/29(水) 01:12:29

何か金属のものが壊れる音と刺さる音が聞こえた。
サナトスの左腕に深深と霊剣が刺さっていたからだ。
「お前さん---何か忘れちゃいないか?」
霊剣が深く刺さっているというのに顔色はまったく変えずゼフィールに語りかける。
「人に恥かかせておいてハイサヨナラはいけないな---だいたぃ----なんか焼けてるなぁ----
 ----あっちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
気がついたとき霊剣からは青白い炎が出て燃えていた。サナトスの腕ごと
激痛に耐えながら急いで霊剣を抜き、炎を消す。
腕は医学的にもう駄目な状態であったがそう悲観していなかった。
何故ならヒーリングを日に三回やればとりあえず三週間ぐらいで動くところまではどうにかできることを判っていたからだ。
しかし、痛かった。
>「おいクソガキ、ちょっと面貸せ。本日この場より冗談は一切なしだ。泣いて謝るまで絶対に許さないからな」
「うるさぁーい!おぃクソガキ!これを見ろこれを!乙女の柔肌が真っ黒こげじゃないか」
と火傷した腕をブンブン振ってアピールしたが向こうは相手をしてくれなかった。
それよりも敵だと勘違いして攻撃を仕掛けている。
「私は味方だって!!!仕方ない!」
残り少ない魔力を振り絞って時を止めた。
また時が動き出せばサナトスの魔力はつき、召還は解除されるだろう。
サナトスはそのことを考え、ジョジョのもとへ急いだ。

時が動き出したとき、サナトスはなんとかジョジョの目の前についた。
徐々に薄くなり始める鎧、
「おぃウルトラマン、この腕の火傷---直してほしいんだが構わないか?
 それと服も頼む。暴れすぎたせいで下に来ていた学生服はもう駄目だ。
 ---それと最後だ----アドバイスしておく、大きな歯車のイメージを常に頭の中で思い浮かべろ
 それが時の世界への入り口になる----ちゃんと頼んだことはやってくれよ-----」
いうべきことをいったサナトスはアマナの右腕に戻った。
そして、アマナは力なくゆっくりとジョジョのほうへと倒れていった。
もちろん、ジョジョのことだからおやくそくの部分に手をつけて支えた。
「---あ----あの--------頼まれたことをやってください-----」
ふらふらな状態でアマナは赤面しながらジョジョに頼んだ。

89 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/11/29(水) 02:46:02
「あの人のテンションの高さは、いつ見ても異常ですねぇ」
ベルという名の台風が過ぎ去っていく。
体が石へと変質するのなら、それを機会に石のような落ち着きを得てもらいたいと、ジョジョは思った。

>「お〜、聞いたか変態。大好きな人形もやられて女子人気NO.5の水無月先輩もやられちまったらしい。
>俺の思い人も石にされそうだ……こいつぁめちゃ許せんよな?許しちゃ絶対にならないよな?!」
テンポーがジョジョに向かって言う。
テンポーが言った変態という言葉にショックを受けるが、それよりもショックを受けたのは、大好きな人形、翠星石がやられたということだった。

「確かにテンポー君の言う通りですよ…
 翠星石やドール達を傷付けるゼフィールの奴は、この私が裁かなければならないようです…」
ジョジョの背後に佇むウルトラマンの眼光が鋭さを増していく…

>「2-C、出席番号2番 天保光。推して参る」
ジョジョは驚いた。
何と、テンポーは同じクラスの人だったのだ。
しかも、出席番号二番といったら、ジョジョの前の席に座っている少年が使用していた筈。
ジョジョは今までこの事実に気が付かなかったことを後悔し、真面目に授業に出席をしようと決意した。

「2年C組、出席番号5番 宇流虎満。遊んできますよぉ〜」


ゼフィール達の待つ場所にジョジョ達はたどり着いた。
この場所には地面は無いが、自身の力が勝手に引き出され、足場と変化していくという、不思議な場所。
テンポーはジョジョが見ていない間に、早々とゼフィールに戦いを挑みに行った。
ジョジョもゼフィールを殺りに行こうかと思ったが、それよりも前にすることを思い出した。

「翠星石ーっ!何処にいますかぁーっ!
 ウルトラマンジョジョが来ましたよぉ〜!」
ジョジョは翠星石を探し始めるが、突然、アマナが目の前に現れた。

>「おぃウルトラマン、この腕の火傷---直してほしいんだが構わないか?
>〜省略〜
> それが時の世界への入り口になる----ちゃんと頼んだことはやってくれよ-----」
アマナはジョジョに治癒の依頼とアドバイスをすると、ジョジョの方に倒れる。
ジョジョはアマナを支えると、スタンドを隣に出現させる。

>「---あ----あの--------頼まれたことをやってください-----」
任せてください、とジョジョは笑顔で言うと、アマナに治癒の光を当て始めた。



90 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/11/29(水) 21:37:57
>アッシュ
>「それとオメエな、さっきオレと何したよ? 」
「キスしてました……」
でもアッシュを救うためだった。僕は堂々と言った。なにもやましいことは…ない。……ないです。
ちょっと僕はアッシュのラフな言い方にたじろいだけど、アッシュが無事でよかった。
僕はアッシュから武器を受け取った。
ずっしりと重い。火トカゲ、サラマンダーの名前を持つ炎の剣だ。
「これを僕に?」
アッシュはまだ毒で体の自由がきかないみたい。
回復するまでの時間が惜しい。その間に僕に戦えということ?
「わかった。でも早く来て」

>ギコ
>「ボクが霊感レーダーをフルに使って場所を“視る”にゃ!」
あの闇の陰陽師は肉体から幽離した生き霊であると言うギコの推理に僕は驚いた。
「するどいんだね。ギコ」
それ納得。
ラスティーリアも承知した。
「本当はそんな危険な事、止めたいんだけど……」
危険なのはここもいっしょだ。
「気をつけて」
それしか言えない。もっと気の利いた言葉は言えないのか。
「もう一度会おうね。もう一度会えたら、もう離れるのはやめよう」
ラスティーリアが僕に霊玉と霊鏡を渡してくれた。
僕は受け取るとボトムのポケットにいれた。

>アッシュ
>ボクは手を振って、レイジを追い払った。
「先に行くよ」
僕はラスティーリアとギコにもうなずくと墓所へと走った。

>ベル
>「あ・・・こんなしゃがんだポーズより寝てたほうがお姫様っぽかったかしら!」
ギリシア神話のゴーゴンに見られた犠牲者みたいに、ベルは石像になっていた。
「ベル!」
触るとベルのきれいな顔の頬は、ざらつく石の肌触りだ。
墓所の奥からは異様なオーラが漂ってくるのを感じる。
ものすごい量の暗黒のオーラ。さっきのタタリ神だ!
墓所の奥にあの紫色の太ったミミズのようなタタリ神が大量にわいているのが見えた。
ジョジョがいる。女の人を介抱している。あの女の子は僕がカウボーイの男に銃で撃たれたマンションの屋上にいた子だ。

>黄眼入道
>「共に地獄に堕ちようぞ!」
>黄眼入道は重量を武器に天保をタタリ神の海に引き込み一緒に沈んだ。
僕はあまりの光景に立ち止まった。
地面が途切れ、タタリ神の蠢く沼が広がっていた。一歩踏み出せば僕も堕ちる。
「師子王ノ鞭!」
僕はあわててオーラの鞭を伸ばした。師子王を剣にはしないで鞭にして。
タタリ神の沼に引き込まれていくテンポーの胴に鞭を巻きつけた。
「テンポー!あの世に行くのはまだ早い!ベルが待ってるよ!」
ベルとテンポーが恋愛関係にあったなんて知らなかったけど。けれどもベルはテンポーのくちづけを待っている。
「くっ!」
タタリ神の群れから助け出そうとした。でもだめだ!重い!非力な僕では引き上げられない!
僕までもじりじりと引き込まれていく!

91 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/11/29(水) 22:44:09
>ベル
>「あんたが水無月の天敵ならあんたの天敵を呼んでやるわ。」
>おもむろに叢雲剣を翳すとその刀身からふかわがあらわれた。
「式神を召還し使役する陰陽師が、召還され使役されるのか?なんとも惨めだな亮明!」
ベルは布川亮明の霊魂を呼び込んだが、虚ろで瞬く間に消えてしまったようだ。
「召還失敗かな?もし亮明がのこのこと出て来ようものなら嘲り倒してやったのにな!
別れに耐えられぬか。子供らよ。所詮は童だな!
肉体の滅んだ死者の生き返りを戒めた亮明を、冥土の安息から呼び覚ますか。惨い仕打ちをするものよ!」
道尊は大笑した。

>天保
>ゼフィールら敵全体に向けて刀を振り上げて浄化の炎『三昧眞火』が龍の姿に形を変えて襲い掛かる。
「まるで仏陀の信徒の様な技だ。貴様は仏陀の教えと最も遠い悪鬼だ。嬉々として女の血を吸った過去は消えぬ!
貴様が使える技ではない!」
道尊はゼフィールを天保の攻撃から守ろうと結界を張ろうとしたが、その手間は不用だった。

>黄眼
>「霊具は不滅!忠誠も不滅!」
>「共に地獄に堕ちようぞ!」
「黄眼、よく働いた!」
天保を黄眼が襲った。天保諸共にタタリ神に沈んでいく。
「黄眼はこの道尊の造った鬼神の中でも最高傑作のひとつ。世蛭様の御力まで賜った。ベル・カーマン、天保光と
合い打ちでは釣りに合わん。
黄眼!足を伸ばせ。今の貴様なら足先よりアルラウネの蔓が伸びていよう!
三途の川まで届くぞ!ベルの投げ捨てたアルビオンの血の経典を取れ!
この道尊の与えた宝具を使わずに果てるのは勿体無いぞ!血の経典の魔力で己を治癒せよ!まだ死んではならない!
緑眼!いい面構えになったな!水無月は手強いか?貴様もこの道尊の最高傑作の式神、まだ戦えるぞ!世蛭様の為に戦え!」
道尊は二対の鳥式神に喝を入れると印を結んだ。
「オオオオン!」
道尊の左手に長大で勇壮な弓が出現した。
右手の親指と人差し指、人差し指と中指、中指と薬指、薬指と小指の間にそれぞれ矢が現れた。
弓の弦に計四本の矢を一度に当てると引き絞った。
「これなるは李広の弓!石に立つ矢を喰らうがいい!」
道尊は神弓を打った。
一度に四本の矢が放たれ、ジョジョ、アマナ、水無月、藤田へと稲妻の様に空を切り飛んだ。

92 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/11/30(木) 14:24:42
>ラスティーリア
>「空間転移、いつでもいいわよ〜」
「よし!」
ボクはラスチーの言葉に頷いたにゃ。

>礼司
>「するどいんだね。ギコ」
「猫は誰でも鋭いんだにゃ。人間の前では猫をかぶってるだけにゃ!」
にゃははは。
礼司が墓所の奥へと進む。
道尊の霊体と肉体を結ぶ霊的な繋がりを読む為なら、道尊に近づいた方がいい。でも近づけば察せられてしまうにゃ。
ゼフィールの気は相模国造だけに向けられているようだが、こっちの策を逆手に取るのが得意なゼフィールにも悟られるのを
防ぐ為にも接近すると危ない。ゼフィールの狡さは超一流にゃ。ベルが手玉に取られてるしにゃ!
「ここから道尊の肉体の在りかを読むにゃ」
霊感レーダーを使うのにこんなに大きな負担をかけたことはにゃい。けどやるしかない。
アッシュは毒で苦しんでいるけど、傍にいるのは心強い。ボクは目を閉じて呼吸を整えて、精神を集中させたにゃ。
この場は霊的な混乱が頂点になっているにゃ。
霊が渦巻いている。
黄泉の三途の川と現世が繋がっている。膨大な餓鬼霊が流れ込んでいる。頭痛が始まった。頭が割れるみたいに痛い。
道尊の生霊にボクは心を重ねたにゃ。
おまえの肉体はどこにゃ。肉体は・・・・・・

視える!

木、木、木、大きな木、森、枝のこすれる音、風に鳴る葉、鬱蒼と茂った森、夜の闇に沈む森、小さな建物がひっそりと建っている?民家?いや神社!
小さな神社!
小さな鳥居、蔦がからんでる、廃墟同然の寂れた神社、小さな境内に、なんだこの赤いのは、場違いの高級車にゃ。真紅のフェラーリ。
フェラーリの運転席に・・・いる!男が目を瞑っている。
道尊!

そこでボクは道尊との精神感応をやめたにゃ。時間にしてこの間2秒か。フェラーリの中の道尊の目が開きそうだったからにゃ。
「ラスチー!場所が、わ、わかったにゃ」
霊視した場所の映像を思い出して頭に再現する。
朽ちた鳥居には神社の名前の額が掛かっていたにゃ。その文字は!
「是不乃綱神社」
ぜふのつなじんじゃ。
ゼフィールの名前と音感が似ている!綱はゼフィールの鞭ともイメージが重なる!
そうか!当然ゼフィールも神の一人なんだにゃ!神社に祭られる神!
神とボクらは戦っていたんだにゃ!
ボクは視たビジョンをラスチーにテレパシーで伝えたにゃ。
「見えるかラスチー!これでわかるか?ここから20キロ北北西の神社にゃ!
飛ぼう!道尊に気がつかれたら終わりにゃ!早く!」

93 :名無しになりきれ:2006/11/30(木) 16:49:32
是不乃綱神社周辺で連続少女失踪が起きていたのは
テレビや新聞報道でよく世間に知れられていた事件だった

94 :名無しになりきれ:2006/11/30(木) 19:34:31
>アルビオンの血の経典を黄眼入道から奪うと三途の川へと叩き落してしまった。
>経典はすさまじい速度で落下し、三途の川に佇むリリの足元に突き刺さった。
理利の呟きが聞こえたのだろうか?ベルならありえると理利は苦笑した。
足元に突き刺さっている品をあらためて確認した理利は表情を変えた。
「アルビオンの血の経典だわ」
実物を見るのは理利も初めてだった。

理利は血の経典を手にとり、左手をかざした。
魔道書は抵抗するように黒い稲妻を放っていたが、やがて新しい主に下った。
「ベルったら。・・・ホント、侮れないわね」

>タタリ神!帰って早々にまた現世に来るがいい!
「また随分と舐められたものね」
理利は舌打ちすると経典を手にしたまま左手を高くかざした。レテ川のほとりに、吹く筈の無い風が吹きはじめる。
『Lilli donne un ordre!』
理利を中心に風の渦が現れ、水面を漂う霧を巻き込んでいく。
理利はゼフィールの召喚を食い止めるつもりだった。
だが魔法を発動させる寸前、想定外の事態が起きた。タタリ神の召喚に巻き込まれたのだ。
理利は三途の川から相模国造墓所へと移動させられた。

墓所に出現した理利がまず最初に行ったのは、体に纏わりついたタタリ神を振り払う事だった。
氷魔法で凍らせ叩き落とした理利は、埴輪の上へと飛び乗った。
険しい顔で周囲を確認する。
旗色はあまり芳しくない。
何よりこのタタリ神をどうにかする必要がある。
理利は利は足元の魔法陣に自らの魔力を通した。
タタリ神達の海底が薄っすらと輝く。アリアが描いた魔法陣は変わらず存在していた。
理利は微笑んだ。道尊は、魔法陣を破壊していない。
一瞬で巨大な魔法陣が完成した。
そう。これは先ほどアリアを通して描いた魔法陣だった。
相模国造墓所の地面が消えているのは問題ではない。魔法陣は地面ではなく空間に刻みつけるものだからだ。
アリアは途中で呪文を中断されてしまったが、魔法陣自体は壊されていない。
破壊されていない魔法陣は、弾を込めた銃と同じだ。
主が引き金を引きさえすれば――――魔女が魔力を通しさせすれば、すぐに力を取り戻し、発動する。
タタリ神の中に沈みかけている天保は光の直撃を受けるだろうが、布川の浄化に耐えたのだ。心配ない。
水無月もまあ・・・彼女なら心配ないだろう。水無月はある意味ゼフィールより怖い存在だった。

>「これなるは李広の弓!石に立つ矢を喰らうがいい!」
「ご大層な弓も、手元が狂ったら意味無いわよね!!」
理利は浄化魔法を発動させた。青白い浄化の光が、タタリ神の海を内側から輝かせた。
タタリ神達は砕け散り、小さな光の集合体に変わった。
蛍のように熱を持たない光を放ちながら、理利の魔法陣の隙間を通り抜けていく。
今度こそ三途の川ではなく、その彼岸へ旅立てるといいのだが。
「もう一度召喚してみる?でもゼフィール、あなた私とタタリ神の区別がつかないみたいね。
 次の召喚に応えるのは御当主が浄化したタタリ神かしら。それとも理性を取り戻した乙事主かもね」
理利はクスクスと笑った。ハッタリ半分、脅し半分といったところだろうか。

「ウルトラマンジョジョ!その子の回復は私が!だからあなたはゼフィール達をお願い!!」
本当はベルも回復できるのだが、馬に蹴られたくない。なにより触らぬベルに祟り無しだ。

95 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/11/30(木) 20:10:55
>91
>「まるで仏陀の信徒の様な技だ。貴様は仏陀の教えと最も遠い悪鬼だ。嬉々として女の血を吸った過去は消えぬ!
>貴様が使える技ではない!」
「すでに鬼みたいになってるてめぇに言われたくねぇよ!」
罪なんてもんは霊宝手に入れてから償うし、なにも負い目を感じることはない。
いまはとにかく目の前にいる脅威にだけ眼を向けるべし。

>86
道尊に気を取られていたせいで下にいた黄眼入道が足首に蔓が巻き付いていた。捕まり引き寄せられて抱きつかれる。
>「共に地獄に堕ちようぞ!」
主に忠を尽くして自ら死に行くことが喜びと語る式神は、タタリ神が蠢く三途の川へと道連れにしようとしている。
地獄のような死を連想させる場所にこれから落とされる。死ぬことを覚悟した者は強くて歯止めがきかない。
とりあえず血吸で一突きして胸を貫通するが、腕は緩まず呻き声ひとつあげない。

>90
>「テンポー!あの世に行くのはまだ早い!ベルが待ってるよ!」
助けにきた藤田が鞭を胴に巻きついて落下を阻止した。一度は止まったものの、またゆっくりと落下しはじめた。
上のほうでかすかに聞こえた藤田の声。鞭を持って引こうとしているものの、力負けして逆に引き込まれようとしている。
>91
道尊が弓を引いて矢がそれぞれに飛んでいく。迎撃するつもりで炎を飛ばして、巻きついた鞭を振りほどく。
「俺の助けはいらないからそっちは頼んだぞ!なあに何度か死んだけど、そのたびに生き返った俺だから大丈夫だろう!」
黄眼入道が蔓を伸ばしてなにかしようとしていたので、三昧眞火の力を使って火を起こしてアルラウネごと焼き払った。
青く燃えて光を受けた双方は隕石のようにタタリ神に誘われて川へと落ちていった。

96 :布川亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/11/30(木) 22:04:58
>ベル
>おもむろに叢雲剣を翳すとその刀身からふかわがあらわれた。
病院向かいのビルの屋上で目を閉じると同時に、死の川面が見えた筈だった。
それなのに現世に引き戻される。
『駄目だ。それはベル』
混濁する意識の中、亮明は呻いた。死者を戻らせてはいけないよ、ベル。しかも陰陽師を。

>道尊
>「式神を召還し使役する陰陽師が、召還され使役されるのか?なんとも惨めだな亮明!」
>ベルは布川亮明の霊魂を呼び込んだが、虚ろで瞬く間に消えてしまったようだ。
道尊の罵倒が聞こえる。
ベルの召還は失敗し、亮明は再び冥府の狭間に戻った。
三途の川の中程に亮明は呆然と立ち、足は死水に洗われていた。
腹からは血が流れる血は現世での負傷の残照だ。死の記憶が霊魂に深く刻まれていた。

>リリ
>「布川当主」
リリの声に亮明は彼女を捜した。しかし三途の川の霧は濃い。リリにも亮明の居場所は定かではないようだ。
リリの詰問とも懇願とも取れる問いに亮明は答えなかった。
『祖安倍清明の頃より陰陽師のなしてきた事は、鬼払いと呪詛返し。師安倍清明は京の都に出没する怪魔を払ってきました。
祟りや呪いで人々を苦しめる怨霊とは、命が尽きながら現世に恨みを残し、この世に執着し留まる迷霊です。
自分が死んだのが判らない死霊に「貴方は死んだのです」と諭し冥府へと旅立たせてきたのが陰陽師。
その陰陽師の自分が、どうして死にながら現世に戻れるだろうか!
陰陽師の矜持がそれを許さない』
ベルやリリの純粋な気持ちに亮明は熱くなったが、答えられない願いだった。

>リリ
>理利を中心に風の渦が現れ、水面を漂う霧を巻き込んでいく。
風が巻き起こり霧を払う。
紫色の蠢く太い柱が見えた。
三途の川から時空のひずみの開いた上空へとつながる柱は、タタリ神の集合体だ。
それをリリが浄化しようとしているのが見えた。
「自由闊達な風ですねリリ」
掟に縛られる陰陽師とは違う。
「私などいなくても大丈夫。
けれどもリリやベルが私に向けてくれた思いを無にするほど野暮ではありませんよ。
期待とは違う答え方ですが」
霊体となって多くのものが知覚できる。それをせめて告げてあげよう。

>ギコ
>「見えるかラスチー!これでわかるか?ここから20キロ北北西の神社にゃ! 」
ギコの耳に声が聞こえた。ふかわりょうの声だ。でも姿は見ない。
「耳を澄ませば小川のせせらぎも聞こえたでしょう。神社のそばには川が流れています。
相模川の源流です。
あなたの工藤美津子嬢が言っていたでしょう。相模川が何かを教えてくれると。それですよ」
これでラスティーリアの空間転移の座標をより定める助けになっただろう。

【TRPG】ヴァンパイアの学園祭(人∀・)チャッチャ3
教室に来たアッシュとの会話
>140 工藤美津子
>「霊宝がなにか知りたければ上湘南のあるこの土地をよく知ることね。
>相模川がなにか教えてくれるかもよ」

「あなたの飼い主工藤美津子は陰陽師の私より核心に迫っていたのですよ」
そう告げると亮明の気配は消えた。

97 :布川亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/11/30(木) 22:05:32
是不乃綱神社に停まるフェラーリの側に、青白い人魂が森から彷徨い出た。
人魂はフェラーリの左ドアの前で人の形になった。
それは亮明だった。
「ここで何が起きようと、道尊、おまえの魂はここには戻れない」
亮明は印を結んだ。
「この私が呪いをかけるとは」
亮明は自嘲した。生ある陰陽師の使う技は崇高な陰陽道だ。しかし死霊の陰陽師の使う技は、なんであっても呪いにすぎない。
死霊とはそういうものだ。
「でも、せめて」
まもなくギコとラスティーリアが来る。この呪術によって上湘南の道尊の霊体は襲撃を感知できなくなったのだ。
「道尊。仲良く私と地獄に堕ちよう。
私は残虐であろうとも日本神話に属する神ゼフィールに、不遜にも日本の神々の庇護受ける陰陽師でありながら盾突いた罪に
より地獄へ落ちる。
道尊、おまえは陰陽師でありながら、踏み外してはならない人の道を外した。その罪により地獄に堕ちる」
亮明には見えていた。
是不乃綱神社の小さな祠を開ければ、中には三人の少女の遺体があるさまを。
この近隣で発生した連続失踪事件は、道尊が起こしたのだ。
暗黒の陰陽道を駆使し偽霊具を創造する下準備の為に、少女の生贄を捧げたのだろう。
最後の仕上げに三人の少女が入用だったのであって、もっと多くの生贄を費やしてきたのは間違いない。
「早くおいで。ラスティーリア」
亮明の霊体が風に吹かれる様に消えた。
三途の川の対岸が呼んでいる。

98 :旋風の緑眼 ◆AIm3OH.P0w :2006/11/30(木) 22:30:03
>道尊
>「貴様もこの道尊の最高傑作の式神、まだ戦えるぞ!世蛭様の為に戦え!」
「クエー!カー!ウッガー!」
水無月にずたずたにされた緑眼入道は、道尊の一喝に翼を広げて答えた。飛翔する。
水無月によって緑眼入道の顔は半壊し、体も大きく損傷していたが、平然としていた。
緑眼入道は只の式神では既にない。ゼフィールによって鋼鉄の力を与えられているのだ。
式神というよりも鉄のゴーレムと言った方が正しい。
中身は血や肉があるわけではない。金属が詰っているだけだ。
どれほど打撃を受けても鉄は変形するだけだ。

>天保
>黄眼入道が蔓を伸ばしてなにかしようとしていたので、三昧眞火の力を使って火を起こしてアルラウネごと焼き払った。
>青く燃えて光を受けた双方は隕石のようにタタリ神に誘われて川へと落ちていった。
黄眼入道が三途の川に飲まれ紙札になるのが見えた。
「道尊猊下ー!黄眼をまた御創造くだされ!」
式神なのだ。術者がいるかぎり何度でも造れる。
「羽毛鋼鉄手裏剣!」
緑眼入道は翼を羽ばたかせると、羽を四方に飛ばした。
賊どもに降り注ぐ!

99 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/12/01(金) 02:38:50
>91
つかさの身に、神速の矢が迫る。
だが、矢は彼女の眼前で静止し、急激に黒ずんでゆく。
「そんなのでわたしが倒せるなら、今頃こんな所には居ないわよ。
 李広本人が撃ったならともかく、貴方みたいなのが撃った矢では、わたしを貫くことすらできないわ」
いかに神弓とて、邪な呪いによって生み出されたものである以上、邪悪なオーラを身に纏うつかさには逆効果だ。
それが呪いである限り、闇のオーラに吸収され、つかさのパワーが増強されてしまうことになる。あ
案の定、つかさに向かって飛んできた矢は、黒い煙に包まれて消失した。
破邪の魔法の影響を受けるような者には、今のつかさに唯一効果的な破邪の術は使えないだろう。同じ穴の狢には滅法強いのだ。
「まあ、あっちの子なら、もしかしたらわたしを倒せるかも知れないけど―――」
そう、つかさ以上の邪気を放つ者の呪いは、流石にこのオーラでも吸収しきれない。
ゼフィールの鞭ならば、あるいは彼女を永久に滅ぼせる可能性はある。
だが、この魔人の最大の武器は、気味の悪い含み笑いの向こう側の何かにほかならない。

>98
「そうねぇ、貴方には報復くらいしておいた方が良いかしら?」
緑眼の場合は更に酷く、つかさの瘴気がまたしても式神を構成する霊力自体に悪影響を与えている。
先ほどのように、体全体を用いて渾身の一撃を叩き込むならばともかく、体全体からしてみれば細かい羽毛を飛ばす攻撃では逆効果だ。
つかさのオーラが急激に広がると、羽毛の弾丸の殆どを瘴気の中に取り込んで吸収してしまった。
僅かに残った弾丸も、つかさが何処からか取り出した拳銃で撃ち落している。
銃身から出る煙をふっと吹き、つかさは再び懐に銃を隠す。
それと同時に、ふっと一陣の疾風と共に姿を消し、緑眼の背後に移動していた。
「言ったでしょう、鋼鉄なんて脆いって」
邪気を放つ左手で緑眼の背中に触れ、実体化のための霊力や、ゼフィールが与えた力を吸い取ってゆく。
実体化が不安定になり始めたところで、彼女の手がずぶずぶと緑眼の身体に沈み、その体の中を探って手を動かし始めた。
式神の中核を為す護符を引き裂き、緑眼を消滅させる気だ。
「ま、式神の替えなんていくらでも居るし、
 さしあたって思いつく嫌がらせとしてはこんなところね」

100 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/01(金) 21:14:20
リリがタタリ神の召喚に巻き込まれ、墓所へと移動し、ふかわの霊体も是不乃綱神社へ場所を移した後。
三途の川は静寂に包まれた。
その静寂の中に佇むのは一人。
「仮死状態やっている間の暇つぶしになってみたけど、さしあたってすることも無いのよねえ。」
水面の上に立ち、首をかしげるベル。
死者たちの川渡りは特に何もせずとも運行され、タタリ神もまとめて召喚された。
敖遊の祭祀も今更運行がどうのという段階ではない。

辺りを見回すと、新しいタタリ神が沸き出始めている。
ようやくやることが見つかったと、どこから出したかハリセンで出るタタリ神から順番に叩いて散らしていく。
歓声を上げながら叩き散らすを繰り返すが、際限なく沸くタタリ神とその単調な作業に早々に飽きが来てしまった。
「あーも、これってなんだか椀子蕎麦みたいよねー。ん?椀子蕎麦?ん〜〜〜、蕎麦なんじゃん!」
またまたベルの頭の中で何かがくっついた。
思いついたときには既に手に握られていたハリセンがお椀と橋に変わっていた。
「さーばっちこおおおぉぉ!!」
ベルが叫ぶと大量のタタリ神は一口サイズに圧縮されおわんへと吸い込まれていく。
そしてそれを口の中に掻き込む!
次から次へと沸くタタリ神は沸くと同時に圧縮、そしてベルの口へと。
「おお!これは良いわ!今の私ならフードファイターになれるっ!!」
怨念・うらみつらみなどの負の情念の集合体であるタタリ神は陰の気で構成されるベルの口によく合うのは道理。
次々と食べ、五行循環サイクルを巡りベルの力となっていく。

大いなるものと契約し、臨時の「ゼフィール」となって三途の川に立っていてもベルはやはりベルであった。

もぎゅもぎゅとタタリ神を食べていると、上のほうから眩い光が差し込むのに気がついた。
自分が開けた空間トンネルから天保が落ちてきたなどこのときはまだ知る由も無く、ただそれを眺めていた。


101 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/01(金) 22:08:11
>「ウルトラマンジョジョ!その子の回復は私が!だからあなたはゼフィール達をお願い!!」
アマナの怪我の治療中にリリがやってくる。
彼女はジョジョにゼフィール達を倒しに行ってもらいたいようだが、ジョジョには翠星石を保護するという重大な目的がある。

「えぇ、分かりました。ここはあなたに任せます。
 ですが、ゼフィール達と戦うことは、今の私にはできません。
 私には翠星石というドールを探すという目的があるのですよ。
 そのことに比べれば、ゼフィール達のことなんてどうでも良いのですよ
 第一、ゼフィールの相手をしているのは、あのテンポー君なのです。
 私が助太刀をする必要はまったくありませんよ」
ジョジョはそう言って、ゼフィール達がいた方向を見る。
その方向には黒装束の男が弓を構えて、こちらを睨んでいるだけ。
ゼフィールもテンポーもいない。
ジョジョはウルトラマンのスタンドを出して、ウルトラマンの超視力で辺りを探すが、翠星石もテンポーもいなかった。
だが、ゼフィールが一人で何かをしているのは見つけた。

「……リリさん。さっきの言葉を訂正します。
 アマナさんの治療と、テンポー君と翠星石を探して下さい。
 私はゼフィールに何をしているのか聞いてきますよ……」
ジョジョはゼフィールに向かって走っていく。

ゼフィールは巨大な埴輪を見上げ、手にしていた鞭と剣を振り上げる。
だが、振り下ろすことはできない。
ウルトラマンがゼフィールの両手首を、その剛力で押さえ付けているのだ。

「やぁ、久しぶりだね。ゼフィール君。
 君はこんな所で、一人で何をしてるんだい?
 早く答えた方が身の為ですよ……私の質問はすぐに拷問に変わる……」
ゼフィールの手首を握るスタンドの手が、段々と熱を帯てくる。



102 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/12/02(土) 00:33:21
>レイジ
>「もう一度会おうね。もう一度会えたら、もう離れるのはやめよう」
「うん」
あたしはこくりとうなずいた。
あたしももちろんそのつもり。そうしたい。そうできたらいいわ。
あたしは霊玉と霊鏡をレイジに渡した。
レイジがゼフィールと戦う為に墓所の中へと進んでいく。思わず一緒に行こうと足が動いてあたしは立ち止まった。

>ギコ
>「ラスチー!場所が、わ、わかったにゃ」
ギコのテレパスで送られた映像が、目を閉じると頭の中に浮かぶ。
けど不安。やっぱり一度も行ってない場所は誤差が出ちゃうのは、今まででわかっている。
『神社のそばには川が流れています。 相模川の源流です』
男の人のささやきが聞こえた。目を開けると誰もいない。精霊?
ギコも驚いている。ギコにも聞こえたんだわ。
「川の上流ならわかりやすいわ。水霊の水脈を辿ればいいんだから」
これで確かに飛べる。
「飛ぶよ!ギコ!」
早くやっつければそれだけレイジの援護になる。
毒にやられて怠けているアッシュに言ってやった。
「アッシュもさぼっちゃだめよ。
ギコ!飛ぶ!ビカイアマバル!」





103 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/12/02(土) 00:33:52






目の前には血まみれの女の子!
ひとり、ふたり、さんにん!
首の動脈を切られて死んでいる!白装束の着物を着せられて、その服が紅く染まっている。
生贄!
あたしたちは暗い小屋の中に出現した。小屋の中は東洋風の祭壇だった。香が焚かれロクソクが幾つか灯っていて
ゆらゆらと光と影を投げかけている。黄金の祭式の道具や像がぼんやり見えた。どれも不気味。
ここは是不乃綱神社よ!
「着いたわ!ギコ!」
ギコはぐったりしている。道尊と同調して肉体のある場所を盗み見て、そのビジョンをあたしに送ったんだ。
無理もない。
倒れたギコの頭を一回なでると、あたしは立ち上がった。神社の扉をバンと開ける。真っ赤なスポーツカーが闇の境内に停まっていた。
あの悪の陰陽師がいる。目をつぶりシートに身を沈めている。
あたしは駆け出した。
走りながら両腕を鎌状に変化させ硬化させる。
陰陽師は今にも目を開けそう。あたしはすぐに攻撃に移った。
ギコはやらなくていいよ。
あたしは元々はこういう汚い戦闘をするために造られた魔法生物。だから人の体を乗っ取ったり他人になりすましたりできる。
レイジといっしょにいる資格なんて本当はないもの。正体は醜いスライム。暗殺用の生物兵器。
だから、あたしにはできる。
左手の鎌でフロントガラスを割り、右手で陰陽師の心臓を貫いた。
あたしの顔が陰陽師の返り血で染まった。

104 :旋風の緑眼 ◆AIm3OH.P0w :2006/12/02(土) 01:22:34
>水無月
>「言ったでしょう、鋼鉄なんて脆いって」
「ゴアアァァ!」
ゼフィールから与えられた鋼鉄の体を突き刺す水無月の手刃。
「信じられぬ!女!実体はなんだ!?」

>式神の中核を為す護符を引き裂き、緑眼を消滅させる気だ。
緑眼の根幹部位である体内の式札が引きちぎられた。
しかし緑眼入道は背後の水無月に笑いかけた。
「無駄だ!道尊猊下に創造された我等は、猊下が御安泰である限り何度でも蘇る!世蛭様の為に
猊下こそ・・・・・・・猊下?
猊下ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
道尊が胸を押さえて苦しみだしたではないか!

105 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/02(土) 09:37:15
>101 ウルトラマンジョジョさん
「スイセイセキ?」
理利は首を傾げた。聞き覚えの無い名前だった。
鉱石っぽい名前だが、ドールというからにはお人形。多分アリアのことだろう。
・・・いくらなんでもアレじゃじゃないわよねえ、と理利は天保と共に落ちた黄眼入道を思い出していた。
「もしそのスイセイセキというのがアンティークドールのアリアなら、多分あの子は・・・」

> アマナさんの治療と、テンポー君と翠星石を探して下さい。
> 私はゼフィールに何をしているのか聞いてきますよ……」
「えー!!ちょっと待ってよ!」

>ジョジョはゼフィールに向かって走っていく。
「もう!ゼフィールが霊宝を手に入れたら、スイセイセキだって無事じゃすまないとは考えないのー?!」
思わず叫ぶが、仕方が無いと諦める。
彼は光の巨人ウルトラマンだ。偉大なる正義の味方は、理利と思考パターンが違うのだろう。
まあいいわと内心で呟く。彼は話を聞くだけのつもりでも、ゼフィールはそうは取らないだろうから。


>99 藤田君 
藤田はまだ座り込んでいる。
「藤田君!ショックなのは分かるけど今は立ち直って!
 天保君なら心配いらないわ。彼が落ちたのは三途の川だけど、持っているのは叢雲剣なのよ!
 それからアッシュ達は?」
あのアッシュが死んだとも思えないが・・・藤田が手にしてるのは魔剣サラマンダーだった。

>98-99 >88アマナさん
>「羽毛鋼鉄手裏剣!」
思わず身構えたが、羽根は飛んでこなかった。無数の羽根攻撃を、水無月は一人で全て防ぎきっていた。
「すごいわ」
水無月に感心しつつ、理利は目の前の少女に回復魔法をかけ始めた。
『私は通りすがりの魔法少女リリよ。ねえ、あなたお名前は?―――どこの組織に属して、ここには何の目的で来たのかしら?』
念話で呼びかける。どうせ回復させている間は身動きが取れないのだ。自己紹介くらい済ませておきたいものだ。
怪我が酷くて喋れないなら、記憶を読み取らせてもらおう。
彼女には悪いが、素性がわからないと後ろから刺される可能性もあるからだった。

>104
―――― 濠癈道と水無月の戦闘は、そろそろ終焉を迎えそうだ。

106 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/12/02(土) 11:52:58
アリアが気づいたときには、周りには誰もいなかった。
マスターやふかわ当主の気配を感じた気がしたのだが・・・気のせいだったのだろうか。
起き上がったアリアは違和感に気づいた。
「あ、あら??」
ペタペタと両手で顔や胸を押さえた。いつの間にか傷ついた体が元に戻っている。
おまけに、ベルの返り血で汚れていた服も元通りだ。
「・・・何か知らないけどラッキーなのですぅ!」
アリアは不思議だった。とても嬉しい筈なのに、なぜ自分は泣いているのだろう、と?

だがいつまでもこうしてはいられない。アリアは涙を拭うと、すっくと立ち上がった。
ここはおそらく三途の川だろう。相模国造墓所から転落したのをアリアは覚えていた。
「・・・でも三途の川なら、なんで葉っぱが落ちてるですか?」
アリアは首を捻りながら、足元に落ちていたアルラウネの葉を拾った。
激しい戦闘で、黄眼入道の体から千切れ落ちたものだとアリアが知るはずも無い。
「と、とにかく出口を探すです!」
アリアは葉っぱをポケットにしまうと、トコトコと歩き始めた。

>100
>辺りを見回すと、新しいタタリ神が沸き出始めている。
「きゃああああ!!こっち来んなですぅ!!」
アリアのすぐ傍にもタタリ神が沸き始めた。アリアは飛び上がって逃げ出した。
すると、どこからとも泣くビシッバシッと何かを叩くような音がする。
>「さーば・・っち・・・・お・・ぉ!!」
切れ切れだが女性の声も聞こえてきた。誰かいるのかもしれない。
アリアは半べそになりながら音のするほうへと走った。

――――そして、衝撃の光景を目の当たりにすることになる。

>「おお!これは良いわ!今の私ならフードファイターになれるっ!!」
ベルだった。
しかもタタリ神をわんこそばよろしく食べまくっている。
(や、やっぱりベルは妖怪だったのですぅ!)
あまりのショックに真っ白になっていたアリアは、忍び寄るタタリ神に気づかなかった。
アリアは触手にひょいと襟首をつかまれた。
「キャ――――!!気色悪いのですぅ!や・・・!あっちに行きやがれですぅぅぅ!」
ぽかぽかと拳でタタリ神を叩くが、取り込まれてしまうのも時間の問題だろう。

――――そんな絶体絶命のアリアに、天保が空から落ちてくるなど気づけるはずもなかった。

107 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/02(土) 14:47:41
燃えて力尽きた式神は根源である呪符の姿になり、ダメ押しとばかりに叢雲剣を振るうと二つに割れて火に触れて塵と消えた。
敵は倒せたが落下は止まらない。落ちていく中で発見したのもの、それは……。

>100
>「おお!これは良いわ!今の私ならフードファイターになれるっ!!」
あの人なにやってんの?タタリ神を食って喰らって喰らい尽くしていく。まあいいや、ここはとりあえず。
「なれねぇよっっ!!!」

>106
途中で絡み付いてくるタタリ神を血吸と叢雲剣で薙ぎ払い、迫り来る第二陣を燃え盛る火炎で焼く。
タタリ神もとらえた獲物は執拗に追って逃がすことはなく第三、第四と数を増やして襲い掛かってくる。
>「キャ――――!!気色悪いのですぅ!や・・・!あっちに行きやがれですぅぅぅ!」
ただ斬って燃やすという単純作業を繰り返しているうちに底が見えてきた。そこにはタタリ神にとり憑かれそうになっている姿が。
見えているうちは元気で呪いはとうに解かれているみたいだ。うまくやってくれたみたいだな先生。
「ちぃっと伏せな」
間合いを計って振るわれた刀は音もたたずに対象を両断した。人形は恩人、それ故こちらの攻撃で傷ひとつ負ってはならない。
「大丈夫か」
い?と言おうとした瞬間、地面へと激突。ド派手に周りに土を撒き散らし、クレーターを作った。
めり込んだ顔を抜いて、深呼吸して生きていることを実感する。身体全体が痛くて動くごとに軋みをあげている。
「あらためて聞くけど、大丈夫かい?おーーーい生きてるか〜?」
折角助けた相手を探して落下に巻き込まれてないか無事を確認してみる。

108 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/12/02(土) 16:12:43
>水無月
>「李広本人が撃ったならともかく、貴方みたいなのが撃った矢では、わたしを貫くことすらできないわ」
「死屍人が何をほざくか」
道尊は口を歪めて笑った。
これほど明白な屍ならば組し易い。
偽霊鏡を水無月に道尊は向けた。鏡に映った水無月の顔に右の人差し指を当てる。
「オオン!ココニイザナミノミコニカワリテトヨモツヒラサカノトグチヲトジタリ」
緑眼入道と戦う水無月へ道尊は死人送りの呪文を唱えた。
邪道を歩むとはいえ陰陽師。死霊を滅ぼすのは造作も無い。
「屍は腐り果てよ!」
体の自由を失った水無月は冥府三途川へと開いた穴に落ちていく。

>ジョジョ
>「やぁ、久しぶりだね。ゼフィール君」
「不埒者!」
道尊はゼフィールとジョジョの間に割って入った。
「下がれ下郎!」
道尊は偽霊玉をかざした。霊玉から念動が生じてジョジョを吹き飛ばした。念動はジョジョの内蔵にも致命的な衝撃を与えた。
ジョジョを排除した道尊はゼフィールをかばうように立ち、リリを恫喝した。
「タタリ神を浄化したりと色々と目障りな。アルビオンの血の経典を手にしたのが災いだな!小娘!」
血の経典が黒い稲妻を発し始める。所有するリリに雷撃を加えた。
「卑しい小娘がどうにかできる経典ではない!
血の経典を与えられし者!黄眼入道、蘇れ!」
道尊は懐から式札を取り出した。
>緑眼
>「無駄だ!道尊猊下に創造された我等は、猊下が御安泰である限り何度でも蘇る!」

道尊の心は高揚し満ち足りていた。
正霊剣を持つ天保は冥府にベルの霊と供に沈み水無月も落ちた。ジョジョ、リリは動けない。
礼司とアマナは健在だが三途に通じる大穴を挟んだ向こう側で埴輪棺からは遠い。
今まさにゼフィールは偽霊剣と金蛇鞭で棺を打ちつけている。何をしてもあの二人は間に合わない。
「吾等の勝ちだ」
棺に亀裂が走る。
納められた相模国造神の遺体から首を切断すれば全ては成就する。
ゼフィールの誘う宇宙神との戦いに雄飛する瞬間が今、遂に訪れる!
割られた棺からは雷光が迸る。
神々によって封印された呪い神、死して眠る相模国造の骸が主君ゼフィールの眼前に現れる。
「おお!肉体は殺されながら、朽ち果てる事も許されない無様なミイラ、相模国造!
それゆえに肉体から魂が出られずに、天界にも魔界にも逝けない囚われの巨神、憎悪の権化、おぞましきかな!
真田流陰陽に伝わる古文書のままだ!
世蛭様!遂にこの時が来まし・・・」

>緑眼
>「猊下ーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」
胸に激痛が走った。
「ぐ!?」
顔面蒼白となった道尊が呆然とする。偽霊玉と偽霊鏡を思わず落とした。
そして道尊は絶叫した。
道尊の体から黒い稲妻が噴きあがる。
「世蛭様あああああ!」
道尊が雷電に焼かれて消滅していく。

109 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/12/02(土) 16:13:18
道尊は目を見開いた。
フロントガラスが粉々に砕けている。誰かがいる。少女だ。全裸の少女がボンネットに膝つき、
運転席の自分に身を乗り出している。
「ごふ!」
道尊は大量に吐血した。
少女の両手はカマキリの鎌の様で、右の鎌が・・・自分の心臓を貫いている!
憤怒の道尊はシートから飛び起きると、少女の首を両手で絞めた。
だが手応えが無い。
「ナメクジの式神か!?げふ」
また血を吐いた。
「ここまで、ここまで来て!やっとここまで来たというのに!」
抜け殻にした肉体は結界で守っていた筈だ。襲撃を受ける訳が無い。
「亮明!?く、そうか!・・・やってくれる」
道尊はラスティーリアを念動で弾き飛ばした。ラスティーリアの鎌が抜けた胸の穴からは血が滝の様に湧き出る。
道尊はドアを開けフェラーリからふらつきながら降りると、南南東の方角に体の正面を向けた。
それは上湘南の方角だった。
道尊はその場に両膝を落とした。両手をつく。地面に額を押し付けた。
「世蛭様、申し訳ございません」
道尊は土下座をした。
偽霊具の創造と敖遊の儀介入の為だけに世蛭こと是不乃綱神に興された真田流陰陽道、その当主、暗黒の陰陽師、
道尊は絶命した。

ゼフィールの手にあった偽霊剣が悪臭の煙をあげてぼろぼろに崩れていく。
足元に転がる偽霊玉、偽霊鏡も形が壊れていく。
道尊が生涯賭けて造り上げた三つの霊具は塵となった。
ゼフィールは霊具を失った。

110 :白猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/12/02(土) 18:32:47
「ラスチー」
ボクはヨロヨロと祠から出たにゃ。
神社の庭には紅いフェラーリ。フェラーリの左側に土下座の格好で死んでる男。
あの闇の陰陽師にゃ。
ボクの読んだ場所は正しかったにゃ。
場所を細かく特定できたのは亮明の霊のおかげにゃ。
「ラスチーリア」
ボクは庭に倒れているラスチーリアに近づいたにゃ。走りたいけど疲労で走れにゃい。
ラスチーリアに意識はないにゃ。
「ラスチー。ひとりで汚れ役をやるなんて。まったく」
えらい。ラスチー。
「大きな事をやり遂げたにゃ」
これでゼフィールが頼りにしていた偽霊具は消滅した筈にゃ。
死に物狂いで霊具を持っている礼司やテンポーを狙うだろうにゃ。
けれども守りきるだろう。
「みんな、がんばれ」
そう祈るのが精一杯。疲れた。
シンクロして霊的捜査したり、テレパシーでビジョンを伝えるなんてやったことなかったにゃ。
とっても疲れた。
ボクはラスチーの横に倒れたにゃ。

111 :黄眼入道 ◆tb8bzsbih. :2006/12/02(土) 22:29:25
>道尊
>「血の経典を与えられし者!黄眼入道、蘇れ!」
「おう!」
三途の川に落ち式符に戻り死亡した黄眼入道だったが、道尊によって再生された。
「道尊猊下が望むかぎり拙僧は幾度でも蘇る!猊下が居られるかぎり拙僧は不死も同然!」

>道尊
>「世蛭様あああああ!」
>道尊が雷電に焼かれて消滅していく。
「そんな!ク、クエエエエエエエエエエエエエエエエ!」
黄眼入道の体から黒い炎が燃え上がった。
創造者道尊の死とともに黄眼入道も死滅した。

112 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/02(土) 23:03:53
>リリさん
>「藤田君!ショックなのは分かるけど今は立ち直って!天保君なら心配いらないわ。
>それからアッシュ達は?」
僕はリリさんの声に我に返った。
リリさんはあの外人の少女(アマナさん)を介抱していた。
「リリさん!アッシュなら無事。毒にやられたけど、体力が回復したらすぐ来る。
ああ。リリさん。やっと会えた。リリさんにどうしても伝えたいことがあった。
三途の川でゼフィールが、リリさんの死後に残酷な刑罰を用意しておくと脅しましたよね?
リリさんは覚悟していると言ったけれど。
僕は三途の川の番人をいっとき押しつけられて、わかったんです。
あのゼフィールの言葉はウソ。
三途の川の番人は番人なだけ。死者に生前の罰を決める閻魔さまみたいな権限はありません。
だから安心して死んで大丈夫…… あれ?いや、そういうことじゃない!
僕が言いたいのは死後の心配はいらないということで…… ああ、なんかおかしい!言いたいことがうまく言えない!」
ちょっとリリさん、あきれている。

>道尊
>「アルビオンの血の経典を手にしたのが災いだな!小娘!」
リリさんが悲鳴をあげた。
リリさんの全身を黒い雷光がのたうちからむ。
「リリさん!」
見ればウルトラマンさん、水無月先輩も攻撃された。
僕はまずはリリさんに駆け寄った。
けれどもリリさんの苦しみはすぐに止んだ。

>「世蛭様あああああ!」
>道尊が雷電に焼かれて消滅していく。
>道尊が生涯賭けて造り上げた三つの霊具は塵となった。
>ゼフィールは霊具を失った。
絶叫して道尊がもだえ消滅していく。リリさんを襲った雷電も消えた。
道尊の姿が幽鬼のように揺らぎ完全に消えてしまった。
「ラスティーリア。ギコ。やったんだね」
ふたりは無事?
無事だと祈る。信じる!
いま一気にたたみかけてゼフィールを討つ時だ。
僕はアッシュから預かった魔剣サラマンダーを両手で抱えた。構える。
「メギドファイヤー!」
剣を振った。
見よう見まねの剣撃。けれども魔剣は応じてくれた。ものすごい劫火が剣先から生じる。その炎の塊がゼフィールに飛ぶ。
炎を放つと僕は魔剣を地面に突き刺した。
後ポケットにつっこんでいた黒の棒を握り急いで取り出す。
「師子王ノ鞭剣!」
オーラを込めて渾身の力で師子王を突いた。師子王が伸びて延びて伸びる。
魔剣サラマンダーの本当の持ち主ではない僕に十分な攻撃力の火炎が出せたとは思えない。
だから吹き上がった炎を囮に、炎にまぎれさせて師子王ノ剣を伸ばした。
炎の中を進んだ師子王ノ鞭剣の切っ先がゼフィールを突き刺した。

113 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/03(日) 00:30:43
「道尊!道尊ッ!道尊ッッッ!」
目の前で忠義の謀臣道尊が敗滅していく。
「道尊――――――――!!!!!!」
埴輪棺を霊剣と蛇鞭で破り、古に封印された巨神相模国造神のミイラと直に対面した。
この時の為に自分の全てがあった。
見上げた先のすぐそこに相模国造の首、霊宝がある。あの首を斬り落とせば、あらゆる夢が叶う。
自分を虐げ続けてきた“大いなる存在”に宿恨を晴らし、奴らを敗北せしめる。
其の為の一歩を正にこれから踏み出す、正にこれから。これからなのだ。
僕の夢の叶う時が遂に来た。
三途の川の番人として耐え忍んできた屈辱が遂に終わる。
遂に終わるんだ。
それなのに!
それなのにっ!
「僕の霊具が、ああ!」
偽霊剣が硫黄に似た臭いを放ち燃えていく。黒いタールの様に溶けていく。
道尊の落とした霊玉と霊鏡も砕け燃えていく。
灰になっていく。
夢が灰になっていく。
「道尊!!!!」
道尊は跡形も無く消え失せた。道尊は死んだ。霊具も共に死んだ。
ゼフィールは張り裂けんばかりに叫んだ。言葉にならない悲痛な叫びだ。

114 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/03(日) 00:31:47
>礼司
>「メギドファイヤー!」
紅蓮の炎が向ってくる。
「こんなもの!」
ゼフィールは憎悪をこめて金蛇鞭を振った。
細い鞭だが宙に踊るや突風を巻き起こした。サラマンダーの炎を難なく吹き飛ばす。ゼフィールの髪の毛一本すら
焦がすことなく炎は弾かれた。
しかし本当の攻撃が潜んでいた。
「んん!?」
メギドの火炎に礼司の師子王ノ鞭剣が隠れていた。
あまりの速さと、道尊の死に動揺したゼフィールは自慢の悟りの業を使う猶予がなかった。
避けられもしなかった。
にぶい音を立て、師子王ノ鞭剣はゼフィールの喉を貫いた。
『亮明の、授けた武器か……』
首を串刺しにされたゼフィールはよろめいた。
体が動いたはずみでゼフィールの首はざっくりと斬れた。

「う……」

ゼフィールの首が切断され地面に堕ちた。
堕ちた首は言った。
「僕の体をよくも…!」
首の無い胴体が金蛇鞭を目にも止まらない速さで回転させると、礼司めがけて放った。
鞭が礼司の首に何重にも巻きつく。
窒息し礼司の顔色が紫に変わっていく。
右手で鞭を引き絞りながら、胴体は身をかがめ首の髪を左手で掴んだ。
胴体は首を元の位置に取り付けた。たちまち癒着し繋がった。
「まだ希望はある」
本物の霊具を奪えばよい。
ゼフィールは霊鏡、霊玉を所有する礼司を引き寄せようと鞭をたぐった。

115 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/03(日) 01:21:10
ゼフィールに拷問をし始めようとした矢先に、何者かに衝撃波を放たれて吹き飛ばされる。
もう、この場にゼフィールの陣営の者は一人しか残っていない。
黒装束の男がやったのだろう。

「くっ……毎度毎度、私って邪魔ばかりされてますねぇ!」
吹き飛ばされながらもウルトラマンの能力を使用し、ゆっくりと仰向けに着地。
ズキッとお腹が痛む。
ジョジョはウルトラマンの腕だけを具現すると、負傷した内臓を治療する。
内臓に深いダメージを負ってしまったが、ウルトラマンの治癒能力さえあれば、数分もすれば戦えるようにはなる筈。

ジョジョが治療をしている最中に、黒装束の男は黒い稲妻に焼かれて消滅した。
そして、三つの大きな力も消える。
消えたのはゼフィールが持つ霊具。
黒装束の男が死んでしまった為に、その力を維持することができなくなったのだろう。
そのことにゼフィールも動揺し、気が乱れ始める。
攻めるなら今が絶好の機会なのだが……

「戦えるようになるまでに、後二分ってところですか……」
この時、ジョジョは忘れていた。
戦っているのは自分一人だけではない。
今は共に戦う仲間がいることに。

炎の塊がこちらの方に向かってくる。
狙いは倒れているジョジョではなく、立っているゼフィールの方だろう。
ゼフィールは手にした鞭を振るい、炎の塊を消し飛ばした。
だが、その裏には気が付いてなかったようだ。
ゼフィールの首に遠くから延びてきた刃が刺さり、首が千切れ落ちる。
ジョジョは刃の延びてきた方向を見た。
礼司だ。
礼司がゼフィールに一撃を加えたのだ。

首を飛ばされたゼフィールだが、彼にとっては何でもなかったようだ。
首の無い胴体が手にした鞭を振るい、礼司の首に巻き付かせる。
そして、礼司の首を絞め上げると同時に、落ちた自分の首を拾い、胴体にくっつけたのだ。
まさに、ウルトラマンのようにでたらめな奴。
礼司の方を見たが、顔に血の気が無くなり始めている。
このままでは礼司が死んでしまうだろう。
まだ、お腹が痛むが戦いに支障が出る程のものではない。

「ウルトラマンッ!」
ジョジョはスタンドを具現させると、ゼフィールの下に突っ込ませ、鞭を持つ手に強力なウルトラマンの拳を叩き付けさせた。



116 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/12/03(日) 02:40:37
頭がボーっとして何も考えられない。
ジョジョの回復で肉体的な損傷は少しよくなったが、
魔術的な損傷は酷かった。
体内のすべての魔術回路が焼け焦げ、しばらくは簡単な魔術ですら使えないぐらいにまで損傷が激しい。
多分、こんなに頭が回らないのは肉体的な疲労とそのせいだろう。
>『私は通りすがりの魔法少女リリよ。ねえ、あなたお名前は?―――どこの組織に属して、ここには何の目的で来たのかしら?』
そんな状態で念話が聞こえる。
酷くエコーがかかり、耳障りであるが
『ガガガガッ----マナ-ブッ-ジュリ-ザザ-え------M-----い-------』
念話で返そうとしたが多分これでは向こうも聞き取れまい。
きっと向こうはこちらの記憶を読みにくるだろう。
プロテクトは多分魔力不足で働かない。
『マスター、聞こえるか?脳内回線で話せ、それなら雑音も混ざらん』
サナトスからの念話が聞こえた。
自分の頭の中ならなんとかなるかも知れない。
『ありがとうサナトス』
そう返事を返し、アマナは瞳を閉じ、脳内に来ると思われるリリを待つことにした。

117 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/03(日) 02:59:50
際限なく沸き続けるタタリ神を食べる!食べる!
その食べる速度はいつしかタタリ神の発生スピードを凌駕していく。
食べたタタリ神を五行循環を通して自分のエネルギーにしているのだからそうなるのは自明だ。
「よおぉし!一気に行くわよお!!」
箸と碗を投げ捨て、大きく息を吸い込むように口を限界まで開けると、流れる滝のようにタタリ神が吸い込まれ
ていく。
ついには三途の川のタタリ神が全て吸い込まれ、一時の清浄が訪れた。
「あはははは!これならできる!私の願いが叶うわー!ん?」
そこまでなってようやく三途の川の脇、賽の河原にクレーターができている事に気付いた。

「ちょっとちょっと!ここで勝手な真似したら駄目よ!
臨時とはいえゼフィールである私を通してくれなきゃ!って、ヤスじゃない!」
天保がアリアを抱いて立っているのを見て駆け寄り、石化して仮死状態している間限定ということで臨時のゼ
フィールをしている事を告げた。
五行循環生命体であるベルにとって、石化の呪いは土行に属し、当然のように吸収循環し、エネルギーにで
きた事や、木行の術で簡単に破れたが、乙女のロマンのために自ら石化している事は伏せておいたが。

「それにしても・・・伊達に全知全能を売りにしていないわね。こうなる事わかっていてあてがったんだ・・・。」
ぶつぶつと呟きながら腕組をして考える。
そしてニヤリと顔を上げ、天保の肩に手をかける。
「上で色々動いているみたいね。道尊が死に、ゼフィールの霊具は消滅。
そうなると当然残っている霊具を狙ってくるわよね。
で、叢雲剣は三途の川にある。ゼフィールが三途の川にこれば自動的に私と入れ替わりで番人にされちゃう
から、ここにはこれないのよ。
つまり、ゼフィールの敗北はもう決定済み。・・・でも、それって面白い?」
顎に人差し指をつけ、首をかしげて天保に尋ねるベル。
勿論、天保の返事を待つほど悠長ではない。
「そんなのつまんないわよね!そうよね、うん!」
満面の笑みを浮かべながら言葉を続ける。
唐突に変わるベルの話に天保はもう慣れたであろうか?霊具争奪から突如別のことを口走る。

「日本神話に曰く、イザナギがイザナミを蘇らせる為に通った冥府との境は黄泉平坂だった。
それがいつの間にか三途の川が横たわるようになった。
それはいつからか?」
意味ありげに笑みを浮かべながら更に続ける。
「昔ヤマトノタケルがヤマタノオロチを退治して、その屍骸は船通山系を出発点とする日野川、斐伊川、飯梨川、
江の川、伯太川等の川などのオロチ河川群となったわ。
肉体は現世の川となり、その魂は冥府の川。そう、この三途の川になったのよ。
ヤマタノオロチの尻尾から出た叢雲剣の刀身が三途の川の水で構成されているのはそういう理由なの。
そして今、私は三途の川の臨時管理人、ゼフィール。
叢雲剣と、その正当所有者であるヤスがいれば、こういうことができるわ!」
叢雲剣を握る天保の手にベルが自分の手を添え、三途の川に刀身を沈めていく。
すると見る見るうちに三途の川の水が叢雲剣に吸い込まれていく。
それはやがて川の水全てを飲み込み、三途の川をひえあがらせた。

「ヤス!三途の川の水を引き寄せて刀身にするんじゃないの。三途の川そのもののが刀身なのよ。
これを【天の叢雲剣】という!
タタリ神も、生と死の境も、全て背負ってこれを振るうことになるの。けど、ヤスならこれを振るえるよね!」
天の叢雲剣となっても、その姿は何も変わることは無い。
天保がその剣を持ち上げると、刀身は延び、上空のトンネルを越え、ジョジョに殴られ弾かれた鞭を持つゼ
フィールの手を鞭ごと切断した。
一切の再生を許さぬ死の水の刀身に触れた手は即座に枯れ塵と化し、胴につながっている腕を蝕むように
枯れさせていく。

118 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/03(日) 03:00:10
「さ、威力は見ての通りよ。
いくら強くっても武器は武器。これを奪われたらゼフィールを止める術はなくなるわ。
でもそんな心配は要らない。ヤスがさくっとゼフィールを切り殺して、藤田から霊具を取り戻して相模国造の
首を獲って私達のヌーな世界を作ればいいんだもの!
私は臨時とはいえ、今は三途の川の番人だから一緒に行けないけど、おいしいところ持っていって私を迎え
にきてね!」
ゼフィールの手を切断した天の叢雲剣の刀身はさらに伸び、墓所の天井に刺さっている。
そのまま刀身が短くなり、天保を引き上げていく。
天保がその気になればその力で好きなスピードとタイミングで墓所に戻れるだろう。

上に上がっていく天保と入れ違いに水無月が降ってきた。
冷えあがった三途の川にベルとアリアと水無月。
「ん〜、運がいいわねえ。川の水がないから死んでいるのに流されずにここに留まっているわ。」
その通りに水無月は黄泉へと流されずにすんでいる。
それはこの世とあの世を隔てる境がなくなっていることを意味する。

冥府から亡者が現世に戻ろうとわらわらと姿を見せ始めたのを見て、ベルが不敵に笑いながら言い放つ。
「まったく、私の登場シーンってギャラリーがいないのが難点よね。
また人形相手に登場シーンってのも虚しいけど、仕方がないわ。
タタリ神をただ趣味で食べていたわけじゃないのよ!霊体を吸収し、増幅させる事によって、魂を増やす。
そう、これを秘術・魔家百裂という!」
眩い光と共にベルがはじけ、光が収まるとそこには千人のベルがいた。

「巨樹アルラウネの根で再構成され地中に放たれた私の肉体は1000体!
そして今、魂も1000に別れた!
ヌーな世界を縦横無尽に駆け巡る私が1000人!とっても楽しいと思わない!?そして1000人の私は増殖し
ていつか世界を埋め尽くしてあらゆる面白いベントに首を突っ込むのよ!
これって最高じゃない?」
千人のベルがアリアを取り囲み、声をそろえて同意を求める。

一人でも十分かしましいベルが千人。
そのかしましさは押して知るべし。
「ホントはヌーな世界で華々しく千人デビューしたかったんだけどね、仕方が無いわ。」
今のベルは臨時とはいえ三途の管理人ゼフィール。
三途の川を冷えあがらせた代わりに、自分のみを持ってあの世とこの世の境となるために術を展開し始める。
千人のベルが並び、結界を張りあふれ出る死者を押しとどめている。

だが、流石に全ての三途の川の代わりを務めるには無理がある。
「ん〜〜それにしても・・・スベリ芸人!いるんでしょ?ちょっとは手伝いなさいよ!
あんたの身体は小デブ(江原啓之)とおばさん(細木数子)が病院に運んで治療してんのよ。あんた生霊なん
だって気付きなさいよ!
それなら矜持がどうとか理由つけなくても手を出せるでしょ!
それからうっちゃんのサイン貰ってきてよねー!」
ふかわを呼びつけるその言葉通り、収録中突然迷霊出現への警告を発した江原と同じく青戸殺人の犯人探しに
乗り出していた細木がふかわの危機を察知し、救いの手を差し伸べていたのだった。

119 :相模国造 ◆glAHh7JUpE :2006/12/04(月) 00:23:28
全高二十数メートルの石棺埴輪がゼフィールによって砕かれた。
崩れていく棺の中から封印されていた巨神相模国造の屍が現れた。
干からびた皮膚が張りついた巨人の白骨死体だった。
弥生時代を思わせる衣装を纏い、髪は頭の左右に八の字に縦に結び、如何にも古代の日本風だ。
窪んだ眼窩や呆けた様に開いたままの口は単なる穴であった。
だが、その白骨が声を発した。
口は動いていない。
声は脳に直接響く霊声だった。

「我は俗なる名は相模国造、真の名はイザナヒルなり。
イザナギ、イザナミの造りし不完全なるこの世界を、完全なる世界の高みへと昇らせる第二の創造神なり。
我は強固な狂気に捕らわれている。我の憎悪の狂気が発現する前に貴殿らに語ろう」
敖遊の儀に身を置く全ての者に、相模国造の思念の声が聞こえた。
相模国造ことイザナヒルは語った。

創造神イザナギ、イザナミの造ったこの世界は、生と死が輪廻し幸と災が交互し正と悪とが混在する不完全な世界であった。
イザナギ、イザナミの子、イザナヒルは欠如ある世界を改める為に誕生したが、イザナギ、イザナミは我が子イザナヒルを
己の至らざるを指摘する者として忌み嫌い、水蛭子(ヒルコ=出来損ないの神)として追放した。
新たな世界法則を創造する力は奪われ、三つの霊具に分けられてイザナヒルは駆逐された。
捨てられたイザナヒルはやがて相模の地に流れ落ちた。
我が子イザナヒルを追いやったとはいえイザナギは憐憫の思いを抱いていたが、この世界の改変を齎すイザナヒルを恐れた
アマテラスは封印を決意した。
相模の地底に埴輪の石棺が建造され、イザナヒルは幽閉された。
イザナヒルはアマテラスを憎悪し、イザナギの造った世界を呪った。
肉体は殺されたが、腐って地に帰る事も許されぬミイラとされ、ゆえにイザナヒルの魂は腐敗した肉体の虜となった。

さて古代の日本において、大和朝廷に従わぬ勢力は南の熊襲、北の蝦夷の他に地方に群雄する豪族がいた。
当時の豪族の首長を国造(くにのみやつこ)と呼んだ。
中でも相模の国造は野心深く、日本武尊抹殺も目論む邪悪な長だった。
その相模国造の崇拝した神が、追放されたイザナヒルであった。
イザナヒルは怨念を持って神託し相模国造を操り、同化し、後に同一の者も同然となった。
やがてイザナヒルの名は忘れ去られ、相模国造と呼ばれるに至った。

イザナヒルは荒ぶる土地神に落ちたままになる筈だった。
ところが“大いなる存在”がそうはさせなかった。
より高位世界の神々“大いなる存在”は、イザナヒルの為そうとした完全なる世界の創造を善しとしたのである。
“大いなる存在”はイザナヒルを支持した。
しかしイザナギの創造した世界を否定する訳にもいかない。しかもイザナヒルの精神は憎悪によって歪んでしまった。
その為に“大いなる存在”は第三の創造神の誕生を計画した。
その誕生の為には神々の試練を越えねばならず、、それを達成した者こそが、不完全なる世界の改変の全権を獲得するとした。
これが敖遊の儀である。
三つの霊具、霊剣、霊玉、霊鏡を揃え、イザナヒルの首を斬った者つまりイザナヒルを超越した者に、新たな世界創造の力を与える。
そう定めたのである。
敖遊の儀は日本書記や古事記には記載されていないが、イザナギとイザナヒルの間で起きた壮絶な戦いを模し、再現する祭祀と
いえた。
三種の霊具(神器)の争奪、五行相剋、死の平穏、昇華、復讐(前スレ>251)が坩堝となって煮えたぎる秘儀、敖遊の儀が開闢
したのである。

120 :相模国造 ◆glAHh7JUpE :2006/12/04(月) 00:24:38
今、礼司達全員が真実を知った。三途の川の異界にいるベル達にもイザナヒルこと相模国造の念波が伝わった。
相模国造イザナヒルの首が、土埃を上げながら動き、ゼフィールに顔を向けた。
「我の首、霊宝を得る権限のある者は生者だけである。
何故ならば、新たな世界法則創生の大術を行う為には、術者の命が生贄として必要である。
命とは生ある肉体。生ある肉体の象徴とは心臓の鼓動である。
自らの心臓を捧げなければならない。
ゼフィール。貴殿は藤田礼司に首を斬られ絶命した。
強力な霊力によって貴殿は動いているが、生きていないではないか。
貴殿は死んでいる。
敖遊の儀の権限者は、生者に限られる。
ゼフィール。貴殿に霊宝を所有する権利は永遠に失われた。よって貴殿に敖遊の儀の勝者たる資格は無い。
藤田礼司。貴殿は二度、死んだ。ラスティーリアに救われたが心臓はラスティーリアの生成した擬似心臓である。
ラスティーリアによって擬似の命が与えられた。
貴殿は自らの命で生きてはいない。よって敖遊の儀の勝者たる資格無し。
天保光。貴殿の肉体は牙の主ハットウシリ、続いてノスフェラトゥに蝕まれた。藤田礼司同様に貴殿の今ある命は
自らの生命力によって脈打つものではない。
貴殿も自らの命で生きてはいない。従って敖遊の儀の勝者たる資格は無い。

イザナギ、イザナミの造った稚拙なこの世界、生と死が輪廻し幸と災が交互し正と悪とが混在する不完全な世界の是正者は、
命に輝く者でなければならない」
イザナヒルは厳然たる条件を述べたのだ。

イザナヒルは付け加えた。
「ゼフィール。貴殿は我が娘イザナゼル。本来ならばおまえこそ第三の創造神。しかし・・・
道尊の死と一緒に貴殿の夢は砕けた。それ以前に、貴殿は敖遊の儀の規定を誤解した。
例え藤田礼司に討ち取られなくとも、魔豚ムアコックから造り上げた偽りの肉体では、その時点で権限は無かったのだ。
擬似の命では駄目なのだ。
貴殿が、この重大な事を知らなかったのは・・・
悟りの力を持つ貴殿が、これほど根本的な事を知らなかったのは・・・
“大いなる存在”の姦計であろう。
“大いなる存在”は新たな世界の創造を望んだが、我の娘が後継となるのは避けたのだ。イザナギへの配慮であろう。
密約があったやもしれぬ。
ゆえに貴殿は絶対に霊宝争奪に参陣できない様に、三途の川の番人にさせられたのだ。
“大いなる存在”に反乱するつもりであっただろう。
そうしたかったであろう。
だが奴らの手の平の上で踊っていたのだ。
貴殿のした事は、始めから敗北が決まっていたのだ・・・
哀れな・・・哀れな!」
相模国造イザナヒルの空洞の眼から血の涙がこぼれた。

121 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/12/04(月) 00:57:19
>107 天保君
風が吹いた。
>「ちぃっと伏せな」
驚き見開かれるアリアの瞳に、剣を構えた天保の姿が映る。
全てがスローモーションだった。
振り下ろされた天保の剣が、音もなくタタリ神を両断した。
拘束から逃れ宙に投げ出されたアリアと、落ちてきた天保の視線が絡む。
アリアを拘束していたタタリ神が跡形もなく消滅した。
>「大丈夫か」
「天や・・・」
音が戻ってきた。
天保はアリアの視界から消えた。
アリアは思わず首を竦めた。耳を劈くような激突音があがった。

ぽっかりと空いたクレーターの底に天保はめり込んでいた。
クレーターの淵に駆け寄ると、地面からは薄っすらと煙があがっていた。
「天保!天保!天保!生きてるですか?返事くらいしやがれですぅ!!」
なおも叫ぼうとしたアリアが、背後の異様な気配に気づきハッと口をつぐんだ。

>111 黄眼入道さん
「お、お前は・・・!」
アリアは血の気の引いた顔で黄眼入道を見上げた。
>「道尊猊下が望むかぎり拙僧は幾度でも蘇る!猊下が居られるかぎり拙僧は不死も同然!」
黄眼入道は、どう足掻いてもアリアが叶う相手ではなかった。
だがアリアは、クレーターの前に両手を広げて立ちふさがった。
目が合った。アリアは震え上がった。ぎゅっと目を瞑り、唇をかみ締める。
アリアの上に、黄眼入道の巨大な影が落ちた。アリアは覚悟を決めた。
―――― だが、幕切れはあっけなく予想外なものだった。
不死も同然の筈だった黄眼入道は、黒い炎に焼かれあっけなく死滅した。

>107
へたりと座り込むアリアの耳に、ボコ、と何かを引き抜くような音が聞こえてきた。
クレーターの中からだ。アリアの顔がぱっと輝いた。飛びつくようにして淵に手をかけ覗き込む。
>「あらためて聞くけど、大丈夫かい?おーーーい生きてるか〜?」
アリアはホッと詰めていた息を吐き出した。
天保はきょろきょろと何かを探しているようだった。誰を探しているかは一目瞭然だった。

アリアは自分のドレスの裾を硬く握り締めた。その手がぶるぶると震えている。
「テンポー、お前という奴は・・・!」
アリアは駆け寄ると、全くの無傷とはいえない天保にそのままの勢いで突っ込んだ。
「お前という奴は、お前という奴は!!どこまで人に心配かければ気が済むですか!」
目に一杯涙をためてながら、ダメージを無さそうな場所を狙ってぽかぽかと拳をお見舞いする。
「へっぽこのくせにアリアを助けようと考えるから受け身一つ満足に取れんのですぅ!
 へろへろのテンポーに守ってもらわにゃならんほど、このアリアは落ちぶれていないのですぅ!」

アリアは力なく拳をおろした。
 「――――大丈夫かと問わなきゃならんのは、天保、お前じゃないのですぅ・・・」

122 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/12/04(月) 02:11:37
「とんだ親バカですね---」
瞳を閉じた状態でボソリと呟き、ゆっくりと起き上がった。
リリのヒーリングのお陰でどうにか動けるまで回復できた。
瞳をあけ記憶を見ようと試みているリリを見て
「すいません、やはり頭の中を見られるのはどうも好きではないので
 見ないでくれませんか?
 自己紹介を忘れました。アマナ・ジュリ、漢字の名前ですが国とそっち関係のことで字は教えられません。
 英国魔術協会所属 役職は魔女狩り 目的はこの地にいる魔女もとい反逆をもくろむ魔術師の処分です。
 少しつけたしをすれば、私はあなたのことをよく知っていますが?
 華山理利またの名を魔法少女リリ、そして、魔法使いリリ
 最年少で協会から魔法使いの称号を得たあなたはアカデミーでは我々の憧れの人物なんですよ」
と一通り言いたいことを言ったあと、イザナヒルを睨む。
「本当に言いたいことがあるならはっきり言ったほうが伝わりやすいですよ!
 そのように遠まわしに話ても理解できる人間なんてあまりいなんですから!」
イザナヒルが先ほどいったことに対し、違和感を覚えこう言った。
だが、本音を語らされたところでどうにかできることでもない。
生者が条件の一つに入っているのなら、下手をしたら生贄にされるかも知れないとわかっていた。
それだけ、アマナはここにいるメンバーを信頼していたからだ。
素性もあまり知らないがここにいる。そして、ゼフィールを殺している。
たったそれだけの理由だが、今の自分よりは遥かに強者であることにはかわらない。
「邪神風情で創造主を語るな!」

123 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/12/04(月) 02:18:28
>117-118 ベルさん
天保はベルが大好きなようだが、どうも彼女はアリアにとって鬼門らしい。
タタリ神を食べつくして満足したのか、ベルは箸をおいた。
そして自分が代理の三途の川の守人だという事を告げる。
だが、守人としてのベルのやり方はどうなのだろう?ベルは三途の川を干上がらせてしまった。
「む・・・むちゃくちゃですぅ!大いなる存在とやらは絶対人を見る目がないのですぅ!」

そんなことを考えていたから対応が遅れてしまった。
考え事をしている間に、ベルは天保に叢雲剣を渡し相模国造墓所へ送る手はずを整えてしまった。
「テンポー待つですぅ!!こんなところにアリアを置いていくなですぅ!!」
アリアは半べそで叫んだ。

がっくりと肩を落としていると、ふとベルと目が合った。
アリアはびくう!と震え上がった。
「怖いのですぅ!きっとアリアも野菜か何かに変えられて、ベルに頭からぼりぼり食われちゃうのですぅ!!!
 誰か助けに来やがれですぅ!」
アリアの願いが通じたのか、水無月が天保とすれ違った。
助かった、と喜んだのもつかの間。ベルの新たな技にアリアは固まった。

女3人で姦しい。
ではベルが1000人ならなんと言えばいいのだろう?
――――それよりなにより、いつから三途の川は「怪物さんいらっしゃい」状態になったのだろう。
>「巨樹アルラウネの根で再構成され地中に放たれた私の肉体は1000体!
>そして今、魂も1000に別れた!
>ヌーな世界を縦横無尽に駆け巡る私が1000人!とっても楽しいと思わない!?そして1000人の私は増殖し
>ていつか世界を埋め尽くしてあらゆる面白いベントに首を突っ込むのよ!
>千人のベルがアリアを取り囲み、声をそろえて同意を求める。
「あ・・・頭がガンガンするですぅ!」
アリアは耳を押さえて蹲った。
ベルは三途の川が干上がったのを受け、分裂した自分たちで守人の役目を果たそうとする気のようだ。
(天保、どうしてこんなのがいいですか?
女の趣味をとやかく言う気はないですが、両思いになっても絶対苦労するですぅ!)

>「ホントはヌーな世界で華々しく千人デビューしたかったんだけどね、仕方が無いわ。」
ベルはせっせと守人としての仕事をはじめたが、アリアはまだ耳鳴りがしていた。
「でもベル、人間は運命の相手とは、赤い糸で結ばれてると聞いてるですぅ。
 もし1000人のベルが、ただ一人の運命の人にめぐり合えた時はどうなるですか?」
ハーレム状態だろうか。それともただ一人の座を巡ってバトルロワイヤルだろうか?
いや、それとも一人に戻るのだろうか?だとしたらサイズはどうなるのだろう。ウルトラマン並だろうか。
・・・いずれにせよあまり考えたくない。

>119
重々しい念話がはるか高みから降り注いできた。
とても大事な話をしているのは分かる。
だが、ベル達の言葉攻めで頭がくらくらしているアリアは、全く話が頭に入ってこなかった。
「ベルぅ、今の話は本当なのですか?
 もし本当なら、天保にも藤田にもゼフィールにも霊宝の所有権が無いことになるですぅ。 敖遊の儀は一体どうなるですか?」


124 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/04(月) 18:17:03
>121
>「テンポー、お前という奴は・・・!」
小さき拳を耐えるように小刻みに震わせて探し人である人形はそこにいた。
傷どころか服に汚れひとつ見られない。落下に巻き込まれずに無事でなによりだ。
その健康さを証明するように元気に走り寄って来た。
「それくらいやんちゃならだいじょ……ぶ!?」
言葉がまだ途中にも関わらず腹に思いっきり頭突きをかまされた。
涙目になりながら力無く殴りつづける。まったく痛くはないがとても心配させてしまって心のほうにチクりときた。
>「へっぽこのくせにアリアを助けようと考えるから受け身一つ満足に取れんのですぅ!
> へろへろのテンポーに守ってもらわにゃならんほど、このアリアは落ちぶれていないのですぅ!」
ひどい言われように苦笑しながらアリアの頭に手を乗っけてやる。
「心配かけちまったようだね。こんくらいで死ぬようじゃ、ベルの相手なんて務まらないさ。核兵器でもこない限り俺は死なん!」

>「ちょっとちょっと!ここで勝手な真似したら駄目よ!
>臨時とはいえゼフィールである私を通してくれなきゃ!って、ヤスじゃない!」
あんだけ大音量で地面に激突してクレーターができていたら、さすがのベルでも大食いを中断してこちらに駆け寄ってきたか。
周りを見回してみて、それは違うことに気がついた。いなくなることはないタタリ神が一人も見当たらない。
なるほど…中断ではなく食うべきものがなくなって見事完食いたしたわけか。フードファイターっていうレベルじゃねぇぞ!

ベルの話で三途の川の一時的な管理人みたいな役柄になっていることを聞く。
まだ聞きたいことはあったけど、独り言を呟いてなにか考え事をしているので聞けずじまいだった。
ある考えに至ったのか、ニヤつかせて逃がさんとばかりに俺の肩に手をついた。
悪い顔だ、まるでデスラーみたいな。この顔を見たあと絶対痛い思いするんだもの、そりゃ畏怖も感じるって。

125 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/04(月) 18:17:37
>「上で色々動いているみたいね。道尊が死に、ゼフィールの霊具は消滅。
>そうなると当然残っている霊具を狙ってくるわよね。
>で、叢雲剣は三途の川にある。ゼフィールが三途の川にこれば自動的に私と入れ替わりで番人にされちゃう
>から、ここにはこれないのよ。
>つまり、ゼフィールの敗北はもう決定済み。・・・でも、それって面白い?」
「いやぁ〜ベルさん。面白い面白くないの問題ではない気が……って聞けよオルァ!」
虎に睨まれた兎のごとく小さい声で慣れない丁寧語を使って、なんとか悪巧みを阻止しようとしてみるがすべて流されてしまう。
口にするのは日本神話のなかにある叢雲剣のできた経緯。
>「ヤス!三途の川の水を引き寄せて刀身にするんじゃないの。三途の川そのもののが刀身なのよ。
>これを【天の叢雲剣】という!
>タタリ神も、生と死の境も、全て背負ってこれを振るうことになるの。けど、ヤスならこれを振るえるよね!」
といわれましても…特に変わったところは見られない。疑問の表情を浮かばせながらベルに声を掛けようとすると剣が突如伸び始めた。
「まさか如意棒ならぬ如意剣とは恐れいった…はるか上までいってるけど味方の誰かにあたってねぇよな?」
ベルに見送られるが長いままだと戦うことすらできないため、元の長さに戻れと念じてみる。
主の命令を受け止めて天の叢雲剣はそのまま短くなっていき、身体を引き上げる。
「おっほ、こりゃ楽ちんだ〜。そいじゃいってくる」

>123
>「テンポー待つですぅ!!こんなところにアリアを置いていくなですぅ!!」
アリアも勇猛果敢に敵に挑もうと必死についてこようと叫んでいる。しかし、後は俺たちにまかせときな!
剣はどんどん短くなっていって藤田たちと、片腕をなくしたゼフィールの姿をとらえた。
「よーしそろそろスピードを緩めろ天の叢雲剣」
剣は忠実に適格に命令を実行し、元の長さピッタリに縮むのをやめて天井から引き抜く。
>119
「お?なんだ新キャラクターがいるな」
皆を見回してこの者が何者か説明を求める。

126 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/05(火) 00:01:35
「礼司!どうせ君には霊玉霊鏡は過ぎたものだ。僕に献上するがいい」
霊具は皆、人格とも言うべき意志を持っている。
霊具は己の所有者を選ぶ。
ベル・カーマンの精神を支配した叢雲剣は特にその僭上性が強かったが、他の霊具も同様だ。
霊具は自分にふさわしい持ち主を自ら選ぶ。そして霊具は所有者に従う。
ノスフェラトゥの所持していた霊鏡が、藤田礼司を選んでいるのは明白だ。
幾度も礼司の手から放されても、結局は礼司の手に帰ってくる。
礼司を殺さなければ、霊鏡はゼフィールの物にはならないだろう礼司の持つもう一つの霊具霊玉も、そうかもしれない。
ゼフィールは残忍な笑みを浮かべながら、礼司の首に巻きついた鞭を絞りあげた。
礼司が苦しみにあえぐ。
「とっても色っぽい顔だよ」
ゼフィールは見た目には合わない怪力で鞭を引き寄せた。

>ジョジョ
>「ウルトラマンッ!」
>ジョジョはスタンドを具現させると、ゼフィールの下に突っ込ませ、鞭を持つ手に強力なウルトラマンの拳を叩き付けさせた。
「うおぉ!」
ゼフィールの華奢な腕が衝撃で割れる。肉が裂けた。金蛇鞭が手から落ちる。
「僕の邪魔をするな!」
ゼフィールは蹴りをジョジョに放った。これもまた見た目には合わない怪力であった。ジョジョの胸のランプの様な部分に
蹴りは命中した。
「そこが弱点かな?顔色が悪いぞ!あははは!」

>ベル
>天保がその剣を持ち上げると、刀身は延び、上空のトンネルを越え、ジョジョに殴られ弾かれた鞭を持つゼ
>フィールの手を鞭ごと切断した。
「僕の腕が!ベル・カーマン!なんてうっとおしい奴!」
切断された腕が塵になって消滅していく。
「ち!」
もはや腕の一本二本などどうでもいい。
霊宝を得ればそれで済むのだ。
もうすぐ深夜12時を迎える。敖遊の儀の満願の刻限が来る。時間が無い。
ゼフィールは斬り落とされた腕だけではなく、肩口まで塵に変じていっていたが捨ておいた。
残った腕で落とした鞭の柄を握った。
この間、礼司は鞭をほどこうともがいていたが、とれなかった。
ゼフィールの鞭の先端についた蛇頭は、蛇身で礼司の首を絞めあげていたのだ。

127 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/05(火) 00:02:34
道尊を失ったのは痛いが、まだ希望がある。霊具のうち二つは手にいれたも同然だ。
腕の再生もそれからでいい。
霊具だ!霊具を得るのが先だ。そしてそれはもうすぐだ。
だがゼフィールのその高揚を冷えさす声がした。

死の眠りから醒めた相模国造が戦慄の事実を語る。

「馬鹿な……」

「嘘だ……」

「嘘!」

ゼフィールは何度も首を振った。

「嘘……」


>相模国造イザナヒル
>「ゼフィール。貴殿に霊宝を所有する権利は永遠に失われた。よって貴殿に敖遊の儀の勝者たる資格は無い」

>「“大いなる存在”の姦計であろう」

>「貴殿のした事は、始めから敗北が決まっていたのだ・・・ 」

「あ、……ああ、あ。あ」
ゼフィールは嘆息した。
顔は青ざめ、肩を落とした。膝は震えていた。
「はああ、はああああああああああ」
ゼフィールは両膝をついた。
鞭が手から落ちる。
「……あ、ああ」
礼司の首に巻きついていた蛇鞭が、ほどけて落ちる。

「……あ」

「……あはっ」

「ははは!」
ゼフィールは笑った。
涙を流して。
「あははははははは、うわははははは。あははははははは。
ははははは。はーっはっはっはっは!
こ、こんな、こんな馬鹿な!
それじゃ僕はまるで……く。
くはははははは!あはははははははははははははははは!」

128 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/05(火) 00:03:28
ゼフィールは残った左手で鞭を拾い上げた。
「うおおおおおおおお!」
鞭を振るう。鞭が光る。黄金の蛇の鞭は金の光を発して、轟音の風切音を発して宙を廻る。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ゼフィールは相模国造に金蛇鞭の一撃をくらわせた。
ミイラの胸を直撃する。イザナヒルの胸が陥没し、積み木細工の様に胸から上があっけなく崩れた。
巨神の顔が地響きを立てゼフィールのすぐ横に落ちた。
「なんびとにも霊宝は与えぬ!与えぬ!」
相模国造の横倒しの顔に宙を舞わせた鞭を真上から落とし撃ちこんだ。
鞭の先端の蛇頭は、目も眩む黄金の光を放ち、相模国造の頭に沈んだ。
相模国造の骸骨の眼窩、鼻穴、口から金の光が奔流となり輝く。
次の瞬間、相模国造の頭は爆裂し四方に飛び散った。
割れて砕けた巨大な頭蓋骨をゼフィールは怒りに燃える目で凝視した。
「霊宝は……ここに消滅せん。……く。くははははははは!」

ゼフィールは天保とアマナにも鞭を振るった。二人を一瞬で薙ぐ。
「敖遊の儀は終焉を迎えた……。
誰も勝者はいない!
全ては徒労に終わった……。
なれども僕のこの怒り、如何に鎮めん。とても…とても……鎮められぬ。
最早、万事がこれまで。
僕の生きている理由も無くなった。
僕は滅びるのみ。
ならば森羅万象の悉くを道連れに滅びてやる!」

ゼフィールが口を大きく開けた。
嗚咽と共に白い霧を吐き始めた。
エクトプラズムである。
エクトプラズムが肉体と混ざり合っていく。
ゼフィールの体が変貌しはじめた。
見る見る膨れ上がっていく。
か細い少年の腕だった左手が、巨木の根の瘤の様な筋肉が形成されていく。
塵になった右手が肩から生えてくる。
胸が盛り上がった肉に弾け、服が吹き飛ぶ。
足が肥大していき、二つの足がはちきれ一体になっていく。蛇の様に一本になった足がのたうつ。
落ちていた金蛇鞭を膨れる肉は飲み込んでしまった。

「僕は破壊神に今やならん!僕の憎悪と悲嘆を世界は受けるがいい。
こんな星、無に帰してやる。
すべて滅びよ!僕と共に!
あははははははははは!
おおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ゼフィールが雄叫びを上げた。
轟きは相模国造神殿を崩していく。崩壊がもたらされた。
叫ぶゼフィールの口から今度は紅蓮に輝くエクトプラズムが吐瀉されはじめた。
燃えるエクトプラズムは、よだれの様にゼフィールの口から体に垂れる。
触れたゼフィールの体が発火する。
「オオオオオオオオオオオオオオオ!」
ゼフィールは燃えながら巨大化していった。

129 :蛇神ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/05(火) 00:04:48
いまやゼフィールは見上げる様な巨体を誇り、身の丈は相模国造の埴輪棺を越えた。
美しい魔性の少年の姿は跡形も無い。
半人半蛇の化物にゼフィールは変身した。
上半身は巨木の様な太い腕の魔人であった。
しかも紅蓮の炎を体内から噴き出す炎の怪物。
憎悪の劫火は凄まじく、炎にかすみゼフィールの顔が判別できない。
顔は青い燐光放つ双眸と、歪み笑みする口の白い牙、それしか炎の中に見えない。
目鼻立ちもなにもわからない。
炎は次から次に体内から灼熱の白い光となって湧き上がり、その白が黄に、黄が赤に、そして黒にと色が変わる。
その黒もやがて内部からの灼熱の炎の白に変わる。それがまた黄に、と。
煮えたぎる鉄が溶鉱炉の中で、炎の色を変えるのに似ていた。
ゼフィールはマグマで体表が覆われた炎の魔人だ。
それでいて、下半身の蛇身は水に濡れていた。
一枚一枚の鱗から水滴が湧き、集まりこぼれる。それが蛇の腹に流れると、つららになるのだ。
尾の先端には金蛇鞭のあの蛇の頭がついていた。蛇の目は緑に輝き、開けた口からちょろちょろと舌がでるたびに、
白い凍える霧が立ち上った。その霧は三途の川に立ち込める霧の色に似ていた。
体の上半分の人体は炎、下半身の蛇体は氷の異形。
それがゼフィールの憎悪の具現化した姿であった。

「全てを滅ぼさん……」
劫火に包まれる頭部の額が棒状に伸び始めた。
角が生え出したのだ。
腕と同じ丈の長大な一本の角を持ち、ゼフィールの蛇神体への変貌は完成した。

「火の雨よ降れ……」
ゼフィールがつぶやいた。
上湘南上空の暗雲が真紅に変わっていく。

130 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/05(火) 01:50:09
ゼフィールの手に叩き付けた一撃は、見事にゼフィールの手から鞭を手放させることに成功した。
だが、邪魔されたことに憤慨したゼフィールが、間髪入れずにスタンドのカラータイマーの部分に蹴りを入れる。
スタンドと融合してはいなかった為に、カラータイマーを攻撃されてもそんなにダメージはない。
顔色が悪くなったのは、蹴りによる衝撃がスタンドを通じて本体まで届き、内臓まで響いたからだ。


相模国造が目覚め、儀式に関与する者達に真実を告げる。
ジョジョにとっては何の関係もない話と言えたが、目の前の少年にとっては酷く残酷な話だった。

突然、目の前の少年が狂ったように笑い出し、落ちていた鞭を振るう。
その鞭は父親であるはずの相模国造の遺体を粉微塵に砕いた。
これで誰も相模国造の首を斬ることはできない。
霊宝を巡る儀式はここで終焉を迎えたのだ。

>「敖遊の儀は終焉を迎えた……。
>〜省略〜
>ならば森羅万象の悉くを道連れに滅びてやる!」

>「僕は破壊神に今やならん!僕の憎悪と悲嘆を世界は受けるがいい。
>こんな星、無に帰してやる。
>すべて滅びよ!僕と共に!
>あははははははははは!
>おおおおおおおおおおおおおおおおお!」
全てに絶望したゼフィールは変化する。
その姿は巨大な怪獣。
炎を発する強靭な筋肉の上半身を持ち、下半身は蛇のような形に。
誰がどう見ても、今のゼフィールの姿は怪獣だろう。
そして、その怪獣は世界を滅ぼそうとする。
今、この場に子供達がいたら、皆が口を揃えて言うだろう。
『助けてっ!ウルトラマン!』と。
だが、肝心のウルトラマンは、変身できずにゼフィールが降らした火の雨の中を必死で逃げ回っていたのだった。



131 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/05(火) 03:06:43
>112 藤田君
アッシュは毒を食らって一回休み、ギコ達のことに全く触れないのは、何か策を弄しているのかもしれない。
とりあえず皆死んでないと聞いてホッとする。
「そっか。・・・生きたまま三途の川へ下ったのは、今のところ天保君だけのようね」

さすがに、その後の藤田の話には面食らってしまった。
それにしても藤田は、理利がゼフィールに死後の刑罰のことで脅された件をずっと覚えていたようだ。
この状況で語るのだ、よっぽど気に病んでくれていたに違いない。
――――ゼフィールを押し付けられた時の事など、藤田は思い出したくもないだろうに。
心遣いを嬉しいと感じる反面なぜかイライラしてしまう。
いつもそうだ。だから必要以上にきつく当たってしまう。分かっているがどうしようもない。
「教えてくれてありがと、だったらいつ伸でも安心ね!」
にっこり、と理利はこの上なく晴れやかな笑みを添えた。

>108 道尊様
少女の治療も後少しというところで、邪魔が入った。
>「タタリ神を浄化したりと色々と目障りな。アルビオンの血の経典を手にしたのが災いだな!小娘!」
傷ついた少女に当てるわけにはいかない。理利は黒い稲妻を両腕で抱え、押さえ込んだ。
しかし、稲妻はすぐに途切れた。
術者の道尊が消えたのだ。
何が起こったのか大体は分かった。この場に居る以外に、力を貸してくれる誰かが居たようだ。
理利は再び横たわる少女の治療を再開した。

>122 アマナさん
回復した少女は、自分の声でアマナだと名乗った。
ずたずたになった魔法回路も一応は繋いだが、回復するまでの間使用すれば激痛が走るだろう。
アマナの社交辞令に、理利は思わず目を伏せた。
「そんな・・・レギオンを使役するあなたに言われると面映いわ」
言葉とは裏腹に、理利は嫌悪感が顔に出ないよう細心の注意を払わなくてはならなかった。
英国魔術協会。前身である秘密結社は、はるか昔から魔女狩りで名を馳せていた。

132 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/05(火) 03:08:12
その後も状況はめまぐるしく変化していく。
相模国造の骸から衝撃的な幕切れを聞かされ、ゼフィールは巨大な骸を霊具をそろえずに破壊してしまった。
>「敖遊の儀は終焉を迎えた……。
>〜省略〜
>ならば森羅万象の悉くを道連れに滅びてやる!」
>「なんびとにも霊宝は与えぬ!与えぬ!」
 ゼフィールは憎悪に狂い破壊神と化した。

>126-128
「本当に敖遊の儀が終焉したのなら、三種の霊具は全て消滅する筈よ。
 どれ一つ欠けていないじゃない!皆、まだ終わりじゃないわ!」
理利は空を見上げながら叫んだ。

>119-120
理利は相模国造の話を反芻していた。
>崩れていく棺の中から封印されていた巨神相模国造の屍が現れた。
>我は強固な狂気に捕らわれている。我の憎悪の狂気が発現する前に貴殿らに語ろう
(中略)
>貴殿のした事は、始めから敗北が決まっていたのだ・・・

「絶望したゼフィールは、霊具をそろえずに相模国造の肉体を破壊してしまった。
だからゼフィールは世界創造の力を手に入れることは出来なかった。
でも、イザナヒルと同じ存在になる事は出来たんだわ。
霊具が何度でも蘇るように、霊宝もまた物理的な力では不滅なのよ。
さっき相模国造はこう言ったわよね?

>相模国造の崇拝した神が、追放されたイザナヒルであった。
>イザナヒルは怨念を持って神託し相模国造を操り、同化し、後に同一の者も同然となった。

――――分かる?結局ゼフィールは父親と全く同じ道を歩んでしまった、
私たちの目の前で、イザナヒルはゼフィールに怨念を持って神托していたじゃない。
ゼフィールはイザナヒルと同化し、新たな器にされてしまったんだわ!
イザナヒルは復讐のために自分自身の復活を望んだのよ。
私たちの目の前にいる憎しみの化身。これはゼフィール自身の憎悪であり、イザナヒルの怨念でもある。
つまり役者が相模国造からゼフィールに変わっただけで、敖遊の儀は自体はまだ続いているんだわ!

・・・イサナヒルの話・・・本当にゼフィールに霊宝所有資格が無かったのかどうかは、今となってはもう分からない。
でもこれだけははっきりしてるわ。
私たちはイザナヒルと同化したゼフィールの首を切り落とさなきゃならないって事よ!」

>129
荒ぶる神の前では、人の力などまるで無力だ。
絶望的な戦いになるのは目に見えていた。だが、誰かが先陣を切らなければ。
アルビオンの血の経典を手に、理利は自分に使える最上級の氷魔法の呪文を詠唱した。
蛇神体の下半身ならともかく、上半身には十分有効な筈だ。
小手調べなど必要ない。圧倒的不利は変わらないのだ。だったら最初から全力で。
「火の雨を止めなさい!!」
ゼフィールの喉元に、理利は圧縮した氷の柱を突き立てた。

>130
「ウルトラマンジョジョ!ねえ、あなた巨大化はできないの?!」

133 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/05(火) 21:33:59
三途の川の管理人になった事で、死者に対して絶大な力を持つ事ができた。
だが、それでも広大な三途の川を思えば1000人は少なすぎる。
あふれ出る「死」と「亡者」を食い止めるため、防衛ラインを張るが押し返すまでには至らない。

>「でもベル、人間は運命の相手とは、赤い糸で結ばれてると聞いてるですぅ。
 もし1000人のベルが、ただ一人の運命の人にめぐり合えた時はどうなるですか?」
そんなベルにアリアが投げかけた何気ない言葉。
それがベルとあふれ出る死の均衡を崩す事になろうとは。

アリアの言葉に1000人のベルの耳がダンボになって固まる。
1000人に分かれたベルの状態は一つの町内のようなものだ。
おのおのが独立してはいるが、共有スペースもあり、そこで意識と記憶の共有もできる。
「「「運命の糸なんてもので【用意された者】になんて興味ないわよ!!
私が欲しいなら赤い糸を噛み切ってでも奪っていく位じゃないとつまんないモン!」」」
いっせいに響き渡るベルたちの声。
「でも、同じ人好きになったらどうする?」
一人のベルがボソッと呟くと、またしても全員のベルの動きが止まってしまう。
他人の恋の話は大好物でも、自分自身の話となるととたんに口が重くなる。
所詮は妄想だけで生きてきた14歳。当然といえば当然の帰結であるのだが・・・。

「それってあんた好きな人いるってこと?」
「ちょっと、誰よ、いいなさいよ!」
「あんたこそいるんじゃないの?何で心理プロテクトを急ににかけてんのよ!」
「そういうあんたこそかけてるじゃない!」
「OKOK!じゃあこうしましょ、一斉に言うの。これならいいでしょ?」
「わかったわ。じゃあ、せーの」
「・・・・」
「・・・・」
「えー、信じらんない!何で言わないのよ。裏切りよ?」
「あんただって言わないじゃない!」
「あーあ、女の友情なんてこんなもんね!」
溢れ出る死と亡者をそっちのけでいたるところでベル同士の争いが始まってしまった。
どうやらアリアの予想は二番、バトルロワイヤルが正解だったようだ。

収拾がつかないかに思えたが、その乱痴気騒ぎを抑える声が響き渡る。
イザナヒルの語る真実。
そしてアリアの悲痛な叫び。
「は!こんなことしている場合じゃなかったわ。」
「そうよ、皆!防衛ラインを賽の河原まで下げるわよ!」
「ええ、これが終わったらきっちり今の話し続けるからね!」
ベルたちは我に帰り、賽の河原まで下がって再度結界を展開し始めた。

おろおろするアリアの前に一人述べるが歩みでる。
「イザナヒルの話?私もここまで深い話知らされていなかったから判断つかないけど、本当【だった】んじゃない?」
以前アルラウネと叢雲剣と融合していたとき、水蛭子から送られてきた思念にはそこまでの情報は無かった。
真なる終章を迎えて明かされる真実というものはどんな話でもあるものだ。
はるか上に開く穴を見上げながらくすくすと笑う。
「それにしても、【生】の定義は随分とお粗末なものね。肉のある無程度だなんて、まったく持って超越者の理論ほど馬鹿馬鹿しい物は無いわね。
お、意外とゼフィールも純情だったみたいよ?
逆上してイザナヒルを粉砕、蛇神となっちゃってまあ。無駄な事を。」
まさに観戦者気分でアリアに実況をして、ニヤニヤと笑っている。
ベルは知っている、イザナヒルを破壊しても儀式が終わらないことを。
リリが見抜いたように、いまやゼフィールがイザナヒルと代わっただけだと。
イザナヒルの首を切るために用意された【叢雲剣】でないとイザナヒルを殺す事はできないのだ。

134 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/05(火) 21:35:11
「別にさー、このまま儀式が終わっても一応の儀式達成はヤスがしているのだから、私はなにも困らないのよね。
第三の創造主とやらが生まれないだけで、ヌーな世界は出来上がるわけじゃない?
大いなるものは生も死もない完全な世界を作る第三の創造主を望んでいるみたいだけど、私はそんな退屈な世界願い下げよ。」
そう、血沸き肉踊る、善と悪が交差するヌーな世界を望んでいるのだ。
もっとも、この言葉の前提として【天保がヌーな世界を望んでベルの首を切った】ことが前提であるのだが、その脆弱さをベルは気付いていない。

「とは言ってもね、このままなし崩し的にヌーな世界って言うのもつまらなくない?」
アリアを高く抱き上げながら、言い聞かせるように口を開くベルの顔はいたずらっ子の顔そのものだ。

「ねえ、三途の川ってどこが源流でどこに流れ着いているか知ってる?
レテの河・忘却の河。渡る亡者の記憶を全て洗い流す。その記憶の行き先・・・。
三途の川は最終的にあらゆる情報を含んで結晶化して、ある図書館に流れ落ちるの。
そこであらゆる記憶、あらゆる情報は圧縮され、一つの本になる。
そしてその本は一瞬で終わる現在の時点であらゆる過去から算出されるあらゆる未来を示してくれる。
世に言うアカシックレコードって奴よ。
大いなるものが全知であるための装置よ。
ゼフィールはそれを水面から除いて未来視や過去を知ったのね。
ここまで言えばもうわかるわよね。
儀式だけなら叢雲剣のままでも十分だったのに、わざわざ三途の川をひえあがらせてあで天の叢雲剣にしたわけ。」

禍々しい笑いを浮かべながらついに目的を告げる。
「今、三途の流れが停止した今!あらゆる未来予定は停止している白紙状態よ。
つまり、ありえない未来だって起こるってこと。資格のないものが儀式を達成しちゃったりね。しゃしゃしゃしゃ!
って訳だから、あんた一緒にアカシックレコード見に行かない?直で見られるなんてないよ?
え?儀式?ゼフィール?そんなもんわたしのヤスが行っているんだから、黙ってても決めてくれるわよ。
たばかっちゃったけど、一応今は私がゼフィールだから上の戦闘には参加できないしね。」

高笑いしながらアリアを小脇に抱えようとすると、アリアのポケットからアルラウネがくしゃっと言う音を立てる。
それに気付いたベルは驚いた顔をして、アリアを見つめる。
「ん〜〜・・・あんたって意外と野心家?それって・・・面白いじゃない!
一緒にアカシックレコード見に行くつもりだったけどやめたわ。上まで連れて行ってあげる。」
アリアの首根っこを掴むと、勢いよく三回転ほどして上に投げつける。
勿論そんな事では墓所へ戻るのに高度が足りない。
それを補うためにベルはジャンプした。
上空を舞うアリアと同じ高度まで達すると、アリアを抱え更に足を一歩踏み出す。
「まず右足を高くあげ!その右足が落ちる前に左足を高く上げる!さらに左足が落ちる前に右足を再度高く上げる!
これを空中歩行術という!!」
叫びながらベルは空中を駆け上がっていった。
普通に空を飛べば話は早いのだが、それでは面白くないのだ。

空中で足を回転させ、それでも上がり、ついには墓所にあいた穴までたどり着いた。
「よっしゃ到着ぅう!いったらんかいぃ!」
墓所に出ると、空中でアリアを投げつけ、ベルはまた落ちていった。
冥界の空高く、眼下には999人のベルが結界を展開して死の逆流を防いでいる。
「皆ーがんばってねー」
一声かけ、ベルはアカシックレコードへ到達すべく、空を飛んだ。

135 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/05(火) 23:07:14
「かは。げほ。ごほ」
やっと僕の首に巻きついていた蛇の鞭がほどけた。
「ゼフィール!」

封印から覚醒した相模国造の念話は、ゼフィールを絶望へと追いやった。
ゼフィールが蛇の怪物に変身していく。
直視すると炎の光と熱で目がくらむ。ゼフィールの蛇身が蠢くと、吹雪のような冷気がぶわっと押し寄せる。
相模国造をゼフィールは砕き、霊宝である首も砕けた。
敖遊の儀は予想外の終わり方を迎えた。
「ゼフィール!もうあなたが戦う理由はなくなった!
僕らも戦う理由はなくなりました。
これから先の戦いは全く無意味です。鎮まりたまえ!」
鎮まるわけがない。
それは自分で言っていて、わかっていた。でも、そう言わずにはいられない。
これ以上の戦いは無意味だ!

>リリさん
>「私たちはイザナヒルと同化したゼフィールの首を切り落とさなきゃならないって事よ!」
冷静なリリさんの凛々しい声。
まだ敖遊の儀は終わっていない?
「テンポーくんの叢雲剣で斬らねばならないのなら」
せめて援護の攻撃を。
僕は師子王ノ鞭にささやいた。力がより宿るように。
サラマンダーはアッシュに似合う。僕のあつかうのは、やっぱりおまえだ。師子王ノ鞭よ。
「師子王。これから最後の戦いだ。僕に協力しておくれ。世界を滅ぼそうとする悲しく哀れな魔を討とう」
オーラをこめる。僕の命をのせるように輝かせる。
ふかわさんに与えられた師子王ノ鞭は、今まで僕のオーラを乗せると青く輝いてきた。
それが紅く輝く。
赤いオーラは僕の本来の光。僕の恩師ロゼラインに教えられたオーラの灯火だ。

>リリさん
>「火の雨を止めなさい!!」
リリさんはゼフィールの首を狙って、氷柱の魔弾を打った。
「伸びろ!師子王ノ鞭の剣!」
リリさんの攻撃にあわせて、テンポーくんの援護のため、僕もゼフィールの首に鞭剣の切っ先を打ちこんだ。

136 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/05(火) 23:13:33
昔、恐竜達が絶滅したのは特殊な隕石群が衝突したという説がある。
その時、恐竜達は生き残るために、必死になって逃げ惑っていたことだろう。
今のジョジョには、その恐竜達の心境が分かるような気がした。
空から降り注ぐ巨大な火の玉。
ジョジョも必死になって逃げる。
いくらウルトラマンでも、本体に当たったのならば重傷は免れない。
融合していたのなら話は別なのだが、この状況ではスタンドと融合している間に、落ちてきた火の玉に押し潰されてしまうだろう。

「あぁ……火の玉が巨大なテニスボールに見える」
ジョジョは降り注ぐ火の玉を見て、そう呟いた。

>「ウルトラマンジョジョ!ねえ、あなた巨大化はできないの?!」
強大な魔法力を解放したリリが、ジョジョに聞いてくる。
ジョジョはリリ達の側まで走っていった。

「分かりませんっ!私の変身はスタンド能力によるもの。
 ウルトラマンになることは可能でしたが、巨大化できるどうかはまだ試していませんっ!
 少し、能力をイメージする時間を下さいっ!」
その時、ジョジョ達の方に今までのより、巨大な火の玉が降ってくる。
ジョジョは手にしていたウルトラキーを火の玉の方に向け、ウルトラキーの先端から極太の光線を放つ。
光の奔流は容易に火の玉をかき消して、空の彼方まで進んでいった。

ジョジョは単発式の強力な光線銃のウルトラキーを投げ捨て、その場に座り込んで瞑想する。
内に眠るイメージを心の目で見る為に。

動かない歯車が見えた。
その歯車は数えきれない程ある。
その歯車達をぶっ壊し、何かが現れた。
それは……ウルトラマン!

ジョジョは瞑想を続けた。

ウルトラマンは胸に輝く流星のバッジを着け、自慢のジェットビートルという戦闘機で、悪い宇宙人のUFOを、次々と射ち落としている。

場面が移り変わり、沢山の子供達や地球の自然が映った。
そして、ウルトラの星が天空に煌めいていた。

「リリさんっ!何とかなるかも知れませんよっ!
 やっぱり、私は何があってもウルトラマンなのでしたから!」
ジョジョは瞑想を終えると、リリにそう言った。



137 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/12/06(水) 02:47:15
>108
奈落へと沈んでゆくつかさは、なおも悪戯っぽい微笑みを浮かべていた。
「次で会うのは、あっちの地獄かしら?それとも、こっちの地獄?」
まるで、自分の生死など小さなことだと言わんばかりである。
そんな彼女は、もちろんこの後の道尊の運命など気にかけてはいない。
転生するか、地獄に落ちるか。どちらにしても、再びつかさに合う可能性はあると、彼女は語っている。
姿を消し、瘴気の残滓のみが残った。

「どうやらわたしは、閻魔様に相当嫌われてるようね。ま、不思議でも何でもないけど」
気が付くと、つかさは三途の川の只中に立っていた。
三途の川が凍てついた為に、彼女は黄泉へ流されずに留まっている。
死者ではあるが、死体という名の肉体を纏った死人は、三途の川には滅多に来るものではない。
だが、冥府で肉体を持つのは好ましくないことだ。
「此処まで来て、なおも肉体に固執するのは、無様と言うほかないわね。
 それじゃあ、いっそ―――ああ、そうだ!」
つかさは何かを考えつつ、胸に手を当てた。
どの道、悪魔召喚プログラムを扱う事は、地獄にすら行けないほどの重罪だ。
ヒトの叡智たる科学で神を従えることは、最大の禁忌にほかならない。
転生を繰り返す永劫の魂の旅の果てに待つのは、完全消滅だけである。
いや、それ以前に、此処にいるつかさはそもそも―――

「ま、大人しく此処に居た方が良いのでしょうね。此処から地上をのんびり眺めるのも良いし。
 それと、新しい番人は誰かしら―――あ」
アカシックレコードを求めて空を飛ぶベルを見て、少しだけ驚いた表情を見せた後、つかさは先ほど考えていた予定を変え、
胸に当てていた魂を自らの肉体に押し戻し、服の中から水晶球を取り出した。
「驚いたわ。あの子が好き好んで、こんな面白味の無い役職を継ぐなんて。
 でも、警備がザルね。アレくらいなら、脱走する亡者の1人や2人は居そう」
まだこの世とあの世を繋ぐ穴は開いたままだ。
それを、999人のベルが塞いではいるが、つかさは小さな隙間さえ見逃さない。
「まだまだ楽しむ余地はありそうね」
彼女は水晶球を取り出して、地上の様子を見、巨大なるゼフィールに果敢に挑む者達の姿を見た。
それだけ見ると、すぐさま水晶球を握り潰して砕き、この世とあの世の境界を越える手段を考え始めた。
だが、つかさは少し強い力を持っているというだけの死人であり、霊具も手にしてもいない。
何より、彼女自身は霊宝を自らの手中に収める意思がそもそも無い。
あらゆる意味で霊宝を得る資格を持たないつかさは、天保のように上手く黄泉還りを果たせるだろうか?

138 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/06(水) 19:43:41
>127
ゼフィールは狂うように笑い震わすように叫ぶと、手にしている鞭を振るった。
黄金に光った鞭は一瞬大蛇に見えた。荒れ狂う大蛇は雄たけびを発し暴力という舞いを踊った。
名前も聞いていない新キャラ…というか相模国造であろうミイラはゼフィールの圧倒的暴力にあてられて上半身は崩壊した。
>「なんびとにも霊宝は与えぬ!与えぬ!」
俺にもああいう時代があったな。なにに対してもムカついて無差別にあたり散らしたり、自分より強い奴を認めず喧嘩をふっかける。
ま、嘘だけどね。
ゼフィールは相模国造の顔をあとかたもなく粉砕して後には何も残らなかった。
>「霊宝は……ここに消滅せん。……く。くははははははは!」
冷静で知的な支配者という仮面を投げ捨て、野望に敗れ怒りに震える顔がすべてを滅ぼそうと武器を振るう。
鞭という大蛇は引き続き死体を増やそうと生者へ襲い掛かる。暴走する怒りの化身の手は片腕を斬った俺にも当然矛先を向ける。
ボヤボヤしてるとあの大蛇に一飲みされちまう。視覚を研ぎ澄まして動向を見据える。
幸いにも怒りで精密さに欠けているので、ステップで横に飛んで軽くかわすことができた。

ゼフィールはどうしようもないくらいに憎悪に蝕まれ、破壊の化身どころかそのものに成り果てた。
巨大化し、撒き散らすようにふるう負のエネルギーはまさに破壊の『神』といったところか。
>「火の雨よ降れ……」
ほんとに少数にしか聞こえない声で小さく呟く。上空が赤く焼けた雲に変わった。
なにかしようという匂いがプンプンするじゃないの!
やがて数々の火の雨が振り出した。俺はそれを当たらないように避ける続けることしかできない。

>132
>「火の雨を止めなさい!!」
華山さんが魔法でゼフィールに向けて氷柱を出現させて、続けて藤田は鞭を放つ。
その後に前進して必殺の間合いへと詰め寄って天の叢雲剣を横一閃して敵大将の首を狙う。
「この一振りで悪夢にけりをつけるっ!」
どこを見てる?どこを目指す?たった一人、孤独のゼフィール。お前は本当に絶対的な悪なのか?

139 :蛇神ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/06(水) 23:21:36
全長30メートルを超える半人半蛇の破壊神ゼフィールは、蛇が鎌首をもたげる様に、全体の五分の一に当たる
人間体の部分を起こして立ち、蛇身部分は身をくねらせ地に這わせていた。
蛇の身体が揺れ動くたびに吹雪が吹き荒れ、ゼフィールの口が息をするごとに熱風が押し寄せた。

>リリ
>「火の雨を止めなさい!!」
>ゼフィールの喉元に、理利は圧縮した氷の柱を突き立てた。
リリの氷弾がゼフィールの喉に炸裂する。
「おおお!」
着弾の瞬間、ゼフィールの火炎とリリの氷が激突し蒸気の気化爆発を引き起こした。
ゼフィールの上体の炎が吹き飛び消えた。
炎に隠れていたゼフィールの顔が顕わになった。
腕や胸を覆う筋肉の禍々しい膨らみに見合う形相に変貌していた。鬼の顔である。
それでいて美しいあの美貌の名残りがあった。獣性の中に悪魔的耽美のある顔と言えた。
その顔に礼司の鞭の剣先が迫る。

>礼司
>「伸びろ!師子王ノ鞭の剣!」
礼司の鞭剣は見事にゼフィールの顎下を貫いた。
「ふっ」
ゼフィールが吐息し笑う。
ゼフィールは右手で鞭剣をつかんだ。
「汝の犯された心と、汚れた命では今の僕を損なう事は出来ぬ!」
喉に剣の刺さったままゼフィールは礼司を嘲笑した。再び上半身が燃え始める。
炎は心臓のある胸を起点に起き、また溶鉱炉の中の鉄の様な煮えたぎる劫火の皮膚となった。
「塵となれ」
鞭剣をつかんだゼフィールの右手が激しく燃え出す。
師子王ノ鞭が白光をあげて燃え上がった。鞭が燃えて尽きていく。

>天保
>必殺の間合いへと詰め寄って天の叢雲剣を横一閃して敵大将の首を狙う。
>「この一振りで悪夢にけりをつけるっ!」
炎の中のゼフィールの双眸は、明らかに天保を捉えていた。だがよけなかった。
天の叢雲剣がゼフィールの首の右に命中する。
溶けた鉄の皮膚が火花をあげ飛び散る。
だがゼフィールの首を斬り落とすには至らなかった。剣はゼフィールの首に喰いこんだが、喉の半ばで止まった。

「汝の邪悪性のある心と、二人の吸血鬼に汚された肉体では、僕を殲滅する事など出来ぬ」
叢雲剣を手で引き抜きながらゼフィールが笑う。
「彫刻となれ」
ゼフィールの尾が天保に向って霧を噴射した。
天保の身体がつららに覆われていく。

140 :蛇神ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/06(水) 23:22:11
「藤田礼司、天保光、汝等の持つ霊具は既に益なき芥にすぎぬ。
リリ、甘いな。
無様な我が父イザナヒルの言葉を受け止めきれなかったか。
藤田礼司、汝は二度も死に至り、その心臓は魔道擬似生物ラスティーリアの構成した偽りの心臓である。
汝は自らの命で生きてはおらぬ。よって敖遊の儀の勝者たる資格無し。
天保光、汝はハットウシリ、ノスフェラトゥにまんまと肉体を乗っ取られた。心さえも。
汝の命は既に終わっている。吸血鬼の毒牙にかかって生還した者は歴史上おらぬ。
汝は水無月と同じ。違いは己がゾンビと知らぬ事だ!
汝もまた自らの命で生きてはおらぬ。よって敖遊の儀の勝者たる資格無し。
僕は言った筈だ。霊宝は…なんびとも…手にいれられぬと。
ぐうう。はああ」
ゼフィールが言葉を切った。身悶える。
「まだ、……まだだ!
僕の体よ、まだ朽ちるな!
この絶望を!生きとし生きるもの全てに!分け!与えるまで!」

ゼフィールが蛇の身を起こした。
念動で飛翔し上昇する。
墓所の天面を突きぬけ、地上へと向った。
瓦解した墓所が三途の川の穴を埋めていく。

上湘南第一中学校の敷地に出現していた相模国造神殿が内部に向って崩れ、その粉塵の中から火柱が立った。
ゼフィールは地表に出現した。
ゼフィールが両腕を夜空に上げた。
ゼフィールが地鳴りを思わせる唸り声を絞り出しはじめる。
「月よ、汝が天に座すのは今日この時までで良い。……堕ちよ」
ゼフィールは強大な念動力を月に向けた。
イザナギ、イザナミが一振りで海中に島(日本)を隆起させた如く、天変地異をイザナヒルの娘ゼフィールは
引き起こそうとしていた。
月を衛星軌道から引き剥がし、地球に激突させるつもりだ。

141 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/12/07(木) 00:57:36
>134 ベルさん
突然揉めだしたベル達に一時はどうなる事かと思ったが、どうやら乱痴気騒ぎは一旦収束したようだ。
賽の河原まで防衛ラインを下げたベル達は、再び結界を結び始める。

ベルは天保が自分の望む世界を作ってくれると信じて余裕綽々だ。
ヌーな世界の「ヌー」がどういう意味か分からないアリアとしては、ベルに返事のしようが無い。
>「とは言ってもね、このままなし崩し的にヌーな世界って言うのもつまらなくない?」
突然高く抱き上げられ、アリアは目を白黒させた。
「な、何するですか!気安くアリアに触るんじゃねーです!さっさと降ろしやがれですぅ!」
アリアの声などどこ吹く風で、ベルは更に続ける。
>「ねえ、三途の川ってどこが源流でどこに流れ着いているか知ってる?
(中略)
>「今、三途の流れが停止した今!あらゆる未来予定は停止している白紙状態よ。
>つまり、ありえない未来だって起こるってこと。資格のないものが儀式を達成しちゃったりね。しゃしゃしゃしゃ!

「このお馬鹿ベル!儀式は、三途の川は、ゼフィールはどうするですかー!」
アリアが叫ぶが、ベルは全くきにしていないようだ。

>って訳だから、あんた一緒にアカシックレコード見に行かない?直で見られるなんてないよ?
>え?儀式?ゼフィール?そんなもんわたしのヤスが行っているんだから、黙ってても決めてくれるわよ。
暴れていたアリアがぴたっと動きを止めた。
「『わたしの』ヤスぅ?!」
ベルもまた驚いた顔をしてこっちを見ていた。
>「ん〜〜・・・あんたって意外と野心家?それって・・・面白いじゃない!
アリアは再びジタバタと暴れた。 ベルはアルラウネを話題にしていると気づいていないようだ。
「ななななな何言ってやがるですかベル!
 アリアはただマスターの命令でテンポーを守ってるだけですぅ。それだけですぅ!
 アリアがや・・・野心家だなんて。一体何を言い出すですか!」
>一緒にアカシックレコード見に行くつもりだったけどやめたわ。上まで連れて行ってあげる。」
微妙にかみ合わない会話もそこまでだった。
ベルはマンガに出てくるような奇妙な技で天を駈けた。
「水無月ぃ!アリアを助けるですぅぅぅ!!」
ドップラー効果を残しながら、アリアはベルに連れ去られた。

奇妙な技で空を走ったベルは、相模国造墓地まで無事にたどり着いた。
墓所は蛇神ゼフィール登場で目も当てられない惨状だったが、ベルは頓着しなかった。
>「よっしゃ到着ぅう!いったらんかいぃ!」
ベルはアリアの体をボールのように墓所内へ投げつけた。
「キャ――――――――――ッ!!!」
床に叩きつけられる衝撃に、アリアは目をぎゅっと瞑った。。
だが、来るべき痛みはいつまでたっても来なかった。
「・・・・・?」
アリアは恐る恐る目を開けた。

142 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/12/07(木) 17:21:49
「はぁ-----はぁ-----はぁ---------イタタ-----まだ早かったかな----」
ゼフィールに弾き飛ばされ壁によりかかりながらアマナはそういった。
「フゥ----ハァ-----しかし----ややこしいことになってきましたね----」
ゼフィールの変身を眺めながらそうぼやきよろめきながら立ち上がる。
「-----む----無限牢に----封ぜし----魔銃を----我が眼前に----呼び出さん-----アァァアァァァァァァアァァァァァァァ!!!」
詠唱を始めたとたん、体中に激痛が走る。
あまりの激痛に足がすくみ、その場にまた倒れる。
「やはり---まだ、回路が直っていないんですか----」
そういい、腕を赤子のように震わせながら立ち上がろうとしたとき、あるものが見えた。
それを見たとき、アマナは少し不気味さは感じさせたが微笑んだ。
「----ハハハハハ-------流石はアマナジュリだ。こんな状況でも魔術は失敗しない」
這いずりながらあるものを手にする。
魔銃アガルタ(前スレ>>129
ある魔女によって作られた破壊兵器、
使用者の魔力の量と質によるが、すべての法則を無視し目標を射殺せることが出来る。
しかし、今のアマナの状態ではまともに撃つことすら出来ないだろう。
それもそうだ。これは自分のために出したわけではない。
誰かに託すために出したのだ。
「フゥー-----さて------どうしましょうか------ゼフィールは上に言っちゃいました-----アベラッ!!!」
>「よっしゃ到着ぅう!いったらんかいぃ!」
  ベルはアリアの体をボールのように墓所内へ投げつけた。
不運にも上空から落ちてきたアリアがアマナの背中へと落ちてきたのだ。
背中にいるアリアの顔を鷲掴みにし、顔の前へ持ってくる。
そのときのアマナの表情は夜叉のようだった。
「こんのぉドアホゥがぁぁぁぁ!!!」
万力のようにアリアの顔を締めようとしたがすぐに力尽きる。
「----すぅ----駄目だこりゃ、あなた----ヒーリングとか使えますか?」
そういい残し、アマナはアリアにおっかかるようにして気絶した。

143 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/07(木) 22:34:58
>ゼフィール
>「塵となれ」
>師子王ノ鞭が白光をあげて燃え上がった。鞭が燃えて尽きていく。
ゼフィールに握られた鞭の先から炎がごうごうと伝わってくる。
ふかわさんから頂いた師子王ノ鞭が燃えていく!
僕は念じた。急いで鞭に命じた。
「切れろ!師子王!」
僕は鞭にのせたオーラに切断の念を送った。炎が来る手前の鞭がプツリと切れる。
鞭剣の半分が失われた。でも全体が燃えてしまうのを防いだ。

>「僕は言った筈だ。霊宝は…なんびとも…手にいれられぬと」
僕の攻撃、そしてテンポーくんの攻撃も全くゼフィールに効かない!
リリさん!叢雲剣が効かない!
「テンポーくん!」
テンポーくんがゼフィールの尾の頭の吐いた冷気に凍りつく!

>この絶望を!生きとし生きるもの全てに!分け!与えるまで!」
>念動で飛翔し上昇する。
墓所が崩れる!瓦礫と岩と土砂が降り注ぐ。
僕は氷の彫刻になってしまったテンポーくんに駆け寄った。
抱きつき、持つ。
重い!冷たい!
「アッシュ!もういい加減に毒から醒めてくれ!」
崩壊して崩れる墓所が、三途の川にまで開いた穴を塞いでいく。
その穴から小さなものが飛んできた。
「アリア!」
ベルも見えたような……???

>アマナ
>「----すぅ----駄目だこりゃ、あなた----ヒーリングとか使えますか?」
>そういい残し、アマナはアリアにおっかかるようにして気絶した。
「ちょっと!そこの人!寝ている場合じゃない!」
僕はゼフィールを目で追った。ゼフィールは地上に出てしまった。
「リリさん、アリア!ベル!?いる?ジョジョさんは!?」
瓦礫の噴煙でよく見えない。
時間が無い。僕はかまわずに叫んだ。
「リリさん!叢雲剣ではゼフィールは倒せない!」
師子王ノ鞭剣で人間身だったときのゼフィールの首を斬ったけれども、そのときも効かなかった。
「僕らでは……!」
僕は叫びながら師子王ノ鞭を伸ばした。ラスティーリアにもらったこの鞭はオーラを込めれば果てしなく伸びる。
半分を失ってもノーダメージだ。
「……ゼフィールを倒せない!」
鞭を頭上で回転させる。
ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん、ひゅん!
「でも!」
ひゅん、ひゅん、びゅん、びぃん、びぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん!
鞭が唸る。
「でも、僕らは倒せなくても、ゼフィールを倒せる!」

144 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/07(木) 22:35:53
僕は上に狙いを定めた。
瓦礫の落ちるのがひととおり止んだ。
土煙が薄まる。
「リリさん!」
リリさんが近くに見えた。僕は言葉の続きを喋った。
「リリさんのさっきの氷結魔法攻撃でゼフィールの炎を吹き飛ばしました!
そのときゼフィールのオーラが読めた!
ゼフィールは死にかけている!」
まちがいない!
「あの恐ろしい蛇神体に最初からなれるのなら、とっくになっていたはずです!
でも、ならなかった。
それはきっと、あの体をつつむ炎はゼフィールの肉体も焼いているんです!炎はゼフィールも凍らせている!

>>ゼフィール
>>ぐうう。はああ」
>>ゼフィールが言葉を切った。身悶える。
>>「まだ、……まだだ!
>>僕の体よ、まだ朽ちるな!

ゼフィールは自滅する!自滅に向っているんです!
自分の命を燃やして、エクトプラズムで美しい肉体を組み変えて憎悪の蛇の化身となったんです!
ほっといてもゼフィールは滅びる!死ぬ!
でも!
死ぬまえにゼフィールは世界を道連れにするつもりです!
だから僕らはゼフィールが地球に災いを起こすのを妨害するだけでいい!
時間が立てば、……それも長くない。ほんのわずかな間、僕らがゼフィールのしようとしていることを妨害すれば、
ゼフィールは自らの炎で滅びる!」
鞭を上に僕は放った。
ゼフィールの飛び立った墓所の天井には大穴が開いている。はるか遠くに夜空が見える。
ギコのズパイダーマン作戦だ。鞭が地上付近の突き出た相模国造神殿の瓦礫のひとつに巻きついた。
100メートルはあるかも。
「ゼフィールの邪魔をいやらしくしにいきましょう。それだけで、いい」
時間稼ぎだ。
それが大変なんだけど。
氷となったテンポーくんと気絶したアマナさんをどうにかしたいけど、僕は治癒魔法は使えない。水無月先輩も気になるけど。
「リリさん、お願い」
もうしわけないけどリリさんに託した。
「それとこれも」
鞭の柄を持っていないほうの手で僕はボトムのポケットから霊玉と霊鏡を取り出すと、リリさんにポン、ポンと投げた。
「僕が持っていても……ね。リリさんにこれも託します」
ラスティーリアが僕にと渡してくれた霊鏡だけど。
ラスティーリアからは命をもらっている。それで十分。いいよね。ラスティーリア。
「先に行ってます」
僕は師子王ノ鞭を縮めた。
僕の体が逆バンジー状態で上に跳ぶ。
「待ってますよ。最後の戦い、みんなで一緒に戦いましょう」

145 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/07(木) 22:36:29
ゼフィールの開けた穴を鞭の巻き戻しで飛び、僕は地上に出た。
地上は炎と凍てつく霧に覆われ一変していた。
上湘南中学も相模国造神殿も完全に崩れて消滅し、近隣の家々も燃えたり、凍りついたりしている。
ところどころに黒こげの死体や、凍って砕けたバラバラの人肉が散らばっている。
野次馬の人たちが犠牲になったんだ。
「ひどい!」
ゼフィールは学校の敷地から大通りに出ていた。
たくさんの車が蛇体に押しつぶされ、アスファルトは鏡のように凍りついている。
街路樹や道路に面する家は火柱をあげて燃えている。
「地獄だ……」

>ゼフィール
>「月よ、汝が天に座すのは今日この時までで良い。……堕ちよ」

スケールがでかすぎる!
月を地球にぶつける!?

「師子王!」
僕は腕をあげて鞭を回した。高速回転させる!
そして放つ!
いままでは鞭先を剣にして直線的に突いていたが、今度は違う。
回転させて斬る!
鞭をゼフィールにつかませない。

師子王ノ鞭剣は、ゼフィールの上半身の背中を斜めに裂いた。
炎が一瞬、剣圧にかき消える。
ゼフィールがこちらを向く。ゼフィールの目と合った。
「やっぱり!」
背中の傷が瞬時に治癒する。止んでいた火炎が燃え上がりはじめ、ゼフィールの体を包む。
効かない。
でも!
月への念動は中断された。
「僕が殺されるが先か、あなたの身を焼く炎があなた自身を焼き尽くすのが先か勝負!」

146 :名無しになりきれ:2006/12/07(木) 22:37:09
血の宴だ・・・

147 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/07(木) 23:03:15
『ソレ』を目の当たりにした時、ベルの目からとめどなく涙が溢れた。
ただ震え、ひざを突き、涙を流した。
「・・・この・・・私が・・・!?」
生き物の根源から来る畏れ。初めてそれを体験し、自分自身に驚いていた。

目の前にあるものはアカシックレコード。
あらゆる過去とあらゆる未来を記述するそれを触れる事の、知る事の重大さにただ涙していた。

巨大な透明な岩の前で両手両足を突き、涙を流してどれだけ経っただろうか?
根源からの畏れを纏ったまま、その中へと入っていった。

「の、のわ!でか!」
中に入ったベルが思わず叫んでしまったのも仕方が無い。
そこには学校の校舎以上の大きさの一冊の本が開かれていたのだから。
これだけ大きなものをみると逆に落ち着きを取り戻す。
「いや、違うわ。アカシックレコードのポテンシャルを私の主観が映像として知覚できるように大きさを与えているだけ。それにしても・・・」
ベルの知覚として本の形を持たせているが、本体は限りない情報集積体である。
だが、相模国造はこのページを一枚めくるだけで時間の巻き戻しを起こし、書かれた記述を一つ変えるだけで事象の改竄を行った。
そして今、第三の造物主が決定すればこの本を自在に書き直す事ができるわけだ。
「さて、霊宝持たなくてどこまでできるの、かな?」
アカシックレコードに触れた瞬間、ベルの耳と目、鼻、口から血が吹き出る。
まだ改竄したわけではない。
アカシックレコードとベルのエネルギー差が大きすぎて、触れただけでエネルギーの小さいベルにショックが走ったのだ。
「や、やるじゃない!?でもこっちだって三途の川のタタリ神を食いつくし、大いなるものと契約を結び今もなおゼフィールからエネルギーを吸い上げているのよ!」
手を這わせ、敖遊の儀の記述を捜す。
だが、僅かに手を這わしただけでもベルの崩壊が進んでしまう。
・・・とても改竄できない!
そう一人のベルが悟ったとき、それは全てのベルに伝わった。

「ちょっと!命がけの悪戯を抜け駆け独り占めなんて!そうはさせないわよ!」
「それはいいけど、三途の川はどうなったのよ・・・」
「いいのよ!そんなものよりこっちの方が面白そうなんだもの!」
「あーそう、じゃあ、後は任せるわ。あたし疲れちゃった。」
「まーかせて。並列処理でやれば処理速度も負担も少なくすむはずよ!」
「あひゃひゃひゃひゃひゃ!霊宝が何ぼのもんじゃーい!」
血塗れのベルの背後には999人のベルが立っていて、我先にとアカシックレコードに群がりだした。

148 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/07(木) 23:03:25

「大体生きているの定義がセコイのよね!そんなもの【現世で活動している全て】、でいいのよ!」
「そうよそうよ!」
「あぎゃ!あたしリタイアー!」
「ちょっと、藤田の耽美シーンよ!汚されたって何よ!男と男の純愛はそんな不潔じゃないわ!」
「べひゃ・・・あたしも、もう無理ー」
「ジョジョってウルトラマンだったの?アリアを見ると股間が巨大化?」
「股間って、全身巨大化にしちゃいなさいよ!」
「え、地球の裏側でベルナールおじ様が戦っていたんですって!しかもそれをUSDマンが止めた!?」
「今はそれどころじゃないでぷぎゃー!」
「キーゴヌン転生?ギルバがギコのごえい?」
「あ、それ未来の可能性の一つだから今関係ない。」
「じゃあ、この新羅ゾンビとか死体が塵になったとか、学校がバルンディノにつながったらりゃキャーーがへっ!」
「えーもう、余分な事できる余裕無いんだから!」

次々に崩壊していくベルたち。
ベルの目的はアカシックレコードの改竄。
本来霊宝を持つ者のみに許された行為。
三途の川を枯れさせ、大いなるものとの契約でたばかったとはいえ、それは触れるだけでもその実を崩す事。
だから、世界改竄ではなく、狙うは部分改竄のみ。
それも、ゼフィール消去や時間の巻き戻しのような強大な力を使う事すら無理。
というか部分改竄すらできるかどうか怪しいのだが。

『敖遊の祭祀における生者の定義』
『藤田の穢れの浄化』
『ジョジョの巨大化条件』

この三点のみの改竄をベルは千人がかりで行っているのだ。
次々と血にまみれ崩壊していくまるで血の宴のような自分達をわき目に、この改竄作業を進めていく。
この改竄が成功するのか、そして千人のベルのうち、何人が生き延びる事ができるのか。
ベル自身にもまったくわからない。
だが、これ以上ない程ベルは昂揚し、至福の時をかみ締めていた。

放置した三途の川に【死】が溢れかえり、塔をなして墓所と三途を繋ぐ穴を目指している事など既に綺麗さっぱり頭から抜け落ちていた。

149 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/08(金) 06:29:08
>ゼフィールさん
理利は水蒸気爆発に巻き込まれた。
理利に続いた藤田、天保の二段攻撃もゼフィールには届かなかった。
藤田の黒い鞭師子王は半分燃え尽き、天保は反撃を食らって凍りついた。
やはり一筋縄では行かないらしい。

>リリ、甘いな。
>無様な我が父イザナヒルの言葉を受け止めきれなかったか。
「・・・絶望させようとしても無駄よ。
 私はハットゥシリとの融合と裏儀式を成就した事で多少の知識は得ているのだから。
 かつての勝者、ムー大陸の水没を願ったイホウンデーは、自ら剣を取って闘っていたかしら?」

>ジョジョさん
>「リリさんっ!何とかなるかも知れませんよっ!
> やっぱり、私は何があってもウルトラマンなのでしたから!」
>ジョジョは瞑想を終えると、リリにそう言った。
ゼフィールから目を離さないまま、ジョジョにぐっと親指を立てて見せた。
「ホント?!ウルトラマンジョジョ!大好き!」
だが理利の顔色は冴えない。
「結局巻き込んじゃって。本当にごめんなさい」
・・・だがウルトラマン好きな理利は知っている。
伝説では、5000年前に中東の都市バラージがウルトラマンのような「ノアの神」に救われたことになっている(第7話参照)。
ウルトラマンは地球の危機を見逃せるほど非情な存在ではないのだ。
ただ、これ以上敖遊の儀に関わって、異星人であるジョジョに不利益が起きなければいいのだが。

>ゼフィールが蛇の身を起こした。
>念動で飛翔し上昇する。
>墓所が崩れる!瓦礫と岩と土砂が降り注ぐ。
>「ちょっと!そこの人!寝ている場合じゃない!」
「アリア?!」
理利は目を丸くした。目を回したアリアがアマナの下敷きになっていた。

>藤田君
>「リリさん!叢雲剣ではゼフィールは倒せない!」
>「でも、僕らは倒せなくても、ゼフィールを倒せる!」
>「ゼフィールの邪魔をいやらしくしにいきましょう。それだけで、いい」
>「リリさん、お願い」
理利は頷いた。
だが、藤田が話した推理の半分は間違っている。
「藤田君の言うとおりゼフィールはほうっておいても自滅するでしょうよ。
 でもね、今天保君に叢雲剣が使いこなせないからといって、すぐに倒せないと考えるのはいささか早計・・・」
>「それとこれも」
「――――はあ?!」
>「僕が持っていても……ね。リリさんにこれも託します」
藤田は一方的に理利へ霊具を押し付けた。唖然とする理利に頓着する事無く、黒い鞭を天井へと伸ばす。
>「先に行ってます」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ――――!!!」
ダメだ、全然聞いていない。藤田はゼフィールを阻止する事で頭が一杯のようだった。
確かに危機的状況ではあるのだが・・・。
「あーもう!ちょっとは人の話も聞きなさいよね!!」
理利は霊玉を藤田に投げつけた。藤田は反射的にキャッチしたのを確認すると、ホッと息をつく。
>「待ってますよ。最後の戦い、みんなで一緒に戦いましょう」
「こっちは私が何とかするから、合流するまで死ぬんじゃないわよ!
 ――――ウルトラマンジョジョ。上のこと、どうかよろしくお願いします」

150 :アリア ◆dKjdsGj.gw :2006/12/08(金) 06:59:56
>142 水銀燈似の少女
アマナに押しつぶされたアリアはきゅう、と目を回していた。
だがぐったりと閉じられていた瞼が不意に開かれる。
気絶したアマナを押しのけたは、出雲と全く違う気配を纏っていた。
アリアはアマナの耳元に囁く。
「痛みを恐れる事は無い。傷自体は塞がってる。魔法回路を使っても後遺症は出ないよ。
 魔法を使えば酷く痛むだろうが、何、痛みをブロックする方法は知っているだろう?
 小さな後輩君、今君に必要なのはヒーリングじゃない。消耗した魔力の回復と・・・あとは時間か?
 時間は無いが魔力回復の手助けは出来そうだ。――――頑張りたまえ」
アリアは理利のロザリオを握らせた。
目を閉じたままのアマナを見下ろしたアリアは、ふっと皮肉げな微笑を浮かべた。
「かつて火刑台送りにした存在と我らが共同戦線を張ることになるとはな。・・・これも主の思し召しか」

>136 金髪人間
ふっと我に返ったアリアは、ウルトラマンジョジョを見るなり叫んだ。
「ウルトラマンですぅ!!」

151 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/08(金) 10:32:41
>「ホント?!ウルトラマンジョジョ!大好き!」
>「結局巻き込んじゃって。本当にごめんなさい」
冴えない顔をしたリリに、人を安心させるような自信に満ちた笑みを向け、
「大丈夫ですよ」
と、ジョジョは言った。

ゼフィールが相模国造の墓所から飛び立ち、戦いの舞台を地上に移す。
巨大化していないジョジョでは、今のゼフィールにとっては全くの無力。
スタンドの力で変身してもその力の差は変わらない。

礼司は言った。
ゼフィールは自身の炎に焼かれて自滅する。
だが、ジョジョはゼフィールの自滅まで待つような、そんな消極的な戦いをするつもりはない。
地上で怪獣が暴れているのに、相手が滅びるまで待つという、逃げるような戦いをすることを、ジョジョのウルトラマンとしての誇りが許さない。

ジョジョはスタンドの能力を体の内側に展開させ、自身をウルトラマンの姿へと変える。
そして、頭の中でイメージする。
ジョジョの本来の使命、理想、本当の姿を。

ウルトラマンジョジョの体が光輝いた。

テレビで主人公がウルトラマンに変身する時、効果音がする。
その効果音が墓所に鳴り響く。
発生元は勿論、ウルトラマンジョジョだ。

眩い光と効果音を発しながら、ウルトラマンは飛び立っていった。
空中で段々とウルトラマンの姿が大きくなる。
ゼフィールと同じように墓所の天井を突き破って地上に現れた時、ウルトラマンの姿は本来の大きさに戻っていた。

地上は目の前の怪獣により、甚大な被害が生じていた。
途中、自衛隊や科特隊の戦闘機がゼフィールに攻撃を仕掛けていたが、ゼフィールには効果がない。
自衛隊や科特隊の者達も、ウルトラマンジョジョの姿が地上に現れた後は、この一回だけで来なくなる。
ウルトラマンジョジョに全てを任せたのだろう。

ウルトラマンジョジョはゼフィールの方を見る。
ウルトラマンジョジョとゼフィールは同じ位の大きさだ。
大きさによる優位性は今のゼフィールにはない。
だが、こちらには三分間だけという時間制限がある。
スタンドによる変身でもそのことは変わらない。
狙うは……
早期決着!

「ジュワッ!」
掛け声と共に、ウルトラマンジョジョはゼフィールの腹部を貫くような重い拳を叩き込んだ。

残り時間2分45秒



152 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/08(金) 14:10:21
>アマナさん
凍って動けなくなった天保は、藤田がアッシュ達の近くへと移動させていた。
「アリア!移動するわよ。ウルトラマンに見とれてないでこっちにいらっしゃい」
「ア、アリアは別に見とれてなんか・・・!」
アリアの尻すぼみの抗議を聞き流し、理利はアマナに肩を貸した。
天保達の傍まで運ぶとすぐに結界を張り始める。
ゼフィールやウルトラマンジョジョに踏まれたら目も当てられないからだ。
その間のアマナはアリアが介抱していた。

>138 天保君
理利は結界を張り終えると、彫像のようになった天保に触れた。
手が触れた場所から天保を包んでいた氷が溶け落ちていく。
前身の氷が溶けて膝が砕けた天保を支えると、床に座らせた。
「天保君起きて、第二ラウンド開始よ。ほら、ベルが見てるわよ!」
「テンポー!ちゃっちゃか起きるですぅ!」
ぺちーん。ぺちーん。ぺちーん。
業を煮やしたアリアが天保の頬を叩き始めた。

>アッシュさん
天保が目を開けたのを確認すると、今度はアッシュの上にかがみこむ。
「幾らなんでももう動けるでしょ?オトモダチのレイジにだけ危ない橋を渡らせるつもり?
 悪いけどこんな有様じゃ、理科室での続きは無かった事にさせてもらうわ」

さっきから妙な地鳴りがする。
おまけに気が乱れている。平行世界と時空間に捻じれが生じているのだから当然なのだが、それを差し引いても変だった。
ゼフィールが落とした瓦礫で三途の川へ続く大穴は塞がれた筈なのだが・・・この言いようの無い不安感は何なのだろう。
「アリア。下で何か変わった事は無かった?」
「じ、実は・・・」
アリアは自分が三途の川で見聞きした事を、この場に居る全員に話して聞かせた。

「ベルがゼフィール代行?!しかも三途の川を干上がらせてアカシックレコードを見に行ったぁ?!」
空いた口が塞がらないとはまさにこのことだ。
理利は頭を抱えた。少なくともアマナとアッシュなら、ベルが引き起こした事の重大さを理解してくれるだろう。

>148  ベルさん
理利は石化したベルに掴みかかると、ガクガク揺さぶりながら念話で怒鳴りつけた。
『ベルぅ!あなた下で何やらかしてるのよ!!今の状況を分かるように説明しなさい。!早く!
 さっさと説明しないと私のキスで起こしちゃうわよ!』
今すぐベルの石化を解除してもいいのだが、そうなるとゼフィール役も解除されてしまう。
状況もわからず実行するにはあまりにリスクが高すぎた。


地鳴りはますます酷くなっているようだ。

153 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/08(金) 17:18:12
>139
天の叢雲剣による一撃は確かに首を斬ったが、切断までは至らなかった。
>「汝の邪悪性のある心と、二人の吸血鬼に汚された肉体では、僕を殲滅する事など出来ぬ」
ゼフィールは豪腕によって剣を首から抜く。こいつは本当の化け物だな。力をいくらこめてもビクともしない。
>「彫刻となれ」
ならばと血吸による二撃を入れようとしたが、凍てつく霧が噴射されて身体は凍ってしまう。
刀を振り上げている姿のままの冷たくなっていく。意識はあるのだが、手足が自由にならない。

>天保光、汝はハットウシリ、ノスフェラトゥにまんまと肉体を乗っ取られた。心さえも。
>汝の命は既に終わっている。吸血鬼の毒牙にかかって生還した者は歴史上おらぬ。
>汝は水無月と同じ。違いは己がゾンビと知らぬ事だ!
>汝もまた自らの命で生きてはおらぬ。よって敖遊の儀の勝者たる資格無し。
>僕は言った筈だ。霊宝は…なんびとも…手にいれられぬと。
あの腐れ陰陽師にも耳が腐るほど言われてきた。霊宝を得るには敖遊の儀に勝利することで、命が終わったものには資格が無い?
関係ないね。資格がなくて霊宝がもらえないなら、最悪代役でもたててそいつにすべてを託せばいい。
信じられる仲間がいるってのはいいもんだねぇ。霊宝なしで世界を創る覚悟でいけば間違いねえさ。そうだろ相棒?

>152
>「テンポー!ちゃっちゃか起きるですぅ!」
思考の底に没頭してるうちに氷が解けて解放されたらしい。眼を開けると頬を叩いているアリアの姿が見えた。
ゼフィールと藤田は地上か。あの変態はウルトラマンとして真価を発揮している。テレビから得た知識では三分間が限界。
あいつらだけでカップラーメンができあがるまでの制限時間内で厄介なゼフィールを倒すことができるかな?

>142
祭りの現場に行きたいところだが、まだ残ってる客がいた。
「あらまあ、まあまあまあまあ。さっき敵と間違って焼いちゃった奥さんじゃないの。
こんなところで油売ってると、バーゲンセールに遅れるわよ」
近所の最強オバちゃんの声真似をしながらゲートを開く。ブラックホールの渦の先は祭り会場の地上。
ワープして早々に九死に一生な出来事が起こるとも限らん、ラスボス戦を繰り広げているわけだ。
「んじゃ、お先」
溶け込むように転移していくと、舞台はあちこちで倒壊した建物や死体の地獄絵図に変わる。
空中を飛行しながら少し進むと、ウルトラマンが正義の鉄槌をゼフィールにお見舞いしている場面に出くわす。

「いまの俺に正義だの悪だのと結構なもんもありゃしねぇ。戦場に神はいない。そこにあるのは勝者が敗者を駆逐した結果だけ。
だからゼフィールを生かしてやるとか、甘い考えは捨てることにするよ。徹底的にゼフィールを殺し、枯れ木も残さない。
それのみがゼフィールが救われる、ただひとつの条件だと俺は思うわけよ」
いままで使わなかった牙の主の武器である血に染められたマントを出現させる。持った血吸と天の叢雲剣を十字に構える。
「ゼフィール。お前と道尊の言うとおりだよ。俺の心には闇がある」
黒き冷たい血が地面一杯に広がり始める。人間の死体を巻き込み、アスファルトの地面を黒く染めていく。

154 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/08(金) 17:46:31
>「幾らなんでももう動けるでしょ?オトモダチのレイジにだけ危ない橋を渡らせるつもり?
> 悪いけどこんな有様じゃ、理科室での続きは無かった事にさせてもらうわ」

「バレてたか」
閉じていた瞼を開けると、ボクの毒を治療したフランス女の石像と並んで、リリがボクを見下ろしていた。
「抱かせてくれるつもりだったの? うれしいね」
起き上がり、レイジが置いていったらしい剣を拾う。
サラマンダーが一寸でも彼の役に立っていてくれたら幸いだが、そいつはどうも怪しかった。
ボクの周りにはリリの他、テンポー、フランス二号、そして誰だか見知らぬ少女が倒れている。
人数が減っているあたりは存外苦戦してるみたいだけど、地下墓所に響く地鳴り、落盤、儀式の行方は風雲急を告げている。
洞窟の天井には大穴が開き、地上の戦闘の様子は渦巻く炎と魔力の気で遮られて、およそも覗い知ることができない。
テンポーは人形のビンタで目が覚めるなり、三十枚の銀貨を投げ捨てに消えてしまった。
そういえば、いつからアイツは味方に戻ったんだっけ? 暇ができたら聞いてみよう。

>「ベルがゼフィール代行?!しかも三途の川を干上がらせてアカシックレコードを見に行ったぁ?!」

リリの子分のフランス二号が、三途の川で行われていたベルの所業を語る。
聞けば彼女に似合いの大仕掛け、アカシックレコードに新しい溝を彫るつもりか。
実存在としてのアカシックレコードなんて、関わるのは今夜が当然初めてだけど
超科学界での言われが本当なら、ソイツが一宇宙に内包される全ての時空間それそのものに限りなく近いってのは想像が付く。
宇宙の秘儀に手ずから触れる折角の機会、単なるデバガメなんて勿体ない。誰だっていじくることを考えるだろう。

「儀式の目的が世界法則の改変なら、必ずどこかの段階で大元と繋がってるからね。
どう自家発電したかは知らないけど、エネルギーさえあれば風穴ブチ開けられるってのは確かだ
しかし脆いね。2000年問題どころの騒ぎじゃない。
天地を創りたもうた我らが父は、七日目が安息日だったもんで家のパソコンのスパゲティ・コード直すの怠けたんだ」
人形の話に、リリは顔色を変えている。どうやらサボタージュは許してもらえそうにない。
そうでなくても、そろそろ出番を作らなきゃお株を奪われちまう。
「日曜大工なんざ最低だ。月曜だって火曜だって水曜だって、
おお、木曜だって金曜だって土曜日だってあるのに――ってな、ファッツ・ドミノが歌ってたよ。
今回ばかりはいよいよヤバいんで、ボクらは平日にナイト・シフトと勤しみましょ。ホラ――」

>放置した三途の川に【死】が溢れかえり、塔をなして墓所と三途を繋ぐ穴を目指している事など既に綺麗さっぱり頭から抜け落ちていた。

崩れた墓所入口の石扉を破って、どす黒い墨の噴水が立ち上る。
「黒い」は正確な形容じゃない。見ようとすると目がチカチカして、まるでその部分だけ盲目になったような。
とにかく、その溢れる「水」は渦を巻き、地下祭殿天井の高みまで屹立した
飛沫が雨のように降り注いで、瘴気が洞窟の地面に孔を穿つ。
「これ、なあに?」
剣の切っ先で指して、リリに尋ねた。

155 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/08(金) 23:37:07
上一中から北北西に二十キロ。
脇に川の流れる是不乃綱神社。
ゼフィールの起こす天変地異の影響でここも廃墟同然に様相を呈していた。
木々に囲まれ、それでも静寂を宿すその場所に、一匹の猫と半透明の少女が倒れている。

そのすぐ脇の地面が突如と隆起し、土が溢れてくる。
溢れる土の範囲は次第に広がり、やがて人一人分の大きさが弾き飛ばされた。
「ふふふ、ふっかぁ〜つ!」
現れたのはベル・T・カーマン。
正確に言えば1000人のうちの一人のベルである。
「あれ?後五、六人はいるはずなんだけど・・・やっぱり無理だったかな?」
辺りを見回しながら、歩き始めた。
その先にはギコとラスティーリアが倒れている。
「にゅふふふ、ギコ。アカシックレコードで見たわよ。
あんたってば嵐を呼べる力があるのね。決戦といえば嵐!さあ、今ここでその力、使ってもらうわよー!」
アカシックレコードの改竄を終え、生き残ったベルが復活した理由。
それは決戦に相応しい天候を呼ぶためだ。

膝にラスティーリアとギコを乗せ、胡坐をかいてギコの能力を引き出し使用していく。
その能力は即座に効果を表し、上一中上空に雲が渦巻き、風が吹き雨が降り出す。
「さて、それからテレパシー能力も借りちゃうわよ!」
ギコを介したテレパシーは、念波となって上一中に飛び大きな音声となって響き渡る。
「藤田ぁ!あんたこの期に及んで何言っているのよ!男ならガッツリ殴り勝ちなさい!
そんなんだからいつまでも礼二って呼ばれるのよ!ジョジョやヤスを見習えー!
ドド先生も怒ってるわよー!」
本名なのだから礼二と呼ばれるのは当然なのだが、ベルにそんな常識は通用しない。
決戦に自滅を狙う藤田の消極策が許せないのだ。
ゼフィールにも何かを言おうとしたが、あえて口に出さなかった。
既に言葉は届かない状態だとわかるから。

一通り話し終わると、念話をやめた。
膝で寝る二人をなでながら、穏やかな目で言葉をかけていく。
「ギコ、あんたとは喧嘩ばかりしてたけど、楽しかったわ・・・。今度生まれ変わったら猫にでもなろうかしら?
ラスティーリア。私は藤田の味方だけど、あんたの事嫌いじゃないのよ。
だって、障害のない愛なんてつまらないじゃない?藤田とアッシュの愛を燃え上がらせる重要な要素なのだもの。
・・・残念だけど、もう無理ね・・・このまま朽ちるのももったいないから、あんた達に上げるわ・・・。」
力なくかける言葉は、ベル自身の死を意味していた。
アカシックレコードを干渉し、生き延びたがその損傷も大きかった。
肉体的には万全でも、霊体が既に致命傷をおっているのだ。
魂が死ねば肉体も朽ちる。
そうなる前に、肉体のエネルギーをギコとラスティーリアに分け与えようというのだ。
ただ静かに、魂が尽きるまで肉体はエネルギーを二人に注入し続けた。

156 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/08(金) 23:37:40
墓所内部
リリが念話で問いかけると、石像だったベルが爆発した。
飛び散る石と煙。
その中からまるで卵の殻をむいたかのようにベルの肉体が現れる。
「「「「乙女のロマンを汚すつもりならリリだって許さないわよ!!!」」」」
牙を向いて吠えるベルの声は四つ重なり合っていた。
それ以前に肉体的には仮死状態のままでだ。
「は、いけない!王子様のキスで目覚めるつもりだったのに!」
「アーもう、もう一回やり直しよ!」
「でもリリは?」
「全部終わった後に強制パジャマパーティーで語り明かすわからいいわよ!」
死人同然の身体で一人語りする姿は不気味だったが、忙しく両手を胸の前で合わせ、横たわって石化していく姿は更に不気味だっただろう。
あっけに取られるリリを他所に、ベルはポーズを変えまたも石像と化してしまった。

本来、各地に埋まった肉体に散らばるはずだった1000人の中の4人のベルの魂。
それが石像のベルに集まったのは言うまでもない。
> 悪いけどこんな有様じゃ、理科室での続きは無かった事にさせてもらうわ」
リリのこの台詞に耳がダンボになり我先にと集合してしまったわけだ。
だが、是不乃綱神社に現れたベルと同様、損傷が激しく四人でも一人の肉体の器に十分は入れてしまったのが今回の事態を引き起こした。

『リリー。そっちの気はないから勘弁してね。ちゃんと聞こえているわよー。
手短に状況説明するわよ。
ゼフィールになった私は大いなるものをたばかってアカシックレコードの改竄に成功したわ。
1000人に増えた私も6人・・・あ、今一人死んで5人よ。さびしくなったわね。
二、三改竄したけど、重要なのは一つ、祭祀の生の定義を現世で活動しているに変えたって事。
イザナヒルが御託並べてた事を台無しにしてやったわけ。
大体生きていれば汚れたり傷つくのは当然だっての。穢れだのなんだのセコイ事なんて言わせないわ。
ってことだから、誰でも霊宝を得られる状態よ。イザナヒルと同化しちゃったゼフィール以外はね。

そして今、私はまだ三途の管理人ゼフィールをやってるわ。
改竄の後始末で大変。溢れる死が上の穴一点を目指してくれるから時間稼ぎくらいできるけどね。
冥道を逃げるイザナギになった気分よ。桃がないのが辛いけどー。
余波がそっちに行っちゃってるかもしれないけど、本体が出る前に管理人と河を穴から落としてくれればOKよ。
穴は大いなるものが開けたから私でも防ぐ事はできないけど、塞坐黄泉戸になるものもあることだし、大丈夫よ!

それから、アカシックレコードで一つの未来を見たわ。
ゼットンの一兆度の火球で世界が滅ぶの。それができる人と道具が手元にあるでしょ。きっと助けになるわよ。』

ベルも1000人いれば一人くらいは責任感や、事態の収拾を図ろうとするベルもいる。
そんなベルがいま、冥界で溢れる死が上空の穴に向かおうとしているのを防いでいた。
圧倒的な量に止める事は叶わず、僅かでも進行を遅らせるためにその進路をずらしている。
その結果、溢れ出る死は螺旋を描きならが穴に向かい進んでいた。

157 :蛇神ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/09(土) 21:05:18
月への念動は礼司によって妨げられた。
礼司の鞭剣の刃がゼフィールの背中を斬る。身体を包んでいた炎が一瞬消える。
顕わになった凶暴な美顔をゼフィールは礼司に向けた。
額の角が光る。念動波はそこが発生らしい。目に見えない力が礼司に放たれた。
月の軌道すら狂わせるゼフィールの念動が礼司の小さな体を襲う。
再びゼフィールの半身が燃え始めた。

>ジョジョ
>「ジュワッ!」
>掛け声と共に、ウルトラマンジョジョはゼフィールの腹部を貫くような重い拳を叩き込んだ。
気を礼司に懸けていた虚を突かれ、ゼフィールは出現したウルトラマン体のジョジョの拳をくらった。
「おぉ!」
ジョジョの拳がゼフィールの腹を打つ。煮えたぎる溶けた鉄の皮膚が壮絶な火花となって飛び散る。
腹から背中に拳圧が突きぬけ、ゼフィールの背が爆発を起こしたかのように吹っ飛ぶ。
「おおおぉ!」
ジョジョの豪腕の一撃にゼフィールの体は切断された。
衝撃で上半身が蛇体から千切れる。
「シャー!」
もんどり倒れるゼフィールの上半分に替わり、尾の蛇頭が首をもたげた。
ジョジョを凍れる尾が打ちつける。
ジョジョが凍る。
だが上半身を失った下半身の蛇は、そこまでで力尽き倒れた。

「ぐあああ!」
千切れた上半身は地に落ちると苦しみもがいていた。
蛇神体に変身したのもゼフィールが造り上げた肉体をエクトプラズムで組み替えたが為である。
ゼフィールを肉の苦しみが襲った。
「念動の力が…!月も呼べぬ!
ああ!肉体のなんと邪魔なこと!この痛み、この苦しみはどうだ!?
霊宝も得られず、世界も道連れに出来ぬのか!」

>天保
>「ゼフィール。お前と道尊の言うとおりだよ。俺の心には闇がある」
「僕に…僕の許しなく話しかけては、な、ならない!」
怒りと痛みに苦悩する声でゼフィールは強がった。
だが……。
「お……!?
………おおっ」

158 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/09(土) 21:06:35
――――墓所――――
>ベル
>『ゼフィールになった私は大いなるものをたばかってアカシックレコードの改竄に成功したわ。
>イザナヒルが御託並べてた事を台無しにしてやったわけ』
墓所のベルの前に揺らぐ像が現れた。
青白い霊体の少年、ゼフィールである。
「凄いね、ベル。所詮は“大いなる存在”によって番人にされていた僕には到底出来ないことだった。
今まで絶望しかなかったのに生きる希望が出てきたよ。
いい話だ。
おっと!邪魔されたら大変だ」
ゼフィールはアッシュを蹴りアマナに激突させ、次にリリを情け容赦なく平手で叩きのめした。
リリの手から礼司に渡された霊鏡が落ちる。
「それと、ジョジョも天保も、あの礼司もしぶとい。あっちも邪魔されたはたまらない。
金蛇鞭よ、僕のぬけがらを守っておけ」

――――地上――――
ジョジョを打ちのめした後に倒れていたゼフィールの下半身の蛇は、ずるずると這い、上半身ににじり寄った。
上半身をあっという間に飲み込んだ。
唖然とする天保に、一頭の巨大な大蛇となったゼフィールの肉体が襲いかかる。

――――墓所――――
「誰でも霊宝を得られる状態にしてくれるなんてありがとう、ベル。
でもイザナヒルと同化してしまった僕だけは駄目なのは確かだ。
ならば僕の子に僕を殺させよう。
僕は子供を作る。頼むよベルママ。
おまえがずっと僕を能力を掠めとってこれたのは、僕に霊的に寄生してきたからだ。
でもね、僕もベルに寄生できるんだ。おまえが僕の力に惹かれて断ち切れなかった未練が運の尽きだね!
僕の子を産め!ベル!今度はムアコックも道尊もいない。本当に産んでもらう!
あははははははははははは!」
石像になったベルの秘部にゼフィールの霊魂が入り込んだ。
そして抜け出た。
「早すぎて実に恥ずかしいよ。あははははは。
いい子を産んでくれ」
ゼフィールの霊体はリリの落とした霊鏡を拾い上げた。
「さあ!僕は僕の子が僕を殺しにきてくれるまで天保達と遊ぶとしよう!」

――――地上――――
大蛇の肉体にゼフィールの魂は戻った。
「く!この激痛!肉体とは厄介だ。でも、も、もういいんだ!ふはははは!は!
ジョジョ、どうした?もうおしまいか?天保!僕に、れ、霊剣を渡せ!」
大蛇の頭がゼフィールの顔になった。
人面の巨蛇が肉体の崩れる激痛に苦しみながらも哄笑していた。

159 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/10(日) 00:06:37
ゼフィールの上半身は燃えている。
その炎はゼフィール自身の体を焼き尽す程に熱い。
ウルトラマンジョジョでさえも、ゼフィールを殴った腕が燃やされる程だ。

ゼフィールの体を貫いた腕が焼け焦げる。
その直後、ゼフィールの体がウルトラマンジョジョの拳圧により、上半身が千切れ飛んだ。
吹き飛んだゼフィールの上半身に代わり、蛇頭の尾を持つ下半身がウルトラマンジョジョを襲ってくる。
下半身は水と氷に覆われた尻尾をウルトラマンジョジョに振るうが、ウルトラマンジョジョは左腕で尻尾を受け止めた。
だが、その左腕は下半身の力より凍ってしまった。

ウルトラマンジョジョの残り時間は、この時点で後、二分。

下半身を失い、苦しみ悶えるゼフィールにとどめを刺すべく、ウルトラマンジョジョはゼフィールに歩み寄った。

地上には、何時の間にか天保も来ており、地に伏したゼフィールの近くで血の海を拡げていた。

苦しみ悶えていたゼフィールの様子が変わり、何も喋らなくなる。
ウルトラマンジョジョは不信に思い始めた。
これは何かあるのではないか、と。
そう思った直後、ゼフィールの下半身の蛇頭が、大口を開けてゼフィールの上半身を飲み込む。
下半身は飲み込んだ上半身と融合し、巨大な大蛇となった。
呆然と立っている天保に大蛇が襲いかかる。

「ジュワッ!」
だが、ウルトラマンジョジョが襲いかかろうとする大蛇の頭を踏みつけた。
ウルトラマンジョジョは大蛇の動きが止まると、すぐに大蛇の上に馬乗りになり、大蛇の頭を押さえ付ける。

>「く!この激痛!肉体とは厄介だ。でも、も、もういいんだ!ふはははは!は!
>ジョジョ、どうした?もうおしまいか?天保!僕に、れ、霊剣を渡せ!」
大蛇の頭がゼフィールの頭に変わり、苦しみながらも喋り続ける。
ウルトラマンジョジョはゼフィールの頭を押さえるのを止め、蛇の体の方を押さえ付けた。

「ゼフィール……私はあなたを押さえ付けるだけです。
 あなたを倒すのは、天保君と礼司君ですよ」
ウルトラマンジョジョはゼフィールに話掛け、大きな声で言った。

「天保君!礼司君!ゼフィールの首を切り飛ばしなさい!
 それで全てが終りです!」


残り時間、1分




160 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/10(日) 08:59:06
視界の隅では、天保をたたき起こしたアリアが召喚銃の引き金を引いている。
今度現れたのはペルソナではなく、蛍のように淡く輝く小さな光だった。
アリアが手をかざすと、光はくるくるとアリアの手の周りを巡った。アリアの手に金色の如雨露が現れた。
更に光が一巡りすると、如雨露に水が満たされた。
「いい加減起きるです!」
アリアはアマナの顔の上で如雨露を傾けた。

>154アッシュさん
>「抱かせてくれるつもりだったの? うれしいね」
理利はアッシュに視線を戻した。アッシュはサラマンダーを拾い上げると周りを一瞥した。
アッシュは、アリアにたたき起こされ何度か頭を振っている天保に目を留めた。
訝しげな表情に気づいた理利は現状を説明した。
「天保君はもう牙の主じゃないわ。今は正気で叢雲剣の所有者。一応表面的な儀式を成就した覇者でもあるわ。
 もっとも相模国造やゼフィールに言わせれば勝者たる資格無しだそうだけど。
 でね、真の意味で敖遊の儀を成就させ終わらせるには、相模国造ことイザナヒルと同化したゼフィールの首を
 叢雲剣で斬り落とさなければダメなの。
 だから今地上では、霊玉を持った藤田君とウルトラマンジョジョ― 覚えてるかしら?例の金髪少年よ――が戦っているわ。
 ちなみに霊鏡は私」
理利は手にした霊鏡をアッシュに見せた。
「かなり苦戦を強いられてると思うわ。早く合流しましょう」

アッシュが状況を把握したところで、地面を塞いでいた大穴からどす黒い噴水が吹き上がった。
>「これ、なあに?」
>剣の切っ先で指して、リリに尋ねた。
理利は力なく笑った。アッシュも百も承知で聞いているのだろう。
「アッシュさんの考えてるとおりのものよ。
 水無月さん!そこにいるんでしょ?早く!!楽して現世に戻るなら今のうちよ!」

>156 ベルさん
理利が掴みかかっていると、至近距離でベルが爆発した。
>「「「「乙女のロマンを汚すつもりならリリだって許さないわよ!!!」」」」
石の中から現れたベルはそう吠えると、ぶつぶつ独り言を言いながら体位を変え再び石化した。
理利は渋い顔をしたまま、パタパタと視界を遮る煙を手で払った。
「・・・・・・ねえアッシュさん、ベルにキスする気ない?」
ああ、王子様役を指定しているのだからダメか。・・・乙女のロマンって面倒くさい。
リアリストの理利はちょっとだけウンザリした。

さて、再び石化したベルは念話で霊界で起こっている現状をひととおり説明した。
アカシックレコードの改竄に成功し、誰でも霊宝を得られる状態にしたという。
周到に準備していた筈の1000人のベルがたった5人にまで減ったという事は、相当大変な作業だったのだろう。
問題は他に2,3改竄した内容のほうだが・・・それは落ち着いてから聞く事にしよう。
「分かったわ。じゃあそっちはベル、あなたに任せる。私たちは本体が出る前に決着を――――」

>158 ゼフィールさん
話している最中、突然邪魔が入った。
霊体のゼフィールだった。
理利はゼフィールに平手で吹き飛ばされた。弾みで取り落とした霊鏡が床を転がる。
顔ぶたないでよ!あたし女優なんだから!」
理利は身を起こし、うたれた頬から手を離した。
だが乱れた金髪の下から見える顔は全く崩れていなかった。
ゼフィールは自分の分身を作らせるよう準備した後、霊鏡を奪って地上へと戻っていった。

地上を見上げ、理利は低く笑った。
「馬鹿なゼフィール・・・霊剣でも霊玉でもなく、わざわざ霊鏡を奪っていくなんて」

161 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/10(日) 09:01:09
庭師アリアがポケットからアルラウネの葉を取り出した。
「アルラウネが皆を地上へ連れて行くですぅ」
地面に植え金色の如雨露から水をかけると、半分焼け焦げていたアルラウネが輝いた。
瘴気などものともせずに、爆発的な勢いで成長し始める。
「皆、最後の戦いよ。泣いても笑ってもこれが最後よ。悔いの残らないようにね。
 私は残ってこっちを何とかするわ」

理利はアッシュにだけ聞こえるように念話を使った。
『アッシュさん。今度こそ間に合ってね。レイジ・・・ううん。藤田君の力になってあげて。
 それからね―― もう気づいているかもしれないけど、私、あなたの知ってるリリじゃないわ。
 一応謝っておくわ。騙しててごめんね』
準備が出来た人間にはアルラウネの蔦が絡み、地上へと運んでいった。

理利は氷魔法を詠唱しはじめた。
『ベル。桃や葡萄代わりに使ってちょうだい』
アルラウネの葉を何枚か毟り取ると、大穴の中へと投げ込んだ。
理利は手を一閃させた。完成した氷魔法が、蠢く暗い水へと放たれる。
生き物のように蠢いていた水の上に、巨大な氷の柱が出現した。
氷の柱は表層に現れた余波を押し戻した。
だがこれはあくまで対処療法でしかない。早くゼフィールの首を落とさなくては。

理利は踵を返すと、横たわるベルに視線を落とした。
『ベル。あなたの中のゼフィールを消すわ。器も一緒に消滅するかもしれないけど、構わないわよね?
 アリアの話が本当なら、身体のスペアは1000体分用意してあるんでしょ?』
理利はアマナが落としたロザリオを拾い上げると、首にかけた。
「破魔の鈴が無いのが悔やまれるわ」
左手をかざし意識を集中させ、低く呪文を詠唱しはじめる。
理利の体全体が眩い光を放ち始める。次第に理利の輪郭がぼやけていった。
アルビオンの血の経典が静かに燃えはじめる。
「ゼフィール、次に転生する時は、憎しみも怒りも忘れ無垢な赤子のまま生まれていらっしゃい。
 忘却は罪だけど救済でもあるのよ!」
理利がかっと目を見開き、手の中に出現したナイフをベルの下腹に振り下ろした。
聖なる光を放つナイフの刃は理利の破邪の力が具現化したものだった。
「ベル!どうしても眠り姫やりたいなら、後でスペアの身体に石化魔法をかけてあげるわ!」
ベルの下腹を貫いたナイフから、聖なる光の閃光が走った。


162 :名無しになりきれ:2006/12/10(日) 19:04:39
「ニャ〜」
その光の軌道を横切るように猫がさまよい出る。
テリーマンが助けようとしたが光に跳ね飛ばされただけだった。

163 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/12/10(日) 21:59:09
やった。やったよレイジ。あたし、やった。悪の陰陽師倒したよ。あたし、役に立った?
あたしの一部分達は何人も冥府の向う岸に渡ったけど、あたし全部も逝く時みたい。

あれ?
だれ?
ベル?
ベル、ありがと。ベルが消滅しちゃうから、もういい。いいよ。

ん?

「あっ!」

あたしはハッと飛び起きた!あたしは気を失っていた!
あたしは道尊とかいう陰陽師をやっつけたはず。そして合い打ちになったはず。
「あー」
いた。
あの男は土下座でもしたみたいに赤いスポーツカーのそばにうずくまって死んでいた。
「ギコ!」
あたしの足元にはギコがいた。
「黒い!」
真っ白だったギコの毛並みが黒にもどってる。
思い出した。
あたしは道尊の心臓を貫いて、そのかわり道尊の怨念波をくらってふっとんで、とっても苦しくて、もう死ぬと思って、
でももういいやって覚悟したのに。
あれ?
生きている。
「ベル?」
ベルが近くにいたような気がしたけど、いない。ここにいるわけがない。
>ベル
>「・・残念だけど、もう無理ね・・・このまま朽ちるのももったいないから、あんた達に上げるわ・・・。」
>力なくかける言葉は、ベル自身の死を意味していた。
「ベル?」
いちおう呼びかけてみたけど、ベルはどこにもいない。(消滅したあとなので)

ドガン!

その時、大きな爆発音がした。
おなかに響く轟き。
振り返るとキノコ雲!(ジョジョがゼフィールに炸裂させた拳撃と飛び散ったゼフィールの背中の爆発)
「上湘南の方向だわ」
あたしはまわりの状況を見てみた。小さなオンボロの神社は崩れ、森の木々も倒れていた。
あたしはギコを抱き上げた。
「ギコ、起きて。見て。最後の戦い」
命を取りとめたけど、空間を飛べる力は残っていない。
「レイジさまたちなら、やってくれるはず」
あたしは祈った。それしか出来ない。

164 :名無しになりきれ:2006/12/10(日) 22:00:59
へんじがにゃい
ただのしかばねのようだにゃ

165 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/10(日) 23:08:23
「ああう!」
ゼフィールの長い角が眩しく光った、と思う間も無くゼフィールの威圧の塊が僕を襲った。
念動のパワーに僕は吹き飛んだ。
「師子王オオ!」
咄嗟に道路に横倒しになっていた大型トラックの車体に師子王ノ鞭を僕はからませた。
僕の体が吹っ飛ぶのに合わせて鞭を伸ばす。勢いを徐々にころすように。オーラでも身を守る。
「うわああ!」
体がちぎれるかと思ったけど僕は耐えた。念動の波が去り着地。
もといた場所から500メートルは飛ばされた。
「師子王ノ鞭がなかったら、どこかに激突してミンチだった」
伸びすぎて師子王はもう紐のよう。

>ドガン
今度は爆風!
僕はちかくのビルの物陰に飛び込んだ。熱風が通りすぎる。
ウルトラジョジョさんがゼフィールを爆発させた。
「悪夢の中に入ったみたいだ」
顔を出して見てみると、人面の大蛇となったゼフィールが見えた。
美しいあの顔の下が蛇!悪夢の悪魔だ!

>ベルのテレパシー
>「藤田ぁ!あんたこの期に及んで何言っているのよ!男ならガッツリ殴り勝ちなさい!」
思わす首をすくめた。テンション高い。あいかわらず暴走傾向。
危機的状況なのに、ベルの変わらなさに僕はクスっと笑ってしまった。

>ジョジョ
>「天保君!礼司君!ゼフィールの首を切り飛ばしなさい!
>それで全てが終りです!」
「ジョジョさん!」
僕は戦いに戻るべく走った。
ベルのテレパシーボイスは言葉足らずだったけど、思念からベルの体験した事つまりやってきた事は読めた。
終わったはずの敖遊の儀を復活させたと!
でも僕はジョジョさんに叫んだ。
「霊玉、霊鏡、霊剣、三つの霊具を揃えた者でなければ霊宝継承者にはなれないはずです!敖遊の儀の大原則は変わらない。
叢雲剣だけではだめ!
テンポーくん!」
僕は走った勢いのままリリさんにつっかえされた霊玉を、砲丸投げの要領でテンポーくんに投げた。
残るのは霊鏡。
リリさんに渡したはずなのに、それが人面蛇のゼフィールの体内から霊鏡のオーラを感じる。
取り返さないと。そしてそれをテンポーくんに!
ゼフィールが霊鏡を飲み込んだのか?体内のどこだ?ゼフィールは巨大すぎる。
「ギコ!霊感レーダーのギコがここにいれば!」

166 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/12/10(日) 23:37:04
「レイジさまが呼んでいるような気がする」
そう感じる。
あたしとレイジの強い結びつきが知らせるんだわ。
「ギコ!ギコ!」
あたしは抱いてたギコを揺さぶった。
「返事がない!ただの屍のようだわ!ってそんなこと言わせないでギコ!起きろ!
飛ぶよ!レイジさまがギコを必要としているもん!
ビカイアマバル!」
あたしは上湘南に飛んだ。力を使い果たしてでも飛ぶ!


167 :ゼフィールの子 ◆IX36EnfQv6 :2006/12/10(日) 23:43:22
石化したベルの体内では子宮だけが暖かい肉に強引に復元され、受精が行われた。
処女受胎したベルの胎内で急速に赤子が育つ。
「ベル、汝は本当に素晴らしい聖母だ」
高速で肉が形成されていく出来かけの胎児は羊水の中で微笑んだ。
ゼフィールの子でありながら、ゼフィールと完全に同一の記憶と人格を持つクローンといえた。
「全てを手にいれてやる。今度こそ!
“大いなる存在”め。僕を愚弄し続けた大罪は償えるものではないぞ!
この地球も滅ぼしてやる!
全人類全生類は僕が霊宝を得ると同時に死に絶えるのだ」
猛悪な胎児が吼えた。

>リリ
>「ベル!どうしても眠り姫やりたいなら、後でスペアの身体に石化魔法をかけてあげるわ!」
>ベルの下腹を貫いたナイフから、聖なる光の閃光が走った。
「ぎゃああああああああ!」
羊水に忌ま忌ましい破魔の霊光が迸る。
「リリ!貴様!
き、貴様!
貴様!!!!!」
リリが突然、弾き飛んだ。ゼフィールの憤怒の念動だ。
ベルの石化した腹はリリのナイフで亀裂が生じていた。
そこから、ずるずると蛇のような肉片が流れ出た。
肉蛇は半透明で本当の肉ではない。
「僕の体が!ああああ!まだ出来きれていないのに!」
肉蛇の顔に当たる部分は歪んだゼフィールの顔だった。赤子のゼフィールだ。
「なれども命の条件は……ある」
心臓も血液もある。臓器も脳も筋肉も。
「おおおおおお!」
肉蛇が絶叫した。
口から光を放つ。
閃光のエクトプラズムだ。蛇神体に肉体を組み替えたように、未完成な肉体をエクトプラズムで補うつもりだ。
まばゆい光の中、ゼフィールの子が立ち上がる。
身長も伸びていく。
「赦さぬ!」

168 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/12/11(月) 03:35:04
> 水無月さん!そこにいるんでしょ?早く!!楽して現世に戻るなら今のうちよ!」
リリのその言葉の直後に、不死者特有の気配が辺りに満ち溢れた。
穴から少しずつ溢れ出す「死」と共に、つかさが姿を現した。
「誰も怨んではいないけれど、一応言っておこうかしら。怨めしや、って」
どす黒い何かと一緒に這い出てきたつかさは、体中のあちこちが幽鬼らしい異変が見られる。
肌には生気が無く、服などはボロボロで、傷なども生々しい。
だが、忌まわしい気配を纏っていても、ふわふわと掴み所の無い態度は変わらない。つかさはつかさなのだ。

>167
つかさはゼフィールの子の方を見やって、静かに語りかけた。
「さて、お百姓さん、貴方は少し頑張り過ぎよ。疲れたでしょう?
 このまま頑張り続けたところで、運命の加護を失った貴方は、もはや何をしたところで上手くいかないのよ」
つかさの言葉は、そんな気分にさせてしまう魔力を持っていた。
彼女の言葉を聞くと、今まで幾度と無く思い通りに行かなかったこと、そしてイザナヒルの言葉が思い起こされるのだ。
お前の敗北は最初から決まっていたことなのだ、と。
「―――味合わなくても良い苦しみを、敢えて長々と味わうこともないわ。
 丁度良い頃合だから、少し一休みしてはどうかしら?
 そうすれば、何も掴むことのできない貴方でも、少なくとも安らぎを得られるはずよ」
つかさは呪いで以って敵の身体を縛りつける。単純に身体を縛る呪いだけではない。
彼女の言葉は、三途の川の向こう岸から手招きをするご先祖様のビジョンと同じ類の、最も危険な誘惑である。
更に駄目押しとばかりに、言葉に強い魔力を乗せて、「もう諦めてしまっても良いかもしれない」と思い込ませようとしている。
「もうお休み。貴方は十分頑張ったわ」
母のような優しい声がゼフィールの力を奪ってゆき、代わりに疲労感と心地よい眠気が彼にもたらされた。

>153
一通り、言いたいことを言い終えたところで、もう気が済んだとばかりに踵を返し、今度は天保の元へと駆け寄った。
「さて、天保くん。貴方はもう、後戻りのできないくらいの魔物になっている―――それは自分でもわかるでしょう?
 だったら」
つかさは徐に自らの胸部に腕を突っ込み、禍々しい赤の結晶を取り出した。
禍々しい魂―――死してなお魔物として現世に留まり続けたが故の、魔性の輝きを帯びている。
魔術によって結晶化された魂である。
「何の抵抗も無く、わたしの魂を使えるはずよ。だって、貴方はもう悪魔だもの」
つかさは自らの魂の結晶を天保に差し出した。
彼女の魂の結晶が持つ邪悪なエネルギーを己のものとすれば、天保は更なる力を得、この状況を打破することも容易いだろう。
だが、このエネルギーを使いきれば、彼女の魂は消滅し、水無月つかさは永久に滅びることになることは明らかだ。
惜しげもなく自分の魂を使えと言う彼女の口調は、どこか天保を試すような響きを含んでいた。

169 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/11(月) 17:59:52
>159
>「ゼフィール……私はあなたを押さえ付けるだけです。
> あなたを倒すのは、天保君と礼司君ですよ」
暴れ馬のように全身を使ってゼフィールは抵抗して見せるが、ジョジョは力でそれをねじ伏せている。
いくらウルトラマンだろうとあの暴風相手に長く相撲をとってはいられないだろうから、こちらも動くとしたらいましかない。
>「天保君!礼司君!ゼフィールの首を切り飛ばしなさい!
> それで全てが終りです!」
剣と刀を翼のように広げて、血の海を十戒のように左右に割るとゼフィールめがけて一直線の道ができる。
地を蹴ってそこを一気に駆け出す。
>165
>「霊玉、霊鏡、霊剣、三つの霊具を揃えた者でなければ霊宝継承者にはなれないはずです!敖遊の儀の大原則は変わらない。
>叢雲剣だけではだめ!
>テンポーくん!」
道から大きくはずれてスライディングして血の中に顔から突っ込んでしまった。
「そういやそうだった。くそめんどくせぇな!」
出現させた血の手によって押し上げられて立ち上がり、藤田が投げてきた霊玉をキャッチした。
後は霊鏡が手に入れば敖遊の儀の条件は達成される。肝心のそいつはゼフィールの体内の中のどこかにあるらしいが…。
>「ギコ!霊感レーダーのギコがここにいれば!」
「あの猫がどこにあるかわかるのかい?じゃ、ちょっと探してみるわ」
血の中に手を入れて探りあてる。やがてなにかに手がひっかかり、それを摘んで取り出してみる。

170 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/11(月) 18:00:19
>166
ギコをつれて空を飛ぼうとするラスティーアの背後から小規模なワープゲートが発生して、そこから手がでてくる。
首根っこを掴んで、そのままゲートまで引きずりこまれてしまった。

ちちんぷいぷいと魔法の呪文を唱えて壷から取り出したのは…。
「ん?変なのまで釣れたな」
まあいいや。藤田のご希望通りギコ猫を連れてきたんだ。オマケで全裸な女の子がついて来たとしても気にしない。きにしな…。
「するわっ!アホたれぇぇぇぇ!!!」

>168
>「さて、天保くん。貴方はもう、後戻りのできないくらいの魔物になっている―――それは自分でもわかるでしょう?
> だったら」
>「何の抵抗も無く、わたしの魂を使えるはずよ。だって、貴方はもう悪魔だもの」
全裸少女が五月蝿く喚くので解放してやると、水無月先輩がやってきて魂を授けにきた。
「魔物?この俺が??」
こんな真っ向勝負せずにずっと逃げ出してきたキング・オブ・ヘタレな俺がなんで悪魔なのよ。
たとえ悪魔だとしても人間になりきりことはできる。そのまま力を行使せずに生きていく事だって不可能ではないはずだ。
「いらねぇよそんなもん。その力があればゼフィールなんてヘナチョコかもしれないが、それが必要ないぐらいに心強い味方がいっぱいいる」
あんたを含めてな、とはあまりにも恥かしくていえなかった。それに…
「後戻りのできないといってるけど、社会に溶け込んでる吸血鬼もいるだろ?太陽も克服してるから普通に生活できる。
だけどもその邪悪さを手に入れたが最後。俺は俺でなくなり、二度とあの生活には戻れなくなるのはわかるよ。
だからそいつだけは絶対に受け取らない!」
魂を受け取ったが最後、強大すぎて悪魔どころか魔王にでもなりかねない。

171 :名無しになりきれ:2006/12/11(月) 21:54:09
どくん、どくん
ゼフィールの胎内に大量の精液が…

172 :黒猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/12/11(月) 22:14:52
>ラスティーリア
>「飛ぶよ!レイジさまがギコを必要としているもん! 」
「ぶは!」
苦しい!にゃんだ?ラスチーリア?
「離せ!ラスチー!つ、つぶれるにゃ!」
気がつくとラスチーリアにボクは抱かれていて、なにを思いつめたのかラスチーはぎゅっとボクを抱きしめていたにゃ。
つぶれる!
「にゃにゃ!」
そうにゃ!そうにゃ!暗黒の陰陽師、道尊退治に霊感探知をして、ラスチーに空間転移させて急行したんにゃ!
疲労でボクは意識を失ったんだにゃ。
「にゃにゃにゃにゃ!ボクの手が黒い!」
毛が黒く戻っている!
「ベル?」
ベルの気の残留を感じるにゃ!?

>「ビカイアマバル!」
わー!いきなりテレポート発動!落ち着けラスチー!状況を説明しろー!!!

>天保
>「ん?変なのまで釣れたな」
「テンポー!」
突然強引に空間移動解除!
「にゃんだ、ここは地獄か!?」
街が燃えている。たくさんの人が死んでいる!
「ゼ、ゼフィール!!!」
あの顔はゼフィール!大蛇になっている!
「特撮か、これは!?」
ウルトラマンVS怪獣にゃ。
「おお!礼司!まだ生きていたか!にゃに?にゃんだ?霊鏡?礼司の霊鏡か?それがどこか?
なにをいっているにゃ。霊鏡なら・・・おおっと!ゼフィールが飲みこんだのか?
ほら、あそこ!・・・違う!胃じゃないにゃ。心臓!心臓の位置にゃ!」
ボクは大蛇ゼフィールの心臓の位置を前足で指したにゃ。

173 :名無しになりきれ:2006/12/11(月) 22:24:33
きもいにゃ

174 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/11(月) 23:14:07
>ギコ
>「ほら、あそこ!・・・違う!胃じゃないにゃ。心臓!心臓の位置にゃ!」
「ギコ!さすが!」
ギコが来てくれた!期待したとおりの探知能力!
「ラスティーリア。ありがとう。連れてきてくれたんだね」
ラスティーリアは元気そうだ。ギコも……あれ、毛並みが光沢のある美しい黒毛に戻っている。
どうしたわけかふたりからはベルのオーラを感じる。
ギコはみなぎっていて、まるで嵐でも起こせそうなくらいの霊感の鋭さを感じる。
けれども感心している場合ではない。
ウルトラマンに変身したジョジョさんのカラータイマーがピコンピコンと点滅しはじめた。
僕は確実な師子王の射程距離まで走りよった。
人面蛇ゼフィールとジョジョさんが地響きと粉塵を巻き起こし格闘しているそばによると、アスファルトが揺れる。
振動で立っているのもあやうい。

僕は狙った。
ジョジョさんがゼフィールと戦い、ゼフィールが暴れる。ゼフィールの蛇腹がこちらにもろに見えるのを。
そして――――― チャンスは来た。
ギコの指し示した心臓の位置の腹が僕に向いた。
「師子王!」
師子王ノ鞭剣を伸ばす。高速で。稲妻のように。師子王が真紅の僕のオーラをまとい輝く。
「剣になれ!」
輝く鞭先は鋭く光る剣に。

グサ!

ゼフィールの心臓を刺した。深く貫いた。
その瞬間、ゼフィールと目があった。
「む、鞭にもどれ!」
剣先を鞭に戻す。
オーラに感じる。僕の霊鏡。体内に一体化しつつあった霊鏡を肉を裂き巻き取る。
引き抜く!
ゼフィールの血で血まみれの霊鏡が鞭に巻かれ空に舞う。
僕は霊鏡を取り戻した。
「テンポーくん!」
鞭をテンポーくんに!
テンポーくんに霊鏡を確かに渡した。テンポーくんが受け取る。これで彼が霊具完全所有者だ。
「ゼフィールの首を!……斬ってあげて!」

斬 っ て あ げ て

なにを言っているんだろう。僕は。
「あ……」
テンポーくんに霊鏡を渡して手元に戻した師子王ノ鞭が……赤い光を炎のように揺らめき立ち上らせて消えていく。
鞭の限界が来たんだ。
そして僕は戦いの行く末を見た。

175 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/12(火) 07:53:09
>167
ゼフィールの憤怒の念動を受け、リリは弾き飛ばされた。
激しく壁に叩きつけられ、そのまま床に崩れ落ちる。
>「僕の体が!ああああ!まだ出来きれていないのに!」
ゼフィールの叫びにリリは絶望した。
魔力の全てを注ぎ込んだ一撃だったのに、どうやら仕留め損ねたようだ。

霊力を使いすぎたリリの身体は半透明に透けていた。
ふかわや道尊と同じように、この場にいるリリもまた霊体だった。
身体はこの次元には存在しない。
裏儀式で使ってしまったからだ。
だから実際のところ、リリには霊宝を得る資格は無い。

未完成でベルの胎内から現れたゼフィールの子はおぞましかった。
魔物など珍しくも無いが、これほど寒気を覚える存在は見たことが無い。
ゼフィールの子は小さな肉片を核にし、未完成な肉体をエクトプラズムで補っていった。
水無月はアルラウネを使って上に行ったようだが、アッシュとアマナはどうしたのだろう。

>「赦さぬ!」
ゼフィールの子が立ち上がった。
ゼフィールの肉体が完成してしまう前に倒さなければならない。
今やらなければ同じ事の繰り返しだ。
あと一撃、ほんの一撃と思うのに、もう動く事もままらない。
理利は倒れたまま減らず口をたたいた。
「・・・私の許しなく、私に話しかけてはならない・・・ってね。
 どのみちあなたはもう終わりよ。気づかないの?ゼフィール」

176 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/12(火) 13:40:31
ゼフィールに不意を襲われたものだから、蹴飛ばされた拍子に口の中を切ってしまった。
ヤツが消えてしまうと、ボクは立ち上がり、真っ赤なツバを吐く。
クソッタレなザマを見てようやく血気が戻ってくる。ここがお鉢だ、リリはいいタイミングで起こしてくれた。
これからお礼参りして、鏡を奪い返さなければ。

黒天蓋を揺るがす巨体がヤツの身体なら、似合いに最高の花火を持ってこなくちゃならない。
地下洞窟をぐるりと見渡して、姉貴の気配を探した。
どんなにボクが望んだ力でも、手綱はずっと彼女の側に引かれていた。
彼女は、人間としてのボクが失った一部分を、ボクの代わりに抱え込んでいて
ボクは彼女と、母の血肉を実質として受け継いだのだけれどコレが全く役に立たない。
「無頭(アシラ)」の悪魔が人間の心臓に住まうには、肉体の増築が必要だったというだけで――
それでもなお、ひとつの身体にひとつの魂しか宿すことはできず、
抱き合わせのために双方、自前の魂を半分削り取った。

アンジェリーナは言ってしまえばその、削りカスで作った余りものに過ぎないのだけれど
肉体を持たない彼女は、半分人間のボクより多くの魔力を貯えることができるのだ。
それだけでなくて、多分ボクの心のかなり大事な部分を彼女に持っていかれた気がする。
だから彼女に対するボクの想いはきっと、自分の手や足に抱く愛着と大して違いもしないのだろう。

しかし、今もって分からない。
彼女が自分の姿見、あるいは契約者のそれ、
母の胎内に死した少女アンジェリーナ、あるいはボクの初恋の少女アンジェリーナ、
彼女はその内のそれとして立ち振る舞っているのか。
いずれにせよ彼女は、ボクが失いそして二度と手に入れることはない数多くのものの、悲しみの形見であり
魂の奈落あるいは地獄の門だった。

>「アルラウネが皆を地上へ連れて行くですぅ」

フランス二号のまいた葉から、世界樹の蔓がのびてボクを巻き取った。
リリは意地でもボクに、地獄門を開いてみせてほしいのか。
「酷だな」
ボクを掴まえたままで蔓は伸び続け、吹き抜けた天井の縁まで持ち上げてくれた。
上でレイジと会えるかどうか分からない。まずはド正面からご挨拶。

>『アッシュさん。今度こそ間に合ってね。レイジ・・・ううん。藤田君の力になってあげて。
> それからね―― もう気づいているかもしれないけど、私、あなたの知ってるリリじゃないわ。
> 一応謝っておくわ。騙しててごめんね』

『リリにしちゃ、何かとがっつくなと思ってたんだよ。でも可愛かったな。
向こうの世界のリリより可愛かったって言ったら喜ぶかい? まあいいや、お先に行ってくるよ。
コイツが終わってほとぼりが冷めたら、レイジとアンタとボクでメキシコに逃げよう。
軟体動物とネコマタはワシントン条約に違反すると思う?』

177 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/12(火) 13:41:58

銀色の巨人はあの金髪の変身らしいが、ゼフィールに抱きついて、もつれ合ってる。
蛇の体躯に残り火を認めると蔓から地面へ降り、剣を構える。
校庭にはレイジが居た。鏡は首尾よく取りもどせたらしい。
あとはあの不愉快な霊剣が、テンポーが必要なのか。レイジがテンポーを呼ぶ。
遠くにはペットどもと水無月、テンポー。ワイルドバンチは揃い踏みだが、アーネスト・ボーグナインの役はボクがいただきだ。
「アンジェリーナ」
サラマンダーを灰混じりの土に突き刺すと、たちまち煙が立ち昇り、共に揺らめく小さな影が幾つも飛び出した。
影――掌ほどの大きさの、トカゲに似たそいつら――は宙にのたうち、空へ散っていくと
続けて地下洞窟の底から、同じ姿をしたお仲間たちが這い上がってくる。
剣を地面に突き立てたままに置き、ボクは増え続けるそれらの影へ呼びかけた。
「居るんだろ?」

数千、数万のサラマンダーどもを交えた熱波が、校庭に開いた巨大な「門」から吹き上げる。
異火(ことび)は地獄の第八圏辺りから拝借したのだろう、アンジェリーナが彼らを先導するように、洞穴から現れる。
彼女は両手にいつもの刀でなく、アマナとリリをぶら下げていた。
洞窟内の熱量はサーモグラフもぶっ壊す、宇宙恐竜のプレゼント含めて「地球を焼き尽くす」ほどのエネルギーだ。
生身でもバケモノでも、身を晒してマトモでいられるワケがない。
アンジェリーナがリリ、アマナを連れて校庭へ着地。
「けっこうギリギリと違う?」
幽体のアンジェリーナは一度ボクのほうを見て笑み、それから手を振ってサラマンダーどもに指示を与えた。
数秒と待たず、夜空の彼方から雨のように、剣と鎖とがゼフィールへ降り注ぐ。
「どうよ、レイジ? 一世一代の大花火、全部を落とせば、ソドムとゴモラを百万回焼いてお釣りが来るよ」
カラータイマー点滅中のウルトラマンが避けた一瞬に、刃の雨がゼフィールの巨大な蛇体を地上へ縫い止めた。

178 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/12/12(火) 16:14:32
―――ジ―――ジュリ見て――――――新しい魔術を―――んだ。



幼いころのあの日が見えた。
兄と戯れていた無邪気な自分の姿が見えた。
懐かしい―――あのころは父も母も―――そして、兄もいた―――
幸せだった―――そう―――あの日までは―――――――――
いつものように兄の呼ぶ声が聞こえた――――――
自分は―――いつものように無邪気に笑いながら兄の下へと急いだ。
きっとまた新しい術を覚えたんだろう―――そして、それを私に見せてくれるんだ。
そのとき―――私はそのことを知らなかったのだろう。
部屋に入るとまず見えたのが―――無残に食い散らかされた母の屍骸だった。
その光景に言葉を失い後退すると何かにぶつかった。
振り向くとそこには十字の杭で胸を突かれた父の姿があった。
狂った笑い声が聞こえる。その笑い声のするほうへ視線をむけると
兄が―――返り血に染まった兄が魔術陣の上で狂ったように母の臓物をばら撒いていた。
殺される―――そのときの自分はそう直感し、家を飛び出した。
兄の声が聞こえる―――狂った笑い声と共に―――



「ハァ!!!-----また----この夢-----」
勢いよく起き上がってアマナは目を覚ました。
『よく眠れたか?』
サナトスがアマナの覚醒を確認し話しかける。
『えぇ----嫌な夢を見ましたけど----』
『そうか----』
サナトスがそうつぶやき、眠っていた間の記憶をアマナに渡す。
それをアマナは高速で再生した。
>「痛みを恐れる事は無い。傷自体は塞がってる。魔法回路を使っても後遺症は出ないよ。〜
>「いい加減起きるです!」
>アリアはアマナの顔の上で如雨露を傾けた。
>おっと!邪魔されたら大変だ」
>ゼフィールはアッシュを蹴りアマナに激突させ、次にリリを情け容赦なく平手で叩きのめした。


アマナが眠っていた間の状況が判断できた。
状況の確認が終わった瞬間、アマナは肉体を形成し始めるぜフィールにアガルタを向けた。
魔力は完全に回復したわけではないが、今のゼフィールを打ち抜くには十分だろう。
「つかささん、下がってください。あなたを巻き込みたくはない。」
そういって水無月に注意を仰ぎ、アガルタに徐々に魔力をこめる。
電撃が走るような痛みは何度も感じたが、その度に感覚を麻痺させて紛らわせる。
「あなたのお陰で久しぶりに家族の顔が見れました。
 そして、思い出したくもない思い出もーーー」
つかさの声とは正反対で、アマナの声には殺気と憎悪が篭っていた。
「罪人が楽に逝けると思うな!!!」
アマナはアガルタの引き金を引いた。

179 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/12(火) 20:49:02
暴れるゼフィールを懸命に押さえ付けるウルトラマンジョジョ。
ゼフィールの首を斬り飛ばすには準備というものが必要なのか、三つの大きな力、三種の神器を集める天保達。
ウルトラマンジョジョのカラータイマーが赤く点滅し始めた。

残り時間、三十秒。

「もう限界ですよっ!帰りますからねっ!」
大きな声でこの戦場にいる全員に言うと、ゼフィールの体の上から飛び退く。
それと同時に剣の雨がゼフィールに降り注ぎ、ゼフィールの体を地に縫い止めた。
もし、ゼフィールの上から飛び退くのが一秒でも遅かったら、ウルトラマンジョジョも剣の雨によって縫い止められていたことだろう。

「ジュワッ!」
ウルトラマンジョジョは地上の様子を見て、自分の助けは必要ないと確信すると、空の彼方に飛んで行った。

残り時間、零秒。



180 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/12(火) 23:06:19
三途の川上空。
ベルは一人で圧倒的な量の溢れでる死の方向をずらし、時間稼ぎをしている。
いや、一人ではない。
周囲に四人のベルもいるのだが、四人ベルは特に何をする訳でもない。
「ねー、もう飽きたし、さっさと現世にもどろーよー。」
「えー乙女のロマンは?」
「やっぱり待つのって私の性じゃないと思わない?」
「それ私も薄々感じてた。溢れる死を引き連れて登場って派手で面白くない?」
「あーもーうるさい!手伝わないなら勝手に行けばいいでしょ!」
口々に勝手な事を言うベルに、ゼフィール役をまじめに続けるベルが怒鳴りつける。
四人のベルも勝手に行きたいのは山々だが、魂の損傷が激しすぎて単独で復活しても神社に出たベルと同じ末路が待っている事はわかっている。
五人融合してようやく一人前、といったところか。

そんなやり取りを続けていると、上のほうからリリの言葉と共にアルラウネの葉が落ちてきた。
「リリ、ありがたいけどアルラウネは陰気の属性、陰気濁業の塊である溢れる死には役に立たないのよ・・・」
「そんなこと言ったって、ほんとに盤仙桃とか渡されたら私もダメージ受けるじゃんねー。」
そう、ベル自身も陰の生物。浄化や聖の属性の物は扱えない。
「せっかくリリがくれたんだから試しに使ってみればいいじゃない。」
「そうよねー。人様の好意は無駄にしちゃダメダメ。」
ゼフィール役をするベルの落胆とは対照的に、四人のベルはこの状況を楽しんでいるようだ。
笑いながらアルラウネの葉を溢れる死に投げつけてしまった。

「っっ!!!だああ!しんじらんない!何してくれるのよっ!!何考えてるの!?
ええ、どうせ何も考えずに面白そうだからってだけで投げたんでしょうけど!自分の行動が周りにどんな影響与えるか考えなさいよ!
あたしって何でこんなに馬鹿なの?もーホント邪魔だからせめてじっとしててよー!」
ゼフィール役のベルの悲鳴にも似た叫びが響く中、アルラウネの葉は狙いを違わず命中してしまう。
溢れる死は一旦その動きを止める。が、動きを止めたのは数瞬のみ。
不気味な蠢動を始めたかと思うと、爆発したかのように溢れる死から何かが飛び出し、五人のベルの頭上に顕われた。
それは尸の具現。あらゆる穢れと八つの雷を帯びた黄泉の女王だった。

###################################################

>「赦さぬ!」
未完成な身体を自らのエクトプラズムで補いながら立ち上がるゼフィール。
その憎悪が向けられているリリは既に動ける状態ではなかった。
それでも強気な言葉が吐けたのはアマナの行動を予測していたからだろうか?
痛みに苛まされながらもアガルタを構えている。
すべての法則を無視し目標を射殺せることが出来る恐るべき銃を。
>「罪人が楽に逝けると思うな!!!」
殺気と憎悪の凝縮された叫びと共に発射される弾丸。
ゼフィールはそれを避ける事はできなかった。
なぜならばいつの間にか身体に生えた無数の葦でできた鎖がその動きを奪っていたから。
「うふふ、ママの臍の緒も切らずにどこにいくの?坊や?リリ!約束ちゃんと守ってよ!?」
石像のベルが可笑しそうに貫かれるゼフィールに語りかけ、辺りはアガルタの威力によって爆炎に包まれた。
炎の中、アンジェリーナがリリとアマナを回収し消えるのを見送りながら余波でバラバラになったベルの石像が言葉を続ける。

「あひゃひゃひゃひゃ!親子の縁は斬っても斬れないっていってねー。あんたと私は今、強力な縁で繋がっているわけよ。
それに、自分で気付かないの?今時分が何をしたか。敖遊の儀式が何を意味してたのか?
ほら、その不倶の身体、そしてあなたの身をくるむ葦の鎖。
イザナゼル、あんたはイザナヒルが流された時の再現劇をしているのよ。
このまま引っ張って三途の川に逆戻りしてもいいけど、大物ゲストの登場よ。」
そこまで言うとベルの石像は完全に崩れて消滅した。
だが、ベルの代わりに青白い人形の光がそこに姿を現す。
「我が子、イザナヒル、そしてその子イザナゼル。
この母を・・・許して・・・とはいいません・・・。ですが、せめて償いを・・・させて・・・
星霜の間の苦しみを・・・憎悪の輪廻から・・・今こそ解き放つ・・・
もはやあなた達を御柱にも、三途にも行かせはしません・・・共に解脱をしましょう・・・」
ゼフィールの身体を縛っていた葦がいつの間にか柔らかく暖かい光の腕となっており、優しく包み込む。
その光とゼフィールは一体となり、ゆっくりと上昇していく。

181 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/13(水) 00:04:22
>174
ギコによって示された霊鏡を藤田が取り戻す。三つの霊具が揃い、儀式の完成の予感に霊玉と霊剣が震えた。
鞭を霊鏡に絡ませて投げてよこすのを素早くキャッチした。
>「ゼフィールの首を!……斬ってあげて!」
斬れや殺せではなく斬ってあげて、か。藤田礼司らしいというかなんというか…。
三つの霊具は宙に浮いて光を放ち、霊玉から出る紅い一筋の光を霊鏡が受けて力を更に増幅させて紅い光は霊剣へ向けられる。
数多の魂が霊具から解き放たれて霊剣にその力を宿したのだ。紅い光はゼフィールにも伸びて邪悪な者を苦しませる。

続々と皆が集結する。それぞれ思惑は違うとは思うが、倒すべき敵は共通していてゼフィールと向き合っている。
ウルトラマンジョジョはタイマーの限界が近づいて、ゼフィールへの拘束を解いて飛んで帰っていった。
力を宿した天の叢雲剣は光を曇らすこともなく、聖なる輝きのもとに俺の手へと降り立つ。
一個人には到底制御できないほどの膨大な力が全身へと駆け巡った。肉体は耐え切れずに膝を地につかせて、口からは血を吐いた。

>177>178
一度は自由になり暴れていたゼフィールの蛇体に剣と鎖が降って来て、再び自由を奪われる。
その隙に魔銃から放たれた強大な威力を誇る魔弾がゼフィールを襲い、着弾した腹部に大きな穴を開けた。

軋みをあげて限界だと叫ぶ身体に鞭を打って、立ち上がると正面に映るゼフィールを見つめる。
「ゼフィール。次にお前が生まれたときは一緒に焼きソバでも食えればいいな」
血が滲んだ大地を蹴って、ゼフィールめがけて大きく跳ぶ。
さまざまな苦痛を浮かべている表情を見てから、首めがけて光の線を描くように剣を振るった。
ここにすべての支配の野望を持った神の首が斬られて地面に落ちた。

182 :人面蛇ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/13(水) 01:58:34
>礼司
>輝く鞭先は鋭く光る剣に。
>ゼフィールの心臓を刺した。深く貫いた。
「礼司!」
ジョジョに巻きつき絞め殺そうと身を上げたところを、礼司の師子王ノ鞭が閃光となって突き刺さった。
心臓を剣に変じた鞭がえぐる。
ゼフィールは礼司を見下ろした。目と目が合う。

>「ゼフィールの首を!……斬ってあげて!」
「戯言を!」
胸を破壊されたゼフィールは吐血しながら絶叫した。
「霊鏡を、く、か、返せ!邪魔だ、どけ、ジョジョ!」
死へと向う蛇体をしならせ、覆いかぶさるジョジョを振り払おうとした刹那。

>ジョジョ
>「ジュワッ!」
ジョジョ自身が自ら離れた。
虚を突かれるゼフィール。

>アッシュ
>「どうよ、レイジ? 一世一代の大花火、全部を落とせば、ソドムとゴモラを百万回焼いてお釣りが来るよ」
「あああああ!」
ゼフィールの蛇体を無数の魔道の刃が貫く。
「僕の体が!ああああ!」
ゼフィールの蛇の巨体が地響きを立てて倒れる。
「こ、この体は、ぼ、僕の子に捧げる生贄だ!汝等が傷つけて赦されるものではない!」

>天保
>「ゼフィール。次にお前が生まれたときは一緒に焼きソバでも食えればいいな」
「天保光!たわけが!」
もはや凝視するしかないゼフィールは天保に呪詛を吐いた。
ゼフィールの目が見開かれる。その瞳に叢雲剣の煌きが映る。
「是非も無し。これで……」

>首めがけて光の線を描くように剣を振るった。
>ここにすべての支配の野望を持った神の首が斬られて地面に落ちた。
ゼフィールの首が遂に落とされた。醜い蛇身に美しい顔の魔神は討ち取られた。
髪をなびかせ首が落ちる。
逆さにもげた首はアスファルトに転がった。
一転二転し上湘南銀杏通りに面する洋館の塀に激突してようやく止まった。

そして首は言った。
「これで…勝ったと…思うたか?ふふ」

183 :ゼフィールの子 ◆IX36EnfQv6 :2006/12/13(水) 01:59:38
――――地下――――

リリによって肉体が完成するまえにベルの胎内から追い出されたゼフィールの子は、エクトプラズムで
肉体の補完を行いはじめた。
蛇とも芋虫ともつかぬ恰も水蛭子のような醜悪な肉塊が人型に変容していく。
膨張していく肉塊に手足が構成されはじめる。
肉塊は右手を天にかざして立ち上がった。

>リリ
>「・・・私の許しなく、私に話しかけてはならない・・・ってね。
>どのみちあなたはもう終わりよ。気づかないの?ゼフィール」
「気づきが足らぬのは、……高慢な小娘、汝である」
右手で握りこぶしをつくると勝ち誇った様にそれをリリに向けてみせた。
肉塊はゼフィールの姿に変貌し終えた。
顔立ちも身長もゼフィールそのものである。
だが違いがある。
体を覆うのは人の皮膚ではなかった。蛇のような鱗。
ゼフィールの本質の姿、相模川上流の社に祭られる是不乃綱命(ぜふつのつなのみこと)神の真の姿であった。
未完の体をエクトプラズムで補っているがために完全な人身は造れなかったらしい。
鉛色の鱗に覆われてはいるが、それでもあの美しい顔立ちは健在で、異形の美貌を放っていた。
「この姿は…嫌いなんだ…が」
髪をかきあげ苦笑するその口から見える舌は蛇の様に二股だった。

>アマナ
>「罪人が楽に逝けると思うな!!!」
>アマナはアガルタの引き金を引いた。
「殺人殺戮を行いしも…、つ、罪に問われぬのが神である。
神々の摂理も知らぬうつけめが!そ、そんなもの!くらうものか!」
補完しても未成熟な身体のゼフィールの息は荒い。
それでもアマナの攻撃を避けるのは容易いようだ。ゼフィールが跳躍する。

>ベル
>ゼフィールはそれを避ける事はできなかった。
>なぜならばいつの間にか身体に生えた無数の葦でできた鎖がその動きを奪っていたから。
>「うふふ、ママの臍の緒も切らずにどこにいくの?坊や?リリ!約束ちゃんと守ってよ!?」
「ベ、ベル!」
足が絡めとられた。そこをアマナの銃弾が襲う。
「あっ!あああ、
ぎゃああああああああ!」
ゼフィールの身体が木っ端微塵に吹き飛んでいく。

>「この母を・・・許して・・・とはいいません・・・。ですが、せめて償いを・・・させて・・・
>「もはやあなた達を御柱にも、三途にも行かせはしません・・・共に解脱をしましょう・・・」
>その光とゼフィールは一体となり、ゆっくりと上昇していく。
「………は。

はは。あははは。は。………僕には、これがある」

光の中のゼフィールはアマナに砕かれぼろぼろの姿だった。だが不敵に笑う。
幽鬼の様なゼフィールは、右の握りこぶしを開いた。
赤い玉が手の中にあった。
「水無月つかさが今、絶命したよ」

184 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/13(水) 02:00:29
水無月が天保へ渡した筈の彼女の魂の結晶。
天保が受け取らないさまを悟りで感知するとただちに念動で掠め取ったのだ。
「僕と互角に構えられる者などおらぬ。汝等は目先の勝ちを最終の勝利と見誤る。
ベル!解脱世界には汝一人で逝くがよい!」
ゼフィールは口から火炎をベルに吐きあびせた。
ゼフィールが身を翻す。
ゼフィールの臀部には尾がいつのまにか生えていて、それには先端に蛇の顔があった。
その尾がベルを打つ。
ベルが凍結した。ベルが落下する。


――――地上――――

「そのあとどうするつもりだね?」
斬り落とした蛇神ゼフィールの巨大な首の前に立つ天保は、背後の声に振り向いた。
全身が鉛色の鱗に覆われた異形の少年が立っていた。
満身創痍だが、目は爛々と輝き精気に満ちていた。
「その首を霊宝にする法を知っているのかな。そのままでは単なる生首だ。
法体系に基づく正式な敖遊の儀の秘宝は、僕が庇護した真田流陰陽師のみに伝承されている。
僕の首を霊宝にする方法を知るまい?
僕は知っている。
所詮は浅知恵の子供なのだよ、汝等は!」
ゼフィールが天保に襲いかかった。
「三種の霊具は汝には過ぎた物だ。僕に献上せよ。かわりに汝に死をたまわらん!」
ゼフィールの鋭い爪の生えた左の手刃が天保の胸を突いた。

185 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/12/13(水) 04:12:38
>169
その返答を聞くや否や、少し寂しそうに、しかし満足したような表情をしていた。
つかさは諦めたように、まずは短く言い放った。
「なーんだ。貴方は人間なのね」
魂を手の内で転がしながら、少し間を空けて、再び話し始めた。
「―――わたしと違うと思うと、ちょっと寂しいけど」
『わたしと違う』。そう、水無月つかさの性根は魔物に限りなく近いか、そのものである。
善悪を説いたところで無駄な存在であることは、今までの態度からしてみれば当たり前だ。
もちろん、人間が言う「邪悪」であるかどうかは定かではないが。
「それはそれで、わたしが見込んだとおり。貴方は紛れもない人間よ、天保くん」
満足したような、向日葵のような明るい笑顔。
これまで水無月つかさが見せたことのない類の、素晴しい笑顔だった。

>178
「お気遣いありがとう、アマナさん。
 ―――さっき会ったばかりだけど、とても長いお付き合いだったような気がするわ」
気遣うアマナにつかさは答えた。
だが、突然何を言い出すのか。
「ここで、ちょっとお別れね。もう少ししたら、また―――」
まるで、この後の自らの運命をも予知していたかの如き台詞であった。
その直後に、手に持っていた魂の結晶を掠め取られたのだから。

>184
ゼフィールによって乱暴に扱われた魂の結晶は、瞬く間に輝きを失ってゆく。
つかさの手から魂が離れると、体の方も自然に後ろに倒れ伏す。
だが、
『そうそう、最近、手品に凝ってるのよ』
水無月つかさのそんな声が、ゼフィールにだけは聞こえた。
魂の消滅すら恐れないつかさは、果たして何を恐れるのだろうか?

魂の結晶はその輝きを完全に失い、水無月つかさは永遠に滅びた。

186 :生存者:2006/12/13(水) 17:25:28
第二部初代スレ(いまこそ幻想界に飛び込もう(人∀・)タノム!2)の>332で吸血ゾンビに襲われて死んだはずの俺は、
その後、カオスにより色々あって復活した。
そして、色々あって以前よりも強力なデザートイーグルEX(世界に一つしかない俺専用だ)を入手し、
現実世界で一般人を護りつつ世界を滅ぼそうとする怪異どもと戦うなど、
色々な事があって最終的にここまで来た俺は、再び(人∀・)=現在のゼフィールが居るのに気付いた。
見た目は違うが、雰囲気で分かったのだ。
「化け物め、こんな姿になっていたのか……」
俺には(人∀・)以外の姿は見えていなかった。
俺は色々あって手に入れた特別なロケットランチャーを構える。

「アウフ・ヴィーターゼーエン(さよならだ)」

呟きと共に、(人∀・)に向かって一直線に弾丸が飛んでいった。
これが、神よりも遥かに崇高で、悪魔よりもずっと狡猾な、『人間様』の一撃だ!

187 :亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/12/13(水) 23:16:13
「私の与えた師子王は為すべきことを為し終えたようですね」
聞き覚えのある声が礼司の耳に聞こえた。
ふりかえるとそこには陰陽師ふかわりょうが立っていた。
陰陽師装束を纏った霊体の亮明だ。
「死にぞこないましたよ」
亮明が微笑む。
「ベルの執念が私を死なせてくれません。勝手に死んだらリリにも怒られそうです。やれやれ。
なにやらよくわからない援軍も来てますし賑やかな事です。
陰陽師当主として、私も最後に陰陽師の勤めを果たしましょう」
亮明が一歩前に出た。

>ゼフィール
>「その首を霊宝にする法を知っているのかな。そのままでは単なる生首だ。
>「僕の首を霊宝にする方法を知るまい?
「狡知に長けた蛇ゼフィール。どんなに詭弁を弄しようと無駄です」
亮明が叫んだ。
「イザナヒルを継いだイザナゼルの首は天保光の叢雲剣によって断たれ敖遊の儀は成就しました。
既に霊宝の所有者は決定したのです。今から奪えないのはゼフィール、あなたはよくご存知の筈です。
水無月さんの結晶を得ても悪あがきというものですよ。天保!死んでいる場合ではありませんよ!」
亮明が天保を叱咤する。
「しかし禁忌に縛られた陰陽師が道尊の真田流以外に敖遊の儀の真実を知らないのは事実です。
ならば、こうすればいい」
亮明は懐から護符を取り出した。呪を唱える。
「道尊の死霊よ、我の問いに答えよ。そなたは死者、我は生者。拒む事適わぬ。
陰陽師といえども死せる陰陽師は、陰陽の術に従う無力な魂魄なり!」

『すまぬ、道尊』
亮明の心中は苦渋に満ちていた。
敵対したとはいえ、流派が異なるものの同じ陰陽の同門。幼子の頃、一門として共に学んだ親友であり先輩。
道尊を降霊し、敖遊の儀の秘法を聞き出そうとしている自分を唾棄したい。
だが心を鬼にして亮明は道尊の霊に感応した。
ゼフィールの意のままになれば地球も宇宙も滅ぶ。
『すまぬ。すまない道尊。教えてくれ。我に答えよ。霊宝生成の術を!』

188 :亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/12/13(水) 23:17:07
手にした護符に見えない筆で書かれた墨の文字が浮かぶ。
「かたじけない、道尊」
亮明はきつく瞼を一瞬閉じた。迷いを振り払うように見開く。
亮明は護符を詠う様に読み上げた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!」
聞いた事も無い古代の大和言葉を力強く亮明は唱えた。
亮明の呪文に斬り落とされた人面蛇ゼフィールの首が反応した。
蛍火が幾つも沸き立つ。
地面に転がっていた霊玉と霊鏡が浮き上がる。
亮明が結呪に入った。
「霊玉は日輪の光を天照(あまてら)し日曝(ひされ)む。霊鏡は月光を宿し漏入(もれい)り、
真輝(まかがや)く天護川(あまつみかは)くつろみがく星辰(ほし)此方(こなた)に(招)さうず!」
霊玉と霊鏡が眩く輝き、人面蛇の首を照らす。
「極限の汚濁、至高の清浄に変じ給え!世界法則を統べりし妙なる霊宝よ、此処に出で給え!」
人面蛇の首が大気を震わして輝いた。
上湘南の町はおそか近隣の町々まで光は溢れ、その発光は関東全域を覆った。
そして唐突に光は止んだ。
再び夜の暗さが戻ったとき、人面蛇の首も体も跡形も無く消えてなくなっていた。
「御覧なさい。あれが霊宝です」
亮明が指を差す。
そこに輝く円柱をあった。
ゼフィールの首があった処に代りに円柱がふわふわと浮いている。
巨大な首が変化したのに、直径は二十センチもなく長さは一メートルほど。上面に半円の取っ手らしき飾り。
それは銅鐸だった。模様もなにもない白色の銅鐸だった。
その銅鐸が淡い光を発して、地上一メートル半ほどの宙をゆるやかに回転しながら浮いている。
ゼフィールの鱗に覆われた顔が恐怖と無念の想いにひきつっていた。
「これこそが霊宝です。すなわち霊鐸。ゼフィール、霊宝はここに現れました。
あなたは夢は敗れ去ったのです」

189 :ラスティーリア ◆/Xio6qyapk :2006/12/14(木) 22:21:39
>170 テンポー
>「ん?変なのまで釣れたな」
「テンポー!なにする!」
空間転移中にテンポーにいきなりわしづかみにされた。
あぶない!空間移動中に干渉するなんて!んもう!
「レイジさま!」
でもとにかくギコは連れてこれたわ!
「ギコを届けにきたわよ。レイジ!

>レイジ
>「ラスティーリア。ありがとう。連れてきてくれたんだね」

>亮明
>「これこそが霊宝です。すなわち霊鐸。ゼフィール、霊宝はここに現れました。
>あなたは夢は敗れ去ったのです」
あたしは現れた霊宝の美しさに見とれた。
なんて神々しい。清らかな霊気を放つそれがあの醜悪な蛇の化物から生まれるなんて。
よくわからないけど、ゼフィールの首が消えて霊宝の銅鐸になったけど、もうひとり鱗人間のゼフィールがいる。
まあ、いいわ。なんかあったんだわ。
とにかく!
あの鱗ゼフィールが邪悪なゼフィールであるのには変わらない。
その鱗ゼフィールは、光る白亜の銅鐸を見て呆然としている。
ゼフィールの夢は砕け散った。
あたしはレイジに言った。
「ゼフィールはレイジ、あなたが倒さないと」
けれどもレイジの鞭はオーラの炎をあげて燃え尽きていく。
あたしは炎に包まれる鞭を素手で握った。熱くなんかない。それどころか炎が消える。
「この鞭はあたしがレイジにあげた。伸縮自在のこの鞭、不思議でしょ。
これはね、あたしなの。
あたしの体の一部を裂いて鞭にしたの。だからあたしみたいに姿が変わるの。だってあたしだから。
さあ、鞭のあたし、レイジさまのために最後のご奉公」
レイジは右手で師子王ノ鞭=黒の鞭の柄を握っている。あたしはそれに左手をそえた。
「ゼフィールを邪悪な夢から解放してあげよう。ね。レイジさま」
同時にそれは、あたしの夢も醒めるときかもしれない。
悲惨な戦いだった。たくさんの命が散った。でも、熱い時をレイジと過ごせた。みんなと過ごせた。
それが終わる。
霊宝にテンポーは何を願うのだろう。
あたしにはわからないけれど、確かなのはこれで冒険の時が終わるんだわ。
さびしいよ。レイジ。
鞭を持つレイジの手にそえた手に、あたしは力をこめた。握りしめる。
最後の攻撃を!いま!

190 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/14(木) 22:44:44
ゼフィールの首は落ち、長い長い悪夢が終わろうとしている。色々なことがあったわりには終わりは割とあっけない。
これで全部なかったことにできて、闇に隠れていた負の部分はまるごと抜け落ちた日常が待っている。
ホテルでの惨事も、学校での攻防も、なにもかも、なにもかも…。

そろそろ霊宝が出てきてもいいと思うが、全然変化なし。これから一体どうすればいいのかな?

>184
>「そのあとどうするつもりだね?」
背後より聞こえた声は目の前に首が転がっているはずのあいつの声。聞こえてくるはずのない、聞こえてはいけない。
瞬時に振り返り、同時に天の叢雲剣から流動する力の波動を飛ばしてやる。
不意なことで照準が甘く、ゼフィールにはあたらずに遥か後方に消えていった。
>「三種の霊具は汝には過ぎた物だ。僕に献上せよ。かわりに汝に死をたまわらん!」
「ほざけ死にぞこないがぁっ!!」
懐に潜り込んだゼフィールはなんの躊躇も、なんの迷いもなく胸に凶刃を突き破った。

>187
絶対的窮地の中に救世主は現れたまえり。姿を見せなくなったと思っていたふかわさんの登場によってゼフィールの動きが止まる。
>「イザナヒルを継いだイザナゼルの首は天保光の叢雲剣によって断たれ敖遊の儀は成就しました。
>既に霊宝の所有者は決定したのです。今から奪えないのはゼフィール、あなたはよくご存知の筈です。
>水無月さんの結晶を得ても悪あがきというものですよ。天保!死んでいる場合ではありませんよ!」
「これで死んだの何回目だっけ?あららどてっぱらに穴が開いてるのに動けてる」

ふかわさんが出現させたのは、遺跡とかで発見されてそうな白い銅鐸だった。
あれが霊宝?うわっ…。え、嘘。しょぼっ……。
一層光を強くすると銅鐸はゆっくりと俺に近づいて、胸の中へと入っていった。
「敖遊の儀、ここに完遂す。後始末は藤田に任すぜぃ!俺は眠り姫をちょっくら起こしてくる!
すべてが終わったのを見届けて、世界を新しくやり直す段になったらどでかい花火を起こして知らせるぜい!」
血の海の中に身を潜めて藤田に向けて親指を突き立ててグッドサインを送ると、血の海の住人らも一斉にグッドサインを作る。
完全に身を沈めると、あれだけ溢れていた血も地面へと消えていった。

191 :黒猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/12/15(金) 22:20:31
ボクがネコマタになってから今以上に霊感が冴え渡っていた時はないにゃ!
まったくベルはたいしたものにゃ。
いろんな気が読め、真実を洞察できるにゃ。
「礼司!あのゼフィールは今までのゼフィールではない。別のゼフィールにゃ。
新しいゼフィール。でも同じ存在にゃ。
ゼフィールの夢が砕け散り、ゼフィールにはもう敗北しかない。
でも全てを巻き添えに滅びることが奴にはできるにゃ。それだけが奴の望みにゃ!
あのゼフィールはエクトプラズム(精神体)とマテリアル(物質体=肉体)の複合体にゃ。
ただ攻撃するだけでは倒せない!>>114
エクトプラズムとは思念にゃ。
思念を破壊するにゃ。
それにはゼフィールの脳を狙え!それ以外では倒せない!ゼフィールの額を師子王で撃て!礼司!
礼司がとどめを差すにゃ。
とどめを差してやるのは礼司!おまえにゃ!」

192 :名無しになりきれ:2006/12/15(金) 22:28:36
しきるな糞猫
フンが垂れてるんだよ

193 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/16(土) 13:10:14
僕の右手にそえたラスティーリアの左手はつめたくて、すこしふるえていた。
ラスティーリアの瞳はこの戦いの終止符をうつ決意と、それが冒険の終わりを表すんだという寂しさを
たたえて澄んでいた。
きれいな瞳。
透き通ったふかわさんの勇ましい顔立ちは、なにか影を落としている。
『友人を利用してしまった』
その友人はあの道尊?
苦しく痛い自責の念がふかわさんからこぼれる。僕のオーラがその想いを感じる。
霊宝となった人面蛇ゼフィールの首は、桁違いの神通力のオーラを秘めた銅鐸になった。
霊銅鐸は無事にテンポーくんに渡った。
これで終わる。
戦いの全てが終焉に向っていく。
艶かしく灰色にきらめくウロコにおおわれた、背徳と倒錯の魔界的な美しさを持つ異形のゼフィールですら、
敗北の自覚にうちふるえていた。

>ギコ
>「ゼフィールの脳を狙え!それ以外では倒せない!ゼフィールの額を師子王で撃て!礼司! 」
僕はギコの叫びにうなづいた。
「ラスティーリア。いっしょに」
師子王ノ黒い鞭を僕はラスティーリアといっしょに上にあげた。
鞭剣が真紅のオーラに輝く。
この鞭はラスティーリアの一部だったなんて。この冒険が始まったときにホリエモンに化けていた
ラスティーリアに渡された。はじめから僕のことを思ってくれていたんだね。ラスティーリア。

ゼフィールの口が歪む。
絶望の道連れに凶悪な行為をするつもりか?
念動!?
月の軌道すら狂わせる念動波を、自らの命と引き換えに生じさせるつもりかもしれない!
世界が滅ぶ!
そうはさせない。

ひゅん
ひゅうん
ひゅぅぅん
びゅぅぅぅぅん
びぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃん
師子王を超高速で回転させる。鞭が空気を裂く。唸る。
「おおおおおおおおおお!」
僕は叫んだ。
攻撃のときに僕は声をださない。でも今は雄叫びをあげた。
僕の師ロゼライン姉さんは、するどい剣撃を放つときに力強い掛け声をだした。それをなぞる。
僕に力を。我が師ロゼ姉さん!
「お―――――――――――――――――――!」
渾身の力をこめて僕らは師子王ノ鞭剣をゼフィールにめがけて放った。
狙いはゼフィールの頭部。額!
まばゆい真紅のオーラをやどした師子王ノ鞭剣は、赤いレーザー光線のように宙を駆けた。

194 :名無しになりきれ:2006/12/16(土) 13:15:05
そのレーザーに一匹の猫が巻き込まれ黒焦げになって死んだが、
みんなの知ったことじゃなかった

195 :名無しになりきれ:2006/12/16(土) 13:54:47
そのネコの死を悼んで周囲100kmからネコの群れが集まった

196 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/12/16(土) 17:49:39
「で---結局のところどうなったんですか?」
図書室で藤田を睨みながら報告書を作成するアマナの姿がそこにあった。

あの騒動の後、アマナが総理にいったように後片付けは魔術協会が請け負った。
破壊された町並みの修正や、人々の記憶を消したりと大忙しだった。
その作業が終ったのは大体太陽が顔を出す2、3分前だった。
そんな状態で協会はアマナに今回の騒動の経緯を説明せよと報告書作成を命じ、
アマナは今、あの時いたメンバーに話を聞かなければいけなくなってしまったのだ。
先刻ジョジョに話を聞きに行ったせいかアマナはかなりカリカリしていた。
「今回の騒動に一番深く関っているのはアッシュさんと天保さんとあなたなんです!
 そして、この忌々しい報告書もアナタの話を聞けば終る---というのに---
 ホント!信じられない!こんな変態だったなんて!!!
 大体私たちはまだ中学生ですよ!もし出来たらどうするんですか!!!
 産む側は命がけで産むことに---って違う!」
半ば八つ当たりで藤田を怒鳴りつける。
しかし、その空しさにアマナは大きくため息をついてから、たそがれるように外を見て
「フゥ-----結局は----彼は---何を求めたかったんでしょうね----」
そういう。
「----さて、話を戻しましょう!
 今日はクラスメートと買い物に行かねばいけないので手早く終らせましょう!」
気持ちを切り替え、またペンを持ちアマナは藤田を見た。

197 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/16(土) 21:49:19
三途の川上空。
既に現世と繋がるトンネルとあと僅かな距離で溢れ出る死は停止していた。
その上に胡坐をかくのはゼフィール役を続けるベル。
そしてその周りには三人のベルが思い思いにくつろいでいる。

四人のベルはゼフィールによって凍らされ、消滅しながら落下していくベルの独りを見送りながら、一旦中断した会話を再開した。
「ねえ、ほんとにいいの?これからずーーとだよ?」
「いやーでもああ頼まれちゃあねえ。」
「っていうかどうすんのよ、私たち五人融合してやっと一人の肉体維持できるレベルなのに、一人は落ちていって、一人はここに残るだなんて。」
「いいのよ。意外とゼフィールも面白いと思うし。それよりあんたら三人の方がこの先大変なんじゃない?」
「「「ん〜。ま、しばらくは窮屈だけど、帰り方はちゃんと用意してあるんだけどね。」」」
ゼフィール役を引き受けたベルと、残り三人のベルの会話は続く。



ゼフィールは確かにベルを凍らせ落とした。
そのベルは消滅しながら三途の空へ消えた。
だが、その実に纏わりつく光は消えず、共に地上へと上がっていく。
地上で突きつけられたのはふかわからの決定的な敗北宣言。
霊宝は天保の身体に吸い込まれ、もはや打つ手もなく、藤田とラスティーリアからのとどめの一撃が迫るばかり。

その刹那、ゼフィールは己を包む光の中にイザナミの顔を垣間見るだろう。
全ての憎悪から、全ての怨念から、全ての悔恨から解放する母の顔を。
苦痛も、無念も、残念も全て包み込み、許す柔らかな光が藤田の一撃と共にゼフィールを包む。

198 :ゼフィール ◆IX36EnfQv6 :2006/12/17(日) 00:35:08
「亮明ー!」
ゼフィールは絶叫した。
天保への脅迫虚しく、本体の首は亮明によって霊宝に昇華されてしまった。
天保光が霊鐸を受け去り行く。
「返せ!それは僕のものだ!」
追いかけようとするが未成熟に誕生させられた肉体は限界に近づいていた。
思うように動かない。
「イザナヒルの首!イザナヒルを継いだ僕の首!
新たなる世界法則を創る力を奪われた我が父!その無念を晴らすのは僕だ!
イザナギ、イザナミの造った欠陥のあるこの世界なんて滅んでしまえ!
僕が造る新しい宇宙は!……悲しみも苦しみもない極楽世界を!
…僕が!……僕が!造ってやるつもりだったのに!
返せ!ああ!嫌だ。返して。返してくれ。お願い…」
天保が去る。
だがもう霊宝所有者は決定した。
既に決まってしまったのだ。天保が人面蛇の首を斬り落とした時に。

野望は砕け散った。
“大いなる存在”への復讐は成し得ない。
より完璧な世界生成の力を持ちながら、それゆえに封滅されたイザナヒルの屈辱は晴らされない。
ゼフィールが賭けてきた全てが水泡に帰した。
「あ……あぁ」
ゼフィールは深く吐息した。
「ああ!」

ゼフィールの額が盛り上がりはじめる。
「せめて……」
一本の角が生え出す。その形は蛇神形態時にその額にあったのと同じだ。
「これぐらいはまだ出来る。
亮明!僕は敗北したが、一人の勝者も無い様には出来る。
天保光が霊宝を発動する前に!
地球を滅ぼしてくれる!」
腕と同等の長さにまで屹立した角が青い放電を発する。
それとともにゼフィールの体の鱗が、ぱらぱらと剥離しだす。
赤紫の血液が漏れて垂れ、白霧のエクトプラズムが体中の傷口から滲み上がる。
「我が魂魄と肉体を炎熱に変えてやる!
人類の持つ核爆弾の総量を越えた劫火を味わえ!
地球よ溶けてしまえ!」

>礼司
>「お―――――――――――――――――――!」
>渾身の力をこめて僕らは師子王ノ鞭剣をゼフィールにめがけて放った。
「礼司!」

>ベル
>その刹那、ゼフィールは己を包む光の中にイザナミの顔を垣間見るだろう。
> 苦痛も、無念も、残念も全て包み込み、許す柔らかな光が藤田の一撃と共にゼフィールを包む。
緋色に輝く師子王ノ鞭の剣先はゼフィールの額中央を貫いた。
ゼフィールは突き刺さった鞭剣を握った。
笑った。

「遅いよ」

それがゼフィールの最期の言葉になった。
そのつぶやきは礼司に言ったのか、魂の救済を投じてくれた光に言ったのか判らない。
ゼフィールが白く輝く。
核はおろか太陽をも超える数百万度の火球が上湘南に発生していく。

199 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 00:43:32
その熱が膨張しきる前に集まった猫達が炎に飛び込み、抑えようとする
しかし猫に防ぐ事ができるわけない

だが彼らはただの猫ではなかった!!!!

だから炎の中でも焼け残った
その場に数百数千の焼き猫が出来上がる

200 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 00:46:13
はいはい保健所ですよ

201 :ウルトラマンジョジョ ◆4yOJjcI5oc :2006/12/17(日) 09:07:30
ウルトラマンは戦いが終ると空の彼方に飛び去っていく。
その時、子供達はそんなことをしていたら、制限時間の三分間を越えてしまうのではないかと、絶対に思っているだろう。
だが、その制限時間というのは地球上で活動する時のみ発生する。
地球では太陽の光をスペシウムエネルギーに変えにくいのだ。

ウルトラマンジョジョは太陽の近くに浮かび、日光をその身に受けてスペシウムエネルギーに変えている。

「テンポー君達は勝ったんですかね……」
ジョジョは制限時間の為、非常に気になる場面を放り投げて、太陽の近くまで来たのだ。
この地球の運命を決める戦いに参加していた者として、結末は非常に気になる。

「スペシウムエネルギーも満タンになりましたし、行きますかっ!地球へ!」
ジョジョは人間大の赤い光の玉になり、地球へ向かった。


「またまた……これはピンチってやつですか?」
地球に到着したジョジョが見たものは、最後の悪あがきをしようとするゼフィールと、儀式の勝利者達。

>「我が魂魄と肉体を炎熱に変えてやる!
>人類の持つ核爆弾の総量を越えた劫火を味わえ!
>地球よ溶けてしまえ!」
ゼフィールが地球を滅ぼそうとする。
今のゼフィールを止めることができる者は、一人もいないであろう。
礼司が鞭を伸ばしてゼフィールの額を貫いたが、ゼフィールは止まらない。

「ああぁっ!!私は死にたくありませんでしたよぉっ!!」
ジョジョの姿が再び赤い光の玉となった。

>「遅いよ」
ゼフィールが恒星のように白く輝き、膨大な熱を発しようとする。

「まだ……遅くはないっ!」
赤い光の玉が白く輝くゼフィールにぶつかり、ゼフィールの体を飲み込む。
赤い光の玉はゼフィールを飲み込んだ途端、その場から消えた。
礼司の鞭を残して。


「すみません……私は正義の味方なのに、あなたは助けられませんでした……」
赤い光の玉の中で、ジョジョは言った。

遠い、遠い、宇宙の最果て。
誰もいないような場所で、二つの生命が突然現れ、二つの生命が膨大な熱と共に散った。
そのことを知るものは、地球にはいない。



202 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 22:25:38
避難所で煽りあいしてる奴ら、いい加減にしろ。
荒らし目的の奴も反応してる奴も両方とも害にしかならん。
荒らすな!
煽るな!
2匹揃ってどっかに消えてくれ。

203 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 22:33:09
避難所ってどこ?

204 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 22:53:09
荒らしなんてしてないが?

205 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 23:02:03
ここだ

ヴァンパイアの学園祭 避難所3
http://etc3.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1160299541/l50


206 :名無しになりきれ:2006/12/17(日) 23:21:03
乙!

207 :名無しになりきれ:2006/12/18(月) 00:12:35
ジョジョが一緒に自爆したのはセルだった
界王神が巻き添えになったがゼフィールはそのまま上一中で自爆しようとしている

208 :名無しになりきれ:2006/12/18(月) 00:13:18
と、そこへアッシュがあらわれた!!

209 :名無しになりきれ:2006/12/18(月) 00:55:30
やめとけよ、またどうせスルーされるんだから

210 :名無しになりきれ:2006/12/18(月) 01:56:02
消えろ糞荒らし!!!!!!

211 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/18(月) 05:59:21
アンジェリーナに地底から救出された理利は、アガルタを使い気絶したアマナの傍で最後の戦いを見守っていた。
「マスター!」
アリアが飛びついてきたが、理利の身体を素通りし、アマナの上に倒れ込んだ。
「ごめんごめん。大丈夫だった?」
力尽きる寸前の霊体でも、意識を集中させれば物に触れることが出来る。
理利は不満そうに自分を見上げているアリアの頭を撫でた。
『…Vous devez trouver un nouveau maitre.Ve uillez trouver le bonheur』
「寝言は寝て言えです!」
ぺちんと手を払いのけられ、理利は苦笑するしかなかった。

アッシュが派手な花火を打ち上げ、ウルトラマンは空へと去っていく。
首を霊宝に変えるため再び現れた布川の姿に、理利は胸が熱くなった。
ゼフィール代行のベルの執念で御当主が現世に留まれたのなら、ベルには借りができたことになる。
かくして霊宝所有者は天保に決定し、ゼフィールの切なる野望は脆くも崩れ去った。
―――― だが、それで終わりではなかった。
藤田とラスティーリアがゼフィールへ最後の一撃を振るい、イザナミがゼフィールを昇華させようとする。
>「遅いよ」
ゼフィールは自らの魄と肉体を劫火へと変えた。ゼフィールが恒星のように白く輝き、膨大な熱を発しようとする。

>201 ウルトラマンジョジョさん
終わりだ。
だがそう思った瞬間、赤い光が現れた。
>「まだ……遅くはないっ!」
「ウルトラマンジョジョ?!」
ジョジョが姿を変えた赤い光は、ゼフィールを飲み込みその場から消えた。
一瞬の出来事にただ呆然と立ち尽くす。
ジョジョは身を挺して地球の平和を守ったのだ。そう理解するまでにはしばしの時間が必要だった。
「馬鹿!ヒーローが死んだら地球の平和はどうなるのよ!!」

ゼフィールが握っていた魂の結晶の行方も、今となってはもう分からない。
寂しい。だが悲しんでばかりもいられない。残された時間は少ない。あれこれ考えるのは後だ。
「天保君を呼んでくる。皆、ちょっとだけ待っててね」
理利は府川に物言いたげな視線を向けたが、結局何も口にしなかった。
ただ深々と一礼しその場から消えた。

>190 天保君
天保が所持している霊鏡から突然理利の声がした。
「お急ぎのところ悪いけれど、件の眠り姫から伝言よ。
 ベルを起こす前に、叢雲剣を墓所の穴に投げ込んでくれない?」

そういえばベルの身体はどうなっているのだろう。
確かアッシュ達の手で墓所は焼き尽くされていたはずだ(理利はベル、イザナミ、ゼフィール達のやり取りを知らない)
上から見た限りでは黒焦げになったアルラウネしか見えなかったのだが・・・。
「そういえば管理人も落とせとベルに頼まれてたのよね。・・・どうしようかしら?」

212 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/18(月) 16:56:39
>201
なにかに音が聞こえた気がして辺りをキョロキョロと見回してみる。豪雨の中、雷が唸るようなそんな音。
懐かしいような、ありがたいような。そんな奇妙な感覚に見舞われたが、気のせいだと知り石化したベルを探して墓所を彷徨い歩く。

>211
霊鏡が他者に干渉されて何者かの声が木霊す。
>「お急ぎのところ悪いけれど、件の眠り姫から伝言よ。
> ベルを起こす前に、叢雲剣を墓所の穴に投げ込んでくれない?」
「叢雲剣を墓所のでっかい穴にね。了解軍曹」
霊鏡を通じての念話が終わると真っ先に穴の場所へと移動して、言われたとおりに霊剣を放り投げた。

どこを探してもベルの肉体は見つからなかった。もしや、ゼフィールのあんちくしょうになんかされやがったな?
霊宝つかってアカシックレコードを覗いて、肉体消滅のいきさつも気になったが時間がないのでやめた。

墓所の最深部へと戻り石化したベルがいたはずのところまで歩み寄った。霊玉を握り締めると力を行使する。
ベルの肉体のみという個人だけの時間を戻すと、しゃがんだポーズをとったまま石化している姿のベルの肉体が出現した。
この状態は思いを託されて、ジョジョと三途の川へと殴りこんでいったときの状態である。
肩に手をかけていざことにあたるとなると、緊張し純情?な少年の心が高なる。
「そ、それでは参りましょう」
勇気を振り絞り、目を閉じて唇を重ねた。

地上では地割れが発生し、そこからなにかを祝うが如くマグマが噴火するかのように火の玉が噴出してくる。
悲しみの終わりのときを知らせる霊鐸の音が世界中に存在する生命の耳に木霊する。
終わりははじまりでもある。視界が暗く閉ざされて、世界は一旦の終わりをとげた。

213 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/18(月) 16:58:46
暗くてまだなにも創られていない原初の状態の中に、いなくなったはずのゼフィールはただぼんやりと座り込んでいた。
その正面に俺も座り込んでいまだ虚ろな瞳の相手に話し掛ける。
「藤田やみんなはこれからしようとすることに反対するかもしれないが、とにかく聞いてくれよ。
お前に二つの道をやる。ひとつは己が罪を認めて魂の存在を消す、即ちもう転生もできないしはじめからいなかった存在になる道」
ゼフィールの背後に一筋の光が満ちて道が出現する。どこまで続いているかわからない闇に包まれた途方もない道。
「もうひとつはもう一度人生をはじめからやり直す非力で平凡な道」
続けて俺の背後に光の道筋が現れる。
「どちらか決めるのはあんた次第だ。これからまた同じような仕事を何回もやらなきゃならんから俺はもう行くぞ。
そうそう、あんたお百姓目指してたんだってな。あんたは勘違いしてるよ。お百姓ってのはもっとじみーーで身軽な生き方だよ。
いまのまんまじゃ一生なれねぇよ、あんたはね」
じゃあなと相手の返答を待たずして手を軽く振りながら、ゼフィールにとって生きる道へ踵を返して歩きだす。



霊宝に願ったこと、結構な数を願ったから全部覚えてないが、ひとつは学園祭で一日目の体育祭を雨を降らして中止にさせること。
そして、もうひとつ……。
「ガッデーーーーーーーーム!!!なぜだ!!なぜ霊宝の力で呪いが解かれない!?!?」
文化祭で演劇をやるクラスは発声練習したり台詞を覚えている。まだ開始時刻の10時を回っていないので皆は準備で忙しい。
そんななか、知人に合うたびに言われる「おはよう。テンポー」の一声。
霊宝に願ったもうひとつの願いとはテンポーの呪いを完膚なきまでに消滅させること。
その呪いだが、この新世界でもそのまま適用されてしまっている。畜生、畜生!!ヤバすぎるだろ、この呪いはぁぁぁ!!

>196
準備をさぼっている藤田を探して、めぐり歩いていくうちにオカ研の図書室についた。
ドアを盛大に開けると、困っている藤田を尋問するアマナの姿があった。
「おめぇらなにやってんだ。準備で忙しいってのにこの野郎!!とにかく伝えといたからはやく調理室こいよ!」
我が2-Cの出し物は焼きソバ。『はやく帰らせろボケ解散』によって反対派を強引に押し切り速攻決められた。
材料はすでに調理室に揃っていて準備といっても、すでにクラスの女子たちが行なっているのでやることはあまりない。
それでもさすがにサボるのは教師としては容認できんということなので、つれて来いとの指示がでたわけだ。

214 :名無しになりきれ:2006/12/18(月) 17:45:39
なお、焼きソバの具には予算をおさえるために猫肉が使われている事は彼らも知らない。

215 :亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/12/18(月) 23:18:39
>ゼフィール
>「我が魂魄と肉体を炎熱に変えてやる!
>人類の持つ核爆弾の総量を越えた劫火を味わえ! 」
「そうはさせません!」
亮明は呪式の印を結んだ。

>「遅いよ」
「開け地獄門!」
安倍清明太祖が魍魎送りにしばしば行使した大技の呪を亮明は唱えた。
現世に三途の川を越え地獄へと続く門穴を開け、悪霊をこの世から追放する秘術である。
ゼフィールはその存在の全てを憎悪の劫火に変換しようとしている。この術に抗う余力は無い筈だ。
ゼフィールの足元に黒い穴が形造られていくが・・・

>ゼフィールが白く輝く。
「間に合わないか!」
亮明は戦慄した。ここまで来て世界は滅ぶのか!?
ゼフィールの霊子が燐光となって迸る。半瞬後には太陽をも超越する灼熱と変わるだろう。
亮明が覚悟しかけたその時、赤く輝く球体が現れた。

>ジョジョ
>「まだ……遅くはないっ!」
>赤い光の玉はゼフィールを飲み込んだ途端、その場から消えた。
「おお。なんと」
亮明は感嘆するしかなかった。不意にゼフィールの怨念の炎が消えた。
思わずリリと目があった。彼女にも何が起きたのか認識できたのだろう。ギコにも把握できたかもしれない。
ジョジョだ。ジョジョによって世界は破滅を免れたのだ。
「まさにヒーロー。ウルトラマンジョジョ、私は貴方以上のヒーローを知りません」
星になったジョジョを亮明は天に仰いだ。
亮明は夜天に陰陽師の最上の礼を三度した。

>リリ
>「天保君を呼んでくる。皆、ちょっとだけ待っててね」
>理利は府川に物言いたげな視線を向けたが、結局何も口にしなかった。
>ただ深々と一礼しその場から消えた。
亮明は一言だけリリに言った。
「またね」
またね。また今度会いましょう。そう言える喜び。亮明は僥倖を噛みしめた。

216 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 00:50:11
そして今度生まれて来る時も、共にネコ肉を噛みしめよう

217 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 03:44:38
津波がおそてきた

218 :ノスフェラトゥ ◆glAHh7JUpE :2006/12/19(火) 22:02:14
インド亜大陸とユーラシアプレートが激突し巨大山脈を形成している大地ヒマラヤ。
その地底深くにノスフェラトゥの地下宮殿があった。
地球最大の地脈の結合点である此処が不死者の居城であった。
悲惨な死を迎えた亡者が、肉体の損傷のままの姿の霊となって彷徨うとはよく知られた怪談である。
玉座に身を沈めたノスフェラトゥはその怪奇譚さながらの姿であった。
体中に裂傷を負い呻吟しているノスフェラトゥに肉身は亡く虚ろな霊体である。
横浜ランドマークタワー爆発の時には肉体と霊魂の結合を遮断する猶予があったが、上湘南の相模国造魔神殿で
野獣鬼黒鋭に食い殺された時にはその間も無かった。
黒鋭の牙に噛み砕かれた肉体の凄惨な裂傷を魂も負っていた。ノスフェラトゥの霊魂は酷く損耗し、少しでも精神を
緩めれば霧散してしまいそうだった。
だが不死の地霊ノスフェラトゥに死は無い。
ヒマラヤの膨大な地の霊気を吸い、滋養を蓄え復活する日をじっと待っている。
しかしそれは人の何世代も先の事だろう。激しく傷ついた霊魂が本復しきるには多くの時間が必要だった。

「霊宝を…つ…つまらぬ願いに……使ったものよ……のう」
下僕の吸血蝙蝠が上湘南の顛末を報告する。霊力の衰えきったノスフェラトゥは苦しい思念で感想を漏らした。
霊鐸所有者となった天保光は、せっかく霊宝を得たというのになんら大望もなく、ただ願ったのは
敖遊の儀以前の状態に戻す、だったという。
天保の選別した当事者には記憶を残したが、それだけの事。
それ以外の者達は今敖遊の儀が無かったならば送っていたであろう日常を与えたそうだ。命さえも悉く戻したらしい。
あの爆落したランドマークタワーですら何もなかったように立っているという。
時間は巻き戻った。それでいて敖遊の儀成満に変わりなく、相模国造は消滅したのだ。
敖遊の儀とその戦いだけを無かった事にしたのだ。
よってもうこの世界で敖遊の儀は永久に行われはしない。
「馬鹿めが……」
愚かとしか言いようが無い。
ノスフェラトゥの霊体は目を瞑り歯軋りした。
「これで……我が一族を……太陽の呪いから解放し、……日中でも自在に生きられるようにせんとする…我が
大願は……潰え去った……」
ノスフェラトゥは偵察の下僕に手を小さく振った。下がってよいと。
下僕蝙蝠は一声鳴いて辞した。

「まあ……よいわ。我が一族が…夜の闇の支配者であることに……変わりは無い」
今はゆっくりと霊力を癒すのが肝要。
じっくりと休むとしよう。
不死者ノスフェラトゥには永遠の時間があるのだから。

219 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 22:05:13
だが彼の背中には既に猫の爪が迫っていた。

220 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/19(火) 22:15:57
三途の川上空。
上から来る圧倒的なプレッシャーにゼフィールとなったベルは満面の笑みを浮かべ、他三人の自分に現世に戻るように促した。
三人のベルは消え、天保の投げ落とした天も叢雲剣は三途の川へと戻り、死者は黄泉の国へと戻っていく。
生と死、彼岸と涅槃、そのサイクルが正常なものへと戻る。


 ###エピローグ1###
石像となったベルに唇を重ねようとする天保。
そしてその天保の纏う血のマントの肩口から生えるベル。
「ややや・・・やっぱり駄目え!!!」
唇が触れた瞬間、ベルの心理的耐久力は力尽き大声を上げながら天保をフェイスロックしていた。
乙女のロマンだのなんだの言いながらもベルにとっては所詮は空想でしかなく、現実となるその重みには耐えられなかったのだ。
「も、も、もう!恥ずかしいい!まだ14歳なのにぃはっはやいわよっ」
フェイスロックをしたまま身もだえするベル。
魂の損傷が激しく、三人融合しても一人分の肉体を維持する必要量を満たせなかったのだ。
それ故、墓所でゼフィールに蹴られた時に吐き出した血に宿って現世へと復活して来たのだ。
墓所で血溜まりとなっていたその血は、天保が血のマントを広げ地上へ転移したときに同化し、生き延びていた、というわけだ。
「やほ、ヤス。疑いもしてなかったけど、ちゃんと手に入れたのね。私はなんていうか・・・」
決まりが悪そうにマントに沈んだり浮かび上がったりしながら、マントから生えている理由を話した。
が、どうにもぎこちない。
「そ、そういうわけだから、魂が回復するまでしばらくは一心同体よ。私一人じゃ動けないからちゃんと言う通りに動いてよね!
霊鏡と霊玉つかってこの冥界との穴塞いじゃって、皆のところ行こっ!
リリの爛れた生活をパジャマパーティーで根掘り葉掘りするわよっ。」
自分でも扱えない気持ちに戸惑い、それを打ち消すようにぐいぐいと天保を引っ張っていくのであった。

221 :ベル・T・カーマン ◆K//9//8ZCE :2006/12/19(火) 22:16:04
  ###エピローグ2###
天保が図書館で藤田とアマナを見つけたと同時に、校内放送が鳴り響く。
『オカルト研究会全員に通達!今すぐ全員図書館へ集合!これは最優先事項よ!来ない奴は死刑!』
鳴り響く越えはベルの声である。
その忙しそうな声は更に続く。
『月間ヌーの特別会員緊急増刊号の特集ですごい事が書いてあったわ!
淡路島にはイザナミ・イザナギの産み落とした第二子、淡島が眠っているんだって。
水蛭子と同様不遇の神として流された悲劇の神よ!それを目覚めさせると世界法則を自由に作れるらしいわ!
世界法則を我が物にして今の世界をヌーな世界に変えて998人の私が世界を席巻するのよっ!』
立て板に水のようにまくし立てる校内放送の声と共に、図書館の扉が勢いよく開いた。
マイクを片手に持ったベルの登場だった。
放送室で喋っているのもまどろっこしく、喋りながら歩いてきたのだ。

元々一般人だったベルに、前回のイザナヒル騒動の記憶はおぼろげながらにしかない。
だが、記憶があってもなくてもその行動、その考え方に変化があるとも思えない、のだが・・・
「ヤス!さすが早いわね!そのやる気は大切よ!
あー、アマナ!何で藤田と一緒にいるの?
もしかして!?だったら無駄よ!駄目!藤田は耽美な801な世界の住人。しかもねじりこまれる方だもん!悪いこと言わないから他のにしときなさいよっ。」
人の恋愛沙汰を無理やり妄想するところも変わらない。
そしてマイクのスイッチが入りっぱなしで、今の発言も全校に流れているのももはや言うまでもない。
こうしてベルの非日常を求め続ける日常(?)は続いていくのだった。


  ###エピローグ3###
三途の川。
冷たいもやに包まれたなか、仁王立ちするのは新たなるゼフィールとなったベル。
立ち並ぶ死者たちを前に、大きく息を吸う。
「ようこそ三途の川へ!私は三途の川の管理人ゼフィール。
最初にはっきり言っておくけど、普通の死人には興味はないから。さっさと河を渡って成仏しちゃって!
魔術師・超能力者・宇宙人はこっちの一歩前へ出なさい!!
なんか芸をやって私を楽しませないと成仏させたげないからね!」
賽の河原にビーチパラソルとリクライニングチェアーを並べ、ジュースを飲みながら得意能力者の霊魂をはべらせ芸をさせるベル。
ゼフィールを監視するものであるはずの乙事主もげんなりと呆れた顔で諦めたように何も言わない。
ゼフィールになってもやりたい放題。
大いなるものによってゼフィールを解任される日は近いのかもしれない。

最後に#################################
インタビュー:天保のことを結局どう思っているのですか?
ベル:え、う・・・どうって・・・き、牙の主のソウルスティールを防ぐ手立てはないのよっ。

222 :名無しになりきれ:2006/12/19(火) 22:21:50
そのベルの次にゼフィールになったのは1匹のペルシャネコ
彼は名君として末長く死者達を統治しましたとにゃ
メデタシメデタシ・・・

223 :名無しになりきれ:2006/12/20(水) 16:47:12
ジョジョ!!子供たちの声援さえあれば何とかなったのに・・・

224 :道尊 ◆8f7CRT6HDM :2006/12/20(水) 21:44:10
道尊は濃霧の中を歩いていた。足元を濡らすのは死の川の水。赴く対岸は善人の渡る彼岸ではない。
業深き罪人の魂が行く奈落であった。
その道尊を立ち止まらせる声があった。
天保光の声であり、霊鐸の鳴る音である。霊鐸が囁いている。世界が再生されると。
天保光はゼフィールにすら再生の機会を与えた。その慈悲心は敵対し死んだ全ての敵にも及んでいた。
それは道尊にも。
霊宝の力によって新しい世界が来る。敖遊の儀の無い世界が来る。敖遊の儀で非業の死を迎えた者全てが
死ななかった世界が来る。死より生還し、再び生を謳歌することができる。
道尊は振り返った。振り返っても霧が立ち込めているだけの虚無。その霧に道尊は叫んだ。
「天保光!聞こえるか!
小僧め!貴様の情けなどこの道尊、受けるものか!
子供の御前にはわかるまい。生かされる事が必ずしも救いとはならぬ事を。
この道尊、現世に一切の未練無し。失せろ下郎!」
道尊は腹の底から大笑した。そして地獄へと悠然と歩き出す。
敖遊の儀の為だけに存在した真田流陰陽師に、敖遊の儀の無い世界を如何にして生きよというのか。
『死が救いとなる事もあるのだ。小僧』
敗者はただ消え去るのみ。それを道尊の誇りは選んだ。
「閻魔大王とはどのような面構えが見物しに行くとするか」
道尊が三途の川を渡っていく。

霊宝によって創造された新世界には真田流陰陽道は存在しなかった。

225 :亮明 ◆wXxTrDIsUE :2006/12/20(水) 23:00:17
>>215の続き
「礼司くん。リリさんは天保くんを連れて来れないようですよ」
亮明は気配を感じてそう告げた。
礼司が心配そうな顔で見る。亮明は微笑んだ。
「いえ、悪いことが起きるのではありません。
天保くんが霊なる銅鐸を鳴らします。
今、鳴らすようです。
ほら、聴こえる。霊鐸の音が。
新しい世界が到来する。
あまり代わり映えのしない世界のようですけど」
亮明はくすりと笑った。
亮明は千里眼で天保の賭けた願いを見てとった。
「敖遊の儀によって敖遊の儀の無かった世界を造るのですか」
けれども敖遊の儀で上湘南の子供らが体験した記憶は残すようだ。
「悲劇は思い出にしてしまおう、ですか」
若いな。
そう亮明は苦笑した。でもこれでいいのかもしれない。
「ラスティーリアさん、礼司くんをしっかりと抱きしめておきなさい。
異世界から来たあなたが飛ばされない様に」
ラスティーリアが別れの予感に怯えているのを察したのだ。
そんなことはないから大丈夫。
そういえばアッシュもバルンディノからやってきたけれども、彼はもともとこちらの世界の人間。彼も心配無いだろう。
過酷な運命を背負った水無月がどうなるのか気がかりではあるが。

陰陽師である亮明には霊なる至宝の銅鐸の鳴る霊音が、天界の荘厳な妙音に聴こえた。
肉体から離れ感性の高まった霊体の亮明だからこそ、そこに宇宙の神秘の真髄を垣間見れた。
「これが霊宝の発動か!美しい!」
道尊、この美しさ、わかるか?道尊、新しい世界では共に・・・
世界は暖かな光に包まれた。

226 :ふかわりょう ◆wXxTrDIsUE :2006/12/20(水) 23:05:24
「いや、確かに僕はですね、スベリ芸人と呼ばれてますよ、でも、スベろうと思ってスベっているわけでは、
そこ!なんとか言ってやってくださいよ、上田さん!タッキー!」
くりぃむしちゅーの有田がふかわをけなしまくって笑いをとっている。
内心ふかわは「おいしい!」と喜んでいたのは芸人として当然だった。
「あんたの大殺界はね、ズバリ言うわよ、・・・・・・・・・一生続くね」
「細木先生〜〜〜〜〜〜!」
ふかわはソファーからこけた。
スタジオのカメラの砲列の間に立って収録を見ているディレクターがOK、OKと指で輪をつくり合図を送っている。


「おつかれさまでしたー」「ありがとうございましたー」
収録が終わり、共演者に挨拶の礼を何度もし、スタジオスタッフに声をかけまくってから、ふかわは楽屋に下がった。
畳敷きの楽屋にあぐらをかき寛ぐ。
「平和だ」
亮明は自分の幸運を天に感謝した。
過去をかみしめ、現在を生き、未来を思う事ができる喜び。それがなんと素晴らしいことか。
あの戦いから一度も上湘南の子供達には会っていない。
戦いという非日常が終わり日常が再開した。日々に押し流されていくのに身を任せている。
もの思いにふけっていた亮明だが、ふと思いついた。
「中富さーん。中富さん!」
楽屋のドアを開けて付き人の中富を呼んだ。ヒゲ面の中富はタカアンドトシのマネージャーと廊下で雑談していた。
「華山リリさんがちょうど今、局入りしていますよね?」
確か今日、リリは『中居正広のキンスマ!』にゲスト出演する筈だ。
「彼女の楽屋どこかな?B5スタ?ちょっと顔を出してきます」
お互い忙しくあれ以来だ。
今から会ってもろくな話はできないけれど、それでもいい。
ふかわは細木数子に貰った差し入れのクッキーをもってリリの楽屋へ行った。

227 :名無しになりきれ:2006/12/21(木) 19:48:56
チンポーひかる

228 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/21(木) 23:36:32
>ふかわさん
>「天保くんが霊なる銅鐸を鳴らします。
>ほら、聴こえる。霊鐸の音が」
「これが霊宝の奏でる音……」
それは澄んだ鐘の音だった。とてもとても澄みきった荘厳な音色だった。
ゼフィールが最後に自滅の爆発をしようとしたのを、ジョジョさんが阻止したのは僕にも見えた。
戦いは終わったけれども、僕の故郷上湘南の街も、僕の学校上湘南第一中学校もぼろぼろになってしまった。
それをどうしたらいいのか。
自衛隊まで出動したんだし、マスコミも押し寄せるだろう。
ネットでは例えば2ちゃんねるとかのニュース板なんかでは、もう話題になっているかもしれない。
写真や映像に撮った人もいるかもしれない。
戦いは終わったけれども、僕らはもう平和な日常には帰れない。
そう思っていたのに。
霊鐸が失われた日常に戻してくれる。
「天保くん。すごい…!」

>「ラスティーリアさん、礼司くんをしっかりと抱きしめておきなさい。
>異世界から来たあなたが飛ばされない様に」
そうふかわさんに言われるまで、僕はラスティーリアが不安そうな顔をしているのに気がつかなかった。
「ラスティーリア」
僕はラスティーリアを抱きしめた。ラスティーリアが幻想界に飛ばされないように。
「いっしょにいよう」
ラスティーリアに僕は言った。それとこれも。
「今度はできるだけ服は着てね……」
霊銅鐸の響きが強くなった。空間が揺れる。
「ギコは?……アッシュは?」

無事?

    みんなは?






229 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/21(木) 23:37:59
>アマナさん
>「で---結局のところどうなったんですか?」
>図書室で藤田を睨みながら報告書を作成するアマナの姿がそこにあった。
「どうなったって言われても……」
窓から暖かい夕日が差し、図書室は本の匂いがかすかにしている。
大好きな知的な雰囲気の図書室で僕はアマナさんに、にらまれている。アマナさんこわい……。
アマナさんが僕に尋問している。僕はできるだけ自分の体験したことは語った。
ふだんの放課後の図書室は、利用する生徒でそれなりに混んでいるけれど今日はがらんとしている。
室内にいるのは僕らを含めて数人か。
明日の上一祭の準備で学校中が忙しい。さぼっているみたいにだれかに思われないといいけれど。


霊宝発動直後、僕は気を失った。たぶんほかの人も。
あのときの感覚は、世界が一度溶けてキャンセルされるような感じ。
なにもかもが溶けて一体となっていくような、うまく表現できないけれど、そうとしか言えないかな。
気がついたらベッドの中だった。自分の部屋のベッド。
日付は今日。
部屋から起き出してリビングに行くと両親がいて、ふだんどおり一緒に朝食たべて、いつものように学校に行った。
記憶はありありと敖遊の儀の壮絶な戦いと冒険を覚えている。
なのにこの世界では敖遊の儀は無かったことになっている。
学校に行く途中、坂道を上るけれども、そこからはいつもどおり遠くに横浜ランドマークタワーが見えた。
どうもなじめない違和感がある。
そのうち慣れるのかもしれない。慣れないほうがいいのかもしれない。

学校の通用門をくぐったときには、かなりジンと胸にきた。
「学校がある」
燃えていない。
グラウンドにも足をのばしてみた。野球部が朝練をしていた。相模国造神殿は影も形も無い。
「ギコ!」
校庭にギコがいた!
ギコが走りよってくる。
「ギコ。よかった。無事で。あはは。なんだか変な感じだよね。日常に馴染めない」
ギコは「にゃはは」と答えて笑った。
よかった!
ギコに話しかけたときに僕はすこし不安になったんだ。
ギコと喋れなかったらどうしようと。ギコがただのふつうの猫になっていたらどうしようと。
すべてが夢だったらどうしようと。
でも違った。ギコは笑った。猫は「にゃはは」なんて笑わないからね。ギコはギコだ!
ギコは僕に話しかけようとしたが、とつぜん走り出した。
「ギコ?……あ!」
工藤先輩!
工藤美津子先輩が登校してきた。
「オーラが……」
あの妖艶な妖気を発していた工藤先輩の吸血鬼のオーラがぜんぜん無い!消滅している。
牙の使徒ではない。
牙の使徒だったこともなくなっているんだ。
水無月先輩だってもう自分の教室に入っているかもしれない。
きっと僕は自分のクラスにいったら戸田くんにも会えるだろう。金田くんもいるだろう。
大男の守衛さんだってさっき通用門を箒ではいていたし。
みんないるんだ!

230 :藤田礼司 ◆OfgFahKhFk :2006/12/21(木) 23:38:37
アマナさんの話しを聞いて僕はびっくりした。
英国魔術師協会が上湘南の復興に、その魔道力をつかってひそかに尽力したらしい。
「そうか。霊宝は完璧な発動ではなかったんですね」
ところどころほころびがあったのかもしれない。そのほころびをアマナさんの機関がつくろったんだ。
きっと間違いない。
だって図書室に乱入してきた例の彼のオーラがおかしいままだ!

>天保くん
>「おめぇらなにやってんだ。準備で忙しいってのにこの野郎!!とにかく伝えといたからはやく調理室こいよ!」
>我が2-Cの出し物は焼きソバ。『はやく帰らせろボケ解散』によって反対派を強引に押し切り速攻決められた。
「天保くん!どーしてきみは牙の使徒のオーラのままなんだ!?」
でも邪気は無い。どうなっているんだか。
さらに追い打ち。とんでもない放送が!

>ベル
>『オカルト研究会全員に通達!今すぐ全員図書館へ集合!これは最優先事項よ!来ない奴は死刑!』
「………………………………ベル」
僕ら三人は頭を抱えた。
変な放送したら顧問のギルバ先生が怒るよ……ベル。

>図書館の扉が勢いよく開いた。
>マイクを片手に持ったベルの登場だった。
>放送室で喋っているのもまどろっこしく、喋りながら歩いてきたのだ。
「ええええええ!ベルー!」

>「あー、アマナ!何で藤田と一緒にいるの?
>もしかして!?だったら無駄よ!駄目!藤田は耽美な801な世界の住人。しかもねじりこまれる方だもん!」
「ちょ!な、なに言ってるの!師子王!」
僕はとっさにズボンの後ポケットにつっこんであった黒の棒を振るってしまった!
ベルに炸裂!
「わー、ご、ごめん!つい!だ、大丈夫、鞭は剣にしていないから…ベル?ベル!しっかり!
あー、ベルを気絶させちゃった!」
……完全にのびている。
「治療の必要は無いと思うけど、ラスティーリアを呼んだほうがいいかな?」
天保くんに思わず相談。
今朝、転校してきたラスティーリアはその美少女ぶりから早くも学校で大人気。
上一中祭で開かれるミス上湘南コンテスト優勝者の座はリリさんかラスティーリアか、話題になっているほどだから。
目をまわしているベルに、わるいんだけど、ホント、わるいんだけど、ほっとした。
ベルはベルだ。
いけない!気絶させといてそれはないな。
「ごめん。ベル!しっかり!」
ベルをゆさぶる。
でも、なんか笑ってしまう。平和だなあ。なんてそれは、すばらしいのだろう。
アッシュにはまだ会ってないけれど、アッシュはいつも気まぐれだ。
もっとも僕だって気まぐれ。
この平和な日常に、いつまでなごんでいられるか。
また冒険に出たくなるかもしれないもの。
平和は素晴らしい。でも日常は退屈だ。

もっと冒険を。僕らには冒険が必要なんだ。


231 :黒猫ギコ ◆buL/lJWIkg :2006/12/22(金) 00:38:56
ボクの家、ボクのなわばり、上湘南中学が元に戻っているにゃん!

>礼司
>「ギコ!」
その声は礼司!おお!礼司にゃ!
ボクは登校してきた礼司に駆け寄ったにゃ。

>「ギコ。よかった。無事で。あはは。なんだか変な感じだよね。日常に馴染めない」
礼司が泣きそうな顔でよろこんでいる。礼司は相変わらずにゃ。繊細にゃ。
「にゃはは」
ボクも礼司に笑い返したにゃ。
礼司に言葉をかけようとしたんだが、ボクは口をパクパクさせたにゃ。
みっちゃん!

みっちゃんが生きている!歩いてくる!あああ!みっちゃんが!生きている!またみっちゃんに会えた!
ボクのご主人さま!
ボクはみっちゃんへ走ったにゃ。みっちゃんの足に擦り寄る。
「会いたかったにゃあ!みっちゃあああん!」
みっちゃんがしゃがんでボクを抱き上げたにゃ。
「みっちゃんが願った通り、吸血鬼は上湘南からいなくなったにゃ。聞いてみっちゃん!ボクたちはすごい冒険を
……みっちゃん?」
みっちゃんが微笑んでいる。ボクのおでこをなでる。指でボクの下顎を擦る。
なんていうことにゃ。
全然ボクの話に反応していないにゃ。
ボクの言葉が聞こえていない!
牙の使徒でなくなったみっちゃんには猫語がわからないんだにゃ!
しかも敖遊の儀をめぐる戦いであった事を何も覚えていない。
みっちゃんがボクに頬をよせてすりすりしてくれる。
ボクは目を閉じたにゃ。
これが霊鐸のもたらした恵みなんだにゃ。
これでいいんだにゃ。これで。
これからまた、みっちゃんと仲良くなればいいんだにゃ。
ボクの目から一粒の涙がこぼれてしまったにゃ。

232 :名無しになりきれ:2006/12/22(金) 00:40:20
みっちゃんも喜んだ。
今夜は猫鍋だ。

233 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/22(金) 14:01:57
学校中が上一祭で浮き立っている。
理利達の2−Cの出し物は焼きそばだ。皆準備に余念が無い。
調理室では、理利もクラスメート達に混じってキャベツを刻んでいた。
忙しく学校のイベントと縁遠かった理利にとっては、準備のための雑用も新鮮に思えた。

「痛っ!」
「大丈夫かい?理利ちゃん!」
クラス委員が飛んできて止血してくれた。が、かなり深く切ったようでガーゼはすぐに血まみれになった。
「・・・さっさと保健室に行けば?」
同じ班の女生徒がそう告げる。物言いはきついが、彼女の手は理利の分のキャベツを刻み始めていた。
「・・・何笑ってるの?」
訝しげに問われて、理利は慌てて表情を取り繕った。
「・・・ううん、なんでもない。皆ごめんね、ちょっと行ってくるから」
理利は保健室へ向かった。なくしたはずの「日常」に心から感謝しながら。

軽く会釈して保健室の扉を閉めた。
『包丁で指を切ったくらい魔法でチャッチャと治せばいいのですぅ』
「・・・そういうわけにはいかないのよ」
保健室から出てきた理利は、姿を消したまま話し掛けてくるアリアに苦笑いした。

保健室のそばにある音楽室からは歌声が響いていた。合唱部は本番を前にして練習に余念が無い。
『流浪の民』という歌のアルトパートは、理利が聞いたこともないような歌声だった。
寂しい。でも、それでいいと思う。
アリアと二人、扉の小窓からそっと中をのぞきこんだ。
お目当ての人物を見つけ、理利の顔がほころんだ。アリアがこっそり袖口で涙を拭ったのは見てみぬふりをした。
「戻りたい?」
アリアは無言でかぶりを振った。理利は優しく髪を梳いた。

>『オカルト研究会全員に通達!今すぐ全員図書館へ集合!これは最優先事項よ!来ない奴は死刑!』
キーンとハウリング音に思わず耳を塞いだ。
『う・・・うるさいですぅ』
>『(略)淡路島にはイザナミ・イザナギの産み落とした第二子、淡島が眠っているんだって。
>水蛭子と同様不遇の神として流された悲劇の神よ!それを目覚めさせると世界法則を自由に作れるらしいわ!
>世界法則を我が物にして今の世界をヌーな世界に変えて998人の私が世界を席巻するのよっ!』
「淡島か・・・」
理利は思わず天を仰いだ。
裏儀式を成就させた後、ベルと天保がやってくる前に理利が接触した存在。
水蛭子と似て非なる存在。あの存在が何者だったのかは、理利にも推察するだけしか出来ない。
敖遊の儀という名のゲームに隠されたバグ。今思えば、裏儀式とは似て非なる神へ至る道だったのではないかと思う。

>アマナさん
理利はひょいと角から顔を出した。藤田は必死でベルを介抱している。
「相変わらずねえ・・・」
ふと、お世辞にも機嫌が良さそうではないアマナの姿が見えた。
「仕事熱心なのもいいけど、そろそろ準備に戻ったらどうかしら。
 転校早々サボるようじゃクラスでの好感度は急降下かもよ?それじゃ後々やりにくい、そうは思わない?」
ねえ?と微笑みかけながら、理利はアマナの手からペンを抜き取り胸ポケットへと戻した。

>天保君
「テンポー!そんな顔すんなです。ベルは殺しても死なない女ですぅ!
 そうですぅ!そんなに心配ならチューするです!案外飛び起きるかもしれないですぅ!」
視界の端ではアリアが天保の肩に腰掛け、元気付けるようにぺちぺちと頬を叩いていた。
「天保君は魔物たちの存在を許したのね。・・・お陰で私は魔法少女を廃業しそこねちゃった」
見つめ返してくる天保の顔を見て、理利はふっと表情を緩める。
「・・・ま、いいんじゃない?あなたの決断が正しかったかどうかは、いずれ時が証明してくれるもの。
 ――――それにしてもベルって、本当に可哀想よねえ。」
理利は気絶したベルの顔に視線を落とした。くすりと笑う。
「だってヌーの世界そのものの彼氏がいるっていうのに、全ー然気づいていないんだから!」
彼氏、というところをことさら強調し、理利はコロコロと笑った。

234 :名無しになりきれ:2006/12/22(金) 14:26:38
>ギコ
「お腹が空いちゃったわ。ネコ入り焼きそばつまみ食いしたいわねえ。」
そこで目に入ったのは今まさにみっちゃんに抱かれ、捕食されようとするギコの哀れな姿。
自分の血を吸った包丁を手に、理利はみっちゃんの背後に忍び寄る。
「いただきまああす・・・」

そして――――惨劇。

「ご馳走様でした・・・」
ぽたり・・・
ぽたり・・・

235 :名無しになりきれ:2006/12/22(金) 14:31:47
ポタラ?
ヤム飯か?

236 :リリ ◆dKjdsGj.gw :2006/12/22(金) 14:36:38
あの日。
天保とベルが到着する前のほんの僅かな間。
敖遊の儀に直接関与できないと渋る相手に、時空の歪みと最小限に押さえることを願った。


さて、願いというものは大抵等価交換である。
理利は自分を贄にした。
そのため三味眞炎の魔法陣で召喚された後は実体を失い霊体で動くことになった。
全部終われば霊体は消滅、良くて置き去りにしてきた器に戻る・・・筈だった。

だがどうした訳か、全部終わったというのに理利は生きて現世にとどまっていた。
理由はわからない。
単なる気まぐれか、世界構築が契約より優先されたのか、はたまた今生に別れを惜しむ猶予をくれたのか。
「・・・キャッチアンドリリース。『もう少し育ってから来い』って事かもねえ・・・」
理利は胸に手をあてると、深い深いため息をついた。

まあいずれにせよ、尽きた筈の命が未来に繋がったのだ。
後はおまけの人生。いつまで続くか分からないが、難しいことは考えず楽しむ事にした。
さしあたっては楽しくて退屈な学校生活を満喫することにしよう。

藤田がまだベルを必死に介抱している。
「・・・平和よねぇ」
指に巻かれた包帯を眺めながら、理利はしみじみと呟いた。


――――――――――――――――――――――――――――


中居がドラマの撮影でスタジオ入りが遅れているため、理利は待ち状態だった。
マネージャーは次の取材先へとの時間の調整に追われ席をを外している。
目を通していたのは次の映画の台本だった。
「『・・・平和よねぇ』・・・か」
理利はパタンと本を閉じた。

トントン、と控え室のドアがノックされる。
「どうぞ・・・」
心ここにあらずといった声を出す。

だがドアを開けた人物を認めて、理利は飛び上がるほど驚いた。
「御・・・ふかわさん!!」
理利は目を輝かせた。台本を置くのももどかしげに駆け寄る。
お互い忙しく、敖遊の儀以来逢う事も叶わなかった相手だった。
「どうぞ中へ。待って、今お茶を・・・!」
嬉しくてたまらないといった様子で理利が急須を手に取った。



放り出されたままの台本の表紙には、ヴァンパイアの学園祭と記されていた。

237 :名無しになりきれ:2006/12/22(金) 14:38:25
後に、リリのアダルト転向のきっかけになる作品である

238 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/22(金) 16:27:31
昨日、車を盗んだ。泥まみれで小汚い、青い4WD。
「全部パーか?」
駅の売店で買い集めた雑誌・新聞を車内で読んでは捨て読んでは捨て、
ボクが探しているのはあの日の記事、ヴァンパイア・ウェストサイドの儀式に関連していそうな記事。
そいつは到底見つかるハズもなく、誰も居ない助手席に積み上げた山が、見る見るうちにかさを減らしていく。
新聞のインクで黒くなった指を舐め、ページをめくる手もだんだんおざなりに。
やがて購入した資料群の無能力を悟ると、まとめて袋に詰め、車の窓から上大岡駅前の路上へと投げ出した。

あの日の出来事は全て、テンポーが霊宝を使って「なかったこと」にしてしまった。

世界中の人間が、ボクらが過ごさなかったもう一つの「祭りの晩」を過ごしていて
死人どもだって、猿の手もペット・セメタリーもドラゴンボールもなしに生き返ってしまう体たらくだ。
一部の魔法組織は時空震の記録から、極東の島国で起こった一大事件に気付いたはものの
テンポーの証拠隠滅が効いて(多少の粗はあったようだけど)、事後調査もままならないようだった。
英国魔術師協会は途中から首を突っこんだだけマシな記録の残ったクチだが、相変わらずヌケてて乱暴だ。
翌日朝には横須賀で、秘密上陸に失敗したMI6(ニュースじゃ「武装した外国人集団」とか呼んでた)が海自と銃撃戦やってたし
東京は千代田区、千鳥ヶ淵公園でもやっぱり発砲事件。こっちは多分、ABM特派員と気の逸った公安課。
しばらくの間、混乱した各機関がその手のポカや小競り合いを絶えずやらかすんだろうけど、それだって長くは続かない。
「ノーチラス」は不介入を決めこんでる。ボクが事件に絡んでたなんてまるで知らん顔だ。
必死こいて追っかけ回したヤマもこうしてノー・バディ、と冴えない結末を見た訳だが、
代わりにボクのクビも繋がったのだから、まあ良しとしておこう。

どういう訳か、ボクが殺した上湘南一中の三年生カップルまで蘇生されてた。
バラしたのは儀式前なハズなのに、アレの次の日街中で偶然見かけたんだ。
最初はビックリしたけど、慌てて漁った荷物の中から「青砥」の生徒手帳を見つけたもので、ちょいと仕掛けてやった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「青砥さん、ですよね?」
ボクが話しかけると、彼女は彼氏と腕組んだまま首だけ回してこっちを振り返った。
廃屋で会った時と同じに上玉な彼女の顔を確かめると、ボクはすぐに手帳を差し出して
「この間、学校のそばを通りがかった時に拾って。道路の植え込みに落ちてたんです」
手帳を受け取った本人も彼氏も、特に疑う顔はせず笑顔で感謝してくれた。
そいで型どおりの挨拶をニ、三交わして、ボクらが別れる間際。
「ねえ、お兄さん。アンタの彼女の、アソコの上んとこ――
おケケのちょいと薄くなってきた辺りにさ、なんかデカいシミみたいなのあったよね? あの形、アンタにゃ何に見えるよ?」
二人して口をあんぐり開けて、呆けてるうちにボクは逃げだした。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アイツら、どでかいボール紙かなんかを抱えてて学校へ行く様子だった。
ボクが呼び止める直前に文化祭がどうとか話していたから、その準備で買出しだろうか?

239 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/22(金) 16:28:11

レイジたちとの別れの言葉はよく憶えていない、ロクに挨拶もできずに終わって惜しくもある。
けど終わったことはまあ、どうでもいい。
儀式はあの晩で円満解決して、彼もリリも他のヤツらもそれで決着と認めた。
それならそれでハッピーエンドにして、血の臭いを持ちこまないで済んでいいじゃないかと思う。
仲間だったと思えるうちに別れたのだから、悪党アッシュを今更復活させて何になる。
連中だってパンピーじゃないのが混じってて潔白ではないけれど、ボクに比べればずっと堅気に近い人間だ。

三途の川でドラゴン・レディと寝て、もうファックする気のない時にレイジから離れた。
この幸運を反故にしなければ、ボクは生きたままの恋人を二人、この世に置いておけるのだ。
逆に、もう一度だって会ってしまったら、多分ボクは我慢できないんじゃないかと不安になる。
儀式の晩は結果的に、アイツらが地獄の氷河から現世に帰還するための貴重なチャンスを作り、
ハナから後戻りする気ゼロだったのが大体死んじまって、珍しく生き残りのボクはまだ燻ってる。
今はまだ感覚的にゴタついちゃいるけど、じき殺すの殺されるのの日常へ帰って来るのは間違いない。
狩られる側が羨ましいなんてこれっぽっちも考えないし、考えたくもないけど
テンポーから霊宝を奪ってボクが新世界を創世する目だって、一応はアリだったワケだ。
そうなればボクは果たして、ボクの心臓の半分とアンジェリーナを否定し得たのだろうか?

どうでもいい。アイツは上手くまとめてくれたし、もしボクが手を出したってロクなことにはならなかった。
逃げたり終わらせたりは至極得意だったけれど、新しく作り直す甲斐性は誰からも学ばなかったボクの柄じゃない。
舞台の〆に「デウス・エクス・マキナ」が降りて来た幸運を、椅子の花飾りにケチつけてフイにするのがオチだったろう。

ダッシュボードからまだ封を切ってないカートンボックスを取り出して、破って一箱取るとそれも開けた。
叩いて飛びだすタバコをくわえ、火を点け、深く呼吸する。ボクは灰と油を喰って生きてる、肺癌なんか楽園のあっち側だ。
ミシシッピのお子様ギャングスター時代、ガールフレンドはボクの喫煙風景を変だと抜かした。
ボクが吸うと絶対に鼻から煙が出ないとか、どうして先からフィルターまで全部燃え尽きて灰になるまでくわえてられるの、とか。
灰皿の中身が灰だけになって、かさ張らない。火傷しないのはボクが悪魔だからだと答えた。
火トカゲとの同居が生まれつきだったなら母親も気味悪がって、息子とヤろうとなんざしなかったろうに。

盗難車のリアビューミラーにはブサイクなウサギのぬいぐるみが一個ブラ下がっていて、
埃で黒ずんだ毛皮のピンク色なんか母のよく着ていたネグリジェにそっくりだ。
気分が悪くなって、ボクはぬいぐるみの紐をミラーから引きちぎると道路の側溝へ投げこんだ。
同じように車内に並んだ小物を片っ端から捨ててしまうとどうにか持ち直し、エンジンをかけてゆっくり発進させた。

240 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/22(金) 16:29:31

カーステレオの時計では午後五時二十三分となっていて、西の空、夕暮れの低い日差しに雲がかかり始めた。
湿気が多い。夜には一雨降りそうだ。車を道路の流れに乗せると、サンバイザーを上げた。
FMラジオのDJが、視聴者の便りに書かれた実にどうでもいい日常雑記を読みあげ、それからリクエスト曲。
これまたつまらない邦楽で、三十秒で辟易してAMに切り替えたところ道路状況に行き当たる。
何処々々で事故、短いが渋滞あり。ボクの車もラジオの通り、ちょいと走った辺りで渋滞の最後尾にぶつかった。
偽装ナンバーが割れるのは怖いが仕方ない。観念して、動くのをのんびり待つことにする。

ラジオの局を戻すとさっきの番組はもう終わりかけで、曲はかけないみたいだった。
知ってるニ、三局を逡巡してるうちに、やっとリクエスト紹介を始めたやつが出た。
曲はボブ・ディランの「ノッキン・オン・ヘブンズドア」。
シートに身を埋め、ぼけっとフロントガラス上部、サンシールドの紫に染まった空を眺める。
昔観た映画で「天国で流行ってるのは海の話をすることだ」ってセリフがあったけど
ふと、飛び入りの仕事で休暇が潰れちまわないうちに一度、横浜の海を見ていくことを思いついた。
普段は隠れ家でじっとしてるばかりで、あの日にランドマークタワーから眺めたきりだ。
せっかく車もあることだし、海はなるべく早く済ませないといけない。

ミラー越しに、低速で後ろに着けて来る黒いワゴンを見た。渋滞は動きだす気配もない。
それから空いた助手席には姉貴が座ってたけど、彼女は鏡に映るだけで、隣を見ても誰も居ない。
BGMのディランがラジオでくたばりかけだ、フルはやらないらしい。
また鏡を見ると、鏡の中の姉が手を振り、背後のワゴンを指差した。
そのワゴンには三人ばかり乗っていて、後部座席のヤツが何やらごそごそ動きまわる様子がうかがえた。
なにやら長いモノを抱えて立ち上がろうとしてるけど、
三人とも陽が弱くて人相や服装までは判別できない、ハンパなシルエットみたいな影だけだ。
天井に手をかけてやたら頑張ってる、サンルーフが引っかかって開かないのだろうか。
ソイツが手にした長物はライフルにも似て――
「銃は? 持ってないのか」
「座席の下に。レミントン」
脇に目をやると、鏡から脱け出したアンジェリーナが、助手席の下を探っていた。
暗がりに頭を潜らせる彼女の姿はいつになく量感があって、
見た目がいつもの霞みたいな、半透明の幽霊じゃない。隣に居ると、無いはずの体温まで感じられて気味が悪い。
試しにそっと手を伸ばすと、指先はしっかりと彼女の肩に触れた。冷たく柔らかな肌の感触は確かなものだ。
ショットガンを取ったアンジェリーナが振り返ってボクを睨む。青い瞳も外の光を捉えて、確かに「生身」らしい。
タバコくさい車内に甘い匂いが加わったのも、彼女の所為なのか。
「弾は」
「いや、スラッグですけど――」
顔を合わせると息遣いが分かる。銃床の質感を掌で愛で、唇を舐める舌の唾のきらめきは本物か。
ボクはひとまず身体を起こし、首を回してワゴンのほうを見ようとした。
と、ワゴンのルーフが動いて、コンバットアーマーの男が上半身を天井から突き出す。
天国の扉のノッカーは小銃を抱えた公安十三課、対魔法特殊部隊員の形をしていた。

241 :アッシュ ◆tV36SrNgOs :2006/12/22(金) 16:30:17

最終回、死亡フラグ満載でこれ見よがしに撃ち殺されるのはボクのプライドが許さない。
敵よりも早く、アンジェリーナがショットガンを撃った。
弾丸が後部ガラスを破ってワゴンに当たり、サンルーフの男は慌てて頭を引っ込める。
その隙にボクが車を急発進させ、前の車のテールランプと、自分の車のヘッドライトを一枚ずつ犠牲にして、
Uターンを切ってガラ空きの対向車線へ乗り入れると、アクセル全開でブッ飛ばした。
同じにしてワゴンが追って来ると、アンジェリーナが助手席に膝立ちし、後ろを向いて再度撃つ。
閉め切った車内に轟音は鳴り響き、耳が片方ダメになりそうだ。
「ねえ、それ実体化!?」
「だって肉の体がないと撃てないでしょ、銃がさ!」

休暇は唐突に終わった。海に行くのも止めにした、天国はボクには遠過ぎる。
アンジェリーナがボクの隣で撃ち、絶叫し、ポンプを引いて薬包を弾いた。
日常の感覚が戻るのはいや早く、テンポーがこの世から魔法を消し去ってしまわなかったことに感謝。
大して逃げもしない間に公安課のワゴンが次々と現れて、ボクらのケツに大名行列を並べて追っかけはじめる。
道路の果てが世界の終わりだが、当分は崖っぷちを拝まずに走り切れそうだ。
空の端は陽の光を失い、線形になびく街の灯、サイレン、銃撃、スリップしたタイヤがアスファルトを擦る甲高い音、
素晴らしき新世界に生きながら、あらゆる場所が別段変わりもしていない。
何処へ行ってもこればっかり。そして何より最悪なことに、ボクはコイツが大好きだった。
だから隣で姉貴が撃って撃って撃って撃って撃って……

242 :名無しになりきれ:2006/12/22(金) 16:33:52
ひゆひょうげんたようしちゅぎでちゅね
プギャwwww

243 :工藤美津子 ◆IX36EnfQv6 :2006/12/23(土) 00:39:07
「どうしたの?今日はとっても鳴くじゃない、ギコ」
工藤美津子は足元にじゃれつくギコを抱きかかえた。
ギコの顔を自分の鼻先にもってくる。ギコはにゃあにゃあ鳴きっぱなしだ。
「おなかすいたの?またお昼の残り、持ってきてあげるから」
工藤美津子は頬をギコの頬にあわせた。
「授業がはじまるから。またね」
ギコを離してやる。どうも今日はギコの様子が変。けれども病気ではないみたい。
ギコは校庭の茂みに元気よく走り去った。
工藤美津子はほほえんでギコを見送った。

教室に続く廊下を歩いていくと、掲示板に張り紙があった。




■◆■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■◆■

      上湘南第一中学校 オカルト研究会 発足 !

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最初の会合を本日・お昼休みに図書室で開きます。
怪奇現象に興味のある人は是非来てください。




「おもしろそうかも」
工藤美津子はつぶやいた。
知らなかったけれど、そんな同好会があったんだ。
きっと上一祭にも会として参加するのだろう。
ふーん。なんだかとっても楽しそう。とても惹かれる。
「あとで行ってみよう」
そう心に決めると工藤美津子は教室に入っていった。

244 :名無しになりきれ:2006/12/23(土) 00:47:03
今後エピローグを投下する人は工藤にも構ってあげてください

245 :アマナ・ジュリ ◆yPJlKmeyCM :2006/12/23(土) 11:40:06
>「おめぇらなにやってんだ。準備で忙しいってのにこの野郎!!とにかく伝えといたからはやく調理室こいよ!」
「別に仕事ですよ、お仕事---って、係が決まっている生徒はやんなくていいんじゃなかったんですか?」
と横目で天保を見ながら反論する。

>『オカルト研究会全員に通達!今すぐ全員図書館へ集合!これは最優先事項よ!来ない奴は死刑!』
大音量で放送がなり響く、この放送を聞いたとたん、急に頭が痛くなってきた。
>『(略)淡路島にはイザナミ・イザナギの産み落とした第二子、淡島が眠っているんだって。
>水蛭子と同様不遇の神として流された悲劇の神よ!それを目覚めさせると世界法則を自由に作れるらしいわ!
>世界法則を我が物にして今の世界をヌーな世界に変えて998人の私が世界を席巻するのよっ!』
「昼間の学校でそんなこと----魔女がいたら一大事じゃないですか---」
アマナは頭を抱えながら、そう呟く

>図書館の扉が勢いよく開いた。
>マイクを片手に持ったベルの登場だった。
>放送室で喋っているのもまどろっこしく、喋りながら歩いてきたのだ。
>「あー、アマナ!何で藤田と一緒にいるの?
>もしかして!?だったら無駄よ!駄目!藤田は耽美な801な世界の住人。しかもねじりこまれる方だもん!」
>「ちょ!な、なに言ってるの!師子王!」
>僕はとっさにズボンの後ポケットにつっこんであった黒の棒を振るってしまった!
急展開に次ぐ急展開にアマナは遂にブチ切れた。
力いっぱい机叩き立ち上がり
「だぁぁぁぁ!!!書類がまとまらないじゃないですかぁぁ!!!
 まったく、ドイツもコイツもぉぉぉぉぉぉ!!!」
>「仕事熱心なのもいいけど、そろそろ準備に戻ったらどうかしら。
> 転校早々サボるようじゃクラスでの好感度は急降下かもよ?それじゃ後々やりにくい、そうは思わない?」
>ねえ?と微笑みかけながら、理利はアマナの手からペンを抜き取り胸ポケットへと戻した。
「しかし--------あぁもぅ!----判りましたよ!部長(ベル)も気絶していますし手伝いにいけばいいんですよね!」
相変わらず不機嫌な顔をしながら書類を片付け、アマナは調理室へ向かった。

これからの学校生活、彼女はベル達に振り回され、そして、それの後始末や報告書の〆切に追われることになるだろう。
魔術師アナマ・ジュリの苦悩はこれから始まるのだった。

246 :名無しになりきれ:2006/12/23(土) 12:05:44
ヴァンパイヤはまだ滅んでないんだ

247 :天保 光 ◆1X8HZj8P7w :2006/12/24(日) 09:07:10
図書室では藤田はアマナさんに尋問を受けているようだった。俺を見た途端に目の色を変えて未だ牙の主でいることに驚いていた。
面白そうだしええぢゃないか。太陽も支障ないし、ときどき輸血パックが必要になるくらいええぢゃないか。

>221
すべての教室に備えられているスピーカーから忘れられるはずもない人の声が流れ出した。
>『月間ヌーの特別会員緊急増刊号の特集ですごい事が書いてあったわ!
>淡路島にはイザナミ・イザナギの産み落とした第二子、淡島が眠っているんだって。
>水蛭子と同様不遇の神として流された悲劇の神よ!それを目覚めさせると世界法則を自由に作れるらしいわ!
>世界法則を我が物にして今の世界をヌーな世界に変えて998人の私が世界を席巻するのよっ!』
うわ。行く気だこの人。絶対連れて行かされるし。いまからでも遅くはない逃げよう。
唯一の出入り口であり逃げ道である扉へと向かったが、そこには既にマイクを手にしたベルの姿が。
>「ヤス!さすが早いわね!そのやる気は大切よ!
やはり俺も参加することは決定事項らしい。いかんぞ、今度こそ絶対に死んじゃうかもしれない。
藤田とアマナが二人でいたことに、やっぱりというか…勘違いスキルが発動して強引に色恋沙汰話に持っていこうとする。
つっこみたいところ満載だがどうにもできん。暴走した機関車を正面から止めることは自殺行為だ。
ちょっとまて。まだマイク入っちゃってるけど、いまの全部全校内で流れてますよ?
>「ちょ!な、なに言ってるの!師子王!」
武器を持ち、加減無く暴走化ベルに容赦なくぶち当てる。機関車相手にミサイル打ちやがったこの子。
「ぎゃああああああぁぁぁぁ。人殺しぃぃ!!」
咄嗟のことで藤田の反省しているのか、必死に介抱してらっしゃる。
アマナの怒声が部屋中いっぱい、そしてマイクも入ってるから全校へと流れている。人気ランキングも初っ端からダウン確定だな。

>233
>「テンポー!そんな顔すんなです。ベルは殺しても死なない女ですぅ!
> そうですぅ!そんなに心配ならチューするです!案外飛び起きるかもしれないですぅ!」
「なっっ…そ、そげなことできるわけないっす!!」
慌てて言うと、クスクスと笑うアリア。遊ばれたと気がついて頭をポリポリかいてそっぽ向いてやった。
>「だってヌーの世界そのものの彼氏がいるっていうのに、全ー然気づいていないんだから!」
「か、かれしぃ!?」
心底驚いたあまりすごく大声で聞き返してしまった。そのことに一同は笑いをこぼす。
なんとも居心地が悪くなり、ベルをお姫さま抱っこして「おぼえてろ!」の吐きゼリフを言って図書室へ出ていき保健室を目指す。
途中でパソ部の部長に発見されるとなぜかニヤいてむかついたので、飛びひさげりを食らわしてやった。

平和だ。平和すぎて昨日までのことをすべてが夢だったかのように思える。
看板娘である華山さん人気もあいまって、焼きソバの売れ行きはなかなかいいほうだったように思える。
何人か知り合いが挨拶に来たので、強引に焼きそばを多く買わせた。そして忘れられないあいつがやっと来店してきた。
>「テンポー、焼きソバひとつ」
「テンポーって言うな!!」

248 :名無しになりきれ:2006/12/24(日) 09:19:41
「じゃあチンポー、焼きソバひとつ」
イヤなあだ名が増えた

249 :水無月つかさ ◆kQQdi8IJII :2006/12/25(月) 02:40:42
>247
「天保くん。いえ、テンポーって呼んだ方が良いかしら?焼きソバを一つくださいな」
テンポーってわざわざ言い直したら、彼の表情が少し険しいものになったけれど、まあ、あんまり気にしない。

代金を渡して、焼きソバを容器に入れてもらっている間に、
わたしは少し他の用事があったので、それを済ませようと、天保くんに話しかける。
「ところで―――こちらへ来てみる気は無いかしら?
 貴方なら、こっちでも、きっと上手くやっていけると思うのだけど」
未だに魔物のままの天保くんだけにわかるように、ほんの少しだけ正体を現して、わたしは言った。
わたしは手招きをして、自らの領域、人が魔界とか呼んでるアレに誘い入れようとしたわ。
非日常を求める心が少しでもあれば、遅かれ早かれ、わたしの誘いには乗ってしまうものよ。
何より、未だに彼は牙の主だから。

いえ、それでも無駄なのはわかってますけどね。
昨日、分身を差し向けて、魂を受け取るかどうか試してみたけど、きっぱりNOと言われたし。
何より、霊宝に願ってまで得た日常を、わざわざ捨てる事なんて考えられないもの。
「聞いてみただけよ。今の貴方が、首を縦に振るとは思ってないわ。
 今は、日常を満喫してくださいな」
「今は」の部分を敢えて強調した。
そして、わたしはすっと踵を返して、その場を去ることにする。
「でもまあ、日常に飽きたら、いつでもいらっしゃい。わたし達は、貴方を歓迎するわ。
 それじゃあ、またね」
去り際に、言いたい事だけ言って、わたしはその場を去る。
―――嗚呼、なんて未練がましいのかしら!
「はぁ……結局、皆、日常へと帰っていくのね。寂しいことだわ」

250 :生存者:2006/12/27(水) 14:39:54
彼は横浜ランドマークタワーの上から、町を、大地を、地球を見渡していた。
何も変わらない、普段通りの光景だ。
「何も、変わらない、か……」
そう、彼の「普段通り」は、デビルハンターとしての戦いの日々だ。
伝承にあった「力」を使えば何かが変わると思っていたが、全ては無意味だったのだ。
変わったのは懐のデザートイーグルだけ。
彼はこれからも、普通に、日常的に、規則的に、普段通り、戦い続けるのであろう。
何時までも、何時までも……











おい、知ってるか?
特別製のデザートイーグルを使う、超凄腕のデビルハンターが居るらしいぜ。
そいつの名は…………

251 :名無しになりきれ:2006/12/27(水) 14:43:55
ああ・・・こんなにも世界は美しい・・・

だから自分だけのものにしたい・・・・

252 :名無しになりきれ:2006/12/27(水) 14:54:12
>>250
ギルバ?

253 :名無しになりきれ:2006/12/28(木) 00:02:00
>>250
コウガじゃね?

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